Netflix 韓国ドラマ『旋風』キャスト・相関図、全12話(1話~最終回)のあらすじと感想 *ネタバレあり

出典:Netflix

Netflix オリジナル 韓国ドラマ『旋風』、2024年6月28日、全12話一挙配信。

ソル・ギョングさん、キム・ヒエさん、ダブル主演の重厚な政治。

ソル・ギョングさんは、映画を中心に活躍してこられた韓国を代表する名優。イ・チャンドン監督の映画『ペパーミント・キャンディ』『オアシス』に主演されていて、私は2つの映画に衝撃を受けました。

キム・ヒエさんも、ドラマ・映画で活躍されている韓国を代表する俳優さんです。

この2人のダブル主演と聞けば、見ないわけにはいきません。

あらすじを書きながら、理解を深め、名優の共演と重厚な政治ドラマを楽しみたいと思います。ご視聴の参考になれば幸いです。

*ネタバレあり

〔旋風〕基本情報

大統領が暗殺未遂に遭ったその日、首相と副首相の対立が政界に激しい旋風を巻き起こす 〜Netflix より〜

配信:Netflix

企画:スタジオドラゴン

配信日:2024年6月28日、全12話一挙配信

ジャンル:政治ドラマ、ヒューマンドラマ

脚本:パク・キョンス

監督:キム・ヨンワン

〔旋風〕相関図

〔旋風〕登場人物()はキャスト

パク・ドンホ(ソル・ギョング):財閥と癒着した大統領と政界を変えたい首相


チョン・スジン(キム・ヒエ):経済副首相、パク・ドンホに対抗する。

〔出演作〕:「クイーンメーカー」「夫婦の世界」他 多数


ソ・ジョンヨン(イム・セミ):パク・ドンホの秘書

イ・マンギル(カン・サンウォン):チョン・スジンの秘書

チェ・ヨンスク(キム・ミスク):大統領秘書室長

ハン・ミンホ(イ・ヘヨン):チョン・スジンの夫

チャン・イルジュン(キム・ホンパ):大韓民国大統領

ユ・ジョンミ(オ・ミンエ):大統領夫人


イ・ジャンソク(チョン・ベス):ソウル中央地検長

〔出演作〕:「涙の女王」「今日もあなたに太陽を」「離婚弁護士シン・ソンハン」「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」「椿の花咲く頃」他 多数


チョン・ピルギュ(チョン・ヘギュン):次長検事

パク・チャンシク(キム・ジョング):与党重鎮国会議員

チョ・サンチョン(チャン・グァン):野党代表


カン・サンウン(キム・ヨンミン):テジングループ副会長

〔出演作〕:「涙の女王」「マイ・ディア・ミスター 〜私のおじさん〜」「愛の不時着」「軍検事ドーベルマン」他 多数


カン会長(パク・グンヒョン):テジングループ会長

あらすじ

第1話 あらすじ

パク・ドンホ首相、緊急逮捕まで7時間30分

容疑は仮想通貨取引所の代表から、税務調査を見逃す見返りに数億ウォンを受け取った疑いだった。

ドンホは、その夜大統領官邸の青瓦台チョンワデに向かい、チャン・イルジュン大統領と面会した。

ドンホを陥れたのは大統領だった。ドンホはテジングループが政界にばらまいた金を調べている途中で、大統領が受け取った裏金を発見した。大統領は、ドンホの追及を逃れるために、彼が賄賂を受け取ったとでっちあげたのだ。

大統領の”水タバコ”が切れた。ドンホは立ち上がり大統領の机に向かった。

5年前、ドンホは心筋梗塞で倒れた大統領を背負い病院に駆け込み、彼の命を救った。彼は大統領の命を救ったことを後悔していなかったが、今日しようとしてることも後悔していなかった。

ドンホは、机の上にあった水タバコの容器をポケットにしまい、自分が持ってきた容器と入れ替え大統領に渡した。

大統領はドンホに「君は沼に落ちた、助けの手など求めるな」と言った。ドンホは部屋を出た。

廊下で大統領秘書室長のチェ・ヨンスクが待っていた。入れ違いに、彼女は大統領の部屋に入った。

大統領は水タバコを吸い、ヨンスクに、ドンホの裁判に自分の息のかかったメンツを揃えるように指示した。

そして胸を押さえて突然倒れた。「だ、、大統領」とヨンスクは大きな声をあげた。ドンホは廊下でその声を聞いた。


ドンホは政府総合庁舎にきて、秘書のソ・ジョンヨンに会った。彼女には計画を話していた。「大統領を葬ったんじゃない、国を救ったんだ」と彼は言った。

ドンホは、腐っていく国を沼から引き上げる方法を見つけ出したいと思っていた。テジングループのカン副会長を葬り、経済副首相のチョン・スジンを罰する方法を。

ジョンヨンの携帯に、大統領秘書室から電話があった。

大統領はまだ生きていて、国軍首都病院に運ばれ、緊急手術を受けた。


テジングループのカンは、チョン・スジンに電話で「大統領の手術はテジン病院で行う、手術の成功率が上がる」と言ったが、スジンは拒否した。大統領とテジングループが繋がっていると疑われるのを避けるために。

カンもスジンも、パク・ドンホが大統領の権限代行になれば、自分のたちの不正が暴かれるだろうと恐れていた。スジンは断固拒否するつもりだった。


パク首相の緊急逮捕まで5時間。

スジンとドンホは、午前3:55、同時に病院に到着した。

担当医から、大統領の病状と手術についての説明があり、術後の生存率は2割未満とのことだった。

スジンはドンホを病院の礼拝堂に呼び出し、「過去のことを見逃してくれたら、首相の検察への召喚を取り消す」と取引を求め、首相辞任を要求してきた。

「チェ金融監督院長はテジングループの裏金を探り、ソ議員はプライベートファンドを調べていたら賄賂疑惑で、、」とドンホが言うと、「首相もその沼にはまった、でも天が助けた、運がいい」とスジンが続けた。「それなら残りの運であなたを追い詰める」とドンホは取引を拒否した。


パク首相の緊急逮捕まで3時間

スジンは、カン・サンウンに検察を動かすように連絡した。首相が9時までに出頭しない場合は、緊急逮捕に踏み切れと。

しかし、9時前に手術が終われば、首相は権限代行になる。スジンは阻止するために大統領夫人に「手術を9時まで続行するように医師に指示を」と説得した。医師たちは9時まで手術を続行することになった。


一方ドンホは、スジンが手術時間を長引かせる作戦に出ると予想し、与党の重鎮で大統領候補15年のパク・チャンシク議員に働きかけ「私があなたのお役に立つ」と協力を求めた。

パク議員は、手術中の医師たちの恩師の医師3名を連れてきて手術を見守らせた。医師たちは恩師に見られているプレッシャーで、8時58分に手術は終了した。

パク首相の緊急逮捕まであと2分

礼拝堂にいるドンホに手術が終わったとの連絡があった。同時にスジンの手配した検事が逮捕状を出し「緊急逮捕する」と言った。スジンも来た。

ドンホは「憲法第71条、”大統領が職務不能の際、首相が権限を代行する”。84条、”大統領は在任中に刑事訴訟を受けない。権限代行にも適用される”」と逮捕を拒否した。


ドンホは、権限代行としての持ち時間は4週間だと考えていた。その間になすべきことがあった。

  • 国家情報院や検察の制圧に1週間
  • 大統領の息子の追求に1週間
  • テジングループとチョン副首相を牽制するのに1週間
  • クズを集めて追放するのに1週間

間に合うためには、あいつの協力が必要、元ソウル地検検事のイ・ジャンソクだ。

彼に会いに法務研究院にきたが、ジャンソクは「妻が故郷に帰りたがっている」と。

ドンホは、「左遷や懲戒にもめげず、テジングループを捜査していた検事、裏金を官邸に持ち込んだ容疑で自分を召喚までした検事が、都落ちする。カン・サンウンとチョン・スジン副首相は喜ぶな」と言った。

「なぜまた俺に?」と聞くジャンソクに、「ギテの遺志を継ぐためだ」と遺書を出し「俺に碑文を書けと、手づかずのままなんだ」と言った。

筆は俺がもつ。墨はお前がすってくれ」とドンホは、ジャンソクに頼んだ。


チョン・スンジは、カン・ヨンソクと密談。ヨンソクは、「今日のニュースにパク・ドンホが賄賂を受け取ったと証言する人物が登場する」と記事を見せた。でっちあげに証人を用意し、国中のメディアにドンホを追求させるつもりだ。

だが、スンジは、イ・ジャンソクがまた捜査を始めることを恐れていた。「今日か明日、ドンホが陣営を整える前に辞任させる。そのために野党に接触し、国会に辞任決議案を提出させる」と言った。


スンジは、自分の息のかかったぺ・ハンチョル検事に、ドンホの秘書官のソ・ジョンヨンの実家を家宅捜査させた。ぺ検事はジョンヨンの部屋の絵の後ろに封筒を隠し、別の検事が見つけるように仕向けた。

”数億ウォンの預金証書が見つかり、パク首相が受け取った賄賂の一部をソ秘書官が保管していたものとみて捜査中”とニュースで報道させた。ドンホに非難が集中した。

スジンは国務委員を集め、パク・ドンホの辞任決議案が可決された。

ドンホが国務会議室に入った時、彼女は、国務委員全員の辞表をみせ、「午前0時までに首相が辞任しなければ、国務委員全員が辞任する、国が危機に陥る」と脅した。


チェ・ヨンスク(大統領秘書室長)は、医師から、「大統領の検査結果で、血液から異常な成分が出た」と聞いた。彼女は青瓦台の大統領執務室に水タバコが残っていたのを見つけ、病院で成分を調べてもらった。

「デソモルヒネとメンフェタフェタミン合わさった合成麻薬。血流と心臓への負担が2倍以上になり、心臓に疾患がある場合は命取りに」と説明を受けた。

その時ドンホから電話があり、彼は「すぐに伺います」と言った。ドンホが大統領執務室に入ると、ヨンスクが待っていた。

「おつらいでしょ、10年仕えた大統領に裏切られたんだから。首相、あの夜大統領に会いに来た時、何か携えていました?」と彼女は聞いた。

大統領を手にかけようとしました。この手で大統領の心臓を止めたかった。テジングループの手中に落ちたんです」、ドンホのことばに、ヨンスクは言葉を失くした。

彼は胸ポケットから、彼の今の告白が録音されたペンを出した。

「社会的弱者を救おうと10年前に初当選したチェ・ヨンスク議員にお願いが。1ヶ月だけ、世を変えるために1ヶ月、私にください」と彼はお願いした。


ヨンスクはドンホが録音したペンを持って病院に来た。大統領夫人に会う前に、そのペンを服の下に入れた。大統領はまだ意識不明で人口呼吸器をつけられたままだった。

しかしヨンスクは大統領夫人に「容態は回復してきています。時折、意識が戻ったりもするんですよ」と言い、「7年前、あなたが私に作った借り、今日お返しいただきますね」と言った。

夫人はハッとした。


その夜、大統領夫人は、青瓦台の常春斎に政府の高官たちを招いた。

夫人は「長官の方々をねぎらいたく一席設けた」と挨拶した後、ヨンスクが「大統領の容体が回復してきています。時折意識もあり、夫人に重要なお話をされた」と続け、夫人の許可を得て、ノートを持ち「”国民が不安にならないよう国防、そして治安維持に力を入れ、パク首相の指揮のもと、一丸となって国政を行うこと”」と言った。

スジンが立ちあがり「確かめるべき、それまでは指示に従えない」と反論したが、ヨンスクに「それは、夫人を信用していないということ?」と言われ、黙った。

夫人は「パク首相、大統領の意向どおり国政をお願いします」と言って席を立った。

ドンホは上座の中央に席を移し、「大統領の権限代行として国務会議を始める。チョン副首相をこの場で解任する」と言い渡した。

感 想

1話、すごく面白かったです。

大統領がテジングループから賄賂を受け取っていた。その事実に近づこうとしたパク・ドンホ首相が、大統領に裏切られ、賄賂を受け取ったとでっちあげられ、緊急逮捕まで数時間というところからドラマが始まりました。

パク首相は、絶対に逮捕されるわけにはいかない。自分が大統領の権限代行になり、腐った政界を正す。そのために、彼は大統領暗殺を計画し実行した。しかし大統領は死に至らず、意識不明のまま生きている状況。

1話を見た限りでは、キム・ヒエさん(チョン・スンジ)は悪役のようです。テジングループの副会長のカン・サンウンと組んでいるが、彼を信じているようにも見えません。チョン・スンジとカン・サンウンの本当の関係はどういうものなのでしょうか?

元ソウル地検検事のイ・ジャンソク、彼は、サンウンやスンジを追求したばかりに、左遷されたり懲戒されたり、出世街道を歩めなかったようです。しかしドンホが一番信頼している人のようなので、今後の活躍が楽しみ。(数ヶ月前まで、ペク・ヒョヌのお父さんでヒョンドリ村でスーパーの店主だったのに🤣)

大統領秘書室長のチョ・ヨンスクさんが、カッコいい。 ”7年前に大統領夫人が彼女に作った借り”は何だったのでしょう?すごく大きな借りだったのでしょうね。とても気になります。

ドンホは、ヨンスクに「大統領を手にかけようとした」と録音したペンを渡しました。4週間後には自首するという暗黙の約束なのかなと思いました。

1話ずつ見て、あらすじと感想を書き進めていきたいと思います。

第2話 あらすじ

3ヶ月前、大統領夫妻はアメリカ訪問を終えて帰国した。

パク・ドンホは、空港に着いたばかりの大統領に、「ソ・ギテ議員の捜査中断を」と訴えたが。そこに秘書のソ・ジョンヨンが血相を変えて駆けつけ、「兄、ソ・ギテ議員が亡くなった。おそらく自殺、、」と泣きながら言った。

「ソ議員を黙らせるように」とカン・サンウンに指示したのは、実は大統領だった。しかし、サンウンが、息の根まで止めたことに、大統領は怒っていたが、サンウンは全く動じなかった。

ドンホは、ソ・ギテに収賄の濡れ衣を着せたのは大統領だと分かっていた。


〔現在〕

ドンホから、副首相を解任されたチョン・スジンは、秘書のイ・マンギルから、「大統領の体内から合成麻薬の成分がでた、何者かに狙われた可能性がある」と、詳細な成分が記された資料を受け取った。

大統領の隣に座れるほどの側近で、暗殺するほど追い詰められているのはただ1人、パク・ドンホ”

スジンは、カン・ビョンホ(国軍首都病院 准将)の前に現れ、大統領の命が狙われたのかと問い正した。


官邸のドンホ権限代行は、「空席のソウル中央地検長に、イ・ジャンソクを任命する」とヨンスク秘書室長に言った。

ドンホはイ・ジャンソクと、ソ・ギテのお墓参りに来た。

「ギテが残した事件だ、聖域なき捜査を。カン・サンウンを逮捕し、チョン・スジンを裁くのに私の血がいるなら、ためらわずに斬れ」とジャンソクに言った。


国軍首都病院がハッキングされ、大統領の医療記録が流出した」とヨンスクからドンホに連絡が来た。

そして、彼女が成分検査を依頼した”大統領の水タバコと液が入った容器”が、スジンの手に渡っていた。

スジンがサンウンとの会合の席に着いた時、夫のハン・ミノ(ナムサンC&C代表)もいた、彼は、またサンウンからに巨額の投資を受けることになったようだ。スジンは夫を帰した。

スジンにとって夫は弱み、サンウンが夫に最初に投資した時、彼は彼女に”大統領とお近づきになりたい”と要求したのだ。

彼女は、”大統領の水タバコと液の入った容器”をサンウンに差し出し、

「パク・ドンホは現職の大統領を殺そうとした、これは内乱、彼は今日中に逮捕される。選挙が近づく。次期大統領は私たちから立てる、会長への恩赦も尽力する」と言ったが、サンウンは興味がなかった。彼はその証拠品を、もっとうまく”料理”するつもり。

彼はパク・ドンホに「助けが必要なのでは?」と電話し、二人は会うことになった。

ドンホは、サンウンが待っている三清洞サムチョンドンセーフハウスに来た。

サンウンはドンホに、大統領が「もうすぐここにパク・ドンホが来る」という言った録音を聞かせた。大統領が倒れた日だ。

「暗殺未遂がバレたら、死刑囚として一生刑務所で過ごすことに。反逆者としてその名が残る、奥様や息子さんは平穏に暮らせるか?私と手を組もう。ご検討を」と彼は取引を持ちかけて帰った。

私が負けたら大勢の人が彼らを恐れるようになる必ず勝つ」、ドンホはジョンヨンに言った。


ドンホは、パク・チャンシク代表を官邸に招き、”大統領の息子チャン・ヒョンスが関わったファンドの資料、巨額の横領をした証拠”を渡そうとした。緊急議員総会でパク代表が改革の旗手となれば、次の大統領に導かれると説得しようとしたが、パクは高笑い、その場で「議員総会中止」の電話をした。

「大統領の息子の周りにいる人間は我々かあちら側か、欠点のある奴らを追い出せば、我が勢力は、、」と彼はいい、資料を受け取らなかった。

スジンは、ドンホがパクの陣営を取り込もうとしていると焦り、狩をしているカン・サンウンに会いにきたが、サンウンは「パクは決して尻尾を切らない」とドンホの提案に乗らないと見抜いていた。

スジンは「パク、ドンホは諦める人じゃない。大統領も扱いきれなかった危険な獣、その獣が噛めば、、」と恐れたが、サンウンは自分には噛みつけないと思っていた。


イ・ジャンソクから、ドンホに「ファンドの捜査は公捜処に引き継がれることに。検事総長の命令で捜査チームは解散させられた」と電話があった。

ドンホは、公捜処長のイ・ジョングォンを呼び、ジャンソクを検察に戻すようにと要請したが、彼はドンホの意向を重んじる気はなかった。イは大統領派だった。


スジンはヨンスクに接触し、「あなたの長年の夢の”地元で奨学財団を立ち上げる” を叶えて差し上げる」と申し出て、秘書室長の辞任を要求した。

ヨンスクは全く動じず、「大学時代もあなたは優秀だった。でも今からでも教えてあげる」と言うと、スジンは激しく動揺し、ヨンスクに「口を閉じてください」と言って席を立った。(この場面の意味がわかりませんでしたが、後でわかるのでしょうか?


ドンホは秘書のジョンヨンに、「プランBでいく」と言った。

ヨンスクは、スジンが来たことをドンホに報告した。ドンホは話を聞かずとも、スジンが秘書室長辞職を要求したと分かった。

ドンホは彼女に、「今夜、またここで、もう1つの心臓が止まるでしょう」と言った。


カン・サンウンは、勾留中の父、テジングループの会長の面会に来て、「今月中に恩赦があるでしょう。父さんの傘寿祝いとグループ創立記念日を一緒に行う」と父のご機嫌をとったが、父は「肝に銘じておけ、私には跡取り息子があと2人もいる」と言った。


ドンホは「今夜、会いましょう、官邸で」とサンウンを呼び出した。サンウンはドンホが自分の側になびいたと思った。

官邸では、ヨンスクが護衛官たちに詳しく指示を与えていた。そして、キムチーム長に特別な任務を指示した。

サンウンが官邸に来た。

ガンホは、サンウンの「国税庁が相続問題に首を突っ込んでいる」という件に、便宜をはかるフリをし、彼を油断させた。

ドンホはウイスキーの瓶を出し、2つのグラスに氷を入れた。サンウンが立ち上がりひとりで喋っている間に、ドンホはポケットから出したをグラスに注いだ。その様子が、壁にかけてある額のガラスに写った。サンウンが気づき、ギョッとした顔になった。(ドンホはわざとサンウンが気づくように入れたのだ)。ドンホはグラスにウイスキーを注いだ。

ドンホが入れた毒は、”アコニチン、トリカブトから抽出した成分。2ミリグラム服用すれば5分以内に死に至るが、希釈液(一定量の水で薄めた液体)を使用。30分以内に胃を洗えば助かる”。これがドンホたちのプランB。

ドンホは、サンウンにウイスキーの入ったグラスを渡し、自分もグラスを持った。

サンウンは、「ドンホという獣が噛み付いてきた」と言い、ウイスキーを床に流しグラスを捨てた。そして「飲めもしないのに」とドンホを嘲笑あざわらったが、ドンホは彼の前でウイスキーを飲み干し、苦しみ倒れた。同時に警護員を連れたジョンヨンが入ってきた。

サンウンはその場で大統領代行暗殺未遂の容疑で緊急逮捕された。

秘書室長のヨンスクから、「2日前のチャン大統領の体調異変は、持病の心臓の異常ではなく、外部から薬物を混入されたと見て捜査中で、容疑者としてカン副会長が浮上。ソウル中央地検が家宅捜査を行った結果、テジングループの執務室で事件に使用されたと見られる証拠品が出てきた。また国軍首都病院のサーバーにアクセスし、医療記録をハッキングした」と発表された。

サンウンの携帯”が、護衛のキムチーム長からヨンスクに渡された。彼女はそれを電子レンンジに入れて壊した。大統領の「もうすぐ、ここにパク・ドンホが来る」という録音を消すために。

ドンホは国軍首都病院に緊急搬送され、胃の洗浄が行われていたが、ヘリの到着が遅れた為、危険な状況だった。

スジンはすぐに、准将医師のカン・ビョンホに連絡し、ドンホの容態を聞いたがまだ不明だった。その直後、彼女は大統領が目を覚ましたとの連絡を受けた。

感 想

すごいです!内容が濃いです。

ドンホが大統領暗殺未遂を行ってから、まだ2日しか経っていませんが、それぞれの人物の思惑と行動が激しいです。

大統領秘書室長のチェ・ヨンスクさんが、本当に肝の座ったかっこいい女性です。彼女とチョン・スジンは大学の時からの知り合いのようですね。

ドンホの秘書のソ・ジョンヨンは、汚職の濡れ衣を着せられ自殺したソ・ギテの妹でした。彼女も賢い女性ですね。

チョン・スジンの夫、ハン・ミノ、彼はスジンの弱みのようです。強い出来る女にダメ夫の構図、今後の展開も見ものです。


2話の初めで、ドンホが大統領暗殺を企てたことがすぐに敵陣営のスジンたちにバレ、病院が彼らの側につき、暗殺の証拠品が敵に渡った時は、どうなることかと思いました。

スジンはすぐにドンホの逮捕に踏み切り、真実を暴こうとサンウンに言ったが、真実を暴くことは、自分の不正も暴かれることになるというジレンマ。サンウンは、ドンホを敵にするのではなく彼を手懐てなずけ、彼と組もうとした。彼は、この方法でスジンも大統領も取り込んできたから、ドンホにも通じると思ったのでしょう。

一方ドンホは、パク・チャンソクに、大統領の息子の巨額の横領の証拠を渡して、大統領への道に導くと誘ったが、パクはその申し出を受けなかった。

また、イ・ジャンソクに、”聖域なき捜査”を依頼したが、検事総長の指示で捜査は打ち切られて、それも頓挫。

そして、ドンホは”プランB”、自分の命をかけたプランを実行したのです。

カン・サンウンの誘いに応じるフリをして彼を官邸に呼び、わざと毒をもるところを見せ、彼がウイスキーを飲まないことも承知の上で、自分が毒入りウイスキーを飲み倒れた。サンウンを”大統領代行暗殺未遂の容疑者”にすると同時に、”チャン大統領への暗殺も、その証拠を持っている彼が企てたことにする”というまことにあっぱれな計画でした。

ドンホがパク・チャンシクを官邸に招いたことで、スジンが焦り、狩をしているサンウンに会いきた場面がありました。サンウンは「パクは身内を守る、尻尾を切らない」とドンホになびかないことを見抜いていた。そして自分の犬を銃で撃つという残酷さをスジンに見せつけ、「ドンホは俺には噛みつけない」と断言したが、、、。

実はドンホの方がもう1枚上手だった。 ”自分の命を賭けて、サンウンに噛みついた”という展開が凄かったです。

脚本も構成も演出も何一つ無駄がなく、全てが必要なセリフと場面で、あらすじがすごく長くなります。

こんな調子で12話前終われるかなと思いつつ(笑)、、、

第3話 あらすじ

〔2ヶ月前〕

チャン・イルジュン大統領は、ノーベル平和賞を受賞した。〔平和賞は、国家間の紛争を解決し、人権の促進に寄与した業績をたたえる賞である〕

大統領は喜びの絶頂にいた。しかしドンホは、彼に”大統領辞任”を要請した。息子の不正の隠すために、カン・サンウンに頼った誤りを正すために。


〔現在〕

国軍首都病院に緊急搬送された権限代行のパク・ドンホは危篤状態。

スジンはカン・ビョンホ医師に「ドンホを助けるための専門医たちを病院に入れるな」と指示した。

秘書室長のヨンスクは陸軍参謀総長に、人事命令を出すよう依頼。カン医師に転勤命令が下り、診療部長が病院の全権を握り、専門医たちがドンホの救助にあたった


大統領の意識が先に戻った。

ドンホも一命を取り留め、無理をして退院した。大統領が復帰するまでに、片づけなくてはならないことがあった。


カン・サンウンは刑務所からスジンとビデオ通話した。スジンは「事件は検察が引き継ぎ、担当はイ・ジャンソク検事、逃げ場はない。議員が議案を提出、チョ代表(野党)の同意があれば特別警察官法は通り、検察は身動きできない。その間に大統領が復帰する、数日待って」と言った。


チャン・ヒョンス(大統領の長男)が検察に召喚された。政府の施策に関連した事業に投資、巨額の利益を収め、他ファンドに匿名で投資した疑い。検察はファンドに関わった政界などの要人の召喚する構えだ。ヒョンスは黙秘権を行使中である。


スジンは特別検察法を通すために、野党のチョ代表を呼び、根回しを行おうとしたが、チョは全く聞く耳がなかった。

〔ここで整理〕

テハン国民党与党、チャン大統領、パク・ドンホ、チャン・スジン、パク・チャンシクが所属

シンハン党:野党、チョ・サンチョン代表


次の手として、スジンは、カン・サンウンの金庫番イクソン会計法人のペ・ドンスに接触するつもりだったが、彼もテジンの裏金を管理していた容疑で緊急逮捕された。ドンスは、カンの裏金がどこに流れたかもを知っている人物である。

スジンが危機を逃れるためには、大統領の1日も早い復帰が必要。彼女は軍病院の医師に、回復を早める方法を聞いたが、医師は、パク代理から、「早い回復より後遺症が出ない様に徐々にと指示があった」と答えた。


ドンホは大統領夫人を官邸に招き、「ご子息に証言させてください。カン・サンウンにいくらもらったか?それをハン・ミノ(スジンの夫)のファンドに投資し得た収益はいくらかそれを隠そうとチョン議員が何をしたかを」と迫っていた。


スジンは夫から「検察が入った」と連絡を受けた。夫のファンドに、カン・サンウンが投資していることがあばかれれば、彼女は終わる。

ドンホが大統領夫人を説得している。チャン・ヒョンスが自白すれば大統領が目を覚ましても、スジンたちは救われない。

目が覚めなかったら?」スジンは、大統領の病室で秘書のマンギルに言った。そして白い布を湿らせ、「あなたは見ていられないと思う」と彼を病室から出した。

彼女はその布を眠っている大統領の顔にかけた。

苦しむ大統領に、「約束します、名誉も家族も必ず守ります」、スジンは言った。

30年前、チョン・スジンは、労働運動、全大協文化宣伝局長で、チャン・イルジュンが人権弁護士として彼女たちと志を共にした。のちにチャンは、”テハン国民党”を結成、スジンやドンホたちも加わった。大統領選に出馬したチャンが当選した時、チャンは、歓喜の涙を流すスジンにハンカチを渡し、強い握手を交わした。

スジンは、息が止まった大統領の顔にその”ハンカチ”を被せた。大統領は死去した。スジンは嗚咽を漏らした。

ドンホと大統領夫人に、大統領死去の知らせが来た。

ドンホは秘書のジョンヨンから「チョン議員が看取った、主治医は不在だった」と聞き、「スジンも手を下せることを忘れていた」と悔しがった。


スジンは記者とTVカメラの前で、「ご子息が検察に召喚されたと知って呼吸不全に陥った。パク代行が、現代史の巨人を侮辱し、家族をも踏みにじり死に追いやった」と非難、「検察は不当な捜査から直ちに手を引くべき。チャン大統領の死は、既得権益を守ろうとする勢力と、卑怯な検察が結託した司法殺人です」と涙を浮かべて述べた。


チャン大統領の国葬が議決され、全国に献花台が設置、大統領の死を悼む弔問客は100万人を超えた。

ドンホはチャン・スジンがいる献花台に献花に来た。彼女は2日も徹夜していた、自分が大統領の後継者だと見せつけるように。スジンは「解剖して死因を明確にすればいい、なぜ心臓に異常が起き倒れたかが分かる」と言い、ドンホは解剖するとは言えなかった。

葬儀委員会の委員長は、慣例ではパク権限代行が務めるはずだったが、”大統領への家族への捜査は緩めない、追悼と捜査は別”と発表されたことで、市民たちのパク代行への怒りが爆発した。

告別式で遺族側がパク代行の弔辞を拒み、チョン・スジンが弔辞を述べた。全国民がTVを見守った。

彼女は大統領を殺害した日に顔に被せたハンカチを持ち、「選挙で勝った日に、大統領が涙を拭ってくださったハンカチです。ご夫人とご子息をお守りする。そして、偉大な巨人を侮辱し家族を蔑む者たちに立ち向かいます」と涙を流した。彼女の感動的な弔辞は国民の涙を誘い、自分が後継者だと国民に印象付けた


3日後、検事総長から「ファンドの捜査を打ち切れ」という命令が下った。イ・ジャンソクは納得がいかないが。

地検にチョン・ピルギュ次長検事が赴任してきた。スジンたちに有利に動く検事だ。

スジンは夫の会社の資料を見て、夫に「事業から手を引くように」と言った。

大統領選挙に関する世論捜査で、チョン・スジンが圧倒的な支持率でトップに立っていた。

官邸では、パク代行の不人気で過半数の長官が辞意を表明し、国政の運営ができない。

ドンホはヨンスンとジョンヨンに、「作戦を変える、大統領選に出馬する」と言った。スジンの支持率には遠く及ばないが、勝ちに行くつもりだ。

彼は記者会見を開き、「首相の職と権限代行の地位を辞する。私は次期大統領への出馬を表明する」と宣言した。

感 想

3話も濃いです。

意識が戻ったのは大統領の方が早かったが、ドンホも専門医の処置のおかげで生還しました。

スジンが、「ドンホを生かす医者を病室に入れるな」と指示していましたが(怖いですね)、ヨンスンのおかげで、そこは突破できました。

ドンホが生還してから検察が素早く動き、大統領の長男のチャン・ヒョンスを召喚。しかし彼は黙秘権を行使。

スジンは危機を打破するために、野党チョ代表に根回しを試みたが、のらりくらりとかわされた。

そして、カン・サンウンの金庫番だったイクソン会計法人のペ・ドンスまで緊急逮捕され、スジンの危機が目の前に迫ってきた。

スジンは大統領の復帰に望みを託すが、それも時間がかりそうである。

パク代行は大統領夫人を官邸に招き、長男に自白させるようにせまっている。もし彼が自白すれば、スジンの夫のファンドが絡んでいることがバレて、スジンは終わる、大統領が目覚めても、、、絶対絶命に陥った。

そこで逆転の発想、大統領が目覚めなければ、とスジンは考え、自分の手で大統領の息の根を止めた。すごいです。

そして自分が殺害しながら、大統領の死因が、「息子が召喚されたショックによる呼吸不全。パク代行と検察が大統領を殺害した」と堂々とウソをついて、情にもろい国民の心情に訴えかけました。

ここで、スジンが30年前は労働運動の闘士で、チャン大統領は元人権弁護士だったことが分かります。チョン・イルジュンは労働者のための「テハン国民党」を結成して、大統領に選ばれ、ノーベル平和賞まで受賞された、偉大な大統領だったのでしょう。しかし息子が多額のファンドの汚職をし、その隠蔽をカン・サンウンに頼んでしまったことから、おかしくなってしまった。カン・サンウンを大統領に紹介したのが、スジン。彼女の夫のハン・ミノに投資する見返りとして、スジンに大統領を紹介を要求したというわけです。だから夫が彼女の弱みなのですね。

労働運動の闘士たち、労働者や庶民のための良い世の中を作ろうと闘ってきて国の中枢に登り切った人たちが、30年後には、若い時に反発していた財閥の金に取り込まれてしまった、皮肉というか、ちょっと悲しいです。

話は戻って、絶対絶命だったスジンは大統領の死を最大限に利用し、感動的な弔辞で国民の心を動かし、大統領候補の支持率65%という大逆転劇を演じている。自分が生き残るために大統領の息の根を止めたが、スジンの弔辞、大統領への気持ちはウソではない、だから国民を動かせたと思うのです。そのあたりが面白いと思います。

すごい展開で、ほんとに、シーソーゲームって感じです。

ドラマを見ている私は、パク・ドンホが正しくて、チョン・スジンが敵という目線で見ていますが、本当にそれが真実なのか?って思ったりもする。彼が大統領を暗殺しようとしたことを知っているのに。

そして、ドラマの中の国民は、パクを嫌悪し、スジンを強烈に支持している。

どの視点から描かれるかによって、物事は全く変わってくるし、人間って、自分が見たいものしか見ないし、信じたいものしか信じないとすごく思わされます。

第4話 あらすじ

テハン国民党から、大統領選挙へ出馬する候補者8名のTV討論会が開かれた。ドンホは、「大統領となり官邸に入り次第、ファンドの再捜査をする。亡き大統領を聖域化しない、私はチャン・イルジュンの負債を背負う」と、これまでの姿勢を崩さなかった。


中央地検のチョン・ピルギュ次長検事は、ドンホの収賄疑惑について、追加捜査を進めていることを発表した。ピルギュはスジンのいとこ、彼女の差し金だった。

ピルギュ検事は、仮想通貨取引所のチェ代表を取り調べ、”ドンホが賄賂を受け取ったというウソの供述書”を手書きで書かせた。それは新聞社に送られ、ニュースで大きく取り上げられた。

ドンホは、公捜処長イ・ジョングォン(スジン派)の元に乗り込み、

「チェ代表の書状にあった11月12日、10億を受け取ったとされるその時間、私は官邸のセーフハウスで、チョン・スジンと食事を共にしていた」と言った。

実は、ピルギュ検事は、チェ代表の手書きの手紙に”日付は11月19日”と指示していた。しかしその後、ドンホの秘書のジョンヨンがチェ代表に面会し、マスコミに送る書状の日付を11月12日に変更するように指示したのだ。「兄と30年の友情を香典と考えます」と言って。

秘書のマンギルは急いでスジンに知らせた。手紙を確認すると、日付が11月12日に変更されていた。

そこにジョンヨンが現れ、スジンに「兄が資料を残していた、ハン・ミノ氏がPEファンドを始めた経緯について、そして、11月12日に何があったかを」と言った

2021年11月12日は、サンウンがハン・ミノ(スジンの夫)とスジンを呼び出し、「大統領に会わせてほしい」と言った日だった。スジンは「実業家と個人的に付き合わないのが現政権の方針」と断ったが、サンウンは、「それは困った、ハン・ミノ氏にすでに融資している」と。スジンは断ることができなかった。

スジンは記者たちとTVカメラの前で、ドンホの供述通り、11月12日にセーフハウスで彼と食事をしていたことを認めた。そして「チェ代表は前科3犯、マスコミが詐欺師の言葉を事実確認せずに報道した」とマスコミを非難し、責任をなすりつけた。

その時、パク・チャンシクはヨンスクに呼ばれていた。TVでスジンの会見を見た彼は、公捜処長のイ・ジョングォンに電話をし、パク・ドンホを帰すように指示した

スジンの仕掛けた罠を、ドンホはすり抜けた。


ナムサンC&C(スジンの夫の会社)がまた問題を起こした。スジンは怒りに震え、「会社を手放すように言ったでしょ」と大きな声を出した。

夫も、「俺はハン・ミノだ」と大きな声で言った。

ハン・ミノ、30年前は全大協(全国大学代表者協議会)議長だった。チョン・スジンは、全大協宣伝隊。発足集会で議長ハン・ミノは団員たちの中央で力強く歌い、彼らのカリスマ的存在だった。

「当時の副議長、局長、ただの団員たちまで議員になった。議長ハン・ミノは?政界から追放されても、俺は死んじゃいない!見せてやりたいんだ」とミノは涙を流し大声をあげた。

「だからカン・サンウンに会った?だから私を罠に引きずり込んだ?」とスジンも涙を流した。

私かあなたがパク・ドンホになるべきだったの。恥ずかしい、あなたに惹かれるなんて。どうしてあなたを捨てられないの」とスジンは言った。

考察:「私かあなたがパク・ドンホになるべきだった」とスジンが言った意味は、「30年前、労働者のため、正義のために闘った私たちが、不正を正すべき人物になるべきだった」という思いなのでしょうか?


”テハン国民党”の大統領候補の最終予備選は、チョン・スジンパク・チャンシクパク・ドンホの3強対決になった。

支持票は、チョン・スジンが圧倒的な1位、2位がパク・チャンシク、ドンホは一番低い3位だった。

パク・チャンシクはドンホに”一本化”、つまり、辞退して自分の陣営に協力するよう要請したが、ドンホは断った。


ドンホは、「勝利のために敵の矢を利用する反共の旗手、シンハン党、チョ・サンチョン候補の矢を借りることにする」とジョンヨンに言った

チョ代表が父親の祭祀を行っている時、”チョ代表の父、チョ・ダリョンさんが北朝鮮で生存していることが分かった。1978年漁に出ているところ拉致された”というニュースが流れた。

チョ代表にパク・ドンホから電話が入り、2人は密会した。

ドンホは、「お父さまは、1987年 北朝鮮に忠誠を尽くした見返りとして、三大革命赤旗勲章を授与された。明日の朝刊に出ます。あなたと大極旗を振っている人々は多いに揺らぐでしょう」と、チョ代表の父が勲章を持っている写真を見せた。

そして、「わが党の最終選挙で私を支持する選挙人団が必要。あなたには数十万人を加入させる力がある」と言った。

「よその党の選挙に介入するのは、違法行為だろう?」とサンチョン。

「あなたはスパイ事件を偽装して、最高検察庁公安部長に上り詰めた。やり方はご存知のはず。ライオンが狩りをする時は最も弱い獲物を狙うもの、どうか私をリングの上へ」とドンホは言った。

考察:ドンホとチョ代表の密会の会話、難しかったです。意味を考察してみます。

反共の旗手、チョ・サンチョンにとって、”父親が北朝鮮で生きていて勲章までを授与されたこと”は喜ばしいことではなく、彼の政治理念が打撃を受けることになのでしょう。ドンホはチョの父の情報をネタに「あなたを支持している同志たち動揺するでしょう」と彼を脅し、彼の数十万の”偽選挙人団票”を要求したと解釈したのですが、これで合ってるでしょうか?

また最後のドンホの「ライオンは最も弱い獲物を狙う、私をリングの上へ?」の意味は、”ライオンがチョ代表最も弱い獲物が自分、チョ代表が大統領選で勝つために、自分をリングの上へ”という意味ですよね?

お互いに腹の探り合い、緊張感が半端ないです。


党内討論会で、”テハン国民党”の最終候補者3名(スジン、パク代表、ドンホ)が、それぞれ野党のチョ・サンチョンと大統領選を戦った時のシミュレーションが発表された。

チョに勝利できるのはチョン・スジンだけで、ドンホが一番弱かった。スジンはこの結果から、「大統領選で圧勝できるのは、自分だけだ」と宣言した。ドンホはTVの画面を通じてチョ代表に「私の思いは申し上げた。決断を待つだけ」と再度メッセージを送った。

チョはドンホの要求をのむことを決断し、組織本部長に連絡した。


スジンは自分の優勢を決定的にするために、大統領夫人と会い涙を流して抱擁、そして大統領のお墓の前でひざまずき大粒の涙を流した。その映像がTVやビルボードで映し出され、選挙人団参加者が増え、彼女の票はうなぎのぼりに上がった。

ドンホから拒絶されたパク代表は、党協委員長たちに働きかけ票を増やそうとしたが、、。

スジン103万、パク代表42万、ドンホ7万まで差がついた。

パク代表は、過去3回の予備選で敗北が確実となると中途辞退していたが、今回も同じように辞退した。

ドンホはすぐにパク代表に会い、「42万票を私にください。スジンの100万、そのうち30万は私の矢です」と言った。チョ・サンチョンがドンホのために用意した矢だった。

パクは驚愕した。「チョ・サンチョンか!スパイ事件をでっちあげ、2人の良心の囚人を死刑にした!司法殺人を犯したんだ」と声を荒げたが、ドンホは「他に方法がなかった、勝つためには」と動じなかった。


大統領候補、最終予備選の結果がTVで放映された。

2人の候補、チョン・スジンパク・ドンホがステージに座っていた。スジンの圧勝だと思われていたが、、。

結果は:

チョン・スジン:59万8792票。

パク・ドンホ:60万3475票

テハン国民党大統領選候補に、パク・ドンホが選出された。ドンホは立ち上がり、大きく右の拳を突き上げた。そして呆然自失のスジンの手を取り、ステージ中央で高く掲げた。

感 想

4話もすごく面白かったです。

まず、スジンが自分のいとこのチョン・ピルギュン検事を使い、ドンホが賄賂を受け取った証拠の証言を捏造したが、肝心な”日付”が、10月12日に書き換えられ、ドンホのアリバイが成立した。皮肉にもスジンが彼のアリバイを証明したことになった。ドンホ、また逆転ですね。

そしてその日は、スジンが初めてサンウンに会い、夫の弱みを握った彼から、「大統領と会わせてほしい」と頼まれた日、つまり、彼女の汚点のはじまりの日と言えるのではないでしょうか。

ハン・ミノとスジンの出会いも明らかになりました。彼は30年前、全大協の議長で英雄だった。確かに30年前の映像は凛々しかったです。

現在のミノにその面影は無い。当時の運動員の下っ端までもが政治家になったのに、自分は政界から追放されている。悔しさと憤り、見返したいという思いで、ナムサンC&Cを始めたが、資金繰りに頓挫して、カン・サンウンに融資を受けた。それが妻のスジンの弱みとなり、彼女は大統領をサンウンを紹介せざるを得ず、、、

ハン・ミノが、チャン政権とカン・サンウンの癒着の始まりだったとも言えます。


しかしスジンは、大統領予備選では絶対的な優勢に立った。

尚も、大統領の死を最大限に利用し、”大統領夫人と涙で抱擁を交わし、大統領のお墓のまで大粒の涙を流す”、民衆が何に心を動かすか計算され尽くした演出、、、ある意味、すごいです。

一方、全く不利なパク・ドンホは、野党のチョ・サンチョン代表に接触し、敵の矢を利用しました。チョ代表は、「スパイ事件をでっちあげ、2人の良心の囚人を死刑にした!」とパク・チャンシクでさえ非難するような人物、相当の悪人のようですが、ドンホも、自分が勝つためなら手段を選ばない、怖い人です。

結局は、チョ代表からの30万の矢のおかげで、圧勝的勝利を収めるはずだったスジンを倒し、ドンホが大統領選候補に選ばれた、ここでも大逆転。

すごい脚本ですね。

4話は、スジンとハン・ミノの過去から、現在のスジンが状況につながっている流れがよくわかりました。また、ドンホとチョ・サンチョンの密談の腹の探り合いの応酬がとても見ものでした。

第5話 あらすじ

10年前、カン・サンウンは、拘束令状が取り下げられ、ソウル拘置所から出所した。

パク・ドンホは、ソウル中央地方検察庁の検事としてテジングループを追っていたが、彼のチームの捜査官たちは全員に地方に飛ばされた。

上司のイ・ジョングォン(現、公捜処長)は、隠蔽の見返りに次長に昇進した。

ドンホは彼に「あなたがどこにいてもその上に立つ」と捨て台詞を残し検察を去った。

ドンホは、チャン・イルジュン議員を訪れた。イルジュンはドンホが議員になるのを歓迎した。イルジュンとドンホは、それぞれの時計を交換した。スジンが、2人の記念写真を撮った。


大統領選の立候補者届が始まった。

”テハン国民党”の代表に選ばれたドンホだが、書類に党代表権限代行の捺印を得られず、届出が提出できない。スジンはドンホがチョ・サンチョンと取引したことを知り、総会を開催、ドンホ辞退の表決が採決されたが。

一方、野党シンハン党のチョ・サンチョンは、早々に立候補届を提出した。

30年前、学生運動をしていたスジンはチョ・サンチョンからすざまじい拷問受けた悪夢でうなされて目覚めた時、秘書のマンギルから、パク・ドンホが昨晩から行方不明だと連絡を受けた。

スジンはヨンスクを訪問し、「パク候補では勝ち目はない。党中央委員会が開かれ、パク候補の辞退を受理し、2位だった私が代表に選ばれる。書類も用意した」と言った。

ヨンスクは「泣いたかしら、それとも笑った?チャン大統領をあなたが手にかけた時。おかげで捜査を逃れた」と言った。スジンは虚を突かれたが、「パク・ドンホがチャン大統領に何をしたかご存知か」と聞いた。ヨンスクは例のペンのスイッチを押し、「大統領を手にかけようとしました」というドンホの録音を聞かせ、「犯行を自白して運命を私に委ねた、だから信じる」と言った。

その頃、ドンホは秘書のジョンヨンと話していた。

「あの時、チョン副首相に知らせたりしなければ、、、」とジョンヨンは悔しそうに言った。

ドンホはスジンに、「大統領の息子チャン・ヒョンスがファンド加入で巨額の利益を得ている、テジンの副会長と大統領を取り持った者がいる」と相談したのだ、彼はスジンの生き方を信じていたから。しかし罠にはめられたソ・ギテ議員から、「俺の口を塞ごうとするのも、シナリオを書いたのもチョン副首相」と聞かされたのだ。

「変わったのは権力を握った者、この国を天国にすると言った者が地獄を作った。未来を約束する者を信用するな」とドンホはジョンヨンに言った。


ドンホはスジンの家に来ていた。それを聞きつけ、彼女はすぐに戻り、「届出は5時まで、早く候補辞退を」とかしたが、ドンホは動じない。ライターを出しふたを開け閉めした、スジンを30年前に拷問したチョ・サンチョンのように。

そして、「私を支えて大統領にする、それが嫌ならチョ・サンチョンが大統領の世を、選ぶだけ」と言った。

その頃、ヨンスクが党の重鎮たちを食事に呼び、中央委員会の開催を阻んでいた。国会議員会館に非常ベルがなり、職員たちが避難している隙に、ジョンヨンがスジンの部屋に入り、彼女の立候補届出書を盗んだ。

スジンが秘書官から「立候補届出書が見当たらない」と電話を受けた時、ドンホは電話口で「燃やせ」と指示していた。

「大検察庁公安部 チョ・サンチョン、耐えられるか?2時間後届けが締め切られたら、チョ大統領の世界をあなたが作ったことになる」とドンホは尚もライターの蓋を開け閉めしながらスジンを脅した。

スジンは、代表権限代行に電話して「捺印を」と言った。

締切30分前に、ドンホの届出が提出された。

ドンホは、スジンを共同選挙対策委員長に抜擢した。チャン大統領支持者たちを動かすことができる彼女の力を借りるために。


大統領選挙20日前、公式選挙運動開始日。

ドンホは大統領夫人と、チャン大統領のお墓参りをした。夫人が「野党時代から10年間、大統領が使っていた時計です」とその時計をドンホの左手首にはめた。それは、10年前にチャン氏と交換した自分の時計だった。

「後継者として洗礼を受けた。支持者が戻ってくる」とスジンは言ったが。彼女はその時計に、盗聴器を仕組んでいた。


スジンは、刑務所のカン会長に面会に来て、今後の計画を話した。会長は、グループを救うために、サンウンを切るつもりだった。


北朝鮮の弾道ミサイルが発射された

大統領選挙17日前、候補者討論会。

サンチョンは、「 北は、首脳会談の合意を破り、ミサイルを開発し、我々に軍事的挑発を行った」と北への支援を表明してきたチャン政権とそれを引き継ぐパク・ドンホを非難し、

「国民の皆さん、この国家に忠誠心のない者を大統領にしてはいけない。私は大韓民国を守るため生涯を捧げてきた。北朝鮮に脅威となる大統領になると誓います」とサンチョンはカメラの前で大演説した。

スジンは彼の演説をテレビで見ていたが、拷問のトラウマで呼吸が苦しくなり、パニック障害を起こした。

さらに、北朝鮮で核実験が行われその影響で首都圏では地震が発生した。”北朝鮮は朝鮮半島を10分以内に攻撃できる核開発能力を獲得したと推測される”とニュースが伝えた。

国民のチョ・サンチョンへの支持が増大してきた。

このままではドンホは負けてしまう。スジンから「とっておきのものがある」と連絡を受け、ドンホが指定場所に行くと、チョン・ピルギュ次長検事がいて、封筒をだした。

スジンが「どうぞ、ただ彼に民情主席秘書官の座を」と要職を要求してきた。


ドンホたちの会合を外で待っていたイ・マンギルは、ソ・ジョンヨンに缶コーヒーを渡した。2人は5年も付き合い婚約もしていた。ジョンヨンは「もらったものは全て返す」と缶コーヒーとポケットから出した指輪を彼に返した。


ドンホは条件を受け入れられず立ち上がった。

「チョ・サンチョンの父親ダリョン、1978年に拉致され収容所で再婚、息子が生まれた弟が北朝鮮にいる。苦難の行軍で大勢の人が餓死したが、日本や韓国に親族がいる人たちは生き残れた、密かに送金してたから」とスジンが言った。

ドンホは一旦官邸に戻ったが、 ”今回の核実験でチョ候補の当選が確実”と伝えているニュースを聞き、スジンに、「条件を受け入れる」と連絡、書類を受け取った。


翌日、ヨンソクがドンホに「チョン・ピルギュを民情主席にする代わりに手に入れたものがあると?第2のチャン・イルジュンにはならないで。世を変えるための1ヶ月だという約束(録音ペン)、私の金庫にありますからね」と言った。これをスジンは盗聴していた。


大統領選7日前、候補者最終討論会

「1996年9月、北朝鮮が掲げた苦難の行軍、北朝鮮に口利きしたブローカーの供述書がある。チョ・サンミン、父が再婚してできた弟に5000ドルを渡しましたか?」とドンホがサンチョンに聞いた。

サンショは一瞬だじろいだが、「ミサイルが脅威をもたらしているのに、家族の過去はどうでもいい。北朝鮮は核実験で、韓国を火の海にしようとしている」と言った。

「誰がやった?ロシアで学んだ核物理学者、英雄の称号を受けた核開発の中心人物、チョ・サンミン。彼は中性子爆弾の開発でも重要な役割を。火の海にするのは、チョ候補の弟、チョ・サンミン」とドンホが言うと、チョの支援者たちにどよめきがおきた。

「5000ドルをサンミンに渡さなければ、大飢饉を支えなければ、核開発は不可能だったはず」とドンホに言われ、サンチョンはぐうの音もでなかった。


大統領選投票結果の発表。

パク・ドンホが51.7%で当選した。会場は歓喜の声が上がった。

立ち上がったドンホに、スジンが握手の手を差し延べたが、彼はそれを拒否し、他の支援者たちと抱擁した。スジンはその場から離れ、金庫がある部屋に向かった。


第21代大統領就任式が行われた。

チョン・ピルギュ次長検事に、監察部から監査が入り、彼の”民情主席秘書官”は消えた。

ドンホが新大統領と官邸に到着し、執務質のドアを開けると同時に、”大統領を手にかけようとしました”という自分の録音が聞こえてきた。スジンが録音したペンを持って、待っていた。

感 想

5話の冒頭で、パク・ドンホが10年前に検事から政界に進出した経緯が簡単に語られました。当時のドンホの上司が、現在も上の指示にだけ従う、公捜処長イ・ジョングォンだったのが面白かったです。

野党のチョ・サンチョンは、30年前に、スジンにすざまじい拷問を加えた人物で、拷問場面の回想が何度も出てきました。因縁の関係のようで、スジンは今もトラウマを抱えていますね。

スジンはドンホが予備選で不正をしたとを知り、代表辞退を要請したが、ドンホは辞退する気はなく、「自分を選ぶか、サンチョンを選ぶか」と脅迫した。スジンは苦渋の選択で、ドンホを選びました。

しかし、スジンはドンホが大統領夫人から受け取った時計に盗聴器を仕掛け、 ”大統領を手にかけようとした”と自白したペンのありかを知り、そのペンを手に入れました。

大統領選の攻防で、チョ・サンチョンに、北朝鮮に弟がいるのはいいとして、その弟が核開発の中心人物だったというのは、少し作られすぎのように感じました。しかし、ドンホが大統領になるために必要なストーリー展開だったのでしょう。

綱渡りで大統領になったドンホに、また、スジンの攻撃が、、、。

第6話 あらすじ

パク・ドンホ大統領就任の日、チョン・スジンは、録音ペンを持ち官邸で待っていた。ドンホが入ってくると同時にスイッチをオンにし、ドンホの「大統領を手にかけようとしました」の告白を、彼に聞かせた。

ドンホは、時計(大統領夫人から渡された前大統領の時計)を分解し、盗聴器が仕込まれているのを確認して全てを捨てた。


カン・ヨンイク会長は、実刑12年を言い渡されていたが、大統領の恩赦で2年で出所した。

早速スジンが会長が入院中のテジン病院を訪問すると、彼はすでに、各省の長官・次官クラスに自分の息がかかった議員を当てたリストを作成していた。そして、「手綱はチョン議員が握れ」と、一番上の”首相”の欄に”チョン・スジン”と書いた。


スジンは大統領とヨンスクに面会し、「公共機関の人事リストは今週中に提出する」と言ったが、ドンホは「今日中に見たい」と彼女に要請した。

〔過去:大統領選の前〕

大統領選の候補になったドンホは、大統領夫人と前チャン大統領の墓参りをした。その時、夫人からチャンの時計を譲り受けた。実はその日の夜、ドンホ、ヨンスク、ジョンヨンは時計に盗聴器が仕組まれているのを見つけていた。しかし彼らは気づかないフリをして、ドンホは時計をはめていた。大統領選に勝つためにスジンの協力が必要だったから。そして彼らには、スジンがドンホの自白の”録音ペン”を持ち出すのは、想定内だった。

人事リスト”はスジンからすぐに届けられた。

国税庁、監査院、金融監査院など主要機関のトップ約200人の氏名が記載されいた。ドンホは、”カン・ヨンイクの犬たちの名簿”を何の苦労もなく手に入れたのだ。


そしてパク政権初の内閣候補者リストが発表された。

首相候補:パク・チャンシク以下、全ての候補者は、スジンが提出した人事リストと別の議員が任命された。

怒ったスジンは官邸に直行、ドンホは”常春斎”で食事を用意して彼女を待っていた。

スジンは例の録音ペンを出し「テレビ局に音声データを送る。今日中に国会で弾劾の論議が始まるでしょう」と言って部屋を出ようとした。

その時、ドンホのスマホから、”私がチャン・イルジュンを葬った、あの人がくれたハンカチでね”とスジンの声が聞こえて来た。彼女が車の中で、秘書のマンギルに告白した録音だった。

ドンホはスジンたちの真似をして、盗聴器を仕掛けたのだ、ジョンヨンがマンギルに返した婚約指輪の中に。

ヨンスクは、「ドンホとスジンの録音が今日公開される。国会の弾劾に備えねば」と思っていたが、「ドンホはが大統領職を辞さないつもり」とジョンヨンから聞き常春斎に走った。

ドンホはスジンに、お互いにやったこと(大統領暗殺未遂と大統領殺害)を消そうと取引を持ちかけ、スジンから録音ペンを受け取り、それをミキサーに入れた。ヨンスクがドアを開けたと同時に、ドンホはスイッチを入れ、ペンはミキサーの中で粉々になった。

「この世のホコリが全て消え去るまで、私は官邸に残る!」とドンホは言った。


首相候補に任命されたパク・チャンシクは、ドンホから「時代遅れの政治家と評判のあなたの服を新調しましょう。税金でメシを食うカン会長の犬たちです」と、スジンがから渡された例の名簿を出し、「この者たちを政界、法曹界、学会から追放すれば、あなたは次の大統領候補になれる」と約束した。

その時パクの携帯に次男から「助けてくれ」と電話があった。次男はマカオのカジノの地下倉庫に閉じ込められていた。


カン会長は、自分が提出したリストの議員が誰一人任命されず、自分が手なづけている議員の名簿がドンホの手に渡ってしまったことに怒り心頭だった。

スジンはカン会長に謝罪に訪れた。会長は彼女に挽回のチャンスを与えた。

首相候補のパク・チャンシクを潰すのが彼らの目的。パクの息子がマカオのカジノで違法賭博をしていることを利用するつもり。

スジンはいとこのチョン・ピルギュ検事を通じて、イ・ジャンソク地検長にパクの息子の情報を渡した。


パク・チャンシクは、マカオのカジノの地下に監禁されている次男の写真をドンホに見せ、「息子を助けてくれ。検察の指揮官のイ・ジャンソクの捜査を止められるのは君だけだ。首相の間、君の手足になり、私に従う数十人の議員がお前を守る」と頼んだ。


ドンホイ・ジャンソクソ・ギテのお墓参りに来た。ドンホは、ジャンソクに検察総長の職を用意して、「1回だけだ。今の捜査(パク議員の息子の件)から手を引け」と言った。しかし彼は「パク議員から”大統領から話があるから捜査ペースを加減しろ”と連絡を受けた。自分の勤めを果たす、俺の去就はお前に任せる」と言い、用意していた辞表をドンホに渡した。


パク・チャンシクの”首相人事聴聞会”が国会で開かれた。息子の賭博は認めるが、違法送金は否定する計画だったが。

スジンは2日前に質問をするミン議員に会い、パクが5億送金した証拠を渡して追求するように根回ししていた。しかし前日パク本人がミン議員に会い、議員はパクに寝返っていた。

ドンホは聴聞会の放映をTVで見ながら、パクのウソに憤りを感じた。ジャンソクから預かった辞表を破り、「お前は変わるな、俺は変えてみせる、この世界を」と彼に電話した。

聴聞中に、”マカオのカジノ業者に違法送金した容疑者が緊急逮捕。容疑者はパク首相候補の秘書官の義理の兄弟、警察は秘書官の行方を追っている。パク候補の関与についても捜査していく”という緊急速報が流れた。

パク・チャンソクは破れ、チョン・スジンは”してやったり”と大きく息をした。


ドンホは次に首相指名する議員を、チョン・スジンに決めた。しかし、スジンはこの件を事前に知らされず、秘書官のヨンスクの記者会見で初めて知った。スジンは驚きおののいた。ドンホの魂胆、”スジンを聴聞会にひっぱりだし、そこで彼女の悪事を暴くつもり”だと分かったから。

感 想

6話もシーソーゲームは続いています。

スジンが、ドンホの時計に盗聴器を仕掛けたが、ドンホ陣営はそれに気づきながら知らないフリをして、スジンたちの裏をいていたのですね。

録音ペンを手にしたスジンは、これでドンホがこちら側(スジンとカン会長)の言いなりになると思い、カン会長が用意した”公共期間の人事リスト(会長の犬たちのリスト)” をドンホに渡したが、ドンホは全く別の人事を発表した。

ドンホは何の苦労もなく、”会長の犬のリスト”を得ました、彼は相当したたかな政治家ですね。カン会長にすれば、ドンホにまんまとやられ、怒りが収まらないでしょう。

スジンも大恥をかき怒り心頭、 ”録音を公表する”とドンホを脅したが、彼はスジンが「大統領を殺した」と告白した録音を持っていた。スジン、まさに晴天の霹靂!ジョンヨン(ドンホの秘書)が、マンギル(スジンの秘書)に返した指輪の中に、盗聴器が仕組まれていた、というオチでした。

そんなにタイミングよく、スジンがマンギルに告白する?とも思いますが、ドンホ側が一枚上手でした。

ドンホはスジンと取引して、お互いの悪事を消すことにし、録音ペンはミキサーで粉々にされた。(ミキサー使う?。そういえば、ヨンスク秘書官、携帯の録音を消すのに電子レンジ使ってましたね。調理器具の別の使用方法?🤣)


ドンホは、首相候補にペク・チャンシクを押した。

ペクを失脚させたいスジンとカン会長側は、彼の次男の違法賭博の情報をイ・ジャンソク検事長に流した。

ペク・チャンシクから息子を助けて欲しいと懇願され、ドンホはジャンソクに要職を用意し、「捜査から離れろ、これ1回だけだ」と頼みました。この場面で、”ドンホも結局、前大統領と同じなの?”とショックを受けましたが、ジャンソクがカッコよかった!「自分の勤めを果たす」と用意していた辞表をドンホに渡した。

そしてパクの聴聞会で、彼のウソを証言を聞いていたドンホは、ジャンソクにゴーサインを出し、パクの身辺からのマカオへの違法送金が報道された。

カン会長・スジンの計画通り、パク・チャンシクは潰れ、スジンは“よし”と思ったが。

今度は、自分が首相候補となり、聴聞会に呼ばれることになってしまった、というドンデン返しでした。

このシーソーゲームどこまで続くのでしょうか?

第7話 あらすじ

スジンの夫ハン・ミノの会社、ナムサンC&Cの不正疑惑について、ニュースが伝えていた。

スジンは、野党シンハン党のチョ・サンチョン代表に会った。彼は、夫のハン・ミノが、カン・サンウンから250億もの投資を受けていた資料を持っていた。

チョはスジンに、お互いに助け合おうと取引を提案したが、スジンは拒んだ。怒ったチョは「聴聞会の証人にチャン・ヒョンス(前大統領の息子)を呼び、丸裸にしろ」と電話で叫んだ。

チョは、パク・シャンシクと自分を敵に回せば、スジンに生きる道はないと警告した。


ドンホは前大統領夫人を官邸に招いた。ヨンスクも同席した。

3人にお茶が出された。「夫人がスペインで買ったカップです、7年前に」とヨンスクが言った。夫人は顔をそむけた。

「シーザーの妻は不倫を疑われた。彼は離婚を決めた時、”私の妻は疑われることすらあってはならない”と言った。夫人も同じです。秘密は守ります。守ってくれますか?」とドンホは夫人に言った。


スジンには多くの支援者がいて、集会を開く予定。彼女は、ドンホから官邸に呼び出され、「夫人を集会に招く予定です」と言ったが、ドンホが先に手を回し、夫人は海外に行くために空港にいた。

空港で取材を受けた夫人は「チョン議員にお願いです、チャン・イルジュンの名前を口にしないでください」とTVカメラの前でスジンに言った。

スジンは動揺した。支援者たちは、彼女を前大統領の後継者と思い応援しているのに、夫人がカメラの前でそれを拒否したのだから。

スジンは、自分を徹底的に破滅させようとしているドンホに、「あなたもきっと破滅する」と言った。


イ・ジャンソク検事長は、1つの封筒を受け取った。

ドンホはジャンソクを官邸に食事に招いた。ソ・ギテの母が送ってくれた新鮮な海産物の料理だった。

しかしジャンソクは、「検事と被疑者は一緒に食事をしない。11月18日、チャン・イルジュンが心筋梗塞で倒れた日、官邸にいたろ」と言い、数枚の写真を見せた。ドンホの車が総合庁舎から出てきて官邸に向かっていく写真だった。「内部調査する」と彼は言った。

ドンホが、「暗殺したのはカン・サンウンだろう」と言うと、ジャンソクは別の写真を見せ「カンは1:20に官邸を出ている。大統領が倒れる40分前だ」と言った。

スジンからドンホに電話、「写真を持たせた、足りなければ、他にもご友人に送ります」と彼女は言った。

ドンホは電話を置き、ジャンソクに笑いかけ、「食べよう、せっかくのギテのお母さんのご厚意だから」と。


スジンの聴聞会まで後3日。

ドンホはパク・チャンシクに、彼の息子を釈放することを条件に無理を頼んだ。そして、聴聞会の顔ぶれが全員検事出身になった

ドンホの指示で、公捜処もナムサンC&Cの調査を始めた。

追い詰められたスジンは、与党の重鎮会議を招集したが、同じ時間に大統領が会食を開き、重鎮たちはそちらに参加した。

ヨンスクはドンホの働きすぎを心配していたが、彼は、「ジャンソクが迫ってきてる」と言った。


ジャンソクから「ギテの誕生日だ、ケーキを買っていく」と電話があり、2人はギテのお墓で会いケーキを飾った。

ジャンソクは「2人の検事が内部捜査チームを編成した」と言った。彼はまた通報を受け取っていた。

「午前1時36分にドンホの車が官邸に入った写真。午前2時、チャンが倒れたその時刻、官邸をあとにした。入館記録は削除されていた。捜査を始める」と彼が言うと、ドンホは「約束しただろ、お前が一人だけ残ったら、私が見たかった世界をお前が作ってくれ。自分の仕事をしろ」と言った。


ジョンヨンは拘置所にカン・サンウンの面会にきて、ドンホの意思を伝えた。

サンウンはスジンの聴聞会に証人として出席し、ナムサンC&Cに関する疑惑に答えることになった。

焦るスジンの元に、チョ・サンチョンから電話があり会食に呼ばれた。

チョは「30年アカをたたき続けて学んだことがある。南が生き残るには、北が死なねばならない。2人で作品を作ろう」と言った。


スジンはテジン病院にカン会長を訪ねた。彼女は、カン・サンウンが聴聞会に証人として出席することに、会長が同意しているはず、と思っていた。

彼女は「”PEファンドの裏に会長がいる”とチョ議員が申し立てる」と言い、ネットにアップされた自分の後ろ姿の写真を見せ、「不正を疑われる首相候補がなぜ会長に会うのか?20年前休戦ラインでの銃撃戦を北側の役人に要請しましたね。その人物は労働党で5位の大物になったとか、動かしてください、要求の2倍を相手に。報道陣に話す前に返事を」と言って帰った。

病院の前には多くの記者がスジンを待っていた。彼女は、会長との関係や、彼にあった理由について質問責めにあった。スジンがしばらく待っていると、”私に語ったままに成就するだろう”と会長から返信がきた。

スジンは「カン副会長は大学の同期、お父様のお見舞いに来た」と記者たちに言った。


〔北朝鮮:両江道〕

祖国の尊厳を傷つけた罪で、チョ・サンミン(チョ・サンチョンの弟)と父と家族が、朝鮮人民軍により処刑された。

チョ議員の父親と家族が北朝鮮で処刑されたニュースは、韓国でも速報で伝えられた。

チョ議員は「貧しい兄が、飢えで泣く弟に1食を渡しただけなのに、北朝鮮は私の父に高射砲を撃ち込んだ」と激しく北を非難する演説をして喝采を浴びた。

スジンの聴聞会は大荒れに荒れて、質疑が一向に始まらず、ドンホは苛立っていた。

ヨンスクが、「チョ・サンチョンが新たな証人として大統領を申請した。当時首相だった大統領にも不正の疑惑が。大統領を証人にして攻撃するつもり」と。ドンホは国会に行こうとしていた。

その時ヨンスクに電話があり、チョは新たな証人に夫人を申請した。「国外にいる人を申請し、聴聞を壊すつもり」とヨンスクは言った。

ドンホたちには、北朝鮮でチョ議員の父親と家族が処刑されたのは、チョ・サンチョンの自作自演だとわかっていた。

その時、イ・ジャンソクからドンホに電話が。「大統領、捜査のため入館を許可してください」と彼は言った。しかしドンホは「捜査は許可できない。即解散しろ、今後は大統領に関するいかなる捜査も許可しない。これは命令」と答え電話を切った。ジャンソクが決して諦めないことは承知していたが、ドンホには時間が必要、少しでも時間を稼ごうとした。

スジンの聴聞会は質疑がないまま、首相候補 任命同意案の投票が終了、賛成が過半数を超え可決された。

チョン・スジンは大統領によって首相に任命された。

感 想

7話、ドンホとスジンの攻防がますます激しくなってきました。

首相候補の聴聞会にスジンを立たせて、彼女のこれまでの不正を一気に暴こうと目論もくろむドンホ、そうはさせないと抵抗するスジンの戦慄な戦いでした!


ドンホ側は、大統領夫人を取り込み、夫人を海外に行かせた。空港のTVカメラの前で、「夫の名前を語るな」と言われた、スジンの顔を支持者の前で、丸潰れですよね。

ドンホ側は、”大統領夫人の7年前の不倫をネタ”に彼女を脅したわけですが、1話の最後の方で、ヨンスクさんが夫人に「7年前、あなたが私に作った借り」と言った”借り”とは、”不倫を隠蔽すること”だったのですね。


これに対抗して、スジンは、ドンホの盟友のイ・ジャンソク地検長に、大統領が倒れた日にドンホが官邸にいた証拠になる写真を送った。チャンソクは、たとえ盟友でも、捜査を緩めたりする人間ではないことを彼女はよく分かっています。


ドンホはスジンを追い込むために、カン・サンウンを聴聞会の証人として出席するように働きかけた。また、パク・チャンシクの協力で聴聞会の顔ぶれを全員検事出身に変えた。公捜処はナムサンC&Cの捜査を始めた。


追い詰められたスジンに手を差し伸べたのが、彼女の天敵のシンハン党のチョ・サンチョンだった。彼は大統領選で、北朝鮮で拉致された父が再婚してできた弟、チョ・サンミンが、南に脅威をもたらしている核開発の中心人物だと暴かれて、大統領選に敗れました。そのことが暴露され、彼の政治生命も危うくなってきている。そこで、お互いを生かすために、スジンと手を組もうと提案した。

それは、自分が生き残るために、”北朝鮮の家族を処刑すること”でした。

そのために、スジンはカン会長のいる病院にきた。わざと記者の前でカン会長と会う自分の写真を撮らせた。彼女は、会長が20年前から北の役人とコネがあり、その人物が労働党5位の大物になっていることを知っていて、会長の口利きでその人物を動かしチョ・サンチョン一家を処刑させた、、、ということですよね。

カン会長はスジンの要求を聞くしかなかった。PEファンドの裏に自分がいることも、スジンと自分の関係を聴聞会で暴かれないために。


結局、聴聞会は大荒れになり、スジンの質疑応答が行われないまま、首相任命同意案が可決され、スジンが首相になってしまいました。(大荒れになった理由が、よくわかりませんでしたが。)

いずれにせよ、聴聞会はスジンの処刑場になるどころか、スジンが”首相”という2番目の権力を持つ座に正式に承認され、スジンの勝ちでしたね。

スジン、数々のドンホが仕掛ける妨害に対処し、自分が生き残るためには、天敵のチョ・サンチョンとでも手を組も、カン会長を脅すこともできる、ものすごい人です😱。

第8話 あらすじ

首相に就任したチョン・スジンは、刑務所にカン・サンウンの面会に行き、「私がパク大統領を崩壊させる。私があなたをテジンの会長室に連れて行く」と約束したが、、。


ドンホはセーフハウスに、テジングループのカン・ヨンイク会長を呼んだ。チェ室長が同席した。

ドンホは、「カン・サンウンに、真実を語れば、私がしたことを世の中に公表する約束したが、チョン首相がはばんでいる。協力を」と要請した。

カン会長は、見返りとして、国民年金公団の理事長の座に、自分の犬のイ・ソンピルを据えるように要望し、ドンウには散々苦い汁を飲まされてきたから、穴埋めをしろということ。

「グループの株式操作に国のカネを使う。後継ぎをサンジンに変えるためにしばらく借りるだけ。サンウンは一生刑務所で過ごす。大統領の肩の重荷もサンウンに背負わせる。大統領暗殺となれば終身刑でしょう。1人の犠牲で全員の望みがかなうなら、、」と会長が言うと、

父さん!信じていたのにーー」とサンウンの泣き叫ぶ声が、チェ室長の電話から聞こえた。

実はジョンヨンが彼に面会に来て、ドンホと会長の会話を彼に聞かせていたのだ。

ドンホは、チェ室長のスマホからサンウンに、「これからは私を信じろ。ハン・ミノに渡った金の出所でどころ、裏金口座を知りたい」と言った。

サンウンは「マカオ銀行、8、、2、、191031」と泣き叫びながら口座番号を暴露した。

ドンホは早速、チェ室長に、口座確保と履歴の確認を指示した。


公捜処のイ検事が、ナムサンC&Cの家宅捜査に入った。チョ理事はハン・ミノに電話、ミノは検事の名前を聞きコネを使おうとしたが、ドンホの指示で担当検事は一新されており、コネは使えなかった。ミノは自宅に戻った。


スジンはチョン・ピルギュ検事(いとこ)から、「サンウンが口を割った、マカオ銀行に捜査が」と知らされた。

スジンはミノに、サンウンから投資を受けた金額と送金元を聞いた。「150億、マカオ銀行」と彼は言った。スジンは絶句した後、資金担当のテシクとチョルミン(2人との全大協時代の仲間)を逃すように指示。ミノは夜、彼らをボートに乗せた。

翌日、大統領官邸では2人が仁川港にいることを把握、ドンホは海外逃亡を阻止するために海洋警察に密航船の監視をさせるつもりだったが、スジンがすでに別件で海洋警察を動員させていた。

ドンホは、NSC(緊急安全保障会議)を招集、「緊急の機密情報、ある反乱勢力が海外逃亡を試みている。全ての空運・海軍を動員せよ」と命令した。

テシクとチョルミンはすぐに逮捕された。公捜処はすでに、カン・サンウンの裏金口座を入手している、ハン・ミノに逃れる道はない。彼は最後の頼みで、刑務所のカン・サンウンの面会し「スジンは我々のビジネスに関わっていないと証言を」と頼んだ。しかしサンウンは、「公捜処は優秀、マカオの口座からBDAの口座にたどり着いた。前回の総資金の支援金はその口座から出たものだ」と言った。

希望を断たれたミノが家に戻ると、スジンはお酒を飲みながら昔話を始めた。

ミノが2回収監された時、数千人の学生が刑務所の前に集まってミノの名前を呼んだ。「当時のあなたを誇りに思っていた」と言った。

スジンが寝た後、ミノは昔のアルバムから、集会の”議長ハン・ミノ”の写真を取り出した。

そして、自分が無罪であるとの遺書を書いた。

翌朝、スジンは封筒に入った遺書を見つけた。

スジンは、「命を断とうとしてる、止めなきゃ」と言ったが、マンギルが「副会長から総選挙の際 党候補たちに資金も提供され50人が当選、ハン代表が召喚されれば50人の議員が辞職になる。 ”最後は救国の鋼鉄集団全大協の議長らしく去りたい”は代表の意志です」と言った。

”独裁に抗議し、不正と闘う生涯だったが、政略的な捜査の刃は鋭かった。愛した祖国と歴史に誓います、私は潔白です。” とハン・ミノの遺書に書かれていた。

警察から知らせを受けて、スジンはミノの遺体を確認した。遺品の財布の中に、”全大協の議長”のミノの写真があった。


ハン・ミノの葬儀に、シンハン党のチョ・サンチョンが弔問にきた。スジンは、彼に「探します、拉致され亡くなったお父様が、”国家功労者”になる方法を」と言った。

「お礼に何を贈れば?」と聞くチョに、今度はスジンから、「二人で作品をつくりましょう」と誘った。

スジンは、ドンホから贈られた花輪の、”大統領パク・ドンホ”と書かれた名札をはずしろうそくで燃やした。


イ・ジャンソクは、また通報の封筒を受け取った。

6ヶ月前、ジョンヨンがクラブに来て、薬物を手に入れた写真が入っていた。

彼はジョンヨンをギテのお墓に呼び出した。

「ドンホに指示されたのか?」と聞かれ、彼女は「いいえ、聞こえたんです、チャンの心臓を止め権力を握れという兄の声が」と言った後、「友人とクラブへ行って飲んだだけ。捜査をすればアリバイは崩れると分かっている、遠回りしてください。兄の頼みだと思って」と頼んだ。


スジンはドンホに、17部処の長官と処長の名簿を差し出し、「あなたは官邸を去る」と言った。

その時、”シンハン党のチョ議員が会見を開いた。前大統領の死に関して、国政調査を行うよう要請”とのニュースが流れた。

スジンが、チョ・サンチョンに持ちかけた”作品”がこれだった。

調査初日、イ検事長が証人に採択された。ドンホは移動中のイに「引き返せ、国政調査には出るな」と電話をしたが、イは拒んだ。ドンホは無言で電話を切り、チェ室長に合図した。

ジョンソクを乗せた車の前と周りに、数台の黒塗りの車が止まった。ジャンソクは公捜処の検事に、収賄の容疑で逮捕され手錠をかけられた。

感 想

8話の初頭で、スジンがサンウンに面会に行き、「私があなたを出してあげる」と言いました。

しかし、その後ドンホが、カン会長をセーフハウスに呼び出し、会長の本音、”後継ぎをサンジンに変え、サンウンを刑務所で見殺しにする”をサンウンに聞かせ、怒りで絶望したサンウンから、裏金口座の銀行名と口座番号を得ました。ドンホは相当の策士で、カン会長とスジンの一歩先を行ってる。カン会長はまた、ドンホに一泡吹かされましたね。

サンウンの自白で、スジンの夫のハン・ミノの”ナムサンC&C”に捜査が入り、ミノの対応は後手後手。資金担当のテシクとチョルミンを海外に逃亡させようとしたが、大統領は空軍・海軍を動員して2人を逮捕。ドンホは大統領の権限を惜しみなく使い追い詰めました。

逃げ場がなくなったハン・ミノは最後に刑務所にいるサンウンに助けを求めましたが、前の総選挙のための支援金が出た口座まで、公捜処は突き止めていたことを知らされ、もう道はない。

ハン・ミノは過去の栄光にすがり、”最後は救国の鋼鉄集団全大協の議長らしく去りたい”と、遺書を残して自ら命をたちました。

しかし、”独裁に抗議し、不正と闘う生涯だったが、政略的な捜査の刃は鋭かった。愛した祖国と歴史に誓います、私は潔白です。という遺書には驚きました。 よくこんな空々そらぞらしい遺書が書けたよね、と呆れましたが、本人は本気かも?過去の栄光にすがり、少しも現実を見ることができない人だったんだと思いました。

召喚されず、こんな遺書を残したとしても、マカオ銀行からのお金の流れを調べれば、彼の不正はわかるはずだと思いますが。

それに、スジンはまさか、”サンウンから総選挙の際 党候補たちに資金も提供され、50人が当選したこと”を知らなかったわけがないと思いますが、これはどうなのでしょう?

スジンは天敵のチョとまた手を組むことにして、チョが前大統領の死について国政調査を要請、イ・ジャンソクが証人に呼ばれたが、ドンホが彼を収賄で逮捕させたという最後、、、もう、何がなんだか、、。

やっぱりスジンにはつけない、、、彼女が守ろうとしているものは、自分だけだから。

第9話 あらすじ

前大統領の死に関して国政調査が始まり、カン・サンウンが証人として呼ばれた。

サンウンは、スジンが用意した通りに証言した。

”チャン大統領が倒れた前日、パク前首相と会った。パクは収賄で逮捕される直前で、無実を明かす必要があった。でも大統領に面会を断られ、私に仲介を頼んできた。彼は言った、大統領の心臓を止める準備はすでに終えたと。私は大統領に会い、パクに用心するように伝えた。そして大統領の心臓は止まったのです”と。

サンウンは、その日の夜、ドンホの車が官邸に入る写真を議員たちとカメラの前で見せた。

そして、秘書のジョンヨンがクラブで薬物を入手した写真も出し、「パク・ドンホを何をしたのか明らかにしてください」と訴えた。

パク大統領が前大統領の死に関与した疑いが深まり、大統領の退陣を求める市民たちの大規模なデモが官邸に向かった。


スジンに呼ばれたパク・チャンシクは、公捜処のイ・ジュングォンに「釈放しろ」と電話した。

イ・ジャンソク地検長は釈放された

彼は官邸に直行し、「ドンホ、官邸を去って自首しろ」と言ったが、「ギテが残した仕事を終わらせる。まだ大統領という地位と権限が残っている。俺たちの問いは同じ、”腐った世をどうするか”、だが答えは違う。俺は自分が正解だと信じて突き進む」とドンホは答えた。


イ・ジャンソクは国政調査の証人台に立った。

「大統領が2人の検事を海外に異動させたのは、不当な人事異動、捜査を妨害するためだった。私の逮捕も官邸の圧力があったはず。パク大統領が前大統領の暗殺に関与したという疑惑は事実だという根拠は十分です」と証言した。


国会はパク大統領の弾劾訴追案を提出し、賛成多数で可決された。

カン会長からドンホに電話が。テジン自動車に国税庁の調査が入り、粉飾決済した資料をドンホは手に入れていた。

ドンホはカン会長とまたセーフハウスで会った。

ドンホは「官邸に戻る。憲法裁判所で弾劾訴追案の棄却を。テジン自動車がインドネシア工場建設資金の件で、5億ドル横領した証拠を持っている」と言った。

そして「次の権力を握るのはチョン・スジンと虚偽の証言をしたカン・サンウン。彼に権力が渡っても平気ですか?」と会長を脅した。

会長への見返りとして、「弾劾訴追案が棄却され大統領に戻れたら、権力の半分は会長のもの。公権力を持つ全機関がテジングループに奉仕する」と録画し、証拠のSDカードを会長に渡した。


スジンは大統領権限代行になっていた。サンウンは彼女に、”カン会長とサンジンの拘束”を要請してきていた。

スジンは次の大統領選への準備を始めていた。官邸に30人の与党議員を集め、その席に全大統領夫人を呼んだ、議員たちの前で夫人の支持を得るために。

会食の席で、スジンは「チャン大統領の意思を忘れないようにと夫人がこの席を」とあいさつしたが、、、夫人は黙ったまま、、そして、

11月18日の夜、夫、チャン大統領が倒れた時、パク・ドンホ前首相は、、、私といました」と衝撃の発言をした。スジンも議員たちの驚愕した。

実は、会食が始まる直前、夫人は息子のヒャンスから「母さん、助けてよ」と切羽詰まった電話を受けた。ヒャンスは、カン会長の指示で、カン・サンジンに捕まり、薬物使用した写真で脅されていた。

弾劾は謀略です。夫が望むのは、パク・ドンホ大統領が官邸に戻り、チャン・イルジュンの精神を受け継ぐことです」と夫人は言った。

息子を刑務所に入れないために、夫人はドンホのアリバイを証言するだけでなく、彼を官邸にもどす事が前大統領の意思だと言わざるを得なかった、、。


夫人の発言で、弾劾裁判は新たな局面を迎え、憲法裁判所では3回目の審理が進行していた。

世論調査では、弾劾に賛成48%、反対48%と互角の結果で、憲法裁判所の決定次第となった。

スジンは裁判官買収にいち早く動き、9人の憲法裁判官をスマホで招待した。

”イ・グルソプ、ペク・ジョンイル、チェ・ヨンファン(憲法裁判所長)、キム・ギョンジン”の4人が招待に応じた。しかし弾劾追訴可決には6人が必要。

チョン・ピルギュ検事は、資料室から昔の判例資料を探し出し、スジンに情報を送った。彼女はミン・サンチョル裁判官を呼び、違法な判決を下したことを指摘し、スジン側に入れた。

最後の1人、ソン・テホ裁判官にチョ・サンチョン議員が接触し、彼もスジン側についた。

スジンは可決に必要な6人の裁判官を確保した。

一方ドンホ側は、カン会長の息がかかった裁判官が3名が限度だった。会長は「ご縁はこれまで」と言って、手を引いた。

ドンホは憤りで深く息を吐いたように見えたが、なぜか、「ジョンヨン、俺たちの勝ちだ」と言った。


3ヶ月続いた弾劾裁判の判決が下された。

チェ・ヨンファン(憲法裁判所長)は、「憲法は大統領を含む全政府機関の存立基盤であり、その権限の源泉は国民。裁判所はこれを深く認識し、この判決に臨むつもりです」と言った後、

「主文、被請求人パク・ドンホの弾劾追訴案を棄却する」と述べた。

スジンは驚愕、、、スマホを見ると、チェがメンバーから退出していた。

実は、チェ憲法裁判所長は、判決の前に、チェ・ヨンスク秘書室長に呼ばれた。彼女はお茶を出し「(このカップは)スペイン土産にいただいた物です。夫人とお二人で映画をご覧になったとか。”マディソン群の橋”、数日間の愛を忘れられない物語。国をお守りください」と、、、。


ドンホに官邸に呼ばれたスジンは、「会長への見返りは?弾劾を免れたら権力の半分を譲ると約束を?」と聞いた。

「あなたを法廷に立たせること以外 他に約束はない」とドンホ。

「夫は死んだ。テジンと私につながりはない」とスジン。

「だから作ったんだ」とドンホは言った。

ドンホはカン会長と自分の密談をビデオで撮影していた。それは、”カン会長が3人の裁判官を確保できた理由、そして”チョン・スジン”が憲法裁判所を独占した証拠”のビデオだった。ジョンヨンがそのビデオを、イ・ジャンソク地検長に見せていた。

ジャンソクは「なぜだ、弾劾の沼から抜け出せたのに」とドンホがビデオを自分に見せる理由がわからない。「抜け出したのではない、入っていったんです。カン会長の手を握り、チョン・スジンと一緒に」とジョンヨンが言い、

”腐った世をどうするか”、問いは同じだ。互いに自分の答えを貫き通そう”」との大統領の伝言を伝えた。


官邸に戻ったドンホは、会見で、

「この瞬間から、官邸での最後の瞬間まで私は多くの石を投げなければならない。そのため、まず私に石をなげてください」と言った。そして、

「2022年11月18日、私は官邸を訪れ、チャン前大統領の暗殺を謀りました」と告白した。

感 想

9話はまたすごく面白かったです。

前大統領の死に関して国政調査、カン・サンウンの証言で、ドンウが前大統領の死に関与した疑いが深まり、ドンウは大統領としての職務を果たせなくなった。

追い討ちをかけるように、不当に逮捕されていたイ・ジャンソク地検長が釈放され、証人台に立ち、「パク大統領が前大統領の暗殺に関与したという疑惑は事実だという根拠は十分」と証言した。

ドンホの弾劾訴追案が、賛成多数で可決された。

ドンホは、ジャンソクから「官邸から去って自首しろ」と言われるが、「やるべき仕事を終わらせてから。まだ大統領の地位と権限が残っている」と言いました。

そして、また敵のカン会長を利用するわけです。

テジン自動車の大掛かりな粉飾決済の証拠を持ち出し、「ここで自分が破れると、チョン・スジンとカン・サンウンが権力をにぎるがいいのか?」と脅します。会長はサンウンを非情に切り捨てた。彼が権力を握ると、今度は会長が切り捨てられるから。

そして、「弾劾訴追案が棄却され大統領に戻れたら、権力の半分は会長のもの。公権力を持つ全機関がテジングループに奉仕する」と録画し、その証拠を彼に渡した。

この場面を見た時、「えーー、ドンホ、そんな約束していいの?」って驚きました。しかし、最後でわかりましたね、ドンホ、最初からそんな約束を守るつもりなど何一つなかったことが。


スジンは、弾劾訴追案が可決され、今度こそドンホは破滅だと確信したはず。権限代表の地位を利用して、次期大統領に向かって、与党の有力議員を集め官邸で会食を実施。前大統領夫人が企画したことにして夫人を招いたが、それが大失敗🥲

会食の前に、夫人は息子のヒョンスから助けを求める電話を受け、彼を刑務所に入れないために、夫人は「大統領が倒れた日はドンホと一緒にいた」と発言。これが大きな波紋を呼び、世論は弾劾賛成はと反対がほぼ同率となった。

前大統領夫人、何度、ドンホに煮湯を飲まされたことでしょう。夫人の心情を想像すると、お気の毒にさえなります。夫人にとっては、もっとも許せない相手はドンホでしょう。でも、いつも彼の言うことに従わなければならない状況に陥っています。

そしてドンホの弾劾の件は、憲法裁判所に委ねられることになり、スジンとドンホの間で、9人の裁判官の買収合戦が始まります。

スジンは可決に必要な6名を確保したが、スジン側だったチェ・ヨンファン(憲法裁判所長)は、チェ・ヨンスク秘書室長に弱みを握られていた。7年前のスペインのお土産のコーヒーカップ、大統領夫人の不倫の相手が、チェ裁判所長だったわけで。夫人と観た映画が『マディソン群の橋』って、ちょっと笑えました😆。


パク・ドンホの弾劾追訴案は棄却され、ドンホは官邸に返り咲いた。またまた大どんでん返し!

スジンは、元大統領がカン会長に”恩赦”を与えたことを許せなかったドンホが、カン代表と取引をした、「あなたがやっていることは、元大統領と同じでしょ?」という意味で、「カン代表に何の見返りを?」と聞いたのですが、ドンホはカン会長に見返りなどするつもりは一切なかった。彼の目的は、自分が大統領にとどまることではなく、大統領の地位と権力を使って、スジンとカン会長の不正を暴き、一緒に落ちていくことだと知り慄いたのだと思いました。これって、捨て身だから、怖いですよね。

そして最後、彼は自ら、「チャン大統領の暗殺を謀った」と公邸の記者の前で述べました。しかし、これって国民は受け止められる?暗殺しようとした人が大統領って。ドンホの論理としては、”腐った世をどうするか?”ということだとしても、一般国民には理解不能だと思いますが。

まあ、ドラマですから。ドンホとスジンの攻防、シーソーゲームですが、やはりドンホの方が1枚上手な気がします。

第10話 あらすじ

〔7ヶ月前〕

ドンホはソ・ギテと彼の祖父のお墓参りをした。ギテは、祖父の韓国国旗をお墓にかけた。旗に ”独立万歳”と書かれ、たくさんの”寄せ書き”があった、半分は日本軍との戦闘、残りは朝鮮戦争での。

ギテは「俺が倒れたら、官邸に残った雑草はお前がぬいてくれ」と言って、お酒が入った盃を差し出した。ドンホはそれを飲み、国旗に”旋風 パク・ドンホ”と書いた。


〔現在〕

ドンホは官邸で記者会見(9話の続き):

「2022年11月18日、私は官邸に行きチャン・インジュン大統領を殺そうとしました」と告白した後、カン会長とのセーフハウスでの密談の動画を記者たちに見せた。 カン会長が憲法裁判官3人を買収した証拠とチョ・サンチョン議員が公安出身の裁判官を買収した証拠が写っていた。

画面は、チョン・スジン首相カン会長チョ・サンチョン議員の3人の顔写真に変わった。

ドンホは、「彼らを裁くことが、大統領として私の最後の任務です」と述べた。


ドンホは被疑者としてソウル中央地検に任意出頭した。

イ・ジャンソク検事は、ドンホの奥さんと息子さんが身を隠せる場所を捜すと約束した。

ドンホは、「チャン大統領を暗殺した理由を歴史に刻んでほしい。私一人でやった、共犯はいない」と言った。

彼は記者会見の前にチェ室長に「党に戻ってください。私と殉職してはいけません」と言い、ソ秘書には、スウェーデンに行くようにと話していた。


スジンはチョ・サンチョン議員とカン会長に会いに行き、対策を練った。

彼女は、検察庁前の道路をデモ隊で埋めるべく、チョ議員に太極旗を持った議員たちの手配を頼み、彼女の支持者の大企業の労働組合、産業別組合の組合員たちを動員すべく動いた。

検察庁では、チョン・ピルギュ検事が、スジンの指示で検事長会議を開いた。その後、検事たちを引き連れジャンソクの部屋に来て、「検事と検事総長合わせて2000人が、パク・ドンホの逮捕状を請求した」と言った。

ジャンソクはピルギュの行動に怒った。しかし検察庁前の道路は、スジンたちが手配したデモ隊で埋め尽くされ、 ”パク・ドンホを逮捕しろ!”とのシュプレヒコールが響いていた。


国会では、チョン・スジンが大統領退陣を要求する為、国務会議を招集し、「憲法を守る為、大統領を捨てるしかない」と演説した。

その時、チェ・ヨンオク室長が入って来て、「”憲法裁判所の裁判官は政治に関与できない”と憲法に定められている。しかし大統領の弾劾裁判で裁判官9人が政治的な都合により陰謀と謀略に加担した」と言って、その証拠のビデオを流した。

チェ・ヨンファン(憲法裁判所長)がチェ室長に、”身の安全を守ってもらう”ことを条件に、”チャ検事はカン会長に多額の借金があり会長の言いなり、ソン検事はチョ・サンチョンに政界入りを支援してもらうチョの飼い犬”と語っていた。

全ての映像はTVで生配信されており、地検のドンホも検事たちも観ていた。

ドンホは室長に電話した。その後、彼女は「大統領は官邸を後にする瞬間まで、民政党安保に万全を期します。労働組合に潜入したスパイがいます。最後まで徹底的に捜査します」と言った。

ネットで会見を見ていたデモ隊たちは動揺し、お互いをスパイだと疑いだし、デモ隊は混乱の様相を呈してきた。ドンホは警察に、デモ隊は道路を占拠する暴徒、鎮圧するようにと指示した。

イ・ジャンソクは、公安の捜査員たちに”憲法裁判所の家宅捜索令状”を、検察の捜査員たちに”憲法裁判官の逮捕令状”を急いで請求しろと命じた。

ドンホは官邸に戻った。


翌日、令状が発行され、憲法裁判所の家宅捜索が行われた。憲法裁判官たちは全員出勤していなかった。

しかし、憲法裁判官への逮捕令状はまだ下りていない。ジョンソクはドンホに「憲法裁判官が召喚に応じない。カン会長とは面識がないの一点張り、時間がかかる」と連絡してきた。

偽りの正すのは真実ではない。もっと大きな偽りだ。匿名の裁判官が検察に協力していると流してくれ」とドンホは、ジョンヨンに指示した。

翌日の新聞に”裁判官Aは誰?”という記事が出た。カン会長は動揺し、サンジンに”A”が誰か探らせたがわからない。会長は緊急で3人と会うことにした。

ドンホは刑務所のサンウンとビデオ通話をして、「お父様は息子を売ってグループを救おうとした。教えてください、カン会長が密会に使う場所は?」と聞いた。

会長は密会場所に3人の検事を呼び、「マカオ銀行の秘密口座に穀物を入れた、孫の孫の代まで路頭に迷わない」と話していたが、その時、ドンホから電話が。

「会長、贈収賄の容疑で現行犯逮捕します」、その時、数台の車の軋む音とヘッドライトが部屋の中に入って来た。会長と後継者のサンジン、3人の裁判官は現行犯逮捕された。


ドンホは、収監されたカン・サンジンとビデオ通話し、チョ・ダリョン一家(北朝鮮に拉致されたチョ・サンチョン議員の父)の死に関しての証言を得た

ドンホは、チョ・サンチョンを官邸に呼んだ。

そして、北朝鮮の高官から、チョ・ダリョンとサンミンの死について話があると言われ、情報を得る見返りに1000万ドル要求されたと言った。

その時、TVニュースが速報を伝えた。

チョ・ダリョン一家の死は、チョ・サンチョン議員側の要求で行われたとの情報が入った。北朝鮮の高官によると、チョ・サンチョン議員の提案をうけたテジングループが500万ドルを提供、議員は一家の処刑を要求した”と。

チョ議員は、シンハン党を追放され、国会は除名決議案を提出、検察は緊急逮捕を検討中となった。

チョン・ピルギュ検事は、保管庫から、ミン裁判官の家族と昔の裁判記録持ち出しスジンに渡した件がバレ逮捕された。

マンギルは、検察の捜査が我々に近づいて来ているとスジンに言った。

スジンは、ドンホに官邸に呼び出された。

ドンホはウイスキーをグラスに注ぎ、「これが最後の仕事、共に消えろ。ハン・ミノから政治資金を受け取った50人の議員と欺いて結託した憲法裁判官と共に。正義を振りかざし利権をむさぼる者と共に消えるのなら、あなたが地に落ちるのも少しは価値がある」と言った。

スジンは娘からの電話で、自宅に検察の家宅捜索が入ったことを知った。

その夜、彼女はパソコンに向かいタイピングしていた。


翌日、ヨンスクが大統領に「本日、チョ・サンチョンとカン・サンジンの対質尋問があります。北側とはチョン・スジンのパイプだと証言が得られるはず。彼女が裁判官を買収した疑惑も立証される」と報告したが、、、。

感 想

10話も面白かったです。

9話の最後、パク大統領の官邸での記者会見、「前大統領の暗殺を謀った」には続きがあり、「”チョン・スジン”、”チョ・サンチョン”、”カン会長”の3人のならず者を裁く」と宣言したのでした。

ドンホはすぐにソウル中央地検に任意出頭し、スジンはその間に、大規模な’パク大統領退陣”要求をする国民のデモ隊を編成し、同時に国会で国務会議を招集し、大統領退陣を求める行動を起こしたが、彼女の目論見は、超仕事ができるチョ室長にまたもや阻まれましたね。

ドンホが室長に、キリスト教の”イエスとペトロの逸話”を持ち出し、「私と殉職してはいけない。私を知らないと10回、いえ100回否定せよ」と話す場面がとても好きでした。室長は初めて大統領の命令に背いて、ドンホを助けた訳ですが。

ドラマにキリスト教の例えがよく出てくるのは、韓国にキリスト教信者が多くて、日常的に使われているのでしょうね。また韓国で実際に起きた事件〔4月革命、杭州事件〕の名前が出て来ました。これらの事件について知識があれば、もっと深くドラマを理解できただろうと思いました。


ドンホがサンウンの心情を利用し、カン会長とサンジンは簡単は簡単に捕まりました。

ドンホは、次はサンジンを利用して、チョ・ダリョン一家の殺害を北朝鮮に要求したのが、チョ・サンチョン議員だったとの情報を得て、北の高官に確認し(見返りに北が1000万ドルの支払い!)、チョ・サンチョンは破滅も破滅しました。

ドンホは、3人のうちの2人を仕留めましたが、まだ、チョン・スジンが残っている。自宅に検察の家宅捜索が入るほど追い詰められたスジンですが、パソコンに向かって何やらしていました、まだ諦めないようです。

第11話 あらすじ (UP 7/30)

イ・ジャンソク地検長は、スジンの秘書のイ・マンギルからの電話で、 ”ハン・ミノのタブレット”を手に入れた。マンギルが ”自分と家族が助かるために通報した”、と見せかけたのだ。

ニュースでは、検察がハン・ミノのタブレットを入手し、”ハンがカン副会長と共謀して、ソ・ギテ議員の謀殺を企てた会話が残っていた”と伝えた。

チョン・スジンは召喚状が出る前に自らソウル地検に赴いた。

彼女は、夫が残した日記で、2月21日の確認をとジャンソクに言った。

ミノは日記に、”妻のために、チョ・サンチョンと密会。北への接触を提案した”と書いていた。

ジャンソクは、手に入れたハン・ミノの日記はスジンによって捏造されたものだと気づいた。

しかしその時、ドンホが記者会見を開き、「ソ議員が冤罪の罠に陥り、死を選んだのは事実。ハン・ミノが残した記録はすべて真実です」と言っていた。スジンはドンホの記者会見を予想し自ら地検に赴いたのだった。

スジンはまた、 ”チャン前大統領は息子の捜査を検察に指示すると言い、PEファンドについても厳正な捜査を命じた”とハン・ミノの日記を捏造していた。これがマスコミで大々的に放送され、スジンは記者の前で、「清廉潔白なチャン大統領を理不尽に失った。パク大統領、自分の罪を隠蔽するために彼を殺したのか?」とカメラの前で攻撃した。


ドンホはジャンソクと官邸敷地内の裏山の岩の上にいた。

ジャンソクは、ハン・ミノのタブレットを分析しなかったことを非常に後悔していた。

ドンホは、前大統領が、「お前も政治家として人前で糞をする日が来るだろうが、恥だと思うな。そして”私は糞などしていない”と言え。そう言い続ければ、事実を見ていた通行人も自分の記憶を疑うはずだ」と言った話をした。

ドンホは、スジンが数千人の支持者と前大統領の墓を訪れたと聞き、「支持者は、”人前で排便などしない”と信じたいからな」と言った。

ジャンソクは、「タブレットは解析に回された、10日以内に捏造が判明するはず」と言ったが、ドンホは「偽りに勝るのはより大きな偽りだ」と彼に言った。

2人がいるところが写真に撮られていた。


スジンは、国会に”特別検察官法案”を提出し可決された。ドンホは、記者会見を開き、大統領の権限でそれに拒否権を発動すると発表。

しかしその時、TVのニュースで、ドンホとジャンソクが山で話している写真が映され、”大統領が捜査を指揮している疑惑が浮上している”と放映された。すべてスジンの仕業だった。

スジンは、労働組合に行き、キム総連合委員長(昔の学生運動の先輩)にパク大統領退陣まで組合員のストライキを要請した。次にチョン韓国弁護士協会長(彼も昔の学生運動の先輩)を訪問し、彼にも協力を要請、彼らは、”殺人者の支配を拒否する”と声明を出した。

スジンはドンホに、「明日からストライキが始まり、生産、輸送、物流の全てが止まる。大臣たちは辞表を提出する。全国の行政機関が閉鎖される」と脅した。

不服従運動が全国に広がり、100万人以上がデモに参加し、ドンホの退陣を要求し、宗教界も同調した。

イ・ジャンソクも他の検事たちから、辞任を要求されていた。ハン・ミノのタブレットの分析は中断された。

チェ室長とジョンヨンはドンホの身を案じたが、彼は「闘います。私にはまだ手放せるものが残っている」と言った。

スジンは、官邸を守る機動隊を、官邸前から撤去させた。


ジョンヨンはマンギルを郊外の廃墟に呼び出し、「出国禁止になっている、韓国を出る方法を教えて」と助けを求め、スジンの大統領選に有利な情報があるとアタッシュケースを出した。母に電話しようとしたがバッテリー切れ、マンギルが自分のスマホを出した。彼がケースを開けている間に、ジョンヨンは彼のスマホを持って外に出て、外から鍵をかけた。

スジンは、キム労働組合委員長にデモ隊を8時に官邸に向かわせるように指示した。

彼女は執務屋に戻ったがマンギルがいない。彼に電話をするとドンホが出た。

「この携帯には執務中に見たものが記録されている。前大統領を殺した理由も彼の最期も。デモ隊が官邸に足を入れたら、あなたの所業が世界中に知らされる」と彼は言った。

スジンは官邸に急いだ。キム委員長には、連絡するまで官邸に突撃しないように指示した。

ドンホは官邸の裏山にいて、スジンは登ってくるように指示した。頂上についた時、スジンは、警護の男性2人を人払いした。

ドンホは彼女に前と同じ問いをした。「1人で沈むか、クズと共に消えるか」と。

その時、スジンはマンギルから電話を受けた。警察に助け出され、スマホを借りた彼は、「先週 携帯を変えた、中には何も入っていない」と言った。

スジンはすぐにキム委員長に電話して、デモ隊を官邸に向かわせるように指示した。

そして、「安心した、空の電話にかけるほどあなたには武器がない」とドンホに言った。

ドンホは怒りに震え、「大統領殺しのチョン・スジン」と言うと、彼女は鼻で笑った。

「証拠がなくて残念。私が後継者。私は大統領を殺していない」と。

「いや、お前は大統領を殺した。人払いしたことが殺意の証し」とドンホは言い、彼女のスーツのボタンを引きちぎり、「この痕跡は状況証拠になり、これが決定的な証拠だ」と、彼女がチャン大統領を窒息死させたハンカチを取り上げ、握りしめた。

チョン・スジン、お前が殺したのは、パク・ドンホだ」、彼は岸壁の上から、逆さまに飛び降りた、、、。

感 想

11話、、、正直、もうチョン・スジンにうんざりでした。

スジン、10話の終わりで、自宅の家宅捜査を受けた後、パソコンの前でタイピングしていましたが、夫のハン・ミノの日記を捏造してたのですね。

そして、自分がチョ・サンチョン議員と密会したのを、夫がチョ議員と会ったことにして、夫に罪を被せ、自分は無実だと。チャン大統領を清廉潔白な人物に捏造し、その後継者は自分だと支援者たちとお墓参り。そして、ドンホを退陣させるため、労働組合員を動員して国の機能をストップさせる。

これらの全ての行動は、彼女個人の権力の座への欲求のためですよね。

若い時、労働者のために運動をしていた精神なんて1ミリも残っていない。何のための労働運動だったのでしょうか?

まあその前に、検察、分析もしないで、ハン・ミノのタブレットをそのまま信じるなんて、ありえないのでは?とも思いますが。


そしてドンホ、「私にはまだ手放せるものがある」の手放せるものは自分の命だったのですね。これもすごいですわ。これが最後の最後、本当に命懸けの武器だったということです。


イ・マンギルとソ・ジョンヨンの関係ですが、マンギルはまだジョンヨンに未練がある。だから、彼女の誘いに乗って会いに来た。

アタッシュケースの暗証番号、「わかっている。あのことがなかったら結婚した日」と言ってマンギルが開けました。 ”あのこと”とは、ジョンヨンのお兄さんのソ・ギテが自死したことだと思います。

ジョンヨンにすれば、自分の兄をおとしいれた”チョン・スジン”の秘書を続けているマンギルとの結婚は不可能、それで婚約破棄になったのだと推察します。

彼が、警察のスマホを借りてスジンに電話した時、彼女が欲しい情報だけを言いました。それほど、彼はスジンのことが分かっています。

彼女の支援者たちが、”人前で排便などしない”と信じたい気持ちは、まあ分かります。

しかし、マンギル君は、彼女の裏の顔を全て見てきて、全て知っているわけでしょ?それでも、彼女の側にいるのはなぜなのか?彼女に尊敬できるところがあるのか?ちょっと聞いてみたいです(笑)。

第12話 (最終回)あらすじ (7/31 UP)

ドンホは、チョ室長に「私に世界を変える時間をくれて感謝している」と伝言と”遺書”を残していた。

山から飛び降りたドンホは、緊急ヘリで病院に運ばれたが死亡した。

スジンは逮捕され、ジャンソクの取り調べを受けていた。

チョ室長がパソコンを持って地検に来た。ジョンソクが出迎え、彼女を取調室に通した。彼は取調室のモニターを切った。

チョ室長がパソコンをオンにすると、「チョン・スジン」とドンホの声が聞こえた。

室長はパソコンをスジンに向けた。それはドンホが死ぬ前にスジンあてに撮っていた動画だった。

「私を殺していない証拠を与えよう。遺書だ、これが公開されると、私が自ら身を投げたことが明らかになりあなたの容疑は晴れる」、チェ室長はそこでパソコンを閉じた。そしてスジンに、

「あなたが入棺までに供述しなければ遺書は棺の中に入り、パク大統領が墓場まで持っていく。入棺は明日の午前です」と言って地検を出た。


翌日、大統領の入棺が行われた。

スジンは最後まで、マンギルに防犯カメラの映像を調べるように依頼していたが、丘を撮っている映像はなかった。

チョ室長が遺書を棺に入れようとした時、ジョンソクから電話、スジンがカン副会長の裏金で当選した議員の名前を一人ずつ供述している声が聞こえた。室長は遺書を戻した。

検察は汚職議員50人を逮捕した。

しかしスジンは、「チャン・ヒョンスの件は、カン副会長が処理した。夫が投資を受けていたことは知らなかった」とウソの供述をし、自分は罪から免れた。


ソ・ジョンヨンが、花と花瓶を持って首相の執務室にきた。マンギルに「誕生日おめでとう」と言って、花瓶に花を生けた。

チャン・ヒョンスの捜査を止めたのはチョン首相カン副会長がハン・ミノに投資した時、首相もその場にいたはず。でも首相はすぐ釈放される」と言って、パク大統領の遺書が見つかったというネットニュースを彼に見せた。

「猛獣から逃げ切る方法を知ってる人よ。自分より弱い獲物を差し出す、気をつけて。最後の誕生日になるかも」とマンギルに警告した。


スジンは釈放された。

ジョンソクが、「殺人の容疑は晴れても、裁判官を買収した容疑の捜査は続ける」と言ったが、

「”大統領が職務遂行不能の際、首相が権限を代行する”、ここを出た瞬間、私は権限代行になる、敬意を払ってください」と挑戦的に言った。

ジョンソクは怒りに震えた。彼はドンホとの最後の電話を思い出していた。「偽りに勝るのはより大きな偽りだ。ジャンソク、一度だけ、検事じゃなくて友達になってくれ」と。

ジャンソクは、地検に記者を呼んだ。


ハン氏の日記の内容が明らかに。チャン元大統領が入院中、病室で殺された。日記には、元大統領の死因は窒息死で、犯人は首相秘書のイ・マンギル氏との記載”と、TVニュースが伝えていた。

マンギルはそのニュースに衝撃を受け固まった。そこにスジンが戻ってきた。

チョン首相も取り調べで、イ氏が元大統領を殺害したと認めた”とニュースは続いていた。

スジンがマンギルに「これはねつ造よ」と言った。

なんと、スジンとマンギルの執務室の映像が、TVで生放送で放映されていた。

「首相が日記をねつ造したんでしょ、チャン大統領を殺したのは僕じゃなく首相、自首すべきです」とマンギルは言った。

そうよ、私が殺した、この手で、あの人がくれたハンカチで」とスジンが言った。生放送を見ている人々に衝撃が走った。

「私は権限代行よ、パク・ドンホの葬儀を取り仕切る、葬儀を政治家としての復活の場にするのよ。新しい歴史をつくるのよ」というスジンは何かに取り憑かれたように言った。

TVを見ていたジャンソクが、捜査官たちに中に入るように電話で指示した。

スジンに娘から電話、「ママ、テレビ、テレビ、、、」と。

彼女がリモコンをオンにすると、執務室の自分たちが写っていた。マンギルは、ジョンヨンが持ってきた花瓶に隠しカメラが仕掛けてあることに気づき、花瓶を投げて壊した。

捜査員が、スジンを大統領殺人容疑で逮捕した。

チョ室長は大きく息を吐き、いつもドンホが座っていた席を振り向いた。


パク・ドンホの国葬が営まれた。

チョン・スジンは刑務所の独房に入った。そこは労働組合の闘士だった時に投獄された部屋だった。自分が石で壁に刻んだ”民主主義 万歳”の文字をみて、彼女は泣き崩れた。

ドンホが火葬された。棺はソ・ギテのお祖父さんの国旗で覆われ、ドンホが書いた”旋風”の文字が炎に包まれた。

ーー完ーー

感 想

スジンは、ドンホの遺書が必要だから、賄賂で当選した50名の議員の名前はを告白しましたが、チャン・ヒョンスの件も、夫がカン副会長から投資を受けたことも知らなかったとウソをつきました。そして、「ここを一歩出れば大統領権限代表、敬意を払ってください」とジャンソクに言った。ジャンソク、怒りに火がつきました、、私もです(笑)。

ジャンソクが、最後に”ドンホの友達”として、”偽りに勝るのはより大きな偽り”を実行し、タブレットをねつ造しマスコミに流した。

TVで、大統領殺しの犯人と名指しで放送され、顔写真まで出たマンギルの恐怖、、相当だったでしょうね?これほど尽くしてきたスジンに裏切られたと思ったでしょうからその後のスジンとの会話が全てTVで生放送されていたとは。マンギルは最後まで脇が甘かったが(花瓶の隠しカメラ)、そのおかげで、彼は救われました。

10話までは、カン会長、カン副会長、チョ・サンチョン議員など、悪人がたくさん出ていたのですが、最後まで残ったのはスジンでした。

スジンはある種 狂気でした。これほどの罪を犯しても、チャン元大統領と描いていた理想の世界を築いて、自分が歴史に名を残せると思いこんでいましたね。あらゆる悪いことをしてきたから、もうマヒしているようでした。

10話で失脚したカン会長やチョ・サンチョン議員と同じように、スジンも10話で終わった方がよかったのに思いました。11、12話は、スジンの執着が凄すぎて、お腹いっぱいになりました。


最後にそれぞれのキャストについて感想を。

パク・ドンホ役ソル・ギョングさん、かっこいいし、ほんとにハンサムだなと思いました。素敵な俳優さん。「自分が描く未来にパク・ドンホはいない」といつも言っていたように、彼は消えました。

チョ・ヨンスク室長が、最初から最後まで、本当にかっこよかったです。彼女のおかげで、パク・ドンホは自分の望みを叶えることができました。

イ・ジャンソク役のチョン・ベスさん、ソウル地検のトップの検事役がすごく似合っていたのに正直驚きました。スーツとメガネでクールに決めて、信念を持った、情に厚い人物でした。人のよい田舎のペク・ヒョヌのお父さんとは全然別人でした。いい俳優さんですね。

チョン・スジン役キム・ヒエさん、彼女だから、スジン役ができたのかもしれませんが、、、きつい役だったのではないでしょうか?私は、終盤になるにつれて、スジンを見てるのがキツくなり、何一つ共感できませんでした。

チョ室長が取調室でスジンに「若い頃私たちは、民主化や平和改革の道具になることを誓った」と言いました。若い頃に同じ理想を持ち、現在、2人とも大統領官邸にいる。しかし2人は全く違った場所に来ていました。スジンが大統領にならなくてよかったです。

12話まで書き終わるのにすごく時間がかかりました。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

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