『シスターズ』1話~12話(最終回)までのあらすじと感想【配信され次第アップします】*ネタバレあり

2022年9月3日から配信の韓国ドラマ『シスターズ』。ヒューマンドラマでミステリー、複雑で難しく、考察のしがいがあるドラマ、とても面白いです。青いランの秘密がキーでしょうか?

あらすじと感想を書いていきます。

*ネタバレあり

概 要

放送局:Netflix

配信日:2022年9月3日、全12話

ジャンル:ヒューマンドラマ、ミステリー、クライム

脚本:チョン・ソギョン

監督:キム・ヒウォン

登場人物( )はキャスト

オ・インジュ役(キム・ゴウン):3姉妹の長女、オーキッド建設の経理

オ・インギョン役(ナム・ジヒョン):3姉妹の次女、OBN記者

オ・イネ役(パク・ジフ):3姉妹の末っ子、芸術高校2年生、二人の姉の愛情を負担に感じている

アン・ヒヨン役:3姉妹の母、

オ・スボク役:3姉妹の父、事業が倒産し、ギャンプルにハマり、多額の借金を残しフィリピンに逃げたまま

チェ・ドイル役(ウィ・ハジュン):コンサルタント

パク・ジェサン役(オム・ギジュン):弁護士、妻はウォン・サンア、パク・ジェサン奨学財団を発足させ、政治活動を始める。市長選への出馬を目論んでいる。

ウォン・サンア役(オム・ジウォン)ウォン・ギソン将軍の娘、パク・ジェサンの妻で美術館の館長

パク・ヒョリン役(チョン・チュウン):パク・ジュサンとウォン・サンアの娘、オ・イネが唯一の友だち

オ・ヘソク役(キム・ミソク):3姉妹の大おば、実業家

ハ・ジョンホ役(カン・フン):大叔母の隣に住む起業家の孫、インギョンと幼なじみ

チャン・マリ役(コン・ミンジョン):OBN記者、インギョンの先輩

チョ・ワンギュ役(チョ・スンヨン):OBN社会部長、インギョンの上司

第1話 あらすじ

インジュとインギョンは、末の妹イネの誕生日をケーキで祝った。そこに母が戻ってきて、大根の若菜をもらったからとキムチ漬けを始めた、イネは食べないのに。

4人での食事中、姉二人が「修学旅行に申し込んで」とイネにお金の入った封筒を差し出した。イネの顔に喜びが広がる。

母親がそのお金に目の色を変え「高校生が修学旅行にヨーロッパなんて」と言い出した。イネは自力で全国一の芸術高校に合格して奨学生になったが、母は低所得者の特例で入ったんじゃ?とイネを失望させた。

父親は事故に遭いフィリンピンにいる。父の事業の失敗、ギャンブル、株等による多額の借金を、2人の姉たちが返済していた。


翌朝3姉妹が起きると、フィリンピンに行くとの置き手紙を残し、お金と共に母の姿はなかった。

2人の姉は、費用を週末までに用意すると話すが(1人125万ずつ)、イネは「やめてくれる?気遣われるのはイヤ」と強く拒絶した。


インジュはチーム長に、給料の前借りを申し出て「断る私の身にもなってくれる」と拒否された。

ただ一人話せるファヨン先輩に相談した。ハブられ者同士でつるむのは最悪、と先輩。(ハブとは ”のけ者”の意味らしい)。ファヨンは、ランの世話をしながら、花にも性格があると言った。

この子は”泥棒姫”、のけ者なの今は貧相だけど花が咲くとまさにお姫様よ」と1つのランに水をやりながら言った。

ファヨンはインジュに「ラン栽培日誌」を渡し、留守中の世話を頼み、「125万はいつまでに必要」と聞いた。恐縮するインジュに、母の葬儀に来てくれたのはあなた1人、2日間ずっと手伝ってくれた、恩は忘れないと。ファヨンの足首に”青いランの入れ墨と数字”があった、母の命日と彼女は言った。


インギョンは報道記者。

現場からの彼女の報道ビデオを見たチョ部長は「泣いているのか?」と問い詰めた。否定したが、トイレで”マウスウォッシュ”をした。部長は感情的な報道を嫌う。

インギョンは、妹のために125万を用意しなくてはならない。大叔母から電話があった。「週末 会いに来ない?土曜の朝6時半に家で朝食を」と。

インギョンは、しばらく大叔母と暮らし、本当につらい思いをしたようだ。

インジュは、一度結婚したようだが、相手は詐欺師だった。

イネは、少女の肖像画(友だちのパク・ヒョリン)を描いていた。


インジュは、ファヨンと丘の上の高級レストランへ。ヒールの踵が折れたインジュは、ファヨンの黒い素敵なハイヒールを借りた。

”お金持ちごっこ中”の二人。大金持ちだったら何をしたい?インジュは「窓の立てつけのいい家で妹たちと暮らしたい。お金の心配をしないでぐっすり眠りたい」と。

ファヨンは125万をインジュに振込んだ。そして「例の会計管理プログラムだけど、これで成功する」と英語の書類を出し、インジュにサインをお願いした。ファヨンはそれを「未来の経理」と呼んだ。

インジュはトイレで見知らぬ女性から「おなじ靴ですね。どこで購入を?韓国で3足しかないから気になって」と聞かれた。


朝早く、大おばの家に行ったインギョンを”オウム”が迎えた。またマウスウォッシュをした。

大おばにあいさつするが、早くも不穏な空気。男性の料理人が食事を運んできた、”甥の娘”と紹介された。2人の会話は、温かさから程遠かった。

「じゃあ、お金の話を。何のためにいくら必要?」と大おばは聞いた。インギョンは、イネの修学旅行の費用と答えた。「返済は労働の対価で。1ヶ月週末に来て新聞を読むこと」と大おばは言った。

インギョンは玄関を出たところで、ハ・ジョンホに会った。大おばがその時間に来るよう彼に指定したのだった。


インジュはイネに、修学旅行の費用が入った封筒を渡そうとしたが、イネは頑なに断り、約束があると誰かの車に笑顔で乗った、インジュはタクシーで追いかけた。

インジュは、家の前で隠れて待っていた。イネが女の子とその母親と一緒に出てきた。母親がイネに封筒を渡したのを見て、インジュは姿を現し、自己紹介し封筒を返した。イネは帰りのタクシーで、「(友だちの母が)お金をくれると聞いてうれしかった、自力で稼いだんだもの」と言ったが、インジュンは「ダメ、物乞いじゃないから」と言った。


インギョンは、チェ部長とチャン・マリが報道したニュースを見た。

『国軍保安司令部にスパイとされ、19年間も服役し、30年後に再審で冤罪を晴らしたパクさんを、今日、妻の父が当時の司令官だったというパク氏が訪れ、お詫びした

「いい画だ、超エリートのパク弁護士が元服役囚に頭を下げた」と満足気なチェ部長に、「パク氏は市民党から市長選挙へ出馬の予定」とマリは応えた。

インギョンは「真実味がない。ポべ貯蓄銀行事件で銀行側の弁護士だった。銀行の資金作りに軍事政権が便宜を図った」と反発。

「彼は市長選に勝つ、我々も準備を」というマリと、「彼の裁判での役割を検証すべき」と主張するインギョン。「各自追ってみろ」チェ部長は指示した。


インジュは、ファヨンに頼まれたランのお世話をしていた。突然、知らない男性が入ってきて「チェ・ドイルです。チン・ファヨンさんと欧州法人で仕事をしていた」と自己紹介した。

彼は、会議があるのですぐに出ていくように、非常階段を使って、と指示し、インジュの電話番号を自分のスマホに登録させた。

インジュは、ドイルが男性を送って出てきたのを見た。その男性は、インギョンが調べている”パク弁護士”だった。


インギョンは、”ポべ貯蓄銀行事件”を調べた結果をチェ部長に報告。

ポペ貯蓄銀行で起訴されたのは32人、そのうち4人が自殺。大勢の弁護士のうち、パク・ジェサンだけが4人全員を担当。4人の自殺は誰を救ったか?

この事件は3万人の預金、4000億ウォンが消えた。そのうち1400億は1カ所に流れた。

4人の自殺はこの流れを消せる金はウォルリョン産業代表ウォン・サンウ、ウォン・ギソンの息子で、パク・ジュサンの夫人の兄へ流れた” と。

部長は「いつ把握できる?覚悟して臨め」とインギョンを激励した。


”パク・ジェサン財団” 設立記者会見が開かれ、パク氏は「貧しい青年たちのためにパク・ジェサン財団は父となります」と演説した。

質疑応答で、インギョンは「ポべ貯蓄銀行事件で、あなたが弁護を担当した4人が自殺しました。この件についてコメントを」と聞いた。

パク氏は、自分は13人のうちの1人にすぎなかったと逃げたが、「4人全員を弁護したのはあなた一人だけ」とインギョンは食い下がった。パク氏は答えず、彼女の所属と名前を確認した。

トイレで、インギョンはまたマウスウォッシュを。

ロビーでパク氏に呼び止められ「OBN オ・インギョン記者、あれは4年前の事件、なぜ急に言及を?」と聞かれた。

「4年前に記者になり、警察回りをしながら、自殺する人の多さを知った。その冬は同じ事情を抱えた人が多かった、ポぺ貯蓄銀行に預金した庶民たち」

「感動的だ。それは涙ですか?」とパク氏はインギョンに近寄った。多くの人たちが二人の様子をビデオに撮っていた、チャン・マリも。

会社に戻ったインギョン、

「それは涙ですか?息遣いがおかしい。ニオイもするようだ。もしかして酒を飲みました?」

パク氏が彼女に言っている動画が社内に流れた。

マリは、インギョンのマウスウォッシュを一口のみ「テキーラね」と。デスクの引き出しには、テキーラの瓶が数本入っていた。

インギョンは、会社の懲罰委員会にかけられた。

「アルコール依存症だと認めますか?」の質問に「はい」と。彼女には、OBNの品位と名誉を汚したため停職1ヶ月の処分が言い渡された。


インジュは、チェ・ドイルに呼ばれた。「ファヨンさんと連絡が取れない、おととい帰国したはずなのに」と。電話に出ないので、インジュはファヨンの家を訪ねた。

部屋にはたくさんの洋服やバッグが、、そしてクローゼットから、赤い靴と”青いランと数字の入れ墨”が入ったが足が見えた、、ファヨンは首を吊って死んでいた、、。


彼女の死はニュースにもなり、いろいろな憶測が流れた。社内でもチーム長たちが、シン取締役とファヨンの不倫を噂していた。

インジュは、シン取締役とチェ・ドイルに呼ばれた。彼らの話はこうだった。

ファヨンは、裏で15年も会社の金を盗み、欧州法人から700億 横領した。綿密な計画で、被害額の把握はできていない。これは裏金なので、通報する前に調べる必要がある。

インジュに裏金捜しの協力しろ、ということだったが、インジュは断り「今日辞めるつもりだった」と辞表を出して、ファヨンの遺書を持って出て行った。

遺書には「ドン底の人間がどこまで上がれるかな。悔しい、あと1週間耐えたら見せられたのに」とあった。

インジュは、”ジェイス・ヨガ”から「チン・ファヨンさんから会員権が譲渡されました」と連絡を受けた。ヨガクラブで、個人ロッカーの鍵を受け取り、開けてみと、中に細長いバッグが。

その中には、例の黒い靴と「今までありがとう、窓の立てつけのいい家で妹たちと暮らしてね」というカードと共に、大量の現金が入っていた、、インジュはロッカーの前で号泣した。

感 想

新しいドラマ、また面白そうですね!

これから、どんな展開が待ち受けているのか、まだ見当がつきませんが、3人姉妹それぞれと、弁護士のパク・ジュサンとその家族が絡まってくる予感です。

インジュとファヨンのシーンがよかったです。ファヨンは、どのようにしてあれほどの大金を横領したのでしょう?ヨガクラブのロッカーにインジュの為に残された大金、それが今後の3姉妹たちの運命を変えていくのですね。

1話で最も驚きは、次女のオ・インギョン。”マウスウォッシュ”の中身が、何と”テキーラ”で、きついお酒を1日5〜6回も飲み、アルコール依存症。大おばやパク・ジュサンへの挑戦的な態度、、次女をこのキャラにした脚本家の意図に興味ありです。

末っ子のイネ、姉たちの愛情を負担に感じてしまう心情がうまく表現されてますね。

豪華俳優のカメオ出演がありました。会社の取締役のオ・ジョンセさん、名脇役ですよね。ファヨン役のチュ・ジュヒョンさんも素敵な女優さんで、『グリーン・マザーズ・クラブ』『ナルコの神』にも出演されています。


第2話 あらすじ

インジュは、そうめんを茹で、母が漬けた大根の若菜キムチを乗せ、インギョンと一緒にたべた。ムカつくくらい美味しいが、残りは捨てようと。

インギョンは「1ヶ月の停職処分になった、勤務中に飲酒した。アルコール依存症かも」父親似かもしれないと心配する妹に、インジュは「似てない」と全否定した。

インジュはキムチを捨て、大きなタッパー2つを風呂場で洗い、そこにファヨンからもらった現金20億を入れた、、が1束500万だけ取り出した。

”私ならこんな大金があったら絶対に自殺しない、、自殺じゃないってこと?


イネは、”パク・ヒョリンの肖像画” を描いていた。ヒョリンは「絵が上手だね、昔話を聞いてる感じ」と言った。「ファン・ダイク風にした。名家の貴族の血統を表現したくて。両親が貴族でしょ」とイネが言うと、ヒョリンは満足気に笑った。


インギョンは、大叔母と一緒に朝食。これが、借金返済の彼女の労働。

「勤務中に飲酒し停職に。血中アルコール濃度が高く免許停止にもなった」と話すと、大叔母は「アメリカで看護師をしていた時、出勤前にウイスキー飲んでいた、40年前には問題にならなかった、仕事さえこなしてれば」と言った。インギョンはこなせなかった、緊張と不安を感じる度に飲んでたら、テキーラ一本が空になった。

大叔母は「記者を辞めたら?」と。インギョンの別の能力を知っている。500万の元手を10年で7000万にした彼女を、大叔母は自分の元で働かせたかったが、彼女は応じなかったのだ。大叔母は「停職中はうちの事務所に来るように。韓国で富豪になる方法を教えてあげる」と言った。


インギョンは、ポべ貯蓄銀行、元頭取の甥キム氏〔4年前に頭取の自殺に関する情報をくれた人〕に電話をかけたが、すぐ切られた。

ハ・ジョンホに声をかけられ、彼の家に。彼はヘルニアで休学し韓国に戻ってきている。

インギョンに先程のキム氏から電話が、公衆電話から掛けていた。

京畿キョンギ道 ムシム郡 ノマ面 キムタン里26、そこから取材を。詳細は明日の明け方4時、ソレ水産市場C7の柱の下で」と言って電話は切れた。


インジュは、シン取締役とチェ・ドイルに協力することにした。ファヨンの死の真相を探るため。

条件を2つ出した。

  • 会社には戻らない。職場を『ラン協会』に変える。
  • 故人を泥棒女と呼ばないで、私はファヨン先輩の仕業とは思えない。

インジュとドイルは、ファヨンのアパートに来たが、インジュだけ残り調べ物をすることに。ファヨンから習った経理の基礎を思い出す。

経理にとって領収書と帳簿は『聖書』、常に近くに置いて疑問が出るたびに見ること”

部屋にある品物と帳簿を照合していった。

ファヨンは、経理は会社では地味にを徹底し、毎日同じ服を着ていた。「私にはできない」というインジュに「訓練するの、サブキャラを作るイメージ」と。

インジュはファヨンの写真の位置確認から、ファヨンのSNSを見つけた。”未来の経理チン・ミギョンファヨンの別の顔。シンガポールに住む悩みのないお金持ちのような写真の数々、、どちらが本当の先輩の顔?とインジュは思った。

未来の経理とは?数字の語ることが分かる経理とファヨンは言った。

突然、シン取締役が来た。

インジュは、ファヨンのSNS ”チン・ミギョン”の写真をシンに見せ「写真は現地の携帯で撮られたもの、もしかしたら、ファヨンはシンガポールに住んでいたかも」と言った。

「家が見つかれば、携帯も出てきそうだ、そしたら700億の在りかがわかる」とシン。

彼はインジュに迫ってきた。「君はどんな人だ。靴のサイズは23~23.5センチか、ピンヒールが似合いそうだ。適当に選んで送るよ。君の安っぽい服装が気に入ってた、、」

その時、彼の視線の先に青いが、、、急に怯えたシンは部屋を出て行った。


ジョンホが車で、インギョンを早朝の市場に送った。

市場のすぐ近くで、今起きたばかりの交通事故を見た、車が横転していた、、。

指定の場所で待ってもキム氏は現れず、何度電話しても出ない。

インギョンたちは事故現場に戻った。道路に落ちている携帯に、インギョンの着信音が鳴った。

ジョンホは、落ちていた青いランを拾った。


インギョンは、警察でキム氏の車のカメラを見たが、ブレーキが利かなかったようだ、、。

彼女は、キム氏の弔問に来て、喪主の弟に、”今日の朝4時お兄さんと水産市場で会う予定でした”とのメモを残した。

ジョンホが拾った青いランは、白い一輪挿しに入れられ、彼の家の出窓に置かれていた。


インジュは、”ブルーノ・ズミノ”に行った、例の”黒い靴”を履いて。

ベルべット・オーキッドですね。国内に3足しかない貴重な靴です」とイケメンのクラークが言った(ソン・ジュンギさーん!

インジュは、去年の誕生日にもらったが、買ったのはこの方ですか?とシン取締役の写真を見せた。「そうです、はっきり覚えています。体の重心を整える靴の構造を理解された方だった」と彼は言った。

インジュは、ファヨンのSNSから、遺書に使われていたのと同じ文面を見つけ、遺書が偽物では?と疑い始めた。

彼女はドイルを呼び出した。ファヨンのSNSの写真を見せながら「毎月1回ほど食事の領収書がない。最も大切にしてた靴(ベルべット・オーキッド)の領収書も。価格は430万、シン取締役が贈った」と言った。2人はファヨンとシン取締役の不倫の関係を疑った。

ドイルは「ファヨンは取締役の代理でスイスに来た。数日後、シン取締役の指示で口座を確認すると700億は消えていた。僕が彼女を空港に送ったが、彼女は銀行に戻って700億を移したのだろう」と言った。

「シン取締役の計画なら、最後に彼女を殺す」と二人。ドイルは、ファヨンのパソコンと携帯を再分析する必要があると。


インジュは、ファヨンの日誌を参考にランの世話をした。「”泥棒姫”を咲かせるには、”ヤン・ヒャンスク”の栽培日誌”を参考に」とあった。

再分析されたパソコンに、ファヨンとシン取締役の通信記録があった。

取締役は検察に出国禁止にされていたので、ファヨンに、裏金がバレないように帳簿の管理を指示し、彼女をヨーロッパに行かせた。

しかし検察に告発したのは、実はファヨンだった。4年前から証拠を集め、”不法遠征賭博、外貨密輸、外貨不法取引、横領”で告発。

シン取締役はファヨンが帰国した翌日、彼女の告発に気づき「お前を道連れにする。ヤン・ヒャンスクと同じ目に遭わす」と脅した。

ヤン・ヒャンスクは2011年までの12年間、ファヨンの前にランの世話をした人だった。

ヤン・ヒャンスクを検索すると動画があった。

会社の資金を横領した疑いの30代女性。会社の経理だったヤンさんは、突然、贅沢な生活を始めて容疑が強まり命を断った。裸の上に毛皮を着て、赤いハイヒールを履いていた。

ヤン・ヒャンスクの記事には ウォルリョン建設 横領の隠蔽疑惑”とあり、その時の常務はシン取締役だった。

「先輩は、自分もヤンさんのようになると知っていた、だから告発した。2人も死人が出てる、警察に通報を」とインジュは言ったが、ドイルは「できない、通報したら700億は国に回収される。僕はお金を捜しに来た。ファヨンさんも同意見だと確信する。僕たちは同じ道徳律を持っていた、”この世でお金ほど神聖なものはない”」と言った。


”第13回 国際美術コンクール表彰式” 高校生の部で、セラン芸術校2年、パク・ヒョリン”自画像”が大賞を受賞。

「17歳が秘める内面を描き、審査員の満場一致で大賞に選ばれました」とアナウンス。

ヒョリンは満面の笑みで賞状を受け取り、両親は上品に拍手していた。

その頃イネは、デッサンのえんぴつで、画用紙を黒く塗りつぶしていた、、。インギョンは、バスからビルボードに映った”表彰式”の映像を見て驚愕、、あの絵は、イネが描いていたと。


インジュは、シン取締役から宅配便で、”赤いピンヒール”を受け取った。

彼女はシンに「ヤン・ヒャンスクさんと先輩の次は私ですか?」と詰め寄った。

シンは「ヤン・ヒャンスクは自殺し、その発見者はファヨン。彼女が ”ヒャンスクの仕事がしたい”と言った。彼女はうまくやった。綿密に計画をたて証拠を集め、俺を裏切りスイスへ行った。俺は利用された」と言い、不倫関係は否定。

「なぜ自殺を?700億も得たのに?」とインジュが聞くと

「俺も自殺だと思った。警察に通報したと俺が追い詰めたから。だが、チン・ファヨンは、本当の怖さを知らなかった。上にいる人の怖さを」

「俺は検察に行く。嫌疑を認めて5年で戻る。俺は1人ではくたばらない。こんな日のために25年以上書き溜めた裏金の帳簿がある」と車に乗り込んだが、、、車のブレーキが利かない、、、フロントガラスの前に青いランを見つけたシンは恐怖で凍りつき、車は駐車場の上階から地面にダイブして、砕けた、、。

感 想

非常に難しいドラマで、2回は見ないと理解できません。

シン取締役が黒幕ではありませんでした。「チン・ファヨンは、本当の怖さを知らなかった。上にいる人の怖さを」言ってるとおり、ファヨンも、彼も、上の怖い人に殺されました。25年以上書き留めた裏帳簿も役に立ちませんでした。


”ランの花”が、非常に大きなキーワードですね。

  • インジュの会社が、”オーキッド建設”、”オーキッド”の意味は”ランの花”
  • 彼女は、職場を”ラン協会”に変えました
  • 韓国で3足しかない黒い靴 ”ベルべット・オーキッド
  • ファヨンの足の入れ墨の 青いラン
  • 殺人現場の 青いラン:ファヨンの部屋、交通事故現場→今はジョンホの家、シン取締役の車

”青いラン、どんな意味があるのでしょう?


泥棒姫”も、”未来経理” も気になります。


ヤン・ヒャンスクさんが働いていた ”ウォルリョン建設”は、1話の”1400億が流れた会社”、弁護士のパク・ジェサンの夫人の兄の会社です。ここで繋がりました。もう黒幕は、パクとその一家しかないと思うのですが、、。


インギョンが接触した元頭取の甥のキムさんも殺されてしまった。

インギョンさん、怪物パク・ジェサンが相手なら、もっともっと慎重に、十分策を練ってから行動を、と思わずにいられません。1話で派手に直接対決して、目をつけられてしまったから、彼女と周辺の人たちは常に見張られているはず(泣)、、記者に向かないのでは?株の方が向いてるのでは?と大叔母さんに同意してしまいそうです(笑)。

”大おばが何者なのか” も気になります。


チェ・ドイルの正体もまだわからない。彼もパク・ジェサンと繋がっているのか?インジュの敵なのか味方なのか?


イネが描いた絵を、自分の名前で出し、堂々と大賞を受け取るパク・ヒョリン、パク・ジュサンの娘。彼女には、一欠片ひとかけらの罪悪感もないのでしょう、そういう環境で育ってきたから、、怖いですね。

イネの才能が、正当に認められるような展開になることを祈ります。

『シスターズ』難しいけれど、謎解きのようでとても面白いです!次回も楽しみです。


第3話 あらすじ

インジュは、地面に衝突した車から取締役を引き摺り出し、救急車を呼んだ。病院で会ったチェ・ドイルは「取締役は死んだ。”仕事の引き継ぎをしていただけ”と警察に話すように」と言った。ファヨンとシン取締役の死について深追いしないように、それが身を守る為、とインギョンに忠告した。


ヒョリンの家で、受賞パーティーが開かれ、イネは招待されていた。それを知ったインギョンは、妹を迎えにパク氏の家に行ったが、招待状がなくて入れない。

インギョンはお酒を飲み、テニスコートの審判台を引きずって、パクの家が見える電柱に立て掛け、その上に登り「イネ、帰ろう。自分の絵を売って悲しかったでしょ。守ってあげられなくてごめん」と酔っ払い大声で叫んだ。

OBNの先輩記者のマリがインギョンを動画に撮っていた。

いたたまれなくなったイネは、パーティー会場から出て、姉を連れて帰ろうとした。通報を受けたパトカーが来たが、パク・ジェサンが「娘の友だちの姉だから」と警官を返した。インギョン「イネは私が地球上で一番愛する人。妹に何かしたら決して許さない」とパク氏にケンカ売った。

イネは ”人生で最悪の日。決して許さない”とインギョンにテキストを打ち、姉をブロックした。


インジュは、自分の身を守るために、ファヨンの死について深追いしないことにした。

ランの世話をした。”泥棒姫”が開花した。ファヨンの言葉通り、開花すると”お姫様”だった。栽培日誌の中に封筒があり、そこに泥棒姫のスケッチの葉書が何枚か入っていた。

差出人は”ウォン・サンウ” 、ラン協会の会長。

ファヨンからのメモもあった。”姫が咲いたら、病院にいるウォン・サンウ代表に見せて。ちなみにその方も”ハブ”られクラブの会員よ。悩みを打ち明けても大丈夫”と。

インジュは、姫とお金を持って、”聖ベネディクト精神科病院”にウォン・サンウを訪ねた。廊下に鍵があり、出られないようになっていた。

ウォン・サンウは、”姫” を見てとても喜んだ。インジュは彼に率直に悩みを話した。

「先輩が私に現金で20億残した。お金が欲しいと思っていたが、今は怖い、これで死にたくない、どうすれば?返すべきか、通報すべきか?」と。

会長は「会社を任された時、驚いた。巨額の裏金が毎年どこかに流れた。僕は代表だった父を横領と背任の疑いで告訴した、でも父は不起訴処分になり、僕は精神病院に入れられた。”通報しても、彼女が横領した公金を君が奪って自首”と片付けられ、20億は横領を指示した連中に戻る。君にもこの金を手にする資格がある。この金を使ってしまえ。奪われないものに変えろ」と彼はアドバイスし、インジュが買いたいと思っていた”冬のコート”と”家”を買うように言った。

そして、25年分の裏金の帳簿の原本を出し、「連中が捜してる物だ、持っていって。ファヨンさんもこれがあれば死なずにすんだ。彼女が言ってた、君は”姫”のようだと。花が咲けば誰よりもまぶしく輝くとね、その姿が見たい。コートの写真を送って」と言った。

そこに来客のノックが、チェ・ドイルがきた。

インジュは急いて、帳簿とお金をバックにしまい、会長の指示で、奥の部屋の窓から緊急のロープをつたわって地面に降りた。

ドイルが入ってきて「裏金帳簿の原本」を捜し始めたが、彼はインジュの携帯を見つけ、彼女が奥の部屋から脱出して走り去るのを見た。

バス停で待っているインジュに携帯を見せ、ドイルは彼女を車に載せた。

「ウォン代表は、将軍の期待に応えられず、義弟パク・ジェサンとの権力争いに負けて病院に。帳簿はバッグの中に?選挙が近づくと帳簿の値が上がる、帳簿の価値を見極め、最大額を得る。君は直接交渉は無理だ、5対5で」と言った。

インジュは、ドイルと協力したくないと言ったが、彼は、ファヨンの話をし、彼女の計画は見事だったが1人では無理だった、一緒にやれば彼女は死ななかったはずと。そして「銀行に行き、貸金庫に帳簿を入れるんだ、誰も君に手出しできなくなる」と、身の危険を回避する手立てを教えた。


インギョンは、先日亡くなった(キム元頭取の甥の)キム氏の弟に呼び出された。

キム氏は、叔父は自殺じゃないと言い張り、ずっと見ていた映像のUSBを持ってきた。あなたに渡すつもりだったと思う、と。

インギョンとジョンホは何度もその映像を見た。明らかに自殺と思われる映像だったが、元頭取が、鏡の前で、右手に小さな青い物を持ち匂いを嗅いでいた

インギョンは、ジュンホの部屋の”青いラン”に気づいた。「事故現場で拾った」彼は言い、匂いを嗅いだ。それを見て、彼女は、元頭取の映像を思い出し、同じランかもと調べた。

虚空を漂う青い煙のようなこのランは、通称”ベトナムの幽霊”。ベトナム戦争中、アメリカに持ち込まれたが、交配に失敗し現在は数株のみ生存


イネは、インジュに「ボストンに留学する。来月24日に出発。ヒョリンが留学するが、母親が一緒に行けなくなったので、私が行く」と言うと「あなたは召使い?すぐに断って。留学の費用は私が出す。この世にタダなものはない」と怒った。

イネは「この家で暮らすより召使いになりたい。留学のために苦労させたら借りを返す前に姉さんが壊れちゃう。母さんが同意書にサインした」とイネは出て行った。


インジュは、ヒョリンの母親(ウォン・サンア)を訪ね、イネの留学費用を返した。その時、彼女から、ボストンに送ったというイネの描いた絵の作品集を見せられた。

「素晴らしい絵だけど、暗いでしょ。泣きたくなるはず。一度 ”なぜ暗い森の中に1人でいるの?”と絵を見ながら聞くと ”私じゃありません、姉です、死にゆく姉”とイネは答えた」とサンア。

インジュが帰った後、サンアは、インジュの高価な靴と現金7000万を持参したことを不審に思い、室長に調べるよう連絡した。


インジュは、ファヨンから受け継いだヨガ教室に行った。その時、幼い頃の記憶が蘇ってきた。

インギョンは、キムチ漬けのタッパーの中の現金を見つけた。

帰ってきたインジュに「これは何?死んだ先輩がらみのお金?ダメ、泥棒だよ」と。

インジュは昔の話を始めた。

「父さんの印刷所が潰れて、夜逃げして、ビニールハウスに行った時、私たちの他にもう一人いたよね。イネじゃなく。2-3歳の女の子、その子は数日前に気を失って倒れて起きられなくなった。お金がなくて逃げてる途中だったから、治療も受けられずに死んだ。

あんたは6歳で私は8歳だった。その子が死んで、母さんは無気力になって、父さんは飲んだくれた。あんたは大おばさんの家へ、私は残った。私たちその話は一度もしなかったよね。その時、胸に刻み込まれた、お金がなければ死ぬと。この金があればあの子も生きていたはず」

インギョンは何も覚えてなかった。しかし「私は貧しくても泥棒になるのはイヤ、負けたことになるから。このお金を使うなら通報する」と。

「通報すればいい。全部使い果たして刑務所に行く。イネが死んだ子を知ってる。生まれる前のことをどうやって?あんたが話したのかと思った」とインジュは言った。


インジュは、黒い冬のコートを買った。

そして、大叔母に会いに行き「現金で20億ウォン持っています。さほど違法でも合法でもないお金。ソウルに家を買いたい。姉妹で住むので部屋は3つ」と言った。

「時間がかかる。無理かもしれない」と言う大叔母に

「いいえ、必ずお願いします、できるだけ早く。大おばさんの罪悪感が軽くなります。ビニールハウスに住んでた時、幼い子が、その子が死ぬ時、泣きましたよね、なぜ病気だと知らせなかったのかと。子供嫌いだったのにインギョンを引き取った。家を買うのに協力すれば全部解決します」とインジュ。

家は明日調べる、と大叔母は言った。


イネは、ヒョリンの家にいて、中を探索していた。美術館のような家。

ブリキの兵隊たちとドールハウスがあった。イネがドールハウスから”アリアドネ”の人形を手に持って出ようとした時、グラスを置く音が、パク・ジェサンがいた。

彼は「将軍のイギリス土産だ。ブリキの兵隊は義兄の物、人形の家は妻のもの。兵隊は12体だったが、ある日1人消えた、サンウは家中を捜し回った。私が捨てた。サンウは将軍の息子で私は運転手の息子だった。この家の全てがよく見えた。将軍は次の出張で私に同じセットを買ってくれた。私は盗みをやめて、見せつけようと考えた。何が得意かどれだけ忠誠心が強いか、サンウよりこの家族にふさわしいことも。なぜヒョリンに君の絵を出品させた?」

「ヒョリンになって描きました。一番ヒョリンらしい表情で。あの絵は完璧です」とイネ。

「将軍は私が特別だと気づいた。私を跡継ぎに決めた。大きな犠牲を払ったが、打ち勝った。その人形がほしいか?」

「はい」とイネ。

「だったら君にもできる?地球上で君を誰よりも愛してる人を裏切れるか?」とパクは聞いた。

イネは何も言わない、、、涙をためた目で、パクを見つめた、、、。

感 想

シスターズ、3話もすごく面白かったです。

『ラン協会』の会長が、ウォン・サンウ。彼はウォン将軍の長男で、かつてポベ貯蓄銀行事件で1400億の裏金が流れた、ウォルリョン産業代表だった。しかし彼は、会社の不正を正そうとして破れ、精神病院に入れられてしまった、怖いですね。ウォン将軍は、娘婿のパク・ジェサンを自分の後継者した。

いずれは大統領になろうと野望を抱くパク・ジェサンには、25年に渡りシン取締役がつけていた”裏金の帳簿”が大爆弾!アキレス腱ですね。今、インジュがそれを手にしている。

3話で、だいぶ関係性が明らかになってきました。


インギョンの下に、もう一人妹がいた。しかし、その女の子は亡くなってしまった。お金がなくて、治療も受けられずに、、その後でイネが生まれた、ということがわかりました。

1話で、お母さんが見ていた赤ちゃんの写真がその子だったのでしょう。

イネは、自分が生まれる前に死んだその姉のことを知っていたのですね。

イネを演じている若い女優さん、内に秘めた複雑な感情の表現が秀逸です。心の叫びが聞こえそう。声の出し方、目の表情、、最後の場面の顔、すごいです。


第4話 あらすじ

「将軍は私を跡継ぎに決めた。私は大きな犠牲を払ったが、打ち勝った。その人形がほしいか?」パク・ジェサンはイネに聞いた。「はい」とイネ。

「だったら君にもできる?地球上で君を誰よりも愛してる人を裏切れるか?」

「おじさんはどんな犠牲を払ったんですか?」とイネの問いに

父親の死だ」とパクは答えた。


インジュは大叔母に連れられて、彼女が所有している高級マンションを見に行った。

「売る気はなかったが、家があなたを受け入れてくれたら譲る。ここで日没から夜になるのを見なさい。明朝までに決断を」と大叔母は言った。

インジュは、素晴らしい夜景が見える部屋からインギョンに電話したが、彼女は「盗んだお金を使うなら縁を切る。しばらくブロックする」と電話を切った。


その頃、イネがパク・ヒョリンを自分の家に招いていた。

ヒョリンが、小さな窓を無理やり開けたが、それは開けると閉まらない窓のよう、、。

ヒョリンは「この家は全てが本物ね。お姉さん達は心からイネを愛してる」と言うと、イネは「だからムカつく」と。「愛されて当然だと思ってるんだね。私なら感謝するけど」とヒョリン。

イネは”友達の家に泊まる”とメモを残し、2人はヒョリンの家に行った。


インギョンは、元銀行の頭取が亡くなった時に現場にいた看護師と会い、甥のキム氏からの映像を見せた。

「殺されると朝から大騒ぎで、トイレに篭った時も混乱していた。鎮静剤を用意し、30秒もかからなかったが、患者さんは既に落ち着いていて不思議に思った、患者さんが普通に弁護士と話してたので。彼らの会話が聞こえた」

「戦争は終わってません。将軍が待っておられます。どん底の人間がどこまで上がれますか?」と弁護士が言うと、患者さんは「最も高く、明るい所まで」と言った。

「私を見た弁護士に思わず悲鳴を上げそうに、あまりに冷淡で。患者さんが手に持っているのは、青くて細い花、弁護士が渡したらしい」。インギョンが、筒に入れた青いランを見せると「同じです」と看護師は言った。


インギョンとジョンホは、”青いラン”について調べていた。

約3万種のランの中で最も神秘的なラン。ベトナムの密林で数株手にとった探検家や植物学者は、皆 命を失った。『死のラン』とも呼ばれている”

イネはヒョリンの母のサンアから、内緒で、彼女の自画像を描くことを頼まれ、秘密の部屋に連れて行かれた。

そこには、大きな木があり、例の”青いラン”がいっぱい咲いていた。

サンアは「父の秘密の温室、このランは絶滅危惧種で毒があるから輸入や栽培を禁じられてる。でも父はこっそり育てたかったんだと思う」と。

イネがすごく綺麗というと、サンアは1つ花を取り「この子があなたのランよ」と。イネは匂いを嗅いだ。

イネはその部屋で、サンアのデッサンを始めたが、、、

原住民の一部の呪術師しか生育地を知らない。一般人がランに触れると危険だから。最初は香りを嗅ぐだけで痛みが消え、気持ちのいいめまいがするが、過敏な人は、脈拍が速くなり足が軽くなり、幻覚がおこることも、、”

イネの額は汗ばみ ”走って、もっと速く” と女の子の声が聞こえてきた、何度も、何度も、”もっと速く、止まっちゃダメ”

”根を煎じて飲むと無感覚の状態になり、深い眠りにつける。呪術師はこの瞬間を”天に昇る階段”の始まりだと言う。この過程で死者の霊に会うこともある、、、 

逃げないと、死んでしまうよ”と幻覚が聞こえ、イネはその場に倒れた、、、


インジュは、イネの病院に駆けつけた。

遺伝性心疾患で、医師はすぐに手術が必要と言った。身内に心臓病で亡くなった人は?と聞かれた。インジュは母に電話し、妹インソンが同じ病気で亡くなったと知った。

インジュは「手術費や薬代が必要、あのお金を使う。刑務に入っても」とインギョンに言った。

TVにパク・ジェサンが映っていて「父はベトナム戦争に参加した、枯葉剤の後遺症で皮膚病と精神疾患に、、」と話していた。


コ室長は、インジュのことを調べていた。ドイルは、彼女は重要な人物と忠告したが聞かない。

彼女は、パク・ジェサンに選挙支持率の現状を話し、支持率アップの為、ドキュメンタリーに感動的な話を入れることを提案した。

妻のサンアが入ってきて、イネが遺伝性の奇病で死ぬ恐れもある、財団で治療費の支援ができないかと。コ室長はパクに”感動的になるかと”と言った。


インジュは、焦ってヨガクラブに来た。お金をそこに戻したようだ。

ドイルから「君を調べているコ・スイムは卑怯で残忍だ」と心配して電話があったが、電波が悪く聞こえない。

ロッカーを開けて、お金を出しているところに、コ・スイムが部下たちと来た。

インジュは、お金と一緒にビルの1室に連れて行かれた。「お金はあげるので、1億貸して欲しい。妹の治療費に」と頼んだが鼻で笑われた。コ室長は「10発殴るのに耐えられたら1億貸してあげる」と残忍さをむき出しに言い「死ぬかもしれない、途中でやめてもいい、お金は入らないが」と追い詰めた。

5発殴ったところに、ドイルが来たが、やめない。理事長のウォン・サンワが来て、コを止めた。

サンウは、インジュを丘の上のレストランに連れてきた。そこはファヨンと一緒に行ったところだった。サンウは、ファヨンとよく食事をして、あの靴も私が買ってあげたと領収書まで見せた。そして、インジュに、私の仕事を手伝わないかと誘った。

そこに、インギョンから電話が、イネが心臓発作を起こし、緊急手術となった。手術中のイネに、また”速く逃げて”の声が聞こえた。


手術は無事に終わったが、イネは母に聞きたいことがあった。

ビデオ通話で、イネは「お母さん、私一度死んだ気がする、誰かが私をおぶって走ったんだけど、夜に心臓が止まって帰れなかった。なぜ私を”インソン”と?」と聞いた。

インジュとインギョンは電話を持って廊下に出た。インソンのことをイネに話したのは母だった。父がまた賭博をし、母はお金とパスポートを奪われたようだ、2人はそんな母をブロックした。


イネの病室には、パク・ジェサン一家が入り、ドキュメンタリーの映像が撮られていた。

それを見て顔色を変えるインギョン。インジュは、病院の費用を出してもらうのでケンカを避けたいが。

最後に、家族の人に話をとの要望に、イネが応じた。

「ヒョリンのご両親に会えたことは人生で最大の幸運です。お二人がいなければ私は死んでました。今回病気が判明して手術も受けられて感謝してます。生まれ変わった気分です」と。

インジュは例の20億をパク・ジュサン側に奪われ、インギョンは、それを知り、イネの治療費がパク側から支払われうことには耐えられない。2人は治療費をめぐって激しく言い争った。

病院の支払いの場所で、たくさんのカメラが回っていた。

そこに「私が払います」と大叔母がやってきた。インギョンが連れてきたのだ。

「大叔母が払ってくれます。家族間で解決すべき問題なので」とインギョンはパク氏達に言った。

「イネはうちの財団の奨学生です。ぜひサポートする機会を」というパク・ジェサンを見て大叔母は「あなたを知ってる。父親のパク・イルボク氏も。若い時一緒に土地を見に行った」と言った。

パクとサンウは黙り込んだ。


病室でイネは姉たちに「退院したらヒョリンの家で過ごす。留学の準備をする」と。

「留学は大学に行ってからでもできる。費用は私たちが用意する」と言うインギョンに、

「費用の問題だけじゃない。私はレストランに行ったことも、誕生日パーティで着る服もわからない。ヒョリンの母親が全部教えてくれるって。姉さんたちからは何も学べない。インソンって子が倒れて死ぬ度に私に言った、うちから逃げないといつか私も死ぬって」とイネは言った。

病院の食堂で、インジュはインギョンに「裏帳簿を持っている。それで、取引して最大の額を得る。漢江の見える家を買ってイネを留学させる」と話してしまう。しかしインギョンは「それがあれば、パク・ジェサンとその一家の犯罪を暴ける」と。


インギョンは、青いランの花のことを書いたジュエル・フィールズ氏とビデオ電話をした。

「兄はベトナム戦争で死んだ。青いランは死者の霊を呼べると聞き、兄に会えると思ったが、ランは見つからなかった。しかし私の本の韓国人翻訳者が、一株だけ送ってくれた。これを見たい人は、彼に連絡するといい」と連絡先を教えてくれた。

それは、亡くなった甥のキム氏が「まずここから」と教えてくれた住所と同じだった。『京畿キョンギ道 ムシム郡 ノマ面 キムタン里26』


インジュは、ドイルから「あの帳簿はまだ使わない。君はヒョリンの母親の仕事をするように」と言われ、高級マンション写真を見せられた。「君の名義のシンガポールのマンション」と。

ファヨンは3年前から、シンガポールでオ・インジュの名前を使っていた。13日には、7つの銀行に700億を分けて入金した、もちろん、オ・インジュの名前で、とドイルは言った。

インジュは、ファヨンと最後に食事をした時、英語の書類にサインしたことを思い出した。

「今すぐシンガポールへ行かないと」とインジュは言った。

感 想

4話の冒頭で、パク・ジェサンが、大きな犠牲を払ったのは、父の死、とイネに言いました。

”青いラン”について少しわかりました。麻薬のように危険な花で、”ベトナム戦争”に関係があり、パク・ジュサンの父の死とも関係がありそうです。まだまだ謎ですが、、。


ヒョリンがイネの家に行き「この家は全てが本物ね」「愛されて当然だと思ってるんだね。私なら感謝するけど」とイネに言う場面、何か深い意味があるのかな?と気になりました。

大金持ちで、何もかも持っている(と思える)ヒョリン、しかし、彼女は ”自分の家を偽物”と感じているのでしょうか?


コ室長が異常に怖かったです。こう人物をパク・ジェサンの腹心にしているのにも何か意図があるのでしょうか?


イネが手術を終えて、姉たちに「うちから逃げないといつか私も死ぬって」と言うのは、正しい気が、、イネが一番冷静に状況を判断している気がします。

大叔母が、パク・ジェサンの父親を知っていました。今後の展開の鍵になるのでしょうか?


第5話 あらすじ

「すぐにシンガポールに行く」というインジュに、ドイルは

「見張られているので、それは危険。シンガポールで世界ラン大会が開かれる。ヒョリンの母親が毎年そこで資金洗浄を。その仕事が僕に回ってくるはず、その時、補佐が必要と言う。君はヒョリンの母親の仕事をして、資金洗浄も任せられる、他人の金を守るため命も懸ける人だと示すんだ」と助言した。

ドイルがインジュを送ってきたのを、インギョンとジョンホが見た。ジョンホはドイルを知っていた。「ウォートンに通う秀才で、ロシアの投資会社に入って資金洗浄のプロになったとか」と聞いたインギョンは、2人の間にズカズカと入り、2人の会話を中断させた。

インジュは「イネの面倒を見るため、ヒョリンの母親の仕事をする」と妹に言った。

インジュは4年前にファヨンとシンガポールに行ったことを思い出し、ファヨンがその時から計画していたのだと思い当たった。


翌朝インジュが、ウォン・サンワの家に行くと、彼女は大声で「緑のドレスがない!」と使用人を罵倒していた。急にシンガポールに行くらしい。

空港への車の中で、サンワは「主人には話していない。ヒョリンにはシンガポールに行ったことはなるべく遅くに知らせるように。主人が怒ると怯えるから」とインジュに言い、娘がパニック発作を起こした時の薬を数種類渡し、今夜は泊まるように指示した。

テレビで、先日撮影されたドキュメンタリーが放映されていた。ヒョリンとイネは、キャッキャッと放送を見ていたが、インジュは笑えない、、

パク・ジェサンが戻って来た。「お母さんはシンガポールに?」とヒョリンに聞いたが、彼女は知らない。使用人が、存じていました、と言うと、彼はゴルフクラブで、TV画面を何度も叩き壊した、怯えるヒョリン、イネ、インジュ。

ジェサンに呼ばれたインジュは「奥様は、友達のデパートのオープンに行かれた」と言い、ジェサンは、ドイルを呼び、妻をすぐに連れ戻すように指示した。

薬を飲んだヒョリンは、独自の呼吸法で自分を落ち着かせていた。

インジュはドイルを呼び出し、この家はイカれていると言ったが、ドイルは彼女に計画を伝えた。

「君名義でペーパーカンパニーを作った。シンガポールで700億を移す。僕が帳簿で交渉する間、君は安全な場所へ」とエーゲ海の島の写真を見せ「こんなところに暮らせる。決めた通り6対4で。資金洗浄をする人は命懸けで他人の金を守る。僕にとって君は他人の金700億だ。君を大事に守る」と言った。


イネとヒョリンは、夜中、サンワの秘密の部屋、青いランの大木のある温室で絵を描いた。

「一人っ子で寂しかった、両親がケンカした日は息が詰まってカッターで手足を傷つけてた」とヒョリンは切り傷の跡を見せた。

イネは「姉がいても寂しい。でもいい方法を見つけた。よく思い浮かぶ怖い場面を描き始めたの。描写を考えながら描いていると怖さを忘れた」とスマホに保存している自分の絵を見せた。「あんたにもできる、一番怖いのは何?」とイネは言った。


インギョンは、大おばの会社 ”ピルソク総合開発” に来て、社員に「今日から出勤のオ・インギョン取締役」と紹介され、部屋も用意されていた。大おばは、会社の未来をインギョンに託すことにしたのだ。

「イネの治療費を貸せばなんでもするんでしょ、ひざまずいて頼んだわよね ”魂も売る”と。あなたは成長した。己の信念を曲げて人に助けを求めるのはとても難しいことよ。でもそれでこそ人生を変えられる。私も昔、そうして新たな人生を始めた」と大おばは言った。

インギョンは、記者をやめるつもりはない。しかし膨大な会社の財務状況をチェックしはじめた。「再開発物件を買い集めた理由は?」と聞くと、大おばは「その物件は20年後に大当たりする。だからあなたが要る。20年後も会社は存続しないとね」と答えた。

インギョンは「パク・ジェサンの父親と土地を見に行った資料はあるか?」と尋ねた。


ウォン・サンアが、シンガポールから酔っ払って戻ってきた。明らかに夫のやり方が不満な様子。

「なぜシンガポールに?」と尋ねる夫に、適当に答えるサンア。彼女の答えに満足しない夫。

「理解できない、なぜウソをつく」とサンアに近づき、彼女の手を取った。それを冷たくはらい「あなたにウソはつかない。いちいち使用人にウソつく人なんている?」とサンアは言った、、。

ジェサンは、彼女のスーツケースを乱暴に開け中身を散らかした、「やめてー。やめてよーー」とヒステリックなサンアの声が響く、、

ヒョリンはイネの部屋に来たが、サンアが出て行く気配で、母を追いかけた。防犯カメラで、母が車で出て行くのを見て、イネに「悲しそうだったでしょ、でも私はお母さんを守る力がないの」と言うのだった。


サンワは、父のウォン・ギソン将軍の病室に来ていた。将軍は、管に繋がれ、意識がない。

テレビの番組 ”ソウル市長選候補者討論会”で、「先日、義父の代わりにスパイとされた被害者に謝罪したパク理事長、ウォン将軍は事件に一切関与していないのに、なぜ責任を痛感しているのか?」との質問に、夫が「義父の思いを全て汲み取れなくとも、普段から抱いていた志を理解していたので、表すことが道理だと考えた」と答えるのを複雑な目をして見ていた。


イネとヒョリンは、秘密の温室で絵を描いていた。

ヒョリンの絵を見て、イネは「驚いた、こんなものを隠していたなんて」と。そこには、赤いハイヒールを履いた二本の足が描かれていた。


インギョンとジェンホは、教えてもらった住所、”京畿道 ムシム郡 ノマ面 キムタン里26” に来た。そこは、”ウォルリョン学校” だった。

テレビの番組の撮影との名目で、”青いラン”を取材したいと言った。

ランの本の著者、フィールズ氏に”青いラン”送った、チャン・サピョン校長が、案内してくれた。

青いランは世界的に希少、その中でも我々の作品が最も美しい、ラン界の女王、でも私が隠しているので知られてはいない。

人工培養は不可能、老木に落ちた種から芽が出た。最初、40年前、この学校ができた時、創立者のウォン・ギソン将軍に賜った。将軍はベトナム戦争の隠れた英雄。作戦中にこのランを発見し、自ら持ち帰った

”ウォルリョン記念館”があった。

ベトナム戦争に志願した兵士たちに演説しているビデオで、ウォン将軍は「より高く明るい所へ行くために全てを捧げこの地で戦うのです」と演説していた。

「将軍はベトナム戦争で最高の英雄だが、国民はあまり知らない、それが青いランと似ている。将軍は祖国に戻り多くを成し遂げた。不法占拠の集落を取り壊し、家なき人々に施設を造った。70年代後半には、貧しい子供達のため学校を建て始めた。我が校は6つの学校の末っ子」と館長は話した。

どん底から最も高く明るい所まで”が学校のモットーのようだった。

誇らしい先輩たちの写真が飾られていた。そこに放送局の先輩 ”チャン・マリ”の写真があり、インギョンは驚いた。

館長は、資料はいくらでもあります、とビデオや資料を渡してくれた。


サンアは、インジュをブティックに連れて行き「あなたは魅力がある。少し着飾れば優雅に見える。私のあげる服だけを着てね」と言い、服を買い与えた。

サンアは尾行されていると気づき(夫の仕業)、自分の車を置いて、裏道からタクシーを拾った。サンアはファヨンの家を知ってるか、と聞いた。

2人でファヨンのアパートに行った。

サンアは「私のお金を盗んだ人だけど、友達だった瞬間もあると信じてる」と言って泣いた。ひざの下に傷が見えた。

「演技がしたかったが、人前で演じられなかった。諦めて、秘密の演技を始めた。24時間演技してる ”パク・ジェサンに愛される妻”。唯一得意な配役。夫と私は優れた役者。夫をキャスティングしたのは私、大統領夫人になりたくて。でも時には正直になりたくてファヨンには何でも打ち明けた。将軍の娘と結婚したがるのは野心家、その中でも夫は一番の野心家だった。つまり心の穴が大きいということ。でも決してヒョリンは傷つけない、だから現状を受け入れた。私の唯一の得意な配役だから」とサンアは言った。


インジュは、すっかりサンアに同情し「哀れな人」とドイルに言ったが、彼は「また名演技を見せたか。君の信頼を得るため。第二のチン・ファヨン、危険な仕事をする人が要るから。君の一番の魅力は本気で信じ込むこと。シンガポール行きを頼まれそうだ」と言った。

インジュは、インギョンに、チェ・ドイルのことで話があると呼び出され、ネットニュースを2つ見せられた。

1つは2012年、交通事故を装って、ロシアの資金洗浄組織が嫌っていた彼女を殺害したことに関係があるのでは?というもの。

もう1つは、1998年、再開発で住居を撤去された住民の一人、彼の母が対策委員長を金づちで殺害した。当時12歳のドイルは、事件直後ウォン・ギソン将軍の財団の支援でアメリカに留学した。

ドイルは危険な人物なので、引き離したいインギョンだが、インジュは放っておいて、と。

インジュは、”青いラン”に気づいた。

「先輩の家で見た、取締役の事故現場でも拾った」と言い、ノートに挟んでいる青いランを見せた。


インギョンは、OBN社に行った。その時、大おばを見たが、気分が悪そうだった。

チェ部長に青いランを見せ、希少なランが複数の事故現場で発見され、全ての事件とパク・ジュサン一家が関連してると話した。この件はマリ先輩には内緒で進めたいと話していると、部長に電話が。人事委員会でインギョンが免職になったとの知らせだった。

インギョンは、大おばが、OBNの社長にクビにしろと話したと思い、すごい剣幕で大おばの家に来た。彼女は、誰かと電話をしながら、具合の悪そうな様子で「私は言ってない」と言った。


”放送記者クラブ討論会”

「質疑応答です」と司会のマリが言った時、突然現れたインギョンがマイクを奪い

「パク理事長 質問です。先日テレビで父親が枯葉剤で後遺症を患い苦労したと話してました。でも調べたところ、父親のパク・イルボさんは、1982年に林野、1985年に更地、1988年にビル、1992年にマンションなど、不動産資産だけで80億ほど所有していました。これについてお聞かせください」

と質問した。


インジュは、ヒョリンの部屋で、”赤いハイヒール”の絵を見て驚愕。

「なぜあの絵を?見聞きしたこと?」と問い詰めた。「わかりません」と怯えるヒョリン。

インジュが「私はあの姿を実際に見たの、友達が自宅であんなふうに死んでた。なぜあの絵を描いたの」と聞くと、ヒョリンは「お友達の家?いつのことですか?」と聞いた。

夜、ヒョリンが駐車場の車にいるのを、イネとインジュが見つけた。ヒョリンは車の中で倒れていた。

先月17日の車載カメラの映像を彼女は見ていた。ファヨンが死んだ日、インジュが映像を見ると、、、車はファヨンのアパートの前で止まり、振り返ったのはパク・ジェサン、彼はファヨンの部屋に入っていった、、。

感 想

第5話、またまた難しいです。

たくさんの情報がありすぎて、複雑になってきました。

1つはっきりしたのは、やはり、4話でヒョリンがイネに「この家は全て本物ね」と言ったのには意味があったこと。ヒョリンにも深い闇があったのです。ヒョリンは、母親のサンアを助けたいと思っているようですが。

サンアが夫に「いちいち使用人にウソつく人なんている?」と言う場面が怖かったです。使用人の息子だった人は、夫になっても使用人というサンアの傲慢、、、しかし、彼女が、意識が戻らない父の病室で、インタビューに答える夫を見ている時の表情、何を思っているのでしょう?

この二人怪しすぎで、闇が深そうです。将軍が生きているのも、今後に関係するのでしょうね。


どん底から最も高く明るい所まで」このフレーズ、何度も出てきます。ファヨンの遺書にもあったし、また自殺したと言われている元頭取も、パク弁護士との会話で、こんなことを言ってました(4話)。どういう意味なのでしょう?


インギョンは、大おばさんにイネの治療費を出してもらうとき、「魂も売る」覚悟をしたようです。会社の取締役に任命されるほど、信頼されているのだから、能力はあるのでしょう。

大おばさんが体調が悪そうなのが気になります。まさか、青いランの毒を吸ったのでは?と心配です。


チェ・ドイルも、チャン・マリ(OBN記者)も、ウォン・ギソン将軍と関係がありました。

パク・ジェサンもファヨンと関係が、というか、彼が犯人なのでしょうか?

人間関係がからまりすぎて、全く先が読めないです。明日を待ちます。


第6話 あらすじ

ヒョリンの話

17日、ヒョリンが家に戻ると、両親がケンカをしていて、父ジェサンは、彼女に目もくれずに出て行った。程なく母サンアも家を出て、ヒョリンは、2人とも帰ってこないと不安になり、自傷行為をした。

ヒョリンは「車載カメラの映像のチップは、私の所有。勝手に公開したら”死ぬ”」とインジュとイネの前で言った。インジュは、分かったわ、と言いながら、彼女に睡眠薬を飲ませ眠らせ、チップを捜そうとし、イネに責められた。

ヒョリンとイネは、チップをジブロックに入れ、青いランがある温室に埋めた。イネはヒョリンに「絶対何があっても、父親の罪に振り回されちゃダメ。誰も信じないで。この世に私たちしかいないと思って、あとは考えよう」と言った。

大おば(オ・ヘソク)がジェサンを訪問

”父親パク・イルボク氏が不動産資産を80億所有していた件”に、パク・ジュサンは回答できず、ソウル市長選への打撃となっていた。

大おば(オ・ヘソク)がインジュにメールをして、ジェサンに面会を求めた。1枚の写真を見て、ジェサンは会うことにした。

写真には、ジェサンの父が初めて買った車の前で、ジェサンと父とオ・ヘソクが映っていた。人嫌いのジェサン父は、病気でも病院に行かず、看護師だったヘソクを信じていた。ジェサンの病気の時もヘソクが注射した。

ヘソクはジェサンに「この前病院で会ってから、事業がしづらくなった。契約破棄、融資停止、代金が受け取れず訴訟に発展など」と言うと「何者か知るため試しました」とジェサンは言った。

「交渉しに来た。インギョンが悪かったわ。この辺で整理しましょう。互いに生き残らないと」と言うヘソクに、「1つ疑問が。この家に出入りしてたなら、生きては逃れないはず、どんな技を?私があなたを知らないのも不思議」とジュサンは聞いた。

「それは私があなたより将軍と親しかったから。私が生きてる理由は将軍がそう望んだから。将軍の命を助けたのは私よ」とヘソクは答えた。

ヘソクが帰るのを、サンアが落ち着かない様子で部屋から見ていた。

パク・ジェサンの記者会見

パクは、インギョンの質問に対する回答のため、大々的な記者会見を開いた。妻ウォン・サンア、娘ヒョリンとイネが神妙な顔つきで舞台袖に立っていた。

多くの記者が集まり、OBNを解雇されたインギョンもその場にいた。

実父が生前不動産を所有したのは事実。2013年に亡くなるまで、実際に、80億ではなく200億相当の不動産を所有していた。約40年将軍の運転手を務め、邸宅内の1室で息子を育て、亡くなる時も同じ状況だった為、私は実父の財産を知らず、遺産整理をして驚いた。

しかしその年、脳卒中で倒れた私の義父に、名義貸しを行ったのだろうと察しがついた。調査の結果、事実だった。”実父と義父の過ち”を公にして、皆さんに許しを請うべきだった。

代わりにその財産で、財団を作る決心をした。妻と4つの財団を運営しており380億の規模、毎年約1000名の学生を支援している。

会場は割れんばかりの拍手に包まれた。

インギョンは、パク一家と一緒に去ろうとするイネを呼び止めようとしたが、イネは、彼らと一緒に行ってしまった。

インジュは、こうなることを知っていたドイルを責めたが、彼は、帳簿を使って700億を自分たちのものにするためには、選挙に出馬してもらわなければ困る、小さなことには目をつぶる様にとインジュに言った。

一方、この記者会見は、パク陣営に絶大な効果を及ぼした。好感度、認知度、支持率が5%も上り、パクは一躍市長選の優位に立った。

パクは、ドイルにシンガポールに行き、現金を用意する様に指示し、コ室長に「オ記者は、退場の時間だ」と言った。

コは、オ・インジュも除去すべきかと提案したが、サンアが、彼女は私のために働いている、私が決めると言い、コの提案を退けた。

大おば(オ・ヘソク)の忠告

ヘソクからの指示で、インジュがインギョンを家に連れてきた。

ヘソクは「これで引き下がるように、屈辱は耐えれば栄養になる」言ったが、インギョンは、

慌てて暴露しなければ、あの不動産は財団が持ってると証明できた」と悔しがり、「会社に登記簿謄本があった。70年代初期、不動産投機をしてた頃、パク・イルボクさんの土地を一緒に売買したが、どんな人たちか」と聞いた。

ヘソクは「私が数十年育てた会社を一瞬で潰すことができ、あなたたち姉妹を地球上から消せる人たち、だから話せない」と答えた。

インギョンは尚も「どうやってお金持ちになったのか、子供の頃、大おばさんが悪い人じゃないように星に願った」と言ったが、ヘソクは「あなたの望むいい人だったら、私は死んでた」と言い、「言いたいことは1つ、あなたが止まらないなければ、私の会社は潰れる」と。そして、安全のため、しばらくこの家で過ごす様にと二人に言った。

インギョンは、納得できず出ていこうとした。インジュが「今は慎重に動こう」と言ったが「変なの。お姉さんは慎重に動く人じゃない」と聞く耳を持たずに出て行った。

ウォン・サンアから”青いラン”を受け取るインジュ

インジュは、サンアから呼び出され、ウォン将軍が入院している病室に行った。サンアは、父にニュースを聞かせていた、意識はないが。

代理で、世界ラン大会に、シンガポールへ行ってほしいとの要望だった。

「父が倒れる前に自分に残したのはランだけ。理由がわからなかったが、シンガポールでランを売買して気づいた、資金洗浄に無限の可能性がある。競売所にはファヨンが行っていた。国際ラン協会と利害が一致し、最高落札額をつり上げた。今や世界の富豪がシンガポールでランテクをしている」と。

「先輩に裏切られたのに、なぜ私に任せようと?」とインジュが聞くと、「あなたには愛する妹がいる、無謀なことはできない」とサンアは言った。

サンアは、ケースに入った”青いラン”をインジュに渡し、

青い幽霊というラン。寝る前に蓋を開けてベッドの横に置いて、今夜花が咲く。ランには力がある。一晩中香りを吸えば、本当に望むものを見られる。自分の力でお金持ちになりたいはず。シンガポールに行くしかない。そこで儲けた額の10%プラスアルファを得られる。頑張ってくれたら、そのランを、父の木に掛ける。ランに必要な微生物やカビはその木にしかない。あなたは私たちの一員に。国際ラン協会、別名 ”情蘭チョンナン” と呼ぶ」と言った。

ランを持ってタクシーに乗るインジュをドイルが尾行した。

家の前で呼び止め「そのランを持っていると危ない」と持っていこうとしたが、インジュは「自分が何を望んでいるのか、一晩だけ考えさせてください」とランを持って家に入った。

 ”1973年3月5日 情蘭会” の写真を見つけるインギョン

インギョンは、ヘソクの会社で、パク・ジェサンの父親が所有していた土地の住所を調べてた。そこに、先日訪問した”ウォルリョン学校”の住所があった。

シュレッダーにかけられた写真を見つけ、つなぎ合わせた。写真の裏面に”1973年3月5日 情蘭会 ”と記載があった。

インギョンは登記謄本を印刷した。13万坪の土地で建物はウォルリョン学校だけ。以前の所有者を調べると、ポべ貯蓄銀行事件で見覚えのある名前があった。ジュンホに来て手伝ってもらうことに。

共同所有者の名前を白板に書いた。土地を取得した日に撮った写真、”情蘭会”のメンバーが共同所有者だった。

ジュンホは ”情蘭会”の他のメンバー4人の名前をネットから読み上げた。シン取締役の名前もあったが、全員死んでいた。

現在生きているのは、ウォン将軍チャン・サピョン校長長い間行方不明のチェ・ヒジェ、そして、オ・ヘソク(大おば)の4人だった。

インギョンは、情蘭会が ’ベトナムの幽霊” のことだと気づいた。

ランの香りを吸い、記憶の道を呼び起こすヒョリン

秘密の温室で「必ず何かが起きる。だから備えておかないと」とイネはヒョリンに話した。

「目を閉じて深く息を吸い込んで、ランの香りを吸って、そして集中を。どこで見た?赤い靴を履いて首を吊った女性を。ランが頭の中にある記憶を導く、その道を探すのよ」とイネ。

ヒョリンは集中した。

階段を登っている、天に続く階段、、、とヒョリンが言った。

ヒョリンは、幼い時によく登った階段の登り口を見つけた。薄暗い古ぼけた階段、、ヒョリンとイネは手を繋いで階段を上がっていった、、、

「2人とも、暗いところで何をしてるの?」突然、緑のドレスを着たサンアが言った(ホラー😱)

青いランの香りをかぐインジュ

インジュは持って帰った青いランのカバーを開けて、香りをかいだ。

大おばの部屋に入り、話があると言い、700億のことを話した。

「700億は大金、これまでの人生を捨てる覚悟がいる」とヘソクは言った。インジュは、

「捨てられないものはない。でも、先輩の死んだ姿やパク・ジェサンが先輩の家に行く映像を見た。あいつが大統領になる姿を見たくない。私たちで彼らを一掃しませんか?パク・ジェサンの父親のことで何か秘密を握っているのでは?」と聞いた。

ヘソクは、知っていても昔のこと、証拠もないのに彼らを一掃できない、と。

「帳簿がある、25年間書きためた裏金の帳簿。私たちが知ってることを合わせれば、核爆発を起こせるかも。大おばさんには最大のビジネス、迅速かつ確実に一掃して大金を得ましょう。このランについて知っていることは?ランをもらった人の集まりを情蘭会と呼ぶ」

話しながら、インジュの目がもうろうとし出した、と同時に、ヘソクもランの話が出てから落ち着かない様子になり、「続きは明日話しましょう」と切り上げた。

インジュは、青いランをベッドの横に置いて眠った。目覚めた時、ランが咲いていた。

インジュは、夢遊病者のように大おばの家を歩いた、青いランを持って。

インギョンが大おばの家に戻ってきた時、”オ・インギョン”とインコが言った。玄関のドアが開いていた。

部屋を開けると、インジュが、血まみれで倒れている大おばを膝に抱き、血のついたうつろな顔でインギョンを見た、、、。

感 想

ますます、話が難しくなって来ました。

大おばさんが、亡くなったのはとても残念です。イネの治療費を払ってくれた、落ち着いて、かっこいい事業家だったから。彼女が、インジュとインギョンに話す言葉には重みがありました。

大おばさんを殺したのは、パク陣営だろうと思います。彼女は、パク一家に挑んでいる2人姉妹にとって、大きな後ろ盾だったと思う。また、将軍の命を助けた人だから、ウォン・サンワも表向きは敵に回せない存在だったのでは?パク陣営にとっては、生かしておかない存在だったのかと思います。


ヒョリンが子供の頃に登っていた階段、まさに、どん底から最も高く明るい所までのイメージでしたが。ヒョリンの家のどこにあんな薄暗い古ぼけた場所があるのでしょう?


情蘭会のメンバーで残っていた4人のうち、オ・ヘソクが亡くなり、3人になりました。長い間行方不明のチェ・ヒジェさんは、チェ・ドイルのお父さん?

ますます謎が深まりますが、ドイルは、インジュの見方だと思います。

お読みいただきありがとうございました。来週また!


第7話 あらすじ

大おばの葬儀、サンアの話

インジュとインギョンが大おばさんの突然の死に動転している所に、ドイルが血相を変えて現れた。それを見たインジュは失神した。インギョンは床に落ちていた青いランを手に取った。

大おばの葬儀が行われた。ウォン・サンアがイネを連れてきた。葬儀の後、サンアはインジュに話しかけた。

「オ・ヘソク会長とは個人的に親しかった。我が家の看護師でよく家に来てた。母が死んでいるのを見つけた時、私は高校生だった。おばさんは ”理解できるまで、扉を閉めて生きていきなさい。その場面が何であれ、あなたの人生の方が大事”と言ってくれた。オ会長の死はランとは無関係」と言った。しかしサンアの扉はまだ開いていない。インジュは「私の扉は決して閉まらない。納得いくまで調べ続ける」と言った。

大おばの遺産を相続するインギョン

大おばの遺産について弁護士から話があり、自宅と個人所有の株式はインギョンが相続した。しかし資産より負債の額の方が大きく、インギョンが責任を持って整理すると親族の前で言った。

彼女は「大おばさんにとって会社は子供同然だった。自分が死ぬより会社が潰れる方が苦痛だと思う」と自分のせいで会社が潰れたことインジュの前で悔やんだ。インジュは「あなたのせいじゃない。全てパク・ジェサンのせい。つまずかずに自分の人生を生きて」と励ました。

大おばを殺した犯人が自首、現場のラン

大おばを殺したと自首したのは、2年間も彼女に食事を作っていたチョン・サンヒョクだった。「私には理由がある。動画チャネル”沈む不動産”で語っている」と彼は逮捕の時、記者たちに言った。

インジュとインギョンは、彼の動画を見た。オ・ヘソクのせいで破滅したと殺人予告をしていた。不動産破滅者リストで有名だったようで、誰かが、彼を選んで殺させたのかもとインジュは言った。

インギョンは、現場に落ちていたランについてインジュに聞いた。

「ヒョリンの母からもらった。シンガポールで資金洗浄を頼まれ、ランを受け取れば”情蘭会”という集まりに入れてくれる」と答えた。

ジョンホが来て、チョンの動画の最後を2人に見せた。「あの高い所にいる方は理解するとおっしゃった」と動画の最後に彼は青いランを手に取ったのだ。

3人は、大おばの部屋を隅々まで捜している途中で”隠し部屋”を見つけた。金庫が破られて、何かが盗られていた、、。引き出しに、チョンが持ち込んだ”青いラン”が残されていた。

インギョンは「私、このことを記事にしたい、情蘭会、青いランの秘密、ランをめぐって命を落とした人たちのこと」と言うと、インジュが「シンガポールの私名義の口座に700億ある。記事を出した後そのお金があれば安全なところで暮らせる。イネを連れて行く。そしたら帳簿をあげる。完璧な記事を書いてあの連中を潰すの」と言い、2人は握手した。

ベトナム戦争で出会った12人

市長選、市民党からの候補はパク・ジェサンが選出され、テレビ放映されていた。

インギョンは、彼の演説に聞き覚えがあった。ウォルリョン学校で見た ”ウォン将軍の演説の動画”を見てすぐに判明した、パクの演説は将軍のコピーだったから。よく見るとその動画に、大おばが映っていた。

大おばは、米軍の看護士としてベトナム戦争に参戦したのだった。

土地を共同購入した12人はベトナム戦争中に出会っていた。米軍の病院で12人で写した写真があった。

しかしその12人は、韓国に戻り1人ずつ死亡し、将軍を除いて残っているのは失踪したチェ・ヒジェのみ。そして、彼の土地を相続した息子はチェ・ドイルだと分かった。

インジュたちは、彼の母親に会うことにした。

ドイルとコ室長の戦い

コ室長は、部下がダンプカーとの衝突事故に遭ったのはドイルの手口だと、彼を責めに来た。「これぐらいは当然、忠告したはず」とドイルが言うと「今回私は関与してない」とコは言った。「なら早く調べて。室長たちの通帳明細を入手している。理事長は金にシビア、投資信託の資金を懐に入れたと知れば何と思うか」とプレッシャーを掛けた。

閉じ込められるサンア、秘密の部屋に行くイネとヒョリン

将軍の病室に、パク・ジェサンとサンアが行くと、医師が「演説をTVで聴いていた時に、自発呼吸を20分ほどした」と話した。サンウは、早く大統領になって、そしたら目覚めるかも、とジェサンに。

うちに帰ったジェサンがサンアに触れようとすると、彼女は強く拒んだ。

ヒョリンは、両親がケンカしているのを恐れてイネのベッドに入ってきた。イネが窓を開けると、逃げようとしているサンアをジェサンと側近の者たちが捕まえた。

イネはヒョリンと一緒にこの前行けなかった所に行った。階段を上がった屋根裏部屋のようなところ。

イネたちは、サンアの少女の頃のアルバムを見た。ある時から、1人の人物が写真から切り取られていた

ヒョリンが子供の頃に遊んだ”人形の家”があった。

精巧に作られたクローゼットには、美しいドレスが本物のように掛けられていた。

そこに、赤いハイヒールを履いた足が2本と首を吊る人形が、、。

閉ざされた部屋”と蓋の後ろに書かれていた。

翌朝は、ジェサンはヒョリンに「お母さんは具合が悪い。良くなるまで1人で部屋で過ごす」と話した。お母さんが「閉ざされた部屋に?」と心配するヒョリンだが、、。

インジュたちはドイルの母親に面会に行った

インギョンとインジュは、刑務所にドイルの母親アン・ソヨンに面会に行った。

インギョンは事件について「あなたに殺せるはずがない、事件を演出した人間がいるはず」と聞いたが、アンは否定。しかしインジュが「近々、息子さんが危険な目に合う」と言い、20年も会っていない現在のドイルの写真を見せた。

「情蘭会のことを公にする」と言うと、母親は「不可能。あなたたちも死ぬ」と恐れた。

「事件の後一度だけ息子が面会に来た。何度も同じ質問をされたが答えられなかった、息子にウソはつけない。ドイルに伝えて、あの質問の答えは「いいえ」、証拠を見つけるなら”パラム峠から北東23度1キロの所”と」と母親は言った。

コ室長がパク・ジェサンに、オ・インジュと妹がアン・ソヨンに面会したと伝えると、パクはチェ・ドイルを尾行するように指示した。

インジュはドイルに、彼の母親に会ったこと、質問の答えは”いいえ”と伝え、証拠はここでと紙切れを渡した。

そして、大おばがパク・イルボクのことを ”人が不必要に苦しむのを嫌って、複数の人間の手伝いをしていたらしい”と言ってたと話した。そしてアン・ソヨンの事件について「被害者は不必要に苦しまず即死したと」と。

「私の計画、シンガポールで700億を下ろしたら、情蘭会と帳簿に関する記事を妹が出す。本部長も一緒に復讐しましょう。真犯人はパク・イルボクだった」とインジュは言った。

ドイルはインジュに「これをあげる。チョン・サンヒョクの前妻と娘が新居に移る、それに関する資料だ。今後は本当に命の危険が迫る」と言い、USBを彼女の手に入れた。「私は命懸けで馬に乗って駆けてたんです。その馬が柵を跳び超えられると今も信じてる」とインジュは言った。

閉ざされた部屋にいるサンア

ヒョリンとイネは秘密の部屋に来ていた。

「閉ざされた部屋」サンアの演劇学校 舞台美術科の卒業作品の写真集を見ていた。

”私は決してここから出られない”というメモが入っていた。

人形の家にも青いランがあった。ヒョリンは「お母さんは閉じ込められている。こんなふうに死んだら」不安を口にした。

翌日イネの前に、サンアの部屋から丸められた紙が投げられた。

インジュはシンガポールに行く準備をしていた。そこにイネからメール、サンアからのメモが写真で送られてきた。

閉じ込められてる。夫は今暴走してる。何とかして抜け出すから、シンガポールで現金を確保して。子供たちと追いかけるわ”と。

イネは、パク・ジェサンの車に乗せられ、古びたビルに連れてこられた。屋上でパクは「私は絶対ヒョリンと妻を傷つけない。この古いビルは完全に爆破される、新しい建物を建てるため。この先数日は多くのことが起きる。君がどれだけ耐えられるか興味深い」と言った。

ドイルの父、チェ・ヒジェ

ドイルは、証拠の場所に向かった。尾行するコ室長の部下の車を潰したが、インギョンとジュンホも尾行していた。

ドイルはその場所に行き、父と向かい合い、二人は家の中に入った。インギョンは、離れたところから2人の写真を撮った。

後日、インギョンたちは、チェ・ヒジュの住まいに行った。彼女は、わざと外で飼っている野犬に腕を噛まれて、家の中でヒジェに処置してもらった。その間、ジュンホは家の中をメガネで観察していた。

インギョンは、元記者と明かして、話を聞こうとしたが追い払われた。名刺を置いていった。

ジュンホの眼鏡にチップが仕掛けてあり、その動画をインギョンは見た。

死に損ないの会、イ・ヨングィ総務”と言うメモ書きに目が止まった。インギョンは、彼に会いに行った。

「チェ・ヒジェは、迷わず敵を撃ち殺せる優れた軍人だった、そんな軍人たちを集めた特殊部隊の存在が噂された、米軍が彼らを訓練し特殊作戦を遂行させるとか」と彼は話した。

ドイルは、尾行されたことを憤慨し、パク・ジェサンに、お好きなようにと父の住所のメモを渡した。

数人の男たちがチェ氏の家を囲んだが、家は爆発して燃えた。チェ氏は犬と離れたところからそれを見ていた。

ドイルは厳重な貸金庫に、血のついたカナヅチを入れた。

インジュとドイル

インジュは、誰にも見つからないように美術塾でイネに会い「もうすぐシンガポールに行く。あなたもインギョンと来て」と言い、急いでその時使う携帯と現金を渡した。イネは「誕生日だったね、一番欲しがっていたもの」と、車載カメラ(パクがファヨンのアパートに行った映像)のチップをインジュに渡した。

インジュは、スカートを買い、ファヨンと行った丘の上のレストランで、ベルべット・オーキッドを履いて、一人でステーキを食べて誕生日を祝った。

ドイルが現れた。彼は、パク・ジェサンから「インジュさんを始末しろ、できるだけ早く」と言われていたが、、。

シンガポールからメールが来た、と世界ラン大会の記事を見せた。

”韓国のオ・インジュさんなど多くのVIPが競売の下見会に参加した”という記事の下に、女性の後ろ姿の写真、左足の内側にランの入れ墨、ファヨン?

彼女は本当に死んだのかと尋ねるドイル。

「問題が起き、ペーパーカンパニーに捜査が入るとの噂、口座が凍結されるかも。それより偽者オ・インジュが700億引き出す恐れが、今すぐ行って確かめる」というドイルに、私も行きます、とインジュは言った。

感 想

7話、ますますのわかりませんでした。

キーワードは、”閉じ込められた部屋”だったような気がします。

ヒョリンは、赤い靴と二本の足を、子供の頃に遊んだ”人形の家”で見たのでしょう。

それはサンアの作品でした。彼女の母親があの姿で命を絶ったのはないかと思います。高校生の時にそれを見てしまった彼女は、今もなおその部屋に閉じ込められたままなのか、と。

サンアは、精神的に閉ざされた部屋にいながら、現実的にも、夫に部屋に閉じ込められもている、、怖いですね。

切り取られている写真の人物は誰でしょう?

シンガポールに、オ・インジュの偽物がいるようですが、ファヨン?

インジュとインギョン姉妹が巨大悪に対抗できるキャラとして成り立つのか、正直に書くと、ここまで全然納得できません。どこかの時点でなるほど、と思えることを期待してますが、、。

ちなみに、大おばさん、ドイルのキャラは納得できてます。パク・ジェサンがどれほどの悪なのか、だいぶ怖そうです、、。


第8話 あらすじ

シンガポールで優遇され、不思議な体験をするインジュ

シンガポールのホテルに到着したドイルとインジュだが、ドイルは「ここで競売が開かれる。事務所で準備がある」と行ってしまった。

ホテルにチェック・インしたインジュ、名前を見たスタッフが、マネージャーを呼んだ。彼はインジュをMIP(Most Important Person)と呼び、スイートルームを用意、専用の客室係をつけた。

インジュは、翌日、ドイルとシンガポールの街を歩いた。ファヨンのSNSで映っていた場所や近所を歩いていると、知人のようにみんながインジュに挨拶してきた。自分名義のマンションを開けようとしたが、暗証番号が合わず開けられなかった。

インジュは、自分と同じ顔の人がいる、ファヨンが生きているのでは?と混乱してきた。

サンアを救いたいと思うヒョリン

パク・ジェサンがサンアの部屋に来て「明日出してあげる、君も好きな”生放送”があるから出演して」と話した。

ヒョリンは、閉じ込められた母を救い出そうと、金庫からいろんな国にある自分名義の通帳を出した。家の外に梯子を掛け、窓から母が閉じ込めたれている部屋に入った。

サンアの自傷行為の跡を見て心配するヒョリンに、サンアは「お父さんと仲直りしたから大丈夫」と言って、耳元で何か話した。

インギョンの前に現れるチェ・ヒジェ

物音で目覚めたインギョン、1階に降りていくと、チェ・ヒジェが彼女が作った”情蘭会”の関係者図を見ていた。

「オ・へクス氏は、会のメンバーではなかった。懸命に取材しているが、これを信じさせるためには、地上波9時の不動のニュース番組のような信頼できる報道機関が必要だ」と彼が言うと、インギョンはすぐに、OBNの先輩チェ部長に「ランに関する事件、十分な証拠と証人してくれる人がいる」と電話した。彼は「お前がレポートしろ、復職を会社に訴える」と言った。

チェ氏は、見せたいものがあると、武器を隠している場所を見せた。「20年前に山に籠ったのは、息子を殺人犯の子にしたくなかったから。山を出たのも、息子を殺人犯にも被害者にもしたくないから」と言い、パク・ジェサンを殺す覚悟を話した。インギョンは、武力には協力できない、ニュースで1発で葬ることができる、と言った。

インジュ、ランの競売デビュー

午後のオークション、ドイルがインジュのために、深い緑のシンプルなワンピースとアクセサリーも用意していた。

オークション会場では、誰もがインジュを見た。

今年金賞に輝いた”プリンセス・オブ・シーブズ”のオークションが始まった。

5万ドルからスタート、、電話での参加者とインジュの競売になった、、55万、60万  でインジュが落札した。

インジュは、競売参加者たちの話題の的になり、賞賛された。

しかしある人が「先ほどあなたをトイレで見た、黄色のドレスを着ていた」と言ったので、インジュは落ち着かなくなり、急いでトイレに行き「ファヨン先輩、先輩」と焦って歩き回った。ドイルがそんな彼女を見つけて落ち着かせた。

パク・ジェサンに呼び出されるイネ

パク・ジェサンが、イネを車に呼んで、「ヒョリンを操っているんじゃか。覚えておけ、君たちは絶対に逃げられない」と冷たい目で言った。

イネは「私は愛してくれる人を裏切れる、なぜなら両親や姉たちの愛に私は殺されたから。でもヒョリンは裏切れない、本当に死ぬかも。放っておいてください、そうすればヒョリンに何も起きません」とパクに言った。

TV番組に出演するパク・ジェサン

パク・ジェサンが市長候補としてTVの生放送に出ていた。しかし、サプライズコーナーに登場したのはヒョリン、、彼の顔が冷たく歪んだ。放送終了後、控室でパクはヒョリンに「お母さんはどこに?お前が逃したのか?」と強く問い詰めた。

ヒョリンは過呼吸で病院に運ばれ、イネが付き添った。

その頃、サンアは空港にいた。

なぜパクが何もかも知っているのか気になったイネは、彼のパソコンを調べ、インジュに危険が迫っていることを知り、インギョンに電話した、ドイルといると危険だと。

700億を銀行から引き出す、メモを受け取るインジュ

インジュとドイルは、銀行を回って、現金の回収を行おうとしていた。

インジュはファヨンが生きていえるのでは、とそればかり気にしていたが、ドイルは

「合理的に考えましょう。ファヨンさんは死んだが、誰かが成りすましている。それには目的がある、700億。だから今日君は競売に参加した。本物のオ・インジュを見せるために。今やるべきことは早く金を引き出すこと」と言った。

すぐに多額の現金を引き出すことはできない、ドイルが2週間に各銀行に連絡して、今日、現金を受け取れるように準備させていた(さすがドイル!)7つの銀行から700億、2時間で終える計画。

インギョンからインジュにメールが、 ”ドイルと一緒?イネがその人に用心しろ”と。

インジュはドイルに「全額引き出したら後、どう本部長を信じろと?」と質問すると、彼は、運転席のサイドンボックスから、ピストルを出し弾を装置してインジュに渡した。

「引き金を引くだけ。母は金のために人を殺した。僕は殺人犯になるまいと逃げた。それが金に執着する理由。巨額の金しか僕の人生を変えられない。誰も信じないで、銃と現金以外は」と言った。

最後の銀行で、インジュに女の人がぶつかって来て、手にメモが渡された。振り向いた方向に目をやると、、黄色いワンピースを着た長い髪の女性の後ろ姿、足にランの入れ墨が見えた。

メモには「チェ・ドイルはすごく恐ろしい人よ。必ず逃げて、今すぐに」と。インジュは、ファヨンが生きていると信じた。「最後の銀行で、銀行員がドイルを呼び止めるから、その隙をついて逃げて、前に止まっている車に乗って、家に来るように」との指示に従って、インジュはスーツケースを持って逃げ、止まっている車に乗ったが、、、

尾行してくる車と、大型トラックに衝突されて、病院に運ばれた。 ”起きて、すぐに逃げて” というファヨンの幻想を見るインジュ。

ドイルが病院に来た時には、インジュの姿は消えていた。

インジュは、ファヨンが買った自分名義のマンションに来た。自分の指紋で解錠した。

部屋に入ったインジュは、テーブルにある”青い飲み物”を一気に飲んだ。

パクのパソコンに入っていた映像

イネは、ヒョリンに、パクのパソコンからの映像のコピーを見せた。

ファヨンが亡くなった晩、サンアは、毛皮を来て外出した。でも戻った時は、コートを着ていなかった。

ファヨンは毛皮を着て死んだ、、、サンアが作ったドールハウスの人形のように、赤い靴を履いて、、、。

ヒョリンとイネは全てを悟った、、。

インジュの前に現れたサンア

夜、部屋のドアのチャイムが鳴った。

インジュが「先輩!」と走っていくと、そこには、黄色のドレスを着たサンアが笑っていた、、。

全てサンアの仕業だったと悟ったインジュ、「先輩は死んだ、私もここで死ぬのですね」と。

サンアは、楽しそうに自分が手配したホテルのマネージャー、カフェのボーイ、インジュに声をかける人々、、の動画をテレビに映した。

「会社の面接がオーディション、そこであなたが気に入った。 ”貧乏の分際で希望を抱いてる”」と彼女は言い「ファヨンも、最初から最後まで私が教育したわ」と。

「明日の新聞の一面に出るわ。”ランで詐欺を行った韓国人女性が、男性に全財産を奪われ投身自殺”。記事も遺書も書いてある。イネは大丈夫、もうすぐ私たちの一員になる」と。

インジュは、だんだん眠くなってきた、もうろうとしながら、「最後に私の700億を一度だけ見たい」と言った。

サンアはスーツケースのところまでいき、カバーを開けた、、、が、入っていたのはレンガだった、、声を失うサンア、、、振り向くと、インジュが彼女にピストルを構えていた、、。

感 想

そうだったのかぁ~~

全てが、サンアの脚本、演出だったとは、、予想もしませんでした。

インジュと一緒で、もしかしたらファヨンが生きているのかも、と私もまんまと騙されてました。

ファヨンが、クローゼットで、赤い靴を履いて首を吊って死んでいたのも、サンアが自分が作ったドールハウスの人形遊びを、実際の人間で行ったということなのでしょうか、、、怖すぎです。

一番可哀想なのは、ヒョリンのような、、。

チェ・ドイルさんだけは、常に冷静で、先、先を読んで行動していますね。万が一のために、インジュのためにピストルまで用意してくれていた。ドイルがいなければインジュ何もできません、自分名義のお金でも、一人ではシンガポールで下せなかったです。

そして、サンアがまんまとインジュを騙して、手に入れたと思った700億、ドイルがどこかに確保したのでしょう。個人的には、このままドイルが100%取っていいんじゃないのと思いますが(笑)、彼はインジュにあげるでしょう。


第9話 あらすじ

インジェの命と引き換えに裏帳簿を差し出したインギョン

サンアにピストルを構えたインジュ、しかし部屋に入ってきたサンアの部下に抑えられ、ピストルはサンアの手に。

その時、ドイルが入ってきて、ジェサンから電話が掛かっているとサンアに言った。

ジェサンは、インジュに手出しをするな、そうしないと全財産を失う、と。インギョンが裏帳簿を持ってジュサンに会いに来ていた、姉の命と引き換えにするために。帳簿には何兆ウォンもの裏金の記載があり、それが公になるとパクたちは全財産を失うことになる。

サンアは不機嫌に承諾し、部屋にはインジュとドイルが残された。

インジュは「700億は、マクファーソン駅の6番ロッカーに入れ、代わりにレンガをファスター夫人が用意してくれた」とロッカーの鍵をドイルに渡して、青い飲み物のせいで眠ってしまった。

一方、裏帳簿は、ジェサンが暖炉で燃した。これで終わりと言うジェサンに、インギョンは「こちらには証拠と証人がいて、9時のニュースで情蘭会のことをレポートする」言ったが、彼女が信頼していたOBNのチェ部長も、情蘭会の会員で、インギョンの行動は全てジェサンに漏れていた。もちろん、TVニュースで放映されなかった。

気落ちしたインギョンに、ジョンホは一緒にアメリカに行かないかと誘ったが、彼女は断った。

彼女は、チェ・ヒジェに「ニュースでは無理、帳簿を渡してもう私には何もない」と話した。ヒジェは「私が奴を殺したら君が世間に知らせてくれ」と言い、インギョンは「私もやります、パク・ジェサン殺し」と言った。

700億を分け、インジュたちの将来まで手配したドイル

インジュが目覚めると、ドイルが横で彼女を見守っていた、、死なないか心配で。

ドイルは、すでに700億をペーパーカンパニーに送っていた、インジュが代表でドイルが取締役の会社。今日ギリシャに行って6対4で分ける、インジュ姉妹のために仮の住まいも用意し、資産所得だけで暮らせるようにプランを立て、相談できる会計士の名刺まで渡した。

ドイルは、自分にはパク夫妻との複雑な対決が待っているため、君の安全のためにもう会わない方がいいとインジュに言った。

閉ざされた部屋に監禁されたイネ

母の正体を知ったヒョリンは、もうこの家で暮らせないとイネに言い、二人は海外に脱出する計画を立てた。翌朝ヒョリンは、お金と通帳をカバンに詰めて、イネと一緒に学校に行った。

ジェサンに会ったサンアは、彼を誘惑し耳元で「あの記者をすぐに殺して、屈辱的だった」と囁いた。ジェサンは、コ室長にインギョンを帰宅までに始末するように命じた。

夜の演劇の塾、ヒョリンのセリフの後、登場するするはずのイネの”マクベス夫人”が出てこない。イネが消えた。

倒れたヒョリンは家で目覚めた。サンアが「イネは一人で日本に行った、あなたのお金と通帳が無くなってる」と言うと「私が行かせてあげた」とヒョリンは言った。

イネは、マクベス夫人の衣装で目覚めた。床にヒョリンの通帳、お金が落ちていた。洋服ダンスを開けると、サンアのドールハウスのように衣装が吊り下がっていた。

鍵が開けられ、サンアが入って来た。

「2922日、そのかたはよくこんな所でそんなに長く暮らせましたね」とイネは机の引き出しから、切り取られていたサンアの母親の写真を見せた。

「閉ざされた部屋、私はあそこで首を吊って死ぬの?その姿を描いてみたい」とイネは洋服ダンスを見て言った。

病院を脱出するウォン・サンウとインギョン

ジョンホから「インギョンがいない、家が荒らされている」との連絡を受け、インジュはギリシャ行きを止め、すぐに韓国の大おばの家に戻った。

警察がインギョンの携帯の位置追跡結果を確認すると、”聖ベネディクト精神科病院”で切れていた。

そこにインジュに病院から電話が。インギョンは、アルコール依存症を治すためと入院を希望し、書類にインジュの名前を書いたが、そこから消えた。

インギョンは帳簿を焼かれた夜、 ”取材の質問が違っていた、パク・イルボクの土地の価格より所有した訳を聞くべきだった、多くの土地が都市開発事業で多額な利益を得ている”というメールを、ウォン・サンウからもらったのだ。

彼女はすぐにヒジェに電話、彼はサンウと病院の内部構造をよく知っていた。平面図が送られてきて、通気口を抜ければ彼の部屋の上に行けると教えてくれた。

通気口からサンウの部屋に降りて、彼と話している時に、”インギョン逃げて”と姉の声がした。

彼女を捜すために、病院に来たインジュとジョンホ。インジュは、ジェサンの部下のコ室長たちを見かけ、二人は囮になり、インギョンとサンウを病院から逃し、2人は待っていたヒジェの車に乗ることができた。

インジュたちは地下に閉じ込められたが、ドイルが現れて二人を助け、ヒジェのアジトに連れて行った。

ヒジェは、「3日後ソウル某所でパク・ジェサンが演説する、その時を狙う」と言ったが、インギョンが「気が変わった、ニュースでやります」と言うと、ヒジェは彼女に外れるように言った。

インジュは、急にイネのことを思い出し、インギョンに連絡した?と聞いたが、ううんと。

ドイルが僕が行きます、とすぐに動き、インジュも彼の後を追った。

パク・ジェサンを誘い出すサンウ

ジェサンはコ室長から、インギョンを逃し、サンウも外に出した、と報告を受けた。そこにサンウから電話、「逃げるつもりはなかった。僕に大それたことはできない。現金とIDを準備してくれ、遠くに行く。海辺の屋台に来てくれ、1人で」と。

指定場所で待っているジェサンに、サンウの銃口が当てられた、、。

感 想

もう、何がなんだか分からなくなってきました。

700億をインジュがコインロッカーに入れていたとは驚きでした。公共の場所で、現金が入ったスーツケースを派手に広げていましたが、、。

裏帳簿は、インギョンがジェサンの家に持って行き、暖炉で燃やされあっけなく灰になりました、25年の苦労の裏帳簿が、、。しかもテレビニュースの件も、結局、上司の部長も情蘭会の会員だったというオチでした。

ドイルだけがすごく有能で、的確に行動できる人のような気がします。

イネは部屋に閉じ込められてしまい、それは、サンアの母が閉じ込められていた部屋。サンアが母を閉じ込めていたということ?サンアの危険度は予想を遥かに超えていそうです。

「閉ざされた部屋、私はあそこで首を吊って死ぬの?その姿を描いてみたい」と言ったイネ、怖い言葉ですが、それだけがイネの言葉としてリアルに響きました。

ドラマはどこに向かっているのでしょう?


第10話 あらすじ

殺されるサンウ、助け出されたイネ、重要なメールを受け取るインギョン

サンウは、銃口をジェサンに構えたまま、彼の携帯を取り上げコ室長に、逃走資金を用意するように指示した。が、その間にジェサンがサンウに飛びつき、拳銃を取られた。サンウに向かって引き金を引いたが、弾は入っていなかった。ジェサンはサンウを殴り、、近くから大きな石を拾ってきて、それで何度もサンウを殴った、、返り血がジェサンの顔に飛び散った。

家に戻り、サンアの膝に頭を乗せ慰めを求めるジェサンに、よく眠ってとサンアは睡眠剤を渡した。

サンアはイネを閉じ込めている部屋にやってきた。「母が2922日もこの部屋にいたのは、父が人殺しを続けるなら教会で話すと言ったから。私が9歳の時からここにいた。母は他人を心配するより、私の母でいるべきだった。でも生きているだけでいいと思ったの。なぜ兄は?命乞をすればよかったのに」とサンワの死を悼んだ。1枚の写真をイネに投げ「これを描いて」と、そこには子供の頃の”サンウ・サンア・ジェサン”の3人が写っていた。

イネが絵を描いている時、インジュ、ドイル、ヒョリンが助けに来た。ドイルはヒョリンの通帳をかき集め、急いで全員出て行った。

ヒョリンがいなくなり気が狂ったように騒ぐサンアの元に、インジュが訪ねて来た。

「昨夜イネを迎えにきたら、ヒョリンがついて来た。明け方2人が手紙を残して消えました」とヒョリンの手紙を出した。

そこには「お母さんを思うといつも悲しかった。不幸と悲しみが心の奥まで伝わるから。でも私は自分の人生を歩みたい。私を捜さないで。でも、大好き」と書いてあり、サンアは涙を流した。インジュとサンアは、子供たちをしばらくの間 自由にさせることで同意した。

ヒョリンとイネは、フェリーに乗り、福岡に向かっていた。

サンアから、妹と海外に行ってお金を整理するタイミングと言われたインジュは、インギョンに「今すぐ私と海外に行く気はないか?」と聞いたが、インギョンは「私は貯蓄銀行事件からずっと、その関係で亡くなった人たちと一緒にいる、今は動けない」と言い、インジュは納得した。

その時、インギョンにメールが来た。それを見て彼女は激しく涙を流した。

ジェサンとコ室長をうまく欺くドイル

パク・ジェサンの演説の会場が設置されていた。チェ・ヒジェとドイルは会場設置に携わっていた。

ドイルにコ室長からメッセージ ”母親が自殺を図った、手術に家族の同意書が必要”と。

母の病室に駆けつけたドイル、ジェサンと室長が入ってきた。ジェサンは、

「母親は舌を噛んで自殺しようとした、息子を脅すか手なずける道具にされると。君の父親は殺人の命令を無視して逃亡し、代わりに母親が殺人犯になった」と昔話をした。ドイルは12歳の時、ジェサンに連れられてアメリカに行き、猛勉強して頭角を現したのだ。

ジェサンは「チャンスをやる、母親と父親のどちらを選ぶ?母親はガンだが治療すれば治る」と迫った。ドイルは「二度と捜さない、僕の金には触らない」という約束で、彼らにヒジェの射殺計画を漏らした。

ドイルはインジュに、金を安全な個人資産に変えるようにと指示し、契約書にサインするよう渡した。英文だったので、ジョンホとインギョンに読んでもらってからサインした。

ドイルはコ室長に、ヒジェが用意している3つの射撃所の情報を流した。

そして、インジュを ”死に損ないの会”のイ・ヨングィ総務のところに連れて行き、封筒を渡すように言った。

コの部下たちが、射撃の3箇所からライフルを撤収した。

ヒジェの武器が積まれたトラックに、コの部下が、時限爆弾を装置した。ヒジェが運転し、イ・ヨングィの会社に着いた同時に、トラックが大爆発した。火だるまのヒジェに、ヨングィが消化器をかけ、救急車が呼ばれた。インジュは動転しながら、ドイルに電話したが通じず、救急車で病院に付き添った。

コの部下が一部終始を見て成功したと報告。

気を良くしたジェサンが生放送のテレビ局に行くと、その前の生放送に”オ・インギョン”が出演していた。

インギョンは、ドイルの母親と一緒に出演していた。「ホンシン洞殺人事件の真犯人を明かすために来た」と言い「証拠品のかなづちの柄の部分に残った皮膚片を最新方法で検定した結果、パク・イルボクさん、市民党候補のパク弁護士の父親だと判明した」と語った。

そのニュースを熱心に見ているインジュの後ろに、ヒジェが起き上がっていた。ケガはしていなかった。ドイルが迎えに来た。全てはドイルが、ジェサンとコ室長を欺く作戦で、知らなかったのはインジュだけだった、、。

しかし、ドイルたちの前に警察官が現れ、武器を持っていたヒジェは捕らえられた。

ニュースで「チェさんはパク候補の暗殺を試みた疑いで捜査され、滞在場所に某テレビ局の元記者がいたことが分かった」と放映された。インギョンのテレビ出演はまたもジェサンの人気をあげた、、。

パク・ジェサンの演説の時に放映された衝撃的な映像、、そして、、

パク・ジェサンの演説が行われていた。会場には熱狂的な人たちが集まっていた。突然、後ろの大きな画面に、

ジェサンがピストルをサンウに、引き金を引く映像が現れた。サンウの声が聞こえた。「それが本来の姿だろう、僕を殺したがってたが、人には見せなかった、殺人者の顔を」驚愕する人々、その映像をカメラで撮った。

コ室長の指示で、一旦映像は切れた。気を取り直して演説を再開するジェサンだが、また動画が、、

「俺が何人殺したか知ってるか?」と言いながらサンウを殴るジェサン

「父親に似てるな、僕の父さんが命じれば金づちで人を殺し、車でひいた。よく言うことを聞く犬のようだった」とサンウの声、、、ジェサンが大きな石を掴み、サンウを殴った、、、

「世の中にお前がどんな人間か知らせたかった、泥棒野郎」とサンウが言うと、ジェサンは、最後の一撃を、、

そこで映像は切れた。ジェサンは「事実ではありません、落ち着いて」と必死で訴えたが、、観衆は、今度は背後に上がる大きな花火に気を取らた。

ビルホードの映像に、インギョンが現れた。先程のジェサンの演説の後ろに流れたビデオについて、

「ウォルリョン産業の前代表のウォン・サンワ氏が、3日前に殺害される過程を撮影し、保存したもの。ポべ貯蓄銀行の取材でウォン代表に会い、2日前にこの方から送信予約メールが届いた。ウォン代表によると、パク候補は不法に借りた4000億を返さなくても済むようポべ銀行を破綻させ、それを隠すため関係者4人を自殺させた」と説明した。

翌日、市民党は、昨日の動画はフェークであり、犯人捜査を警察に依頼したと説明した。コ室長はジェサンに、動画の有権者への影響は限定的、支持率は1位のままと報告した。

市長選の投票が締め切られたとのニュースを、ジェサンはサンアと将軍の病室で見ていた。出口調査の結果、パクの1位は揺るがず、大きな異変がないかぎりパク候補の当選は確実でしょうと。

ジェサンが「お疲れさま、一から出直そう」と言ったが、サンアは無言でりんごの皮をむいた。

TVニュースの生番組に、またインギョンが呼ばれていた。その時、速報が入り、、”パク・ジェサン候補投身自殺”の映像が流れた、30分前に自殺したと。衝撃を受けるインギョンは、、、。

遺体を確認に来たサンア、ジェサンの左手に青いランが握られていた。

インジュはサンアに電話した。サンアは「ただじゃおかない、期待して、何が起きるか」と言った。

インジュがネットで銀行残高を調べると、”0”になっていた。そして激しく家の戸を叩く音がして、無理やり開けられた。

感 想

衝撃の10話でした、、、。

冒頭で、パク・ジェサンが、ウォン・サンワを殺害して、最後は、ジェサンが自殺するという、、。

ジェサンの演説の後ろに、彼がサンウを殺す映像が大きく映ったのはかなり衝撃でした。

そしてジェサンの自殺? 本当に自殺なのでしょうか。サンアの仕業かなと思いますが、、。彼も青いランを持っていました。

ジェサンが亡くなり、黒幕は、サンア、もしくは病院で寝ているウォン将軍?

もしくは ”ジョンホ” が怪しいのでは? だってジョンホさん、今まで存在感薄すぎ、あまりにもいい人すぎで、インギョンの影のようです。過去も家族関係も語られない、ただ植物を栽培していただけ。でも”青いラン”を事故現場から持ち帰り、”青いラン”について検察で見つけたのは彼でした。彼の存在がこの物語の最後のキーだったら、どんなどんでん返しがあるのだろう、と期待です!

サンアがイネに、これを描いて、と出した3人の子供の写真をイネは持って行きました。この写真にも何か意味が?

ヒョリンとイネが、醜い大人たちの戦いの場から逃れられたことはよかったと思いました。

青いランの秘密、最終回には明らかになるのでしょうか?


第11話 あらすじ

ジェサンの自殺、サンアのもくろみ

将軍の病室で、市長選挙の出口調査の結果をTVで見るサンアとジェサン。サンアがりんごの皮をむき、そのお皿の横に”青いラン”が。それを見て全てを悟るジェサン。サンアが自分と結婚したのは、彼女のためにいつでも死ねるから。ジェサンは将軍とサンアを危険にしたから、死ぬことで彼女を守る。彼は青いランを持って、古いビルの屋上から飛び降りた。

サンアが自宅に 戻ると、イネから小包が届いていた。ジェサン、サンア、サンウの3人の子供の頃の写真を描いた絵、それを見て泣くサンア。

サンアはONBのマリ記者に「私のストーリーは、”夫の死は仕組まれたもので、背後にオ・インジュと妹がいる。お金のために夫を利用して罠にはめた”というもの」と言った。マリは「それは本当のことでは」と答えた。

警察に逮捕されたインジュ

銀行の残高がゼロになった時、激しくドアを叩く音が、警察だった。逮捕状があり、インジュは連行された。

母を車に乗せて空港に向かっていたドイルは、何者かに衝突され、大怪我をおった。

インギョンが刑務所に面会に行った。

インジュは、すべてドイルのせいだと思っていたが、彼が交通事故にあったと聞き、サンアが「何が起きるか期待して」と言ったことをインギョンに伝えた。ドイルの安否を調べて欲しいと頼んだ。


国選弁護士が面会に来た。

「少なくても20年」弁護士から言われて「20億もほとんど返し、700億は取られて残っていない」と言うインジュだが「犯罪は犯行を完了した瞬間に成立、後で金を返そうがどう分けようが、判事にはどうでもいいこと」と言った。

裁判が始まった。検察側の証拠

  • インジュの書類へのサイン
  • シンガポールのインジェ名義のマンションと車
  • 彼女がシンガポールの銀行からお金を引き出す映像
  • 会計プログラムを作る会社 ”未来の経理” に取締役としてインジュの名前
  • ヨガ教室のロッカーにベージュのリックを持ち込んだファヨンと、それを持ち出すインジュの映像

それらを並べるとインジュ本人でさえ、自分の計画的な犯行のように見えた。インジュは「チェ・ドイルを証人に。彼は私が知らずに受け取ったことを知っている」と弁護士に訴えたが、ドイルは、検察側の証人で出る、と言われた。

傍聴席にいたインギョンは、ファヨンの映像に見覚えがあった。

インギョンは、”ポべ貯蓄銀行事件、被害者の会” の映像にファヨンを見つけた。「2億ウォン母にあげた、家を買うため。母はそれを貯蓄銀行に預けたが、銀行が潰れた。家の契約金を払う日に警察から連絡が、、、お金は悪魔です」と涙ながらに話していた。

インギョンに「キム頭取の死について情報提供したい人がいる」と頭取の甥のキム氏を紹介したのもファヨンだった。

インジュは、20年もじっとしていられない、と自分が知っていることをインギョンに話した。

ヒョリンの家に窓もない閉ざされた部屋がある。そこでサンアの母親が死んだ。先輩の部屋と似ていた、11年前のヤン・ヒャンスクの部屋にも。私のクラウドに画像がある。サンアは秘密の自作の舞台で自作のキャラクターを殺す、人形遊びみたいに。先輩は死んだ時、毛皮に赤い靴を履いてた、ヒャンスクも同じ。イネの話では、その部屋にそっくり人形の家があって、サンアの演劇学校の卒業作品、その人形も毛皮に赤い靴を履いてた。

ファヨンが死んだ時に着ていた毛皮が、フリマサイトに出品されたことがわかった。

マリ記者の報道、誘拐されるインギョン、

マリが報道番組に出演していた。

ジェサンがサンウを殺す前の、ウォン・サンワが、ジェサンにピストルを構える映像を出し「4年前に精神を病み、閉鎖病棟にいたウォン代表が会社を取り戻そうとパク候補の殺害を試みたのなら、パク候補の行為は、正当防衛となり得る」と話し、「某記者(インギョンが)、パク候補に不利な映像のみ公開したのはお金のため。ウォン代表の横領の手助けをしていたのが経理のチン(ファヨン)さん。チンさんは700億を同僚のオ(インジュ)さんに残し自殺。オさんは動画を流した某記者の姉。某記者とチンさんが4年前から共謀していた」と報道した。


サンアは、ウォルリョン学校のチャン・サピョン校長を家に呼び、パク・ジェサン財団の運営をまかせたいと言った。

それから「オ・インギョン記者も先生にお任せしたい。CIAで特別訓練を受けたそうですね、一度だけです」とインギョンを殺すように示唆した。

校長は「1つだけ聞きたい。ジェサンがサンウを殺したのは本当か?」と。「兄は世間の基準で私たちを判断した、母のように」と彼女は答えた。

2人は、大きな青いランの木がある部屋に行き、将軍が校長に贈ったランがそこに戻された。校長はそれを写真に撮った。


インギョンは、ニュースを終えたマリをを待ち伏せして「ひどいニュースだった」と抗議した。「あれは私にとっての真実。あなたの真実があるように、私には私の真実がある」とマリは言った。

その後、インギョンは何者からさらわれた。

気がついた時、ウォルリョン学校で、椅子に座らされ、口と手足もテープで固定されていた。チャン校長が、火でナイフを焼きながら「私がCIAの訓練を受けた話はしたか?めったに拷問はしない、ただ一つ許せないことがある、将軍への侮辱だ。お前はスパイをした」とナイフをインギョンの首に近づけた。

インジュに面会するサンア

サンアはインジュに「あなたの妹は私に殺されると読めたかしら?」と言い、インギョン、フィリピンにいる両親、、そしてイネも、いなくなるわと予告した。

インジュは叫び、怒り狂った、、、

「だったらなぜ700億に欲を出した? 幸せだけを考えた?どれだけ苦痛が伴うか考えずに?刑務所にいる間、何度も悲報が届くはずよ、、死なせないわよ、20年間」とサンアは非情に言った。

チェ・ドイルの証言

チェ・ドイルが検察の証人として呼ばれた。サンア、コ室長が傍聴席で見ていた。

検察の尋問で、被告人名義の700億があると知った経緯を、「本人にシンガポールで引き出して欲しいと頼まれた」とドイルは答えた。

次に弁護人尋問(黒字が弁護人の質問、青字がドイルの回答

「なぜ被告人が口座にある700億の引き出しを頼んだのですか?」

「恐怖からです。彼女は自分の口座に違法は金があることを知って、危険を感じ怯えていたため早く引き出すように僕に催促した」

「その金を移したペーパーカンパニーも被告人の会社では?」 

「そうです。しかし700億はその会社を経て資金洗浄し、最終的にはパナマにあるペーパーカンパニーに送金

「その会社は誰の所有ですか?」

ウォン・サンア館長ですと言い、ドイルはUSBを出し「館長の裏金を管理するペーパーカンパニーの取引明細です」と。

それが画面に映し出された。「ウォン館長のHSホールディングスに700億送金されたことが確認できます」

「被告人は700億の横領について何も知らず、むしろ巻き込まれないよう700億を引き出したと?」

「このレベルの機密を下っ端とは共有しません。彼女が利用されたのは、海外の口座開設届けにサインしてしまうほど金融の知識がなく純粋だからです。横領の主犯チン・ファヨンとシン取締役が急死し、恐怖に駆られた被告人は20億を戻したうえ700億を持っていくよう要求しました。これが事件が外部に知られた理由です」

「証人はこの証言により、社内で組織的に行われた横領と裏金を作った疑いで刑事処罰の対象となりますが?」

承知の上です

弁護士は席に戻りインジュに「執行猶予かと」と耳打ちした。

インジュはドイルと少しだけ話せたが、すぐ時間になり、部屋を出たドイルは、捕らえら手錠をかけられた。

ニュース番組に出演するインギョン、明かされる”青いラン”の木

ニュース生放送にインギョンが出演し、700億以上を横領した経理職チンさんの死に、亡きパク候補の妻が関与した疑惑について話した。

ファヨンが着用していた毛皮もスタジオにあった。サンアの卒業制作の”閉ざされた部屋”の写真も紹介された。3つの現場の共通点として、現場に青いランがおかれていたことも。

ランの専門家として登場したのは、ウォルリョン学校のチャン・サピョン校長だった。

校長は、インギョンを「スパイの目的は何だ」と拷問しようとしたが、彼女は

「将軍が隊員に選んだ人たちは、鉱山労働者、工員、船員、建設労働者、、誰よりも有能でどん底にいた人たち、誰よりも忠誠心が強く、命を差し出す人たちだった。あなたは小学校の先生で、将軍の考えを知り、情蘭会に入る子供たちを育てた。将軍の精神は今の若者にも強烈に支持されるでしょう。でもパク・ジェサンはあなたの夢を砕いた。自分の栄光と利益のために蓄財し殺人を犯した。ウォン館長は遊びで人を殺します」と言った。

「将軍の息子を殺したのは? 絶対に許せん、、、」と校長。

「あなたしかいません、この全てを正せるのは、将軍の志を受け継いだ唯一の方です」とインギョンが言うと、「もちろんだ、ゆえに将軍は、回顧録を私に残された。私が育てが子供達だ。彼らの過ちは私が正さなくては、、わが情蘭会の名において」校長は言った。

校長は「青いランは自生地のベトナムで絶滅した。公式には2株が残っているのみ。青いランは特定の木で育ち、その木を離れて生きられない。その木が秘密裡に栽培されている、ウォン・サンア館長の自宅にある」と言った。

サンアの家の青いランの木の写真が、テレビに映し出された。「もし殺人現場で青いランが発見されたなら、それは間違いなくウォン館長の自宅にあった物でしょう」と校長は言った。

証言するインジュ

「20億を初めて見た時、お金が輝いているように見えた。そのお金を無視できなかった。なぜファヨン先輩が、私に大金を残したのか分からなかった。でも、突然わかった。お金を見た途端、貧しかった人生が、償われたように思った。先輩も同じだったと思う。同類だから私にくれたのでしょう。

喜びと欲望を抱いた私を罰してください。今なら過ちだったとわかります。そのお金のせいで死にかけて愛する人を失い、失いかけた。そのお金が人生を償ってくれないのも分かります。

私は生き残りました。判事さん私を処罰し、裏金を作った者たちも罰してください。彼らはチン・ファヨンを利用し裏金を作り、それを盗んだ彼女を殺しました。突き止めて処罰してください」と証言した。

そこに、チン・ファヨンが入ってきた、、、。

感 想

11話、情報多かったです。

最後に2つのどんでん返しがありました。

1. ドイルは、検察側の証人にもかかわらず、インジュは何も知らずに利用されただけと証言し、裏金の700億をサンアの口座に入金し、彼女の裏金作りと資金洗浄について言及しました。ドイル自身も刑事処罰の対象になることを承知の上で。ドイルさん、本当にかっこいいです!!

コ室長が「自分のものにできるのに、女のために700億を捨てる男がいます?」とサンアに聞いてたのがおかしかったです。

2. サンアが、インギョンを殺すようにと頼んだチャン・サピョン校長が、インギョンとTVの生ニュースに登場し、”青いラン”の秘密を公表したこと。

2つは、サンアにとって大ダメージですよね。ジュサンは死に、将軍はベッドに寝たまま、校長先生にもドイルにも裏切られ、、彼女の周りにはもう誰もいないようです。

ジュンホさんは、やっぱりすごーくいい人でした。疑ってすみませんでした🙇🏻‍♀️

ファヨンさんが登場しました、やはり生きていたのか!

いよいよ明日が最終回です。

第12話 あらすじ

ファヨンの話

突然法廷に現れたチン・ファヨンが証言した。

「全てはウォン館長と私がしたことで、オ・インジュは720億を横領する動機がなく、私にはあった。ウォン館長は私を通じて莫大な財産を築き、問題が起きれば私に罪を着せる計画だった。これは私個人の復讐計画で、インジュには関係ない」

インジュへの判決は、会社資金700億に関しては無罪、20億を得た行為については、執行猶予2年と言い渡された。

インジュは、インギョンたちに迎えられ大おばの家に行った。ファヨンが待っていた。彼女の話はこうだった。

「あなたが私の死の真相を探るとは思わなかった。ラン新聞を見てあなたがシンガポールに来てると知った。記事に私の服を着た人が写っていた、ウォン・サンア、あなたに危険が迫っていると思った。

銀行から出てきたあなたを追った、他の人も後を追ってた。トラックとあなたの車の間にツッコミ私も事故にあった。事故を仕組んだのはパク・サンジェ、一刻も早く逃げてほしいと病院であなたには話しかけ靴を置いた。マンションにサンアが来たのを見たが、、倒れて病院へ、数日前まで入院していた。今までありがとう。これからは私に関わらないで」

ドイルから電話、彼は自白以外に証拠がなく不起訴になっていた。イネの手がかりがあった、館長より早く捜さないと、明日オランダに行かないかという電話だった。費用はファヨンが負担してくれている、と。振り返るとファヨンはいなかった。


ファヨンは、会場を借り、”横領事件の真相”の記者会見を行った。それはニュースにも流れていた。

代わりに亡くなったのは、2年前に自殺サイトで知り合った女性。誰にも知られず死ぬことを望んでいた。外見を同じにし、足にも同じタトゥーを入れた。私の計画は、700億を横領した後、その事実を会社に流し脅迫を受けた末に自殺を装うことだった。

当日の防犯カメラの映像が映し出された。

そこには、茶色の毛皮を着たサンアが女性を殴った後、青い液を注射して彼女の首をつった。自分の毛皮を着せ赤い靴を履かせた。11年前にヤン・ヒャンスクを殺した時のように。

警察は私を逮捕して、この事件の真実を徹底的に暴いてください。

”未来の経理”のホームページで、会計ソフトが無料でダウンロードできる。そこで、約20年間ウォン・サンア一家が行った横領の証拠である裏帳簿が見られる。

捜査はここから始めてください。

サンアに捕らえられたファヨン

サンアは、青いランの毒エキスを瓶につめた。

将軍が入院している病院で、チャン・サピョン校長と会っていた。サンアは遠くへ逃げるようだ。校長は、私が情蘭会をよみがえらせると言った。

サンアは「父が言っていた、情蘭会は何のためらいもなく人を殺せる1%の戦士の集まりだと。私はその1%の人間だと気づいてた、なのになぜ私を選ばなかったのか?」と校長に聞いた。

校長は「君は己のことしか考えず、決定的瞬間に犠牲になれない」と言った。その時、将軍がうめいた。校長は将軍のベッドのそばに行った。

サンアは注射器を校長の首の裏に刺した、青い蘭の液を。校長は倒れた、彼女は将軍の点滴にも青い液を混入したのだった。校長はサンアの足を掴み「君では絶対ダメな理由は、イカれた女だろう」と言ったが、力尽き手を離した。


サンアは、ファヨンを捕まえて、青いランの木の横の椅子に縛っていた。そしてインジュを携帯で呼び出した。

インジュは、ドイルとオランダの行きの飛行機に乗っていたが、そこにメールが。彼女は携帯を席に置き「トイレへ」と言って席を立ち、、そのままいなくなった。

インジュは警察に「脅迫メールが届いた」と連絡し、コインロッカーで何かを取りだしてから、サンアの家に向かった。


インギョンは、ジョンホと、ウォルリョン学校へ行った。校長が”回想録”を渡すと約束してくれたから。しかし現場は荒らされ、校長先生は首を吊っていた。インギョンは何者かに拉致された。腕にケガをしたジョンホが車を追った。

ドイルも車でインジュの後を追っていた。


サンアの家に来たインジュが、地下の秘密の部屋に入ると鍵がかけられた。

インジュはサンアに向かい「あなたを殺しにきた」と手榴弾をポケットから出した。ドイルの父のヒジュが、もしもの時にとくれたものだった。

「爆発させたら3人とも死ぬ。3人で死ぬか、3人とも助かるか。あなたが決めて」というと、サンアは「決めてある、生きてここを出る人はいない」と言った。

天井を見て「スプリンクラー、1日2回水がまかれる。今日は塩酸を入れておいた。高濃度の塩酸1トンを。ただれて死ぬ」と。

インジュは、サンアに「あなたはお母さんが死ぬ前一緒にいたんでしょ。故意に殺したわけじゃないでしょ、死ぬほど悲しかった?でなきゃこんな怪物にならない」と言うと

サンアは「母さんが悪いの、私はただ戻ってきてほしかっただけ。父に謝ったら部屋から出られると連れて行こうとすると、母は殺人を見逃せないと私に謝った。悪いと思うなら正せばいいのに。母を押したら机の角で頭を打って倒れた。明日になれば元通りなるから戻るように母から言われた。心配で眠れなかった、もう一度部屋に行ったら、母は首を吊っていた。一番いい服に着替えさせ、一番きれいな靴を履かせた」と。

「あなたは、迷子の子猫を拾って、エサを与えて育てて、冷たく突き放して殺す。猫があなたを母親だと思う頃に。自分に見立てて罰を与えてたのね。本当に殺したいのは自分自身だから、、、」インジェ。

「分からない、でも、私が全てを終わらせる。妹も呼んだ」と不気味に笑うサンア。

しかし、インギョンを乗せた車が屋敷に着いた時、ドイルの車がぶつかり、ジョンホがインギョンを助け出した。

逃げられたと知ったサンアは「パーティは私たちだけで」とスピンクラーを始動させた。塩酸入りの水がまかれた、、、青いランの木の横に縛られているファヨンに降り注いだ、、、

インジュは手榴弾を排気口の蓋の下に入れ爆破させ、その蓋を頭にかざして、ファヨンをかばいナイフでロープを切って逃げようとした。

そこにドイルが入ってきて、彼がファヨンを助けて逃げた。サンアがインジュに襲いかかり、二人でもみ合っているうちに、サンアは、ランの木の横の水溜りに落ちて、、、亡くなった。

青いランの花も大きな木も、塩酸の水で枯れた、、、


回想録と青いランの秘密

インギョンは、ウォルリョン学校の女の子から、校長先生からと回想録を渡された。

『ウォン・ギソン回想録 ベトナムの青い幽霊』

作戦は成功、我々はCIAが造ったスパイ養成所を破棄し、残った要員を殺したが、帰る術はなかった。ジャングルを彷徨ってわかった、我々が死んで終わる作戦だと。

CIAが少数民族をスパイに育てたあと、消したことを知る我々は、生還してはいけなかった。

韓国政府がこの作戦の対価として、アメリカから100万ドル受け取った。祖国は我々の命を売ったのだ。

ジャングルの奥へ入った。ヒルを避けて木に登った時、誰もが死を悟っていた。それなのに朗らかな気分だった。目の前に、青いランが、その瞬間未来を見た。我々はこのランを持って帰る。そうすれば死なない。我々は祖国で戦争を続け、永遠に勝利する。だが我々が幽霊だという事実は絶対に秘密にせねば。

「情蘭会は国家に裏切られたと考えた特殊部隊が始まりです。青いランが象徴したゆがんだ欲望、恨み、理念がどんどん増幅し、醜い心を持った殺人鬼を誕生させました。ふと考えました。私なら、ベトナム戦争の記事をどう書くのか、どんな人が死んだのか、なぜ戦地に行ったのか、どんな夢を失ったのか伝えられるでしょうか」 とインギョンはテレビのニュースで語っていた。

その後

インジュは、ギリシャに行くドイルを空港に送った。彼は携帯も持たずに行くらしい、楽に稼げる話がきたら前の生活に戻りそうだからと。「また会おう」と彼は笑顔で旅立った。

インジュは、刑務所にファヨンの面会に行った。

「元気よ。勉強して本を読んでる。園芸のプログラムで花を育てると心も体も調子がいい。私は大丈夫、この傷があるせいで、みんな優しくしてくれる。”未来の経理”が人気で売ろうかと、半分はあなたに」と言ったが、「先輩はお金をためて事業を起こして」と断った。

帰ると税務署から ”贈与税の通知”が来ていた。大おばが連れていってくれた”漢江マンション”がインジュに贈与されていた。


インギョンは一連の報道で、記者賞を受賞し、HTN社から一緒に仕事をしないかとオファーを受けた。しかし、彼女はそれを断り、ジョンホと一緒にアメリカに行くことにした。


イネとヒョリンはドイルと一緒に、パナマにある銀行に来ていた。

実は2人が家を出た朝、ドイルがヒョリンに「パナマの銀行口座を借りたい、イネのお姉さんのお金を入れたい」と申し出たのだった。今日はヒョリンの誕生日、お金を下ろすことができる。

3人それぞれに通帳が渡された。

イネのモノノーグ

多くのものをもらったのに、何も返せずいつも怖かった。姉さんたちの愛に見合わない妹になりそうで。姉さんたちのことを思い出す。忘れられない表情の数々、いつかそれを描きたい。それを積み重ねて私が別の顔になれたと思った時帰る。そういえば、お金を均等にわけた。

インギョンに100億ウォン入金:勉強の好きだったインギョン姉さん、思いっきり勉強して、いい記者になって。

インジュに300億ウォン入金:インジュ姉さんには多く受け取ってほしい、私に全てを与えてくれたし、姉さんが持ってたお金だから。いつか自分のためだけに寝て食べて働けますように、いつも私はそう願ってた。

ーー完ーー

感 想 (書き直しました)

シスターズ12話、完結しました。

”青いラン”の秘密、なぜ ”ベトナムの幽霊”と呼ぶのか、”情蘭会”の始まりが明らかにされました。

ウォン将軍が率いた特殊部隊は、CIAの秘密を知り、それ故になかったものとされ国家に裏切られた。将軍は生き残った象徴として”青いラン”を持ち帰り、祖国で永遠に戦争をして勝利すると決心、しかし我々は幽霊なのだ、だから青いランは”ベトナムの幽霊”。

将軍は、誰よりも有能でどん底にいた人たち、忠誠心の強い人たちを引き上げ隊員にしました。”どん底から最も高く明るい所まで”は、”情蘭会”の理念だったのでしょう。

しかし戦争ではない社会で、永遠に勝利することは、財力を築き上げることだったのか? 将軍はそのために、忠誠心のある部下を利用し人を殺したということ? 弱い人間を犠牲にしても? それが国家への復讐だった?わかりません、でもそれがこのドラマの主題ではないのでしょう。

サンアの母は、将軍が人を殺していることを教会で話すと言って、部屋に閉じ込められてしまい、、そんな母が自殺したことに心が病んだサンアが ”怪物” になった? 影響はあると思うけど、、そんなに単純ではないのでは?と私は思います。

いずれにしても、サンアの残忍さには震えました、、勝利したインジュはすごいです。


正直、私はこのドラマを見ながら、ずっと主役のインジュとインギョンに対しての違和感を拭えませんでした。

長女のインジュが「お金持ちになりたい」と言うけれど、少しもお金を大事にしていると思えなかったこと。金銭感覚がなく、現実味がないこと。でも自分のことを顧みず、妹やファヨン先輩のためには命もかけるという真っ直ぐなところが、インジュさんの最大の魅力だったのだと思います。

次女のインギョンの ”自分は正義、相手は悪”という態度が、苦手でした、、パク・ジェサンやマリ記者に対して正面から突っ掛かるところや、でも簡単に敵に手の内を見せてしまうところとかが。でもこういう突き進む人だから、最後は将軍の回顧録にまで辿り着けたのかもしれません。

イネは思慮深い妹だと思います。最後、姉たちへの感謝を述べていました。絵の才能が花開くだろうと思います。

ドラマに関しても色々なコメントや感想を読んで、勉強になりました。見る人の焦点によって、解釈や感想は様々なのだろうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

Drama
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