『海街チャチャチャ』13話と14話のあらすじと感想を書いていきます。
*ネタバレあり
11話12話のあらすじは以下でまとめています。
第13話 あらすじ
料理が苦手なヘジンがワカメスープを作って、班長の家に行くと、町のみんなもご馳走を持って集まっていた。ホン班長の誕生日!もちろんおばあさん3人組が作ったワカメスープもある。カフェのマスターとジュリはバースデーケーキを持ってきた。みんなから祝福される班長!
班長はヘジンのワカメスープを「美味しい!(実は塩辛い)」と言って独り占めした(班長の優しさ)。班長がつけてくれたお酒(1年後が飲み頃)にヘジンは自分の名前のラベルを貼った。
チPDたちの撮影も大詰めだが、ワン作家から「この番組でお別れしましょう」と言われたPDは食事が喉を通らない。彼とアシスタントのドバさんを見かけたホン班長は、2人を家に招いて、参鶏湯をご馳走した。チPDはまだ小食。ヘジンに失恋した時より落ち込んでいると班長に見抜かれた。
ドバさんから、お父さんが下半身が不自由だと聞き、班長は「筋肉痛やまひに効果がある」とウドを渡した。心遣いに感激するドバさん。
一方、ヘジンの医院に、ソウルから大学時代の同期の2人が突然訪ねてきた。ホン班長を「私の彼氏」と紹介し、翌日ゴルフに。彼女たちに自分の生き方を話す班長。
その後、ヘジンは班長に「何がきっかけで今のような生活を選んだの?5年間何をしていたの?」と聞き、色々な仮説を言ったが、全て違うと。彼は「普通の会社員だった」とだけ言った。
こちら、刺身店の前をうろうろするヨングク洞長。先日、TV番組への出演を決めるクジで、ファジョンさんが、自分のクジを引きながら、彼の名前を言ったことを知ったのだ。お店が一段落しファジョンさんは店で眠ってしまった。起きると洗い物が終わりふきんは絞った形で置かれていた。
コンジンに台風が近づいてきていた。
ファジョンさんは家の窓を補強するため椅子に乗りバランスを崩した。偶然来たヨングク洞長が助けてくれ、窓の補強もしてくれた。ファジョンさんは、お店の洗い物は洞長がしてくれたと分かっていたが、素直に「ありがとう」とは言えず、洞長がお見合いを勧めた為、彼を追い出した。
ボラ・スーパーの奥さん、ユンギョンさんは臨月のお腹を抱えて動くのも大変。夫のチェ・グムチョルさんに店に来てもらい「外の果物を中に入れて」と頼んだ。彼は「こんな日(台風)に欲をかくな」と文句。臨月まで家族のために働いている奥さんの気持ちが全然はわからない。右の靴の紐がほどけてしまったが、お腹が邪魔をして屈めない。「結んで」と頼むと「子供か?靴の紐も結べないのか」と無神経な夫。怒りとの悲しみで「出ていって」と泣きながら叫び、夫は出て行ってしまった。
こちらチPDとワンさんは宿の食堂で話していた。最後の撮影を残すのみ。
「次の準備に取り掛かるのか?」と心配そうに聞くPDに「休むに決まっているでしょ。誰かさんのおかげで、数年間、無休で働いてきたから。旅行先にまで電話がくるし、海外まで追いかけてきたこともあった」とワンさん。「そんな最悪な男となぜ仕事を?」「楽しかったから。ありえないアイデアを出し合ううちに、突然”これだ!”と火花が散るの。しびれたわ。」「今はもう火花が散らないか?」「いいえ。終始飛び散るから問題なの」ーーそこに絶妙のタイミングで稲妻が光った!ーー
ヘジンがスーパーに行くと、ユンギョンさんは泣いていて、ゴミが散らばっていた。拾って、靴の紐も結んであげた。話していると、突然破水し陣痛が始まった。グムチョルさんに電話したが、出てきたのは班長(彼は、喧嘩のあと班長の家に行き携帯を忘れたのだ)、事情を聞いてすぐにスーパーにやってきた。班長は二人をトラックに乗せ病院に向かう準備。しかし、台風による土砂崩れで、道は遮断され通行止めと、最悪の事態。
ヘジンは咄嗟に「車を私の家に回して」と言った。家についてすぐに、班長はガムニさんに電話、ヘジンに代わり、ガムニさんから自宅出産について聞いた。
グムチョルさんがずぶ濡れで、ユンギョンさんが食べたがっていたドリアを持って来た。
ヘジンとグムチョルさんが側について出産の手助けをした。班長は隣の部屋で待機。
一晩かかり、無事に赤ちゃんが生まれた。
ユンギョンさんは新生児を抱き、ヘジンにお礼を言って、抱っこしませんか?と渡した。小さな新生児を抱き、微笑むヘジン。ホン班長も部屋に入ってきて、新生児を抱いた。
大役を果たしたヘジンはとても疲れていた。ベッドは使われていたので、ホン班長の家へ。二人でベッドに横になりながら「もし子どもができるなら何人ぐらいとか考えたことがある?」と班長に尋ねたが、そんなことは考えたことがない、と。
起きたヘジンは、班長の本棚から1冊の本を取り出した。そこに1枚の写真が挟まれていた。両親と男の赤ちゃん、家族の写真のよう。班長が起きてきて「勝手に触るなよ」と取り上げた。「誰なの?」とヘジンが聞くと「ただの知り合いだよ」と。
ヘジンは「ただの知り合い、普通の会社員、はぐらかしてばかり。大切なことは何も教えてくれない。なぜ自分の話をしないの?私はいつかあなたと家族になる日を夢見てた。何か言ってよ」「ごめん」「なぜ離れていくの?知らない人みたい。あなたは誰なの?」班長は「俺も。俺にも分からない」と俯くのだった。
感 想
13話は、スーパーのユンギョンさんと夫のグムチョルさんの会話がリアルで、身重の妻の辛さを思いやれない夫、不安と不満が爆発する奥さん。しかし出産の時には側についてくれている。今回は、この出産をめぐるエピソードに泣けて仕方ありませんでした。
また咄嗟の判断で、ヘジンは自分の家にユンギョンさんを迎えて出産を手伝った。奥さんと赤ちゃんを助けたい一心で。いざとなった時に決断力も覚悟もあり、人を助けることができる、そんなヘジンの人間的魅力が際立った13話でした。
ヘジンは班長に対しても率直に自分の気持ちを伝えた。「私はいつかあなたと家族になる日を夢見てた」とまで言ったが、班長は何も言わない、、。
第14話 あらすじ
ヘジンは、何も答えてくれない班長を残し家を出た。外でファジョンさんに会い、涙が止まらなくなり、朝ごはんをご馳走になった。コンジンに初めてきた日に食べたウニ入りワカメスープが出てきた。
ファジョンさんに班長の5年間の空白について聞いたが、知らないと。「でもコンジンに戻ってきた時、辛そうだった。幼い頃から我慢の人生で、弱音を言える人がいない、先生なら班長のホットラインになれる」と言われた。
班長はヘジンに電話するが通じなかった。歩いて仕事に行く途中で車とすれ違った。
その車の親子(母とまだ幼い息子)は、チPDのお姉さんと甥っ子だった。PDがお姉さんたちをコンジンに呼んだのだ。お姉さんは、昔知人から聞いたことがあり来たかった、と話した。お姉さんはソナさん、先回、班長の回想に出てきた女性だった!
ヘジンはファジョンさんの家で眠ってしまった。目覚め班長に折り返しの電話をした。班長はすぐ行くと言ったが、「私たちには時間が必要。私に正直に話せるようになるまで会わない」と電話を切った。
相手のことを思い眠れない二人。
町内会の掃除の日。ヨングク洞長とチョヒさんが一緒に掃除をしていた。洞長は彼女に告白したことを謝った。チョヒさんは「二人のことをいつも羨ましく思っていました。ファジョンさんを逃さないでください。お二人の幸せを願っています。ヨングクさん勇気を出してください」と激励した。
ファジョンさんは遠くから二人の様子を見ていた、、辛そうに。
夜、ナムスクさんが刺身店の前を通ると店が閉まっていた。驚き開けると、ファジョンさんが一人で飲めないお酒を飲んでいた。一緒に飲み始める。離婚した日も遅くまで店を開けていたのに、急に休んでいるファジョンさんを気遣うナムスクさん、言葉は乱暴だけれど。
「チャン・ヨングクが私を助けてくれた」とファジョンさんは昔の話を始めた。「お母さんが倒れ入院していた時、ある日、ヨングクが母の体を丁寧に拭いてくれていた、笑いながら。お母さんは元気だった時のように明るく笑った。あの時から仕事が終わると毎晩病院に来るようになった。それを愛だと思って、私が多くを望みすぎたの」と。そして「見合いをしろ」と言われたのがショックだったのだ、、。
すごい勢いで走ってくるヨングクさん。ファジョンさんが見合い中に酔い潰れた、とナムスクさんから連絡があった。刺身店に着くと彼女が一人で酔い潰れていた。ナムスクさんから「嘘だよん」とメールが。
目覚めるとヨングクさんが座っていた。「夢?」とファジョンさん。「現実だよ。止める資格はないが、見合いはするな。君にしたことを思い出し、一生謝っても許されないと、罪滅ぼしで見合いを勧めたけど、やっぱり無理。君とは幼い頃から一緒にいてそれが当然だと思っていた。いなくなって初めて大切な存在だと気づいた。俺たち最初からやり直せないだろうか」とヨングクさん。「あんた、なんて悪い人。15年も遅れる人はいない。もう帰って」と泣きながらヨングクさんを叩くファジョンさんを抱きしめ「一生大事にする」と、泣く二人。
翌日、美しい海。
ヘジンと班長が喧嘩中と聞き、班長を訪ねるチPD.
班長に「純粋で素直で勇敢になればいい」とアドバイス。
チPD「どんな手札かは知らないが全部テーブルに出せ。恋愛は駆け引きのゲームじゃない。自分という人間を正直に見せて相手の判断を待て。」
班長「失望されないかな」
チPD「しないよ、ありのままに見てくれる。相手はヘジンなんだ」
ヘジンが家に帰ると、お母さんからたくさんの常備食が届いていた。お礼の電話をすると「彼と食べなさい」と。お父さんからは「花がよく育っていると彼に伝えて。それから2人で遊びに来い」と。
班長は例の写真(親子3人)を見ながら昔のことを思い出していた。写真の男性は大学の先輩のよう。先輩が、班長のおじいさんの命日にお供えを用意してくれて一緒に祀り、弟のように思っているとおじいさんに挨拶してくれたこと。デパートでスーツを先輩と奥さん(ソナさん)が見立ててくれ、先輩が買ってくれ3人で笑っていたこと。そしてお葬式、その先輩のお葬式だった、、奥さんに「よくこられたわね、代わりにあなたが死んでよ」と泣きながらなじられている場面、横で泣いている子供、、。思いだし涙を流すホン班長。
ドアがノックされ、ヘジンだった。お母さんからの常備菜を持ってきた。
そして「考えがまとまった。私はせっかちで不確かなことは嫌い。そんな私でも、班長がいつか心を開くと約束してくれたら待てると思う。今すぐじゃなくていい。あなたの明日に私は存在しているのか、今後人生を共にする可能性はあるのか、それが知りたかった。私は結論を出したけどあなたには時間をあげる。距離は置かない、顔を見て会って考えて。でも長くは待たせないで」と言った。うなずく班長。
チPDとワンさんが宿で休んでいた。ワンさんは誘われていたプロジェクトに契約しなかったようである。「ワンさんがいないチPDは想像できない、また一緒にやりたい、まだ勝負は終わっていない。原点に戻って、ワンさん争奪戦に加わると決めた」とPDは爽やかに言った。
ガムニさんのお家での最後の撮影が終了!班長は、チPDからは撮影のサポート、ドバさんからは、お父さんへのウドのお礼を言われた。
ガムニさんから鍋を頼まれた班長。一緒に歩きながら「ドゥシク、私はお前とユン先生が並んでいる姿が好きよ。自分のために生きて。おいしい物をたくさん食べて幸せになりなさい。そしたら私も幸せだしユン先生も幸せになるわ。コンジンの人たちはお前の幸せを願ってる」と。
ヘジンにソウルから電話がかかる。臨床教授としてあなたを推薦したいの、という内容。
公民館の広場で、撮影終了の打ち上げが開かれた。班長とヘジンは揃って参加した。おばあさん3人組は、ユッケジャンを作って持ってきた。
ファジョンさんとヨングクさんも仲良く並んで食べている。チPDがお礼の挨拶をした後1曲歌った。
歌が終わった後、班長はちょっといいかとヘジンを呼び、誰もいない場所まで歩いた。そして「打ち上げの後、うちに来る?今日話したいんだ、長い話になるかも、聞いてくれるか?」ヘジンは「聞きたい。私も話があるの」と言った。
その頃、広場ではホン班長の本名が話題になっていた。本名を知ったアシスタントのドバさん、戻ってきた班長に「ホン・ドゥシクという名前ですか?以前 YK資産運用に?」顔色が変わる班長。「キム・ギフン、父を知ってる?この野郎」といきなり班長を殴った、、。
感 想
見どころ満載の14話でした。
ファジョンさんとヨングク洞長が元の鞘に収まる場面、色々な人たちの心情が溢れていて、泣けて仕方ありませんでした。噂好きのナムスクさん、言葉使いは乱暴だけどファジョンさんへの感謝と心配する気持ち、ヨングクさんがファジョンさんのお母さんの体を拭いてあげる場面、そしてファジョンさんへ正直な思いを話す、、、愛の詰まった脚本です。
また、チPDの班長への恋愛のアドバイス、その通りですね。手の内を全て見せなさい、ということ。
ヘジンが「考えがまとまった」とホン班長に話す内容も態度も潔くて、感心するばかりです。ソウルの先輩から仕事の面で、新しいポジションに誘われるのも納得です。
ホン班長の回想に出てきたソナさんはチPDのお姉さん、またアシスタントのドバさんのお父さんも関係ありそうで、予想外の展開。次回でいよいよ班長の過去が明らかになりそう。
脇を固める人たちの人生も丁寧に描かれた温かい脚本と、全ての俳優さんたちが本当に素晴らしい!もちろん今回もコンジンの自然、海に癒されました。
ガムニさんが班長に言う「おいしいものをたくさん食べて幸せになりなさい」沁みます。ガムニさん最高です!
お読みいただきありがとうございました。
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