2024年3月9日から配信の韓国ドラマ『涙の女王』。キム・スヒョンさんとキム・ジウォンさん主演、制作スタジオドラゴン、『愛の不時着』の脚本家と演出家が再タッグを組むドラマと聞けば、もう期待しかありませんね。2024年注目の韓国ドラマです。
あらすじと感想を紹介していきます。
*ネタバレあり
- 「涙の女王」基本情報
- 「涙の女王」予告動画
- 「涙の女王」相関図
- 「涙の女王」登場人物( )はキャスト
- 「涙の女王」見どころ
- 「涙の女王」あらすじ
- 「涙の女王」第1話 あらすじと感想
- 「涙の女王」第2話 あらすじと感想
- 「涙の女王」第3話 あらすじと感想
- 「涙の女王」第4話 あらすじと感想
- 「涙の女王」第5話 あらすじと感想
- 「涙の女王」第6話 あらすじと感想
- 「涙の女王」第7話 あらすじと感想
- 「涙の女王」第8話 あらすじと感想
- 「涙の女王」第9話 あらすじと感想
- 「涙の女王」第10話 あらすじと感想(神回)
- 「涙の女王」第11話 あらすじと感想
- 「涙の女王」第12話 あらすじと感想
- 「涙の女王」第13話 あらすじと感想
- 「涙の女王」第14話 あらすじと感想 (神回)
- 「涙の女王」第15話 あらすじと感想
- 「涙の女王」第16話(最終回)あらすじ UP (4/30)
- 「涙の女王」感想と予想、考察
「涙の女王」基本情報
結婚生活の危機を迎えていたデパートの女王とスーパーマーケットの王子。そんな二人に間に奇跡のように再び愛が芽生え初めて、、。ーーNetflix よりーー。
配信:Netflix
放送局:tvN
配信日:2024年3月9日から、全16話
ジャンル:ヒューマンドラマ、ラブコメ
演出:チャン・ヨンウ監督(愛の不時着)、キム・ヒウォン監督(ヴィンチェンツォ、シスターズ)
脚本:パク・ジウン作家(愛の不時着)
「涙の女王」予告動画
「涙の女王」相関図
「涙の女王」登場人物( )はキャスト
〔主要人物〕
ペク・ヒョヌ(キム・スヒョン):クイーンズグループの法務取締役、ホン・ヘインの夫
〔出演作〕:「サイコだけ大丈夫〕
ホン・ヘイン(キム・ジウォン):クイーンズグループの常務取締役、ペク・ヒョヌの妻
〔出演作〕:「私の解放日誌」「アスダル年代期」
ユン・ウンソン(パク・ソンフン):有能な投資家、私生活は謎
〔クイーンズ家の人々〕
ホン・スチョル(クァク・ドンヨン):クイーンズグループ専務取締役、ホン・ヘインの弟
〔出演作〕:「ヴィンチェンツォ」「その年、私たちは」「サイコだけ大丈夫」
チョン・ダヘ(イ・ジュビン):スヒョンの妻
〔出演作〕:「ペーパー・ハウス・コリア・パート1、パート2」「その恋、断固お断りします」
ホン・マンデ(キム・ガプス):ホン・ヘインの祖父、クイーンズグループ会長
モ・スリ(イ・ミスク):20年間、ホン・マンデ会長と暮らしているが、戸籍は入れていない
ホン・ボムジュン(チョン・ジニョン):ホン・ヘインの父、クイーンズグループ副会長
キム・ソンファ(ナ・ヨンヒ):ホン・ヘインの母
ホン・ボムジャ(キム・ジョンナン):ホン・ヘインの叔母、ホン会長の末娘
グレイス・コ(キム・ジュリョン):クイーンズ家の秘書 兼 執事
〔ペク・ヒョヌの家族〕
ペク・ドゥグァン(チョン・ベス):ペク・ヒョヌの父、ヨンドゥリ村の里長
〔出演作〕:「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」「離婚弁護士シン・ハンソン」「今日もあなたに太陽を」
チョン・ボンエ(ファン・ヨンヒ):ペク・ヒョヌの母、龍頭スーパーの社長
ペク・ヒョンテ(キム・ドヒョン):ヒョヌの兄、龍頭でボクシングジム運営
ペク・ミソン(チャン・ユンジュ):ヒョヌの姉、龍頭で美容院運営
ペク・ホヨル:ヒョンテの息子
「涙の女王」見どころ
「涙の女王」タイトルの意味は?
”財閥3世でデパートの女王とスーパーマーケットの王子、世紀の結婚から3年目、離婚の危機を迎えていたーー”から始まるドラマらしい。出会い→恋愛→結婚という王道の順序の逆。ヘインがヒョヌに「決して泣かせない」と言って結婚したが、3年経って、ヘインは超クール、ヒョヌが大泣きに泣いてる。男女逆っぽい、逆玉結婚だし。泣いてるのは女王でなく、王子のようですが、「涙の女王」のタイトルの意味は?
財閥家の人間関係とヨンドゥリ村のヒョヌの家族
ヘインの家族、クイーンズグループ(財閥家)はいろいろともめ事がありそうです。どんな人間関係で、それがヘインとヒョヌにどう関わってくるのか、面白そうです。
一方のヨンドゥリ村のヒョヌの実家は、クイーンズグループとは正反対、普通の家族のように見えます。
2つの家族に接点はあるのでしょうか?
気になる登場人物
- ユン・ウンソン、有能な投資家らしいが、私生活は謎。多分悪役? 演じるパク・ソンフンさんは『ザ・グロリー』でとても注目されましたね。
- キム・ヤンギ:ヒョヌの友人の弁護士、演じるムン・テユさん、いい俳優さんですよね。彼がヒョヌを助けるのでしょうか?
- モ・スリ:”20年間、ホン・マンデ会長と暮らしているが、戸籍は入れていない”、つまり内縁関係ってことだと思います。この人物が、ドラマ上、どれほど重要な役柄なのか現時点では全くわかりませんが、事情がありそうで興味あります。
「涙の女王」あらすじ
「涙の女王」第1話 あらすじと感想
3年前、ペク・ヒョヌはクイーンズデパートの一社員だった。彼はクイーンズグループの取締役でデパートの社長のホン・ヘインと”世紀の結婚”をした。
〔二人のなりそめ〕
ホン・ヘインは、アメリカ留学から帰り、自分の正体を隠してクイーンズ・デパートでインターンとして働き始めた。ヒョヌはヘインの正体を知らず、彼女に恋をして「あなたがクビになっても、僕が面倒をみる」とプロポーズ(?)したのだ。しかしヒョヌは、ヘインの正体を知ったとたん、ヨンドゥリ村の実家に隠れた。ある日、ヘインが自家用ヘリでヨンドゥリ村に”降臨”、ペク・ヒョヌを迎えにきて、2人はめでたく結婚したという訳である。
ペク・ヒョヌは、ソウル大学法学部を主席で入学・卒業した秀才。弁護士資格を持ち、現在は、クイーンズグループ法務取締役として働いている。しかし夫婦関係は冷え切り、ヒョヌは離婚を望んでいた。
キム・ヤンギ(ヒョヌの大学時代の同期で親友)は、ヒョヌから”離婚の弁護”を頼まれた。しかし彼は断りたい、同期に振ろうとしたが、誰も引き受けたくない。”クイーンズグループ”を敵に回すと廃業に追い込まれる恐れがあるから。
同期たちは、逆玉の輿にのったヒョヌがなぜ離婚を望んでいる?と不思議だったが、、。
ヘインはクイーンズデパートを”1兆クラブ”に入れるために、売上不振の店舗を強制退去させるように会議で命じた。法務部のペク・ヒョヌは反対していたが「これは決定事項。訴えられれば勝って、それが法務の仕事」と切り捨てた。
ヒョヌは”離婚に関する合意書”を作成した。
ヒョヌは”家族室”に呼ばれた。
同居しているホン・ヘインの家族が集まっていた。
ヘイン、ヘインの父(クイーンズグループ副会長)、母、ヘインの弟の夫婦、執事。
母が「離婚と騒がれないように子作りを。出産後、ペク君は再来年あたりボストンでMBA取得を」と強引に命令。
父が「スビンに会うなら来年5月がいいな。我々の孫、ホン・スビン」と。父は勝手にヘインとヒョヌの出産時期と名前まで決めているようだ、それも妻の”ホン”の姓で。
家族会議の後、ヒョヌはヘインに「これでいいのか?」と聞いたが、「言われたとおりにして、子育てはプロにまかせる」と彼女は言った。
ヒョヌはキム・ヤンギとコンビニの外のテーブルでビールを飲んだ。ヒョヌは弱い、すぐに酔う。「酔ったら僕はかわいい、だからヘインに惚れられ、結婚するハメに」と泣いた泣いた🤣。ヒョヌを見張っている2人の男がいた(「愛の不時着」ユン・セリの部下と彼女に恩がある男のコンビ😂)。
ヒョヌは家に戻り、ヘインのドアノブに手をかけた。中からヘインもドアノブを持っていたが、ヒョヌはそれを放し自分の部屋に行った。ヘインもドアから離れ、ベッドの上でラップトップを開いて、ヒョヌの写真を見た。
ヒョヌは、拘置所にヘインの叔母ホン・ボムジャの面接に行った。ボムジャは、父の愛人のモ・スリの髪をつかみ全治4週間の怪我を負わせた。彼女は”母が死んだのは、モ・スリのせい”と復讐を誓っていた。 ”復讐”は彼女の特技、元夫3人を国外追放した。
クイーンズグループの会長の夫人 ”ヤン・ミスク”の祭祀が行われた。
祭祀の準備は、親族の婿たちの仕事、もちろんヒョヌも働いた。
祭祀がはじまった。
モ・スリは巧妙な技を使い、堂々と会長と一緒に、会長夫人の祭壇の前に立った。
そこに釈放された叔母のボムジャが豹柄のドレスで現れた。「この女のせいでお母様が死んだ」とモ・スリを指差し、言いたい放題、、微妙な空気が流れた。
会長の長男でクイーンズ流通の元代表、ホン・ボムソクがハワイから一時帰国したが、中には入らなかった。会長と不仲らしい。しかしTVの中継にはしっかり映った。
その日、グループのベテラン社員が副会長(ヘインの父)に、辞表を提出した。副会長は「再出発を応援します」と祝杯をあげた。が、その後ヒョヌを呼び、「何かあるはず、調べろ。司法とマスコミを動かし、恥をかかせろ。背を向けたやつは刃物で刺すのだ」」と言った。ヒョヌは離婚すれば自分も、と震えた。
ヒョヌは変装して”うつ病治療”の医院で相談した。
「食欲が消えた、人前だと息が詰まって。離婚したい。義両親、義祖父、義弟の家族、義叔母と同居して、会社では妻が上司、その上が義父、その上が義祖父。妻の家族以上に嫌なのが妻、離婚しかない。しかし命を失う恐れが、義父に背を向けたら刃物で刺される」と話すと医師は驚き「強めの薬をだしておきます」と。ヒョヌは医師に抱きついた。
ヒョヌは、執事のグレイスから「ホン社長(ヘイン)が結婚前に遺言状を作成した。 ”自分名義の現金や株式不動産は会社に譲る、夫には一銭も渡さない”と。社長が探していたのは夫じゃなく召使い」と聞き、気分を害した。
その頃、ヘインは病院の教授から電話を受けた。ヒョヌに電話したが出ない。デパートで会い、「行くところがある」と一緒に来るように行ったが、ヒョヌは行かなかった。
ヒョヌは一人でヨンドゥリ村の実家に帰った。母が久々に戻った息子に美味しいご飯を作ってくれた。父は里長で、再選の選挙が近い。ヒョヌの兄と姉も実家で暮らしている。
ヒョヌは家族に「離婚する。幸せじゃないんだ」と話した。家族は驚き、反対した。姉と兄は、ヒョヌが離婚すると経済的な援助を得られなくなると心配していた。
ヒョヌは怒って家に帰った。
”離婚に関する合意書”を持ちヘインの部屋に行き「話がある」と言った。
「私も話したいことがある、、私、死ぬって、あと3ヶ月で」とヘイン、ヒョヌは固まった、、、。
「昼間病院に行ってきた、医者から、あと余命3ヶ月だと宣告を受けた。あなたの話は?」とヘインは聞いた。
ヒョヌは、手に持った書類を後ろに隠し、「ごめん、今まで君に申し訳ないことをした。今後は君に尽くす、君が3ヶ月で死ぬなんて、君なしで生きていけるかな」とヘインを抱きしめ「愛してる」と涙を溜めて言った。
感 想
最初の結婚式の場面から、キム・スヒョンさんとキム・ジウォンが美しいすぎ!
ところで、結婚式の花のすてきなアーチ、どこかで見たことがありますよ。これも「愛の不時着」に関係してますよね。ヒョヌを見守っている「愛の不時着」コンビの二人のように、、。
うつ病の相談に行った医師は、キム・スヒョンさんのヒョン(兄)ですね、「サイコだけど大丈夫」の。
スヒョンさんが「僕が可愛過ぎたから、ヘインが惚れて、結婚することになった」と大泣きする場面、大笑いしました。
ドラマに散りばめられた遊び心にまず楽しませていただきました😆
ストリーについては、ヒョヌが気の毒。
逆玉であろうが、あのような生活は、刑務所に入っているのと同じだと思う😭。自分の発言権も選択肢も自由も全くない。義父が「スビンに会うなら来年5月がいいな、ホン・スビン」と言った時、何のことか理解できず、あらすじを書いて理解しました。まだ生まれてもいない子供の名前が決まってて、生まれる時期まで指定。妊娠するために医院の予約までとってあるって、、義父の「裏切り者は後ろから刺す」も怖かったです、、。
ヘインは、ヒョヌに冷たそうに見えて、実は彼を好きだと思いました。
弟に「義理の兄に対する言葉使い?」と怒ってたし、ヒョヌを待ってたけど、自分の部屋をノックしないとわかった後、ラップトップでヒョヌの写真を見てました。
ヘインが”余命3ヶ月”には、こう来たか‼️と。さすが脚本家、予想もしてない方向から球が来た!って感じ。
離婚を切り出そうとしたヒョヌが、180度豹変です。涙目で「君なしで生きていけるか、愛してる」と。
”余命3ヶ月”ってほんとなの?
登場人物もなかなか濃くて、次の展開が全く予想できず、ワクワクです!
「涙の女王」第2話 あらすじと感想
ヒョヌはヘインから、医者の話を詳しく聞いた。
彼女は最近、数分から数時間、記憶を失くしたり、大事な約束を忘れることがあった。
医師は「病名は”クラウド細胞腫”、世界で数件、韓国では初めてかもしれない。脳神経の間に細胞組織が霧のように広がっていて手術はできない。記憶障害、ひどくなると幻覚や人格障害も現れる。知る限り有効な治療法はまだない」と言い、ヘインが余命を聞くと、「3ヶ月ぐらい」と医師は言った。
ヒョヌは「明日もう一度医者に行こう」と言い、自分の部屋に戻り熟睡した。スッキリ目覚め、鼻歌まで出た。 ”3ヶ月我慢すれば死別になる”とニヤけてしまった。
ヘインの部屋に行くと、時計より正確な彼女が目覚めていない。息をしてるか顔を近づけたら、目を開けたので、とっさに”モーニングキス”をした。
車で一緒に出勤したが、ヘインは「病気のことは家族にも話さない。もうすぐ売り上げが1兆を超える、そうしたら祖父は私にデパートを相続させると約束した。私の病気を知ったら、私の地位や財産を狙って大騒ぎになるから」と言った。
弟のスチョルは、朝からまた祖父に呼ばれた。彼は”NYのコーヒーブランドのローンチと交渉が決裂した件”で叱られると思い、「不可抗力だった」と自ら言い訳したが、呼ばれたのは別件、”法人税を80億ウォンも過誤納金した件”だった。妻のいとこが財務理事だが、ヒョヌが間違いを見つけ会長に報告した。スチョルは2つのヘマで祖父から大目玉を食い、パニック発作を起こし倒れた。母は、スチョルが倒れたと聞き大騒ぎした。
ヘインとヒョヌは病院へ。再検査を受けたが同じ結果だった。ヒョヌは医師に「余命が3ヶ月の確率」を知りたかった。ヘインは先に病院を出たが、車椅子の少女に目が止まった。
キム・ヤンギは、ヒョヌの”離婚”弁護士を引き受ける決意をしてヒョヌに会ったが、彼から、ヘインの秘密を聞いた。ヤンギは「天はお前の味方」と早合点したが、ヒョヌは「遺言書に”財産分与はなし”と書かれている」と言った。ヤンギは「神は3ヶ月の時間をお前に与えた。遺言書などいくらでも書き直せる。3ヶ月で奥さに ”クイーンズ百貨店を譲りたい”と思わせろ、全力で愛を示せ」とアドバイスした。
ヒョヌはヤンギの言葉に従い、結婚記念日にはヘインに花束を贈り、彼女の隣で朝ごはんを一緒に食べ、彼女が会議中に水でむせたら「救急車を」と言い、外で車を待つ時は彼女に上着を掛けと、彼女に尽くし、周りを困惑させた。
ヨンドゥリ村のヒョヌの実家では、彼の離婚を反対していたが、母だけは「すればいい、死ぬほど苦しいんでしょ」と理解していた。
ヘインの家では、家族それぞれの健康に合わせたディナーが用意された。
母がヘインに「明日、内容証明が届く、光教店が私の土地に食い込んでいるから」と言いがかりをつけた。それは建設を始める時に話がついてたはずだが。ヘインは席を立った。ヒョヌは「訴訟は株価を下落させるので、会長に相談する」と言い、ヘインの手を取って食卓を離れた。しかし彼女から「優しくしないで」と冷たく言われた。
ヒョヌはまたヤンギを呼び出し「やっぱり俺たちはダメだ」とグチった。ヤンギは「3年前には、二人とも”愛”があった。心の筋肉が愛を覚えてる」励ました。今日も2人組がヒョヌを見張っていた(お疲れ様です😆)
ホン・ボムジャは、元夫と不倫相手だった女性の結婚式に現れ、元夫に暴力を振るい、彼は救急車で運ばれた。ヒョヌは会長の指示で示談にした。彼女は不貞腐れ食事もせずに寝た。心配してきた会長に、またモ・スリの悪口を言った。会長は「彼女は何も望んでいない。入籍も財産も拒んでいる」と言い、ポムジャは「何よりそれが怖い」と。
会長はモ・スリと韓国将棋をした。会長は彼女が弱いと油断し、うんちくを垂れている間に、スルヒが王手に、「もう逃げられませんよ」と笑った。「勝利は織り込み済みか?偶然なのか?」と会長が問うと、「願いごとを聞いてください。必要な時にいいます」と彼女は言った。
ヘインの父と母が夜の散歩をしてた。父が「ヘインにキツく当たるな。昔のことは水に流せ」と言ったが、母は「スワンの死がまだ納得できない。毎日苦しくてたまらない。あなたには昔でも私には毎日あの日なの」と言って家に入った。ヘインが母の言葉を聞いていた。
ヒョヌは医師から「奇跡を信じましょ。難病にかかりながら、奇跡的に助かった人を何も見てきた」と言われ心配に。ネットで “脳腫瘍、臨床、事例”を調べると、”奇跡的に助かった体験談”が山ほど出てきて、ショックを受けた。
母の言葉を聞いたヘイン、、ヒョヌの部屋に行ってみた。彼はPCを開いたまま机にうつ伏せに寝ていた。PCの画面が見えた、”ガンが奇跡的に完治”の関連ページばかり検索されてた。ヒョヌが目覚めた。ヘインは「あなたを疑ってた、 ”私が死ぬのを喜んでるかも”と。あなたが調べてるとも知らずに。この世でただ1人、あなただけは私の奇跡を願ってる、おかげで元気が出た。海外には似た症例があり新薬も研究されてる。心配しないで、あなたのためにも簡単には死なないわ」と力強く言って自分の部屋に、、ヒョヌは力尽きて膝から崩れ落ちた🤣。
ヘインは”ヘルキナ旗艦店”のパーティに行った。クイーンズデパートにどうしても”ヘルキナ”を入れたいから。
ユン・ウンソンがいた。「彼はヘルマン会長の右腕で、今や大物、中東のお金も動かせる」とライバル百貨店のイェナが言った。誰もがウンソンを目当てにパーティーに来ていた。
ウンソンがヘインに挨拶した。2人はアメリカに留学してた頃からの知り合い、ウンソンはヘインを好きだったようだが、ヘインは彼に冷たかったようだ。しかし彼女は今、彼の力を必要としていた。
参加者は全員、夫婦や家族で来ていた。ヘインはヒョヌを電話で呼んだが、裁判中だった。いよいよヘルマン会長との挨拶する番になった時、ヒョヌが彼女の横に立っていた。会長はヒョヌを「モデルか俳優のようだ」と賞賛した。ウンソンがそんな様子を見ていた。
ウンソンはシャンパンを持ってヒョヌに挨拶に来た。「ヘインと仲がよかった。好きだった」と彼は言い、ヒョヌは言葉に詰まった。「気にならない?信じているか、それとも関心がないかの?後者?」とウンソン。ヒョヌは”なぜわかったか?むかつく”と独り言を。
しかしヘインとウンソンが親しげに話しているのを見ると、複雑な気分になった。
ヘインは母の要望で、ユン・ウンソンを家族の”狩猟”に招待した。交換条件として、”訴訟を取り下げる”と言ったので。
2台のヘリで、会長を筆頭にクイーンズグループの家族と、ユン・ウンソンが山に着いた。
係員から全員に銃と地図が渡され、捕獲の制限やコースを外れないようにと注意を受けた。「イノシシ狩は危険、1人の時は銃を向けず背中も見せないように」と話があった。
狩猟はクイーンズ家の毎年恒例の行事だが、ヒョヌは過去2年、一度も獲物を捕ったことがないようで、スチョルにからかわれた。
ヘインとヒョヌは2人で獲物を探して歩いた。ヘインが「お祖父様が毎年家族に狩猟させる目的は、体力、判断力、決断力が必要だから、経営者に求められる能力と重なる。今年も私がトップよ」と勝つ気満々で、先に行ってしまった。
ヒョヌは物音に銃を向けたが、ユン・ウンソンが銃を向けて出てきた。彼はコースを外れていた。「初めてだから知らなくて」と言い訳した。その時、彼が鹿を撃とうとした。ヒョヌが空に銃を撃ち鹿を逃し「エリア外での狩猟は禁止です」と言った。
ヘインはキジに銃を向けたが、撃てずに逃した。そして、突然、自分がどこにいるのか分からなくなった、、、目の前からイノシシが突進してきた、、彼女の脳裏に過去の映像、スワンとヒョヌが蘇った、絶対絶命、目の前にヒョヌが現れ、突進してきたイノシシを撃ち倒した。
感 想
2話、すごく面白かったです。
情報量が多かったです。ユン・ウンソンの登場、財閥家の人間関係、それぞれのキャラや過去の傷なども、少しずつわかってきました。
- まず、ヘインの余命3ヶ月は本当のようです。ヒョヌがショックを受けたのかと思いきや ”3ヶ月耐えれば死別できる”とぐっすり眠り、ヤンギからは遺言書を書き換えてもらうために3ヶ月だけ妻に尽くせと助言を受け、早速実行。しかし医者から”奇跡を信じましょう”と言われ、ネット検索したら奇跡の事例が山ほど出てきてショック。しかし、ヘインはヒョヌが”奇跡”を検索していたのを知り、「私が生きるのを願う人が1人はいた」と全く違った解釈をして喜んだ。この場面が最高に面白かったです。人間の心理をよくわかっている脚本が素晴らしい。自分の都合のいいように解釈する、でもそれっていいことだと思います。
- ユン・ウンソン登場。ヘインはアメリカ留学時代に彼を知っていた。彼はヘインが好きだったが、彼女はそうでもなかった。しかし彼はすごい大物になって現れた。パク・ソンフンさん、”ザ・グローリー”では、金持ちのチンピラキャラでしたが、今回は落ち着いた雰囲気。身長も高くスヒョンさんと互角のルックスに驚きました!彼の存在が、ヒョヌの心理にすでに影響を及ぼしていますが、今後目が離せません。
- 母のキム・ソンファとヘインの確執。もう一人娘 ”スワン”がいたようです。スワンの死に、ヘインが関わっているのか?母はヘインを許せないようですね。彼女が能力があり会長のお気に入りであることも憎いようで、息子のスチョルを溺愛しています。 ”イノシシの柵”にわざと穴をあけさせたのも母の指示のようです(←これは別人の指示でした)。この2人に何があったのかも徐々に分かってくるでしょう。
- モ・スリ、やはり只者ではなさそう。彼女の冷静さ(怖さ?)が、会長と将棋をする場面で表現されてました。彼女の”願いこと”とは何なのか? 叔母のホン・ボムジャは、彼女に復讐を誓っているようですが、今のところ、モ・スリには太刀打ちできない気がします。
- ホン・スチョルとチョン・ダヘの赤ちゃんの部屋が可愛すぎでした❤️ クァク・ドンヨンさん、出来の悪い弟役がハマってます。チョン・ダヘ、少女のような妻ですが、最後までこのキャラのままなのか注目したいです😆。
最後、ヒョヌ、イノシシを一発で仕留める狩猟の腕を持っていました!”能ある鷹は爪を隠す”。ヘインは夫を見直すでしょうね。
「涙の女王」第3話 あらすじと感想
ヒョヌはイノシシを一発で仕留め、ヘインに振り向き「大丈夫?」と聞いた。ヘインは深い息をした。
そこにウンソンが走ってきて「ヘイン、平気か?」と聞いたが、ヒョヌは彼に後処理を頼み、彼女の手を引いてその場を離れた。
2人は山道を歩き、ヘインが右足を捻挫した。ヒョヌは彼女をお姫様だっこし「これもオーバー?」と聞くと、「今は緊急事態だからオーバーじゃない」とヘインは答えた。
ヒョヌがヘインを抱きかかえて戻ってきたので、家族たちは驚いた。
会長は予定より早く狩りから戻って来ていた。キム・ソンファ(ヘインの母)がモ・スリに理由を聞くと、「昨日 祈祷師から、”狩りに行ったら大変な目に遭う”と連絡があったから」と言った。それで、会長のコースにヘインが行ったのだ。
モ・スリは、祈祷師に電話した後、会長に「祈祷師が、亡くなった奥様の夢を見た。包丁を手に”夫を殺して連れていく”って。狩りに行ってたら危なかった」と報告し、会長はすっかり彼女の言葉を信じだ。
ヘインは家族たちに状況を説明した。
父は、イノシシを仕留めたヒョヌを「爪を隠した鷹だ。一発で仕留めるのは至難の業」と褒めたが、母は「運が良かった。銃も使えないのに軽率だった」と批判した。ヘインが「彼は海兵隊 特殊捜索隊出身、射撃で受賞歴が。彼が少しでもためらってたら、私は死んでた」と言ったので、家族は驚いた。
ヒョヌはキム・ヤンギに電話し、「本能的に体が動いた」とイノシシを仕留めたこと話ながら、イノシシが出て来た場所を確認していた。
夕食の時間になった。ヘインは部屋で休んだが、それ以外の家族とウンソンも参加した。
ヒョヌが「猟場を点検したところ、鉄条網の穴は人為的で、銃創を負ったイノシシが侵入を」と言った。
スリが「もともと会長のコース、誰の仕業かは分からない」と言った。会長自ら、防犯カメラやドラレコを調べると言った。
料理は”キジ鍋”、会長は自分が仕留めたキジと言ったが、ホン・ボムジャが、農場で買ったとバラした。
ヘインの父が、もも肉(一番いいところ)をヒョヌのお皿に置いた。父はヒョヌを評価していた。
ウンソンは「13歳まで韓国で育った。国際養子で渡米したが、大学卒業時に養父母を亡くして、今は天涯孤独の身」と自己紹介した。会長は「私も15歳で親を亡くして、1人でここまできた」と言った。
狩場の世話役の男性が”豊山犬”を連れて来た。「私たち不在の時 火事が起きたが、この犬が、寝てる息子を起こして助けてくれた」と言うと、会長は感心し「売ってもらえないか?」と言ったが、男は「この子は家族です」と断った。
食事の後、ウンソンが犬の飼い主夫婦のところに来て、「1億ウォンで」と言った。この金額で犬を買うと言う意味、夫婦は驚いたが「今から値下げします」とウンソンは一方的に言い、時間を測り「9000万、、、8000万、、」と。夫が「お待ちに、売ります、でも1億じゃダメですか」と。ウンソンは、承諾した。
スチョルは部屋でウイスキーを飲んでいた。妻のス・チョルに「飲む?」と聞いたが、彼女は首を横に振り「一緒に飲めなくてごめんなさい」と。
しかし、スチョルがトイレに行くと、彼女は、ウイスキーが入った彼のグラスを飲み干し、なみなみとウイスキーを注いた。スチョルが部屋に戻ると、ウイスキーの瓶が空になっていたが、妻から「自分が飲んだくせに」と言われ、疑うこともなく(ハハハ)。
ヒョヌは恐る恐る、自分たち夫婦に当てがわれた寝室に入ってきた。ヘインはベッドに横になっていたが、眠っていない、ぎこちない二人。
ヒョヌがシャワーを浴びに入った後、ヘインはヒョヌがイノシシを仕留めた場面、自分を抱きかかえてくれた場面を何度もスローで再生し、ときめいた❤️
ヒョヌがシャワーを終え戻ってきた時、彼の鍛え抜かれた上半身に、彼女は動揺、、。
平静になるためにお風呂に来た。ヒョヌが濡れた髪で現れ「床が水浸しだから拭いてあげる」と言った。彼女は「いいから、髪を乾かせば?まさか雨に濡れたティモシー・シャラメやディカプリオの全盛期に寄せるために濡れ髪のまま?」と言ったが、ヒョヌは???であった。
2人は1つのベッドで、お互いに背を向けて寝たが、眠れない。「キングベッドにしては狭い気が」ヒョヌが言うと、ヘインは「シングルでも一緒に寝たことがある、初めてヨンドゥリ村の実家に行った時、抱き合って寝たから」と言い「抱き合って寝る?」ヒョヌに聞いたが、彼はオドオドしてしまった。2人は背を向けて寝た。
翌朝、豊山犬をウンソンに売った夫婦が、犬が繋いである場所で待っていた。ウンソンが銃を持って近づくと夫婦は「ゆうべはどうかしてました、この子は家族なので」と犬を返してくれるようにお願いした。ウンソンは小切手を受け取ったが、犬に銃を向けた。「売るのが嫌なら捨てたことに」と。「何をするんです」とヒョヌの声がした。ヒョヌは夫婦が返金し、ウンソンが受け取ったことを確認して、自分が証と言った。
夫婦が犬を連れて帰ろうとした時、ウンソンが「殺すのがダメなのは家族だから?じゃあ捨て犬なら大丈夫ですかね」と言った。
犬を連れ戻した夫婦は、20年ほど前、シェバードを殺した小学生がいたことを思い出した。施設の子で、警察に捕まった時、飼い主が「高価な犬を」と怒ったので、彼は「安い犬なら殺していいの?」と言ったのだった。
会長、モ・スリ、ホン・ボムジュン(ヘインの父)、グレイスの4人が森の入り口の防犯カメラの映像を確認した。1台の車から男が降りて来て、フェンスの中を覗いていた。会長は「お前の兄だ、帰国したか調べろ」と言った。
ウンソンは、ヘインに電話し「ヘイマン会長と会う約束を」と言った。
ヘインは、”クラウド細胞種”の治療方について、さまざまな国に問合せたが、すべて ”現在治療法がない”との回答だった。
”私は死ぬの?”、彼女は、ドレス部屋のまだ来ていないドレスの数々、値上がりを期待して集めた老画家の作品をみて”すごく惜しい”と思った。しかし、一番惜しいのは、一人部屋で寝ている”ヒョヌ”だった。
ヘインは職場で、ヒョヌが仕事している姿を見て、ときめいた❤️
ヘインは医師に「最近妙なことが、すぐに同情したり、共感する。以前は冷血な女だった。夫にときめいたり。これも症状ですか?」と聞いた。
医師は「そうではなく、死を目前にした人に見られる心境の1つかと」と言ったが、ヘインは「今まで何度もも死の淵に立ったけど強運な私はその度に助かった。どんな奇跡が私に起こるか見ててください」と言った。
ホン・ボムジュンはヒョヌを連れて、兄ホン・ボムソクが滞在しているホテルに来た。
ボムソクは「あの日、父さんに会いに狩猟に行ったが、別荘でモ・スリに、”今寝てるから”とむげに断られた。私が濡れ衣で追い出された時、なぜ黙ってた?父さんと会って和解したい、口を聞いてもらえないか?」と言ったが、ボムジュンは断った。
ボムジュンは会長に会いに来たが、スリは「会長はお休み」と。彼が「狩りの日に、兄が父を訪ねたことは?」と聞くと、スリは「なかった」と答え、「ボムソクに気をつけて。座を追われ逆恨みしているでしょ」と言った。
ヘインの母は、グレイスに、ウンソンの身元調査をするように言った。グレイスはホテルでウンソンを尾行したがすぐに見つかり、二人で密談を。
グレイスは「私は富裕層専門の仲人の先駆けだが、ヘインの仲人をできなかったのが汚点。名誉にかけて二人の中を裂いてやる」と言ったが、「先日のような失態は繰り返さぬよう」とウンソンに言われた。
「あれは、あの方の指示でした。まさかペクがヘインを助けるとは」とグレイスは言った。
ヒョヌの兄ヒョンテと姉のミソンは、ヒョヌの離婚を思い止まらせるために、ヘインに会いにきた。デパートの受付ではアポ無しは会えないと断られたが、偶然へインが通りかかり、少しだけなら時間があると。
しかし二人とも、”離婚を思いとどまるように”と言うことができないまま、へインは、ヘルマン会長とのアポの時間で行ってしまった。
ヘインが約束の場所に着くとウンソンしかいなかった。ヘルマン会長は、末っ子の寝返りを見るために会議をすっぽかした。
ウンソンは「会長にはすでに構想がある」と、構想図を見せ、その通りにできる所に出店すると言った。
ヒョヌはキム・ヤンギと「今後も完全にだます、バレることなくやり遂げる」と確認した後、事務所に戻ったが、「先ほど、ご兄姉さまが社長に会いに来られました」と聞いた。
ヒョヌと兄と姉は、ヘインに ”離婚の件、今回だけは広い心で弟を許し、離婚を取りやめて 涙涙”とメールを送った。と同時にヒョヌから電話で「離婚しない。離婚を考えてたことはヘインは知らなかった」と聞き、パニックに。
ヒョヌは、すぐにヘインに電話したが、ウンソンが席を外しているヘインの携帯をバッグから出し、電源オフにした。
戻ってきたヘインに、彼はヒョヌのことを聞いた。「いい人よ、危険を顧みず私を助けてくれた」と言うと、ウンソンは「そうかな?一瞬助けようかためらってた」と笑った。
ヘインも笑い、「あなたと彼の違いよ。あの瞬間あなたは彼を見て、彼は私を見てた」と言った。
「夫の愛を信じてるのか」と聞かれ、「ええ、信じてる」とヘインは言い、どう信じているかを話した。ウンソンが「長い説明だな、自信がない証拠」と言った。ヘインは、黙ってお酒を飲んだ。
ヒョヌは家の前でヘインを待っていた。車が戻ってきたがウンソンが出てきた。ヘインは酔っ払って後ろの席で寝ていたが、ヒョヌとウンソンの会話で起きた。
酔ったヘインは「今までしなかったことをする。私を裏切った奴は全員殺す。ビビらないで、あなたは裏切らないでしょ」とヒョヌに言った。彼はヘインの携帯を取り上げなくてはと焦り、彼女の手を持った拍子に、携帯が芝生に落ちた。
ヘインは「今までしなかったことをすると言ったでしょ」と言い、ヒョヌにキスをした。
感 想
3話もますます面白いです!
- ヘインは、ヒョヌの射撃の腕を家族に自慢してましたね。彼がイノシシを仕留めた場面、抱き抱えてくれた場面を何度も回想して、ときめいてました❤️。そしてシャワーの後の上半身と濡れた髪にも!
- ちなみに”まさか雨に濡れたティモシー・シャラメ”とは、”レイニーデイ・イン・ニューヨーク”という映画のティモシー・シャラメ、”ディカプリオの全盛期に寄せるために濡れ髪”は、タイタニック辺りの彼の濡れた髪型ようです。
- イノシシの鉄条網の穴を開けるようにグレイスに指示したのは、母のキム・ソンファではなかったですね。 ”あの方指示”とは誰のことでしょう?この件は、ウンソンも知ってたようだし、グレイスとも以前から知り合いのようです。2人とも感じ悪いですね。
- ウンソン、悪人の顔が見えてきました。彼が豊山犬を買い、翌日、気が変わった夫婦に返したが、「捨てたことに」と銃を向ける場面は気味が悪かったです。ヘインに近づくのも気味悪いですが。
- 会長は、モ・スリの言いなり、彼女の言うことを誰よりも信じているようです。彼女は、会長の長男を”ボムソク”と呼び捨てにしている。会長と長男の間に確執があるようですが、モ・スリが関係しているような気がします。
- スチョルの妻のチョン・ダヘ、”少女のようなキャラだけど、最後までこのまま?”と2話の感想で書きましたが、3話ですぐに化けの皮が剥がれました。スチョルはころっとダマされてますが。彼だけは、裏表がない人のようです。
ヘインがクールに見えて、実は情に厚くて(自分では認めたくないが)、一番、ヒョヌを愛してるのが、すごく面白くて、可愛く思えます。まあ、ヒョヌが夫だったら、誰でもときめきますよね❤️
「涙の女王」第4話 あらすじと感想
ヘインはヒョヌを引き寄せキスをした。ヒョヌは芝生に落ちたヘインの携帯のバッテリーがゼロになったのを見た。
ヒョヌは、ヘインの携帯から、姉からのメッセージを削除しなくてはと気が気でない。彼はヘインが部屋に入った後、ノックして中に入った。ヘインは着替え中で衣装部屋に。
彼女のチャージ中の携帯を見つけ、何度も暗証番号を推察して入れたがダメ。最後に”1031” と入れたらオープンした。彼は姉のメッセージを消した。と同時に、ヘインが衣装部屋から戻ってきて 「何してるの?」と聞いた。
彼は「眠れないから、君も眠れないかもと心配になり」としどろもどろに。ヘインが「じゃあ、話しましょ」と言ったが、彼は「君が疲れるから」と言って部屋に戻った。
ヘインは、ヒョヌが自分の心配をしていると満足。
ヒョヌはヘインの携帯の暗唱番号が”1031″ に少なからずショックを受けていた。ヘインが妊娠した時、ヒョヌも一緒に病院に行き、予定日を”10月31日”と聞いたのだった。(二人の子供は何らかの理由で生まれなかったようですね)。
ミソン(ヒョヌの姉)とヒョンテ(兄)は「離婚はヒョヌだけの考えで、義妹は何も知らなかった。ヒョヌから”仲直りした”と連絡が」と両親に報告、ミソンは「義妹と友達登録した」と興奮していた。
チョン・ボンエ(ヒョヌの母)は結婚式での、キム・ソンファ(ヘインの母)との会話を思い出して複雑な心境になった。
集合写真の時に、場を離れたソンファをボンエが追いかけ「格差がありすぎて、ヒョヌとの結婚が腹立たしいのは理解します。ふつつかな息子ですが、大目にみてください」と言うと、「ふつつか?むしろで強かで賢いからこんな結婚を選んだ。弁護士は現実的で自らの利益を優先しますから」とソンファはクールに言った。ボンエは「二人が幸せになるように私たちも手助けを」と言うと「必要なし、勝手に幸せになりますわ。何様のつもり?」と舌打ちした。
ボンエは、ヒョヌが別れるもの、一緒でも心配だが、彼の幸せだけを願っていた。
翌朝、ヒョヌはヘインがオレンジジュースを飲んでるのを見て気になった。昨夜ウンソンが「二日酔いの朝は、オレンジジュースを」と彼女に言ったから。
ヘインが立ち上がり、彼の肩のゴミを取った。ヒョヌはマジでドキドキしてしまった。
彼女が着替えて降りてきた。「どう?今夜ヘルマン会長と会う。ヘルキナのビンデージ、世界に2着、1着はヘルマン夫人、もう1着は私」と言った。ヒョヌは見惚れ声が出なかったが、「いいと思う」とだけ言った。ヘインに「似合ってる、ステキ」とスーツのことを言われた。
ヒョヌはスキップして、会社で思わず鼻歌を歌っていた🤣。会社で仕事中に笑顔のヘインを見て思わず微笑みが。
ヒョヌは、ヘインがエスカレーターで細いピンのハイヒールで歩き、つまずきそうになったのを見て、「危ない!」と大声を出し隠れた。そこが靴屋だった。彼は、綺麗な装飾のある白いスニーカーを彼女に買った。
「半額セール、今日が最終日、1足だけあった。君は高価な靴をたくさん持ってるが、ヒールが細くてものすごく高いから、転ぶか心配だ。たまには楽な靴を履くといい」と。
ヘインはクールに「置いといて」とだけ、しかし、彼女はすぐにその靴を履いた。
ヒョヌはご機嫌だったが、ユン・ウンソンがヘインの前に現れた。ヒョヌの秘書が「ユン代表が百貨店に日参して、食事にお茶、散歩も一緒です」と言い、ヒョヌは気分が悪い。ウンソンがヘインの髪に触れた、いつも怒るヘインがにっこりしたのも気に入らなかった。
ヒョヌはキム・ヤンギと飲みながら、上記の出来事を全て話した。ヤンギは、ヒョヌがウンソンに嫉妬していると言ったが、ヒョヌは否定した。
ヘインはウンソンの車で、ヘルマン会長に会いに行った。
ウンソンがヘインに「スニーカー?」と聞くと、「夫の贈り物よ、履けとうるさいの」と言った。ウンソンは「会長に会うならヘルキナの靴を」と言ったが、ヘインは「窮屈なの。それに転びそうで心配だと」「誰が?」「パク・ヒョヌが、疲れるわ」と言いながら、前を見て微笑んだ。
ウンソンは会長に会う前に、ヘインに1つ秘密を話した。
「サラ・ロペス(有名なデザイナー)はヘルマンの愛人。妻には内緒、妻は敏腕弁護士で、知られたら末っ子に会えなくなる」と。
会長は「メゾネットが第1条件」とヘインに言った。ヘインは「サラ・ロペス、会長の方がよくご存知ですね。サラもうちに出店する、ヘルキナの真上に。メゾネットのために改装するなら、サラは諦めるしか。サラとご相談を」と言った。会長はウンソンを睨んだ。
帰りのエレベーターで、ウンソンはヘインに「愛人の存在は俺しか知らない。他にもヘルマンの弱みを握ってる」と。ヘインは「大物になったのね。この借りはいつか必ず返す」と言った。
ヒョヌはヤンギと飲んだ帰り、屋台でヘインに”ピーナッツパン”を1袋買った。その時、ヘインから、”早く帰ってきて。あなたが喜ぶ知らせがある”とメールが。ヤンギは「遺言書の書き替えだ」と喜んだが、、。
ヒョヌは上機嫌でヘインの部屋に入り、ピーナッツパンを彼女に渡した。
ヘインが「これよ」とテーブルの封筒を差した。ヒョヌが開けると、「ヨーロッパの有名ながんセンターからの返信よ。研究論文がある、”CAR-T 細胞療法”、ついに見つかった。”治せる確率は51%以上、臨床治療を勧める”と。天は味方、あなたも私の味方、全く味方が多いわ」とヘインが上機嫌で笑った。
ヒョヌは泣き叫びながら走った。万が一彼女が助かったら、ヘイン一族に責められ続ける日々が後50年続くと想像して絶望、いや、回復した後離婚すればいいと思ったが、ヘインが許さず殺されるかもと想像した😂
日曜の朝、ウンソンはクイーンズ家を訪れ、モ・スリとすれ違った。二人はお互いに黙礼した。
ヒョヌは、ダイニングでヘインと談笑しているウンソンを見て、いやな気になった。
ヘインは「ヘルキナの件で」と言ったので、ヒョヌも加わろうとしたが、ウンソンに「今はトップ同士の論議の場」と断られた。
ヒョヌは、ヘインとウンソンが気になって仕方なかった。2人が話している部屋にスチョルが慌てて入って来て、ウンソンに親しげに話しかけた。
スチョルは、ウンソンを広大な土地が見える場所に連れてきた。「面積は100万坪、リゾート事業の2本柱は土地の確保と許認可。土地は確保済みだし、許認可は国交相にツテが。リゾートで一発当てましょう」と誘ったが、ウンソンは「検討します」とだけ言った。
グレイスは、キム・ソンファとチョン・ダヘに、「ユン代表は投資家のロバート・ベイリーの愛弟子で、引退後の財産管理を一任されてるとか。ぜひスチョル社長のパートナーにと思っているが、ヘイン社長に手を貸している。ヘルキナが出店すれば売上1兆ウォンを達成して、会長の約束通りヘイン社長が後継者に。ヘイン社長が何を吹き込んだのか、ユン代表はスチョル社長を切って、今夜ヨム会長と孫と夕食を。四柱推命には根拠がある。ヘイン社長は兄弟を食い殺す運命なんです」とデタラメを言ったが、ソンファとダヘはコロっと騙された。
ヘインが家に戻ると、ソンファ(母)が待っていて「ユン・ウンソンに弟の悪口を?仲たがいさせたから投資を渋ってる。スチョルが成功したら困ると言って、ヨム・サンジンへの投資を勧めた、会長の怒りを買うように」と一方的に言った。ヘインは「本気で言ってるの?」と言ったが、母は「うん、あんたは骨の髄まで身勝手だから、隣で人が死のうが自分だけ助かろうとする、だから自分の兄も、、」と。ヘインは具合が悪くなり倒れそうになったが、ヒョヌが支えた。
ヒョヌは彼女をベッドに寝かせて「家族に話そう。こんな重大なことを家族に言わないなんて」と言った。ヘインは「ショックを受ける。父と母は子供に先立たれた、だから言えない。私は必ず治るから病人扱いしないで」と言った。ヘインが、自分の財産を家族に奪われるのが嫌で黙っているのだと思っていたヒョヌは、ヘインの本心を知り、何も言えなかった。
グレイスはウンソンともう一人の男と談笑。「あの女(ソンファ)には四柱推命が効く、ネットの占いを言ってもすぐ信じる。そのおかげで15年ほど甘い汁を吸わせてもらった」と。
その後で3人は、クイーンズの乗っ取り計画を話し合った。3人の名義の持ち株は14.7%、ウンソンは会長側の理事にファンドを紹介し大儲けさせて来た。彼らは次のファンドにも参加するはずだが、投資額が大きいので現金が間に合わない、クイーンズ株を担保に投資させる。
次は、ホン・マンデ会長に検察調査を受けてもらう。会長の実質的な金庫番はソン・ジョンボム、会長の裏金作り、私的流用の全ての証拠を検察に渡せば、調査対象になる。
ウンソンは、クイーンズタワービルを眺め「手に入れるだけ」とほくそ笑んだ。
マンデ会長は、娘のボムジャに招待された。会長が指定の部屋に入ると、ボムジャ以外に、長男のホン・ボムソクがいた。
会長はすぐ部屋を出ようとしたが、ボムソクが父の前に土下座して「機会をください」と言った。
「機会はやった。お前は自分だけ助かろうと私を検察に売った。私が拘置所にいる間 理事と結託して会長の座を狙った」と会長は憤った。「父さんが私に罪をかぶせると聞き、血迷った。許しください」とボムソクは謝った。
ボムジャが「20年も経てば、他人でも許すわ」と取りなそうとしたが、会長は「他人なら許す、息子に裏切られたんだ、決して許さん。二度と会いたくない。私が死んでも葬儀に出るな」と出て行った。
会長は家にもどった。スリが会長のために、彼の母が病気になると作ってくれたお粥を用意した。「売れ残りの新聞をかぶり野宿していたヤツが、国内屈指の百貨店とマートを全国展開するまで60年かかった。でも荒野に1人で立ってる気分がする」と会長は力無く言って、お粥を食べた。
ヨンドゥリ村の里長の選挙で、ヒョヌの父、ペク・ドゥグァンは劣勢だった。
村では、対立候補のパクと父ペクの激突討論会が公民館で開かれようとしていた。
ペク・ミソン(ヒョヌの姉)は、誰かに必死で、テキストメッセージを送っていた。
ペク・ドゥグァンが住民の前で演説したが、盛り上がるどころか、批判されてばかり、おまけに住民が「嫁は一度も来たことがない」と言い出した。
そこに突然、高級車と”クイーンズ”と書かれたトラックが数台現れた。
白いパンツスーツ姿のヘインが公民館に入って来て「お義父様」と言った。「還暦祝いに伺えず、おわびの印におもてなしに参りました。私はペク里長の嫁でホン・ヘインと申します」と住民に挨拶した。
ミソンがヘインに、”今日来てくれない?父の里長再選の応援演説に”とメッセージを送ったのに、応えてくれたのだった。
ヘインは「お義父様にと用意したら買いすぎました、お裾分けを」と住民たちに、多くの高価な品々をプレゼント。公民館の広場では、たくさんの食べ物とプレゼントが用意されお祭り騒ぎだった。
ヘインは実家のヒョヌの部屋に入り、引き出しから、ピンクのiPodを見つけて、縁側に座りイヤホーンで聴いた。そこに男の子が来た。ペク・ヒョンテの息子のホヨル、彼が高級車に乗りたいというので、ヘインは運転手に、彼を乗せて村を2-3周してあげてとお願いした。
ヘインはiPodを聴こうとして、落としてしまった、、、そして気がついたら誰もいないところに来てしまった。
ヒョヌは母から電話で、ヘインが来ていると知らされて実家に来たが、ヘインの姿が見当たらない。
彼は自転車に乗って村中を捜したが、見つけることができない。夕方になり、辺りが薄暗くなった頃、やっとフラフラ歩いているヘインを見つけた。
ヒョヌは「説明しろ、なぜこんな所に」と怒った。ヘインは「1人で散歩に」と。「道も知らないのに?心配した」とヒョヌが言うと、「病人扱いしないで!」とヘイン。ヒョヌは帰ろうとした、その時 街灯がついた。
ヘインはヒョヌの後ろ姿に「実は、覚えてない」と言った。ヒョヌは振り返り、ヘインのスーツの裾が泥だらけだと気づいた。「門の前にいたのに気づくと知らぬ場所に、、すごく怖かった」とヘインは涙を流した。ヒョヌは何も言わずに彼女を抱きしめた。
感 想
4話もまたまたとても面白かったです。新たなたくさんの情報がありました。
- ヘインの携帯の暗唱番号”1031”は、ヘインとヒョヌの子供が誕生する予定の日だったこと。子供は何らかの理由で誕生しなかったのですね。サラリと二人のこのような過去が語られました。
- 前半には、クスッと笑える会話や場面が散りばめられていて、とても楽しかったです。例えば、ヒョヌが、ヘインに「(スーツが)よく似合ってる、素敵」と言われ、スキップしたり、鼻歌を歌ったり。ヘインがヒョヌに白いスニーカーを買ってもらったことをさりげなくウンソンに自慢、「あぶないって」「誰が?」「パク・ヒョヌよ、疲れるわ」と言って満足に微笑えむ。この場面にシビれました😆
- 亡くなったのは、ヘインの兄でしたね。キム・ソンファ(ヘインの母)は、長男が亡くなったのはヘインのせいだと思っていて、ヘインを傷つける態度と言葉を発しています。そして母は、末息子のスチョルに執着している。彼の能力を的確に判断することができない。だから賢い娘のヘインのことばに耳を貸さず、グレイスのような悪人を信じ15年もいいように利用されている。
- ヘインが病気のことを家族に話さないのは、財産や地位を取られることを恐れているのではなく、実は両親を悲しませたくないからでした。ヘインは、クールを装っているが、人の気持ちを考える人ですね。彼女の聡明さに、回を追うごとに気づきます。
- クイーンズ家を訪れたウンソンが、モ・スリとすれ違う場面がありました。お互いに黙礼だけしましたが、この場面を入れたのは、何か意味があるはず。イノシシの穴の細工を指示した”あの方”は、モ・スリなのか?
- ウンソンの狙いは、クイーンズの乗っ取りだとわかりました。ほんとに悪人。ヒョヌだけが彼を’うさんくさい’と見抜いているようですが。
- ウンソンとグレイスと密談していた男は、1話の会長の祭祀の後、会社を辞めたチェ理事でしたね。(再視聴してわかりました)。義父が「何かあるはず」と疑ってましたが、的中でした!
- 会長と長男の確執もわかりました。60年かけて、クイーンズという大財閥を築き上げても、20年も息子を許せず、「荒野に1人で立ってる気分がする」という会長を気の毒に思いました。モ・スリは何のために会長といるのか?味方なのか敵なのか?
- ヨンドゥリ村で迷子になってしまったヘイン、本当に怖かったでしょう。ヒョヌがヘインを見つけて怒ったのは、彼女を本気で心配したから。無事だったとわかった途端、怒ってしまう、人ってそういうものですね。ヘインにとっては、神様が味方でヒョヌが味方なら、それで十分ですよね。
「涙の女王」第5話 あらすじと感想
「何も覚えていない。怖かった」と泣くヘインをヒョヌは抱きしめた。
そして、二人で自転車に乗って家の方に戻った。雨が降ってきた。2人はしばらくベンチに座って雑談をしてた。
雨の中、「ヘイン、ヘイン」と呼ぶ声が聞こえた。ヒョヌの両親と兄、姉がヘインを必死で捜していたのだ。ヘインは彼らを見て胸が熱くなった。
ヒョヌの家に戻り、シャワーを浴びたヘイン。ヒョヌの部屋に2人きりになり、気まずい。ヒョヌが古いドライヤーでヘインの髪を乾かしてあげた。彼女は左の手のひらを見せて「生命線が短いの」と言った。ヘインは右手と右ひざにケガをしていた。ヒョヌが手当をしてあげて、2人の顔が近づきキスをしそうになり、、ヒョヌは我に返り部屋を出て外に行った。彼は帰るに帰れず、母のスーパーの前の平らな台に座って、兄のヒョンテとお酒を飲んだ。
ヒョヌは寝転がり、夜空の星を眺めた。ヘインがどうなっても平気だと思っていた、彼女が好きじゃなかったから、、でも、それができない、、。
二人の仲が上手くいかなくなったのは2年前、子供を亡くしてからだった。子供部屋の天井にはたくさんの星をつけ、遊具やベッドを用意していた。ある日、ヒョヌには何の相談もなく、その部屋が片付けられていた、ヘインの指示だった。ヒョヌが聞くと、ヘインは「目に入るとイラつくからよ」と冷たく言った。ヒョヌは、その日から、自分の物をその部屋に移しヘインと寝室を別にしたのだ。ヒョヌはすごく泣いた。実は、ヘインも深く傷ついていたが、彼女はそれを夫と共有することができなかった。二人の気持ちが、いつの間にかすれ違った。
ヘインは部屋でヒョヌを待っていたが帰って来ないので外に出た。スーパーの前で兄といるヒョヌを見て、ひとりで部屋に戻ってきた。寝ようとしたが眠れず、一晩中起きていた。
ヘインの家では、ソンファ(母)が、スチョルから、ヘインがヨンドゥリ村の婚家に行き、ヒョヌの父の選挙を応援し、住民たちからご馳走を振舞われている動画を見せられた。ヘインは笑顔でたくさん食べていた。それを見て母は不機嫌になった。
ヒョヌが家に戻ったのは朝だった。2人の間には、昨夜の親密な空気は無くなっていた。
ソウルの家に着くとまた雨が降っていた。ヒョヌがヘインに傘を差し掛けて歩いたが、ヘインは「あなたを待っていたわけじゃない」と不機嫌。しかし彼女は、ヒョヌの右肩が雨で濡れているのを見た。彼女が濡れないように傘を傾けていたから、、。
ヘインはイライラして、ひとりで先に歩いた。家から傘をさしたウンソンが出てきて、ヘインの肩をだき傘に入れた。ヒョヌはそれを見ていた。
ヘインは着替えに自分の部屋に上がった。ヒョヌがウンソンに「なぜここに?」と聞くと、「ヘインのお母さんがここのゲストハウスを使わせてくださると」と答えた。ヒョヌは義母の意図が分からず、イライラした。
ヘインは手を洗っていて、左手に汚れがあるのに気づいたが、石鹸では落ちなかった。(実はそれは、彼女が車で寝ている時にヒョヌが描いた長い生命線だった)。
下に降りてきた彼女は、ウンソンに「彼は?」と聞いた。「上に行った、寝室は別?」と彼は聞いた。
ウンソンは、グレイスから、ヘインとヒョヌの夫婦仲について情報を得ていたが。
「夫婦仲はかなり悪い、寝室も別。でも変なのは、ペクはホン家に正論を言う。ホン会長もペクの意見に耳を貸す。ヘインも夫婦ゲンカはするけど、不思議と夫の言うことは聞く」とグレイスは言ったのだ。
ウンソンは「ヒョヌがホン家のご意見番か。彼は計画の邪魔になる、追い出す」と言った。
ソンファ、スチョル、ヘイン、ウンソンの4人がエレベーターで地下に来た。家族の大きなダイニングテーブルとワイン部屋がある。
スチョルがウンソンに「クイーンズタウンの家は地下で全部つながってる。祖父が設計した」と自慢した。
サンファが「夕食はここで」と提案したが、ヘインは断り、3人でどうぞと言った。母が「婚家ではあんなに食べてニコニコ笑ってたわ。不思議だった。笑わないでしょ」と言うと、ヘインは「お母さんこそ」「そうね、お互いに笑えることがないもの」と険悪な会話になり、ヘインは上に行った。
残されたスチョルが、ウンソンにウイスキーを注ぎながら謝った。「すみません。姉の偏屈さは俺への劣等感、俺は後継者として気を配り、いつも姉に花を持たせてる。姉に最近みぞおちを殴られ1分息がとまりました。驚いた母がある所に相談に。次期大統領や疫病の流行も当てて、”狩に出るな”と祖父に言った祈祷師、その人にお金を積んでこれを手に入れた」と、黄色い”呪符”を見せ「これを身につけたら、姉の気をそぎ、俺が大躍進できるって。もちろん迷信だとわかってますよ」と。ウンソンは笑った。
スチョルが、ホン会長、ホン・ボムジュン副会長、ヒョヌの前で、”複合リゾート事業”について説明していた。「5つ星ホテル、免税店、カジノ、アリーナ、展示場。1兆ほどかかるが、会社の金は使わない。土地はあるし、ユン・ウンソン代表が資金を」と言った。
ヒョヌが「彼が投資すると?」と確認すると、「ほとんど決まったようなもの、ウンソン兄貴は俺に夢中」と言った。
父の副会長は「会長、ウン代表の原資はオイルマネー、手堅いかと」と後押ししたが、ヒョヌが「立地の妥当性の検討を。免税店とカジノは許認定が」と言うと、スチョルは「国交省にツテがある」と言った。ヒョヌは「公務員は移動があるので、ツテだけを頼りにするのは無謀」と言うと、会長も副会長もヒョヌの意見に同意、「リスクから検討を」とスチョルに言い、許可がおりなかった。
ヒョヌは、狩場の管理人から「あの日、ガスの運搬車が来た日の配送員から、ドラレコのデーターカードを預かったが、容量不足で当日の映像は残っていない」と電話を受けた。ヒョヌは、バイク便を送りデーターカードを回収し、業者に復元を依頼した。(仕事が早い)
モ・スリと彼女の秘書が、シェフと家庭医学の専門家に、会長の食事の指示を出していた。
それを聞いていたホン・ボムジャが、「このおばさんに、父の食事を作らせないで。醤油も手作りだとか。何か入ってたら大変。お父様の食事は私の前であなたが毒味を」と言った。スリは3人の男性を帰らせた。彼らはボムジャが暴力を振るうのでは?と心配したが、キッチンのドアに鍵をかけたのはスリだった。そして、彼女は肉を叩く重い調理具を投げて防犯カメラを壊した。
「ボムジャ、20年も私に憎まれ口を叩いてきたでしょ」とスリはすごい力でボムジャの手を持ち、調理台に彼女を押し付けた。そして彼女の腹部を殴った。
ホムジャは父に「この女に殴られた」と言ったが、父は「自作自演だろう」と。スリが「私が殴った」と言っても信じなかった。
ボムジャは、昔、自分が救った’痴情専門の探偵事務所’に行き、(今の彼の名前はコナン・パク🤣)、スリの写真を見せ「金銭、痴情、暴行、この女を洗いざらい調べて」と依頼した。
ヘインは、ウンソンから「ヘルキナの視察団が5分後に到着」と電話を受けた。彼女は社長室を出たが、途中でまたどこにいるのか分からなくなってしまった。
ウンソンが来て助けてくれ、正気に戻った。ウンソンはヘインに「顔色が悪い、もしかして病気?」と聞いたがヘインはもちろん否定した。
その夜、ウンソンはグレイスに、ヘインが健康診断を受けている病院を調査するように依頼した。
ヘインは病院に行ったが、医師から「ドイツ行きは延期した方がいい。白血球の数値が低すぎて、細胞の摂取ができない。時間を置き、数値が改善するのを」と言われた。
ヘインは怒って「時間がない」と診察室から出た。医師が追ってきた。ヘインが「自覚症状は何もない、痛みがあれば早期発見できたはず」と話しているのを、ホムジャが聞いた。彼女はスリに暴行を受けた時、右腕をケガして病院で治療を受けた後だった。
ヘインはボムジャに本当のことを話すしかなかった。ボムジャは「脳腫瘍の手術を受けた友達が完治した、心配することはない」とヘインを励ました。
ヘインは「心配してるのは、叔母様が言い触すこと。彼(ヒョヌ)だけが知ってる。ドイツの研究所で治せるかもしれないの。だからみんなには内緒に」と言った。
ボムジャはヘインを抱きしめた後、車にもどった。車から完治したはずの友達に電話したが出ない。他の友達から、彼女はガンが再発して亡くなったと聞き、号泣した。
会長はグレイスと一緒に、ウンソンを”美術コレクション部屋”に案内した。その中には、ナポレオンのドレスソード(貴族が携帯した剣)があった。
会長は「一番好きな偉人がナポレオンだ、島で育った田舎の少年が皇帝に上り詰めたは奇跡では?」と。
20年前、会長はある養護施設を訪問した。そこにウンソンがいた。会長は「10代の頃ナポレオンの偉人伝に出会い、夢を見た。彼も苦労の末夢を叶えた。皆さんも大きな夢を叶えてください」と話した。
コレクション部屋には、施設訪問した時の写真の飾られていた。
ウンソンは「NYの我が家にナポレオンの肖像画が、会長に差し上げても」とにこやかに言い、会長は満面の笑顔になった。
ヘインは、ドイツに行く決心をして、ひとりで飛行機に乗った。
それを知ったホムジャは、家の前でヒョヌを待ち、帰ってきた彼に、「ヘインが一人でドイツへ、知らなかったの?病気のこと知ってるでしょ?寄り添うべきよ」と言った。
ヒョヌはヘインに電話したが通じなかった。
彼は、キム・ヤンギと海岸でキャンプしたが、心ここに在らずだった。
この前のインタビューのヘインの動画を初めて見た。
「デパートの一兆売り上げの目標を達成したら、少し休みたい。夫と旅行します。新婚旅行以来行ってない、あの時みたいに散歩して、お茶を飲んでご飯を食べて積もる話もして、楽しそう。そんな毎日が過ごせたらすごくうれしい」と笑顔で答えていた。繰り返し見た。
ヒョヌは明け方車を飛ばしソウルに戻り、小さな荷物を持ってドイツ行きの飛行機に乗った。
ヘインはドイツの病院に着き検査を受けたが、担当医から「今の状態では治療できない。CAR-T細胞の元となる免疫細胞の摂取が困難。時間が必要です」とソウルの医師から言われたと同じことを言われた。ヘインは”時間がないのに”とがっかりした。
彼女は”心配のないという名の宮殿”の観光に行った。
長い階段を細いピンヒールで下るのが大変だった。休んでいると「ホン・ヘイン」と声が聞こえた。階段の下からヒョヌが上がって来た。カバンから白いスニーカーを出し、彼女に履かせてあげた。
「新婚旅行の時、ここの名前がいいって言ったから、ここしかないと思った」と彼は言った。
「いいえ、詐欺と言ったの、心配のない宮殿というのが」というと、ヒョヌは
「詐欺を働いたのは君だ。求婚した時に僕を泣かせないと言ったのに、僕は結婚してからよく泣いた」と。
「あの時は結婚したくてああ言ったの」
「そこまでしたんだ、こんな時は君のそばにいさせてくれ」とヒョヌが言うと
「私はずっとあなたにそばにいてほしいと思ってた。帰ろう、ずっとあなたと家に帰りたかった」と泣いた。ヒョヌは彼女を抱きしめ泣いた。そして二人はキスをした。
感 想
あまりに面白すぎて、大切な情報とシーンばかりで、今回もあらすじがすごく長くなりました。
それぞれのシーンで、登場人物のキャラクターと関係性がより深く分かってくるので省けません(と言っても、省いた場面もありますが)。
最後に、ヒョヌとヘインがお互の愛を再確認できて、すごくホッとしました。もうこの二人は大丈夫、ウンソンが入り込む隙はありませんよね。
それにしても、ヘインの母、長年グレイスに騙され、ウンソンを家に住まわせてしまいました。
スチョルは、ウンソンに何でもペラペラと喋る。地下から、どこの家にも通じていると家の秘密も、母親が例の祈祷師を信じきっていることもバラしました。スチョルって本当にわかりやすい、ウンソンにすれば、彼とソンファを騙すのは、赤子の手をひねるぐらい簡単でしょう。
私はやはり、イノシシの穴の指示をした”あの方”は、モ・スリだと思います。自分が仕組ませた罠、イノシシが出るのを知ってたから、祈祷師の予言として、会長たちに信じ込ませることができたのだと。
また彼女は、ボムジャに暴力を振るいました、防犯カメラを壊してから。ボムジャは病院で治療を受けても、防犯カメラはないから暴力を受けたと証明できない。それに、彼女はスリに暴行して拘置所に入れられたことがあるから、誰も彼女を信じない。スリのすることは、全て計算されています。
会長がウンソンに、自慢の私設美術館を見せたのも心配です。すごく貴重なコレクションのようですね。20年前、ウンソンがいた施設を訪問してました。スリがいたのは、会長の妻はすでに亡くなっていたということ?
会長と長男の確執もスリが画策したことなのでは?
5話で興味深かったのは、ヒョヌが仕事ができる人であることが各所で語られていた点。グレイスが、ホン会長やヘインがヒョヌの言うことに耳を傾けると証言したし、スチョルの”リゾート開発事業”についても、会長、副会長はヒョヌの意見を尊重してました。そしてヒョヌは例の”イノシシ”の穴についても独自で捜査中です。
ボムジュ叔母さんがいい味でした。彼女が、ヘインとヒョヌ側なのは間違いないですね。彼女が探偵にスリのことを調べさせたので、その結果が楽しみです。
そしてヘインの病気はどうなるのか?ドイツまで行ったが、現段階では治療できないと言われ、二人ですぐに韓国に戻るでしょう。
ヒョヌとの愛を取り戻したので、ヘインは精神的にも安定して日常生活が落ち着いたら、免疫力も上がり白血球の数値も上がり、治療可能になるのではと期待します。
ウンソンがヘインの病気に気づき始めたのも気になります。
「涙の女王」第6話 あらすじと感想
ヒョヌが復元を依頼したドラレコのデータに、チョン・ダヘ(スチョルの妻)が、穴が空いた鉄条網の外に、イノシシの餌をまいているのが映っていた。
チョン・ダヘとウンソンは、キーを使って、ヘインとヒョヌの住居に侵入。彼らの私物を調べた。ウンソンは、ヘインが、ヒョヌとの思い出のアルバムを大切にしまっているのを見つけた、そこに胎児のエコー写真があった。
ダヘがタバコを吸おうとしたが、ウンソンが止めた。
次はヒョヌの部屋、ウンソンは彼の引き出しに金庫があるのを見つけ、「秘密があるのはほろこび」と喜んだ。それから、”チュソンテック24”という名刺を見つけ写真に撮った。(ヒョヌがドラレコの復元を頼んだ業者)。
ダヘはウンソンに、「バカなヤツ、あんなにだましやすいヤツはいない」とスチョルとの見合いの話をした。彼は「俺は年上女性が嫌い、姉にいじめられトラウマに。年上の女性とデートすると鳥肌が」と言いながら、ダヘと結婚した。彼はダヘが5歳上だと知らないのだ。
ヒョヌは、”心配のない宮殿”でヘインを見つけて、二人はお互いの思いを確認し合った。
ヒョヌはヘインのためにカップ麺を用意した。「一度も食べずに死んだら後悔しそうだから」と彼女が言ったから。お湯を入れ3分間待つ、ヘインは「3分で手短に話す」と話し出した。
「頼みたいことが。私が死んでも祭祀はしないで、景色とワインを楽しみながら私を思い出して。訃報記事に私の美談も入れて。きっと誰も泣かないわ、あなたが泣いて。でもあまり悲しむのは嫌、私の死を惜しんでほしいかな。私がいない世の中を嘆いてほしい」と話した。ヒョヌは「やめろ、3分たった」と。
「最後に遺言書、母の条件だった、あなたが譲り受ける財産はない。でも作り直すわ。結婚したくて書いたの」とヘイン。「ありがとう、そうしてくれ。但し、今はダメだ。君が完治を宣言された時に作り直して」と言った。
ソンファはスチョルのために、高額な”山参”を手に入れた。「死者すら生き返らす薬材なの」と聞き、ボムジャが「高く買うから売って。ヘインに食べさせる」と頼んだが、拒否された。ボムジャは、兄ボムジュンの部屋に来て、長兄が帰ったとを伝えた。そして、何も知らずカタツムリの世話しているボムジュンに「気の毒なお兄様、どうすれば」と泣いて、一緒に飲もうと、ウイスキーを2つのグラスに注いだ。(ボムジャはヘインのことを思うと涙が止まらない、でも誰にも話せないのだ。)
ホテルに戻ったヒョヌとヘイン。ヒョヌが「僕は、今日から同じ部屋で寝てもいいか?」とヘインに聞くと、彼女は「オーケー」と。
ヘインが「この世界では誰かが死んだら最初に出てくる話題は、相続の話ばかり。純粋なのはあなただけ。私の夫のような人はいない」と、病気を告げた後、ヒョヌが心配してくれたいろいろな話をし出して、彼は落ち着かない(笑)。
「私が心配で遠くに飛んできてくれた。夫運だけは最高だわ」と言った。ヒョヌは「いや、夫運だけない」と小さな声で、、。
ヒョヌはヘインが眠った後、教会に行き祈った。
翌朝、ヘインに研究所から連絡がきた。
実はヒョヌが前日、研究所の所長に抗議したのだ。「この研究者は世界中から支援を受けているが、予後良好な患者を選び治療していたなら、データは正確とは言えない。ホン・ヘインの研究費100万ドル支援は感謝の対価。何の治療もしなければ詐欺で訴える」と。
”フィグラスチムという注射療法で白血球の数を増やせる、可能性にかけよう”というメールに、ヘインは満面の笑顔になった。ヒョヌは自分が交渉した事は一言も言わず「すごいじゃないか」と喜び、フィグラスチムについて解説し、ヘインはヒョヌの知識に驚いた。
ウンソンは、チュソンテック24に行き、ヒョヌが復元を頼んだドラレコのデータを回収した。
グレイスは、ダヘのエステが終わった後、「しっかりして、ドラレコに映ってた」と映像を見せた。
グレイスはソンファの頭のマッサージをしながら「ペク理事に強制され、遺言書のことを話してから、彼は何でも反対する。彼が立地調査をしろというから、スチョル社長とユン代表の投資契約が白紙になりそうだ」とまたヒョヌの悪口を吹き込んだ。
ダヘはウンソンと同じ施設で育った。ホン会長が訪問して講演した時、花を渡した少女だった。
ダヘは、今も会長に「祖父ちゃん、僕の話も聞いてください」と泣きついているスチョルを見て、彼が20年前祖父と一緒に施設を訪問した時のことを思い出していた。彼はあの時と同じ、”バカなヤツ”とダヘは思った。
昼食会には、スチョルとダヘの息子ゴヌも参加。ボンジャが「ゴヌはイケメン、スチョルに似てない」と。会長が「DNA鑑定は?」と聞くと、グレイスがすかさず「生まれてすぐして、確率は99.9%」と言った。
スチョルは「妻の前で失礼だろう。親の悪口より許せないのは妻や息子の悪口だ」と会長や両親の前で怒り、妻と息子を連れて家に入った。彼は妻に「ゴヌは俺にそっくりだ。ごめん、俺がいつも祖父ちゃんに叱られてるから、君まで軽く見られる。君のためにもリゾート事業を成功させる」とダヘの手を握った。
ヨンドゥリ村は、ホン・ヘインの動画のおかげで、観光客がすごく増えた。ヘインが食べた店には行列ができ、”財閥が座った席”に座り、”財閥が寄りかかった塀”に持たれかけ、”財閥が抱いた犬”を抱き写真を撮った。
ペク・ドゥグァンは、これで、里長再選は楽勝と思っていたが、敵パクが差し出した“りんご”をヘインが食べた動画が50万回も再生され、”りんご”がヨンドゥリ村の産地になってしまった。“梨の産地”を広めようとしていたパクは窮地に、、。
ホン家に”防犯カメラの修理”を口実に、怪しい男たちが数人入った。
彼らは、会長の家に盗聴器を設置し、ヒョヌの引き出しの金庫を開けた。グレイスが “離婚に関する同意書”を見つけて、喜びの声を上げた。
ヒョヌとヘインは、3年前新婚旅行に来た時、橋に鍵をつけた。2人は自分たちの鍵をさがしたが見つからなかった。
2人は市場を歩いた。「幸運を売ってます」という露店に、4つ葉のクローバーを押し花にした小物があった。 ”1年幸福になれる”と聞き、ヘインは1つ買った。
2人は病院に行き、ヘインは看護師に呼ばれて注射に行った。治療後、ある男の子を見て、その後をついて外に出てしまった。
看護師から「ヘインが消えた、外に出たようだ」と聞き、ヒョヌは急いで捜しに出た。1時間ほど捜し見つけた。
ヘインは「兄を見た。9歳の夏休み、旅行先でボートに乗って、原因不明の事故が起きた。兄は私を助けてくれたが亡くなった。息子を亡くした母は、長い間食べることも眠ることもできず、私のことも許さなかった。死期が近づくと、その人を愛してた人が天使になって迎えに来ると聞いたことがある。だから私を助けたお兄様が、迎えに来たのかも」と言った。
ヒョヌは「注射の副作用、せん妄、幻覚だよ、治療の過程だ、乗り越えるんだ」と言った。
ヘインは「生き抜くわ。でもずっと時間が経って、あなたが死ぬ時は、天使になって行く」と言った。「頼むよ、今は食べよう」とヒョヌは答えた。
ヒョヌは、チュソンテック24に電話したが通じなかった。
彼は、ヤンギに電話して店を見に行ってもらったが、閉店していた。ヒョヌは店の前に車を止め、キーを後ろのタイヤの上に置いていた。ヤンギにドラレコのデータを送るように依頼した。
ホン会長の家に、ウンソンから”ナポレオンの肖像画”が贈られ、壁に架けられた。
会長はウンソンに礼を言い「リゾートの件については調査中」と言うと、ウンソンは「他社とも進めているので、気になさらず」と。グレイスが横から「ヨム会長側?必死らしいので心配です」と会長に圧をかけた。
会社内でソンチーム長の130億ウォン横領が発覚した。会長は「狙いは私だ、誰がやった?」と憤慨した。
会長はスリと将棋をしながら横領の件を話した。「誰が検察に告発を?内情に詳しい人」と彼女は言いながら、わざと石を落とし、テーブルの下の盗聴器を見つけた。
専門家が半径2km以内に受信機があると言い、家中が捜査された。ヒョヌの机の引き出しから、受信機が見つかった。そして彼の金庫も。
ウンソンは、ホン家の人々が混乱している様子を、”ナポレオンの絵”の裏の壁に設置した盗撮器からの映像で見て、笑っていた。
翌日、ソンファはヘインに電話。「昨日は大騒ぎだった、お祖父様の書斎に盗聴器があった。金庫番が横領で告発されてる時なのよ、パク君の部屋に受信機があった。だからスチョルの事業に反対してたのね」と怒った。「防犯カメラを見て」とヘインは言って、電話を切った。ヒョヌが帰って来た。家族からの電話には出ないように言った。
ボムジャは、探偵事務所で、モ・スリの調査結果を受け取った。驚く内容だった。
本名は ”オ・スニョン”、しかし彼女は30年前に死んだ。つまり、死んだはずのオ・スニョンが、現在の”モ・スリ”になった。本物のモ・スリの消息はわからない。
オ・スニョンは、死亡3年前に姦通罪で捕まり、刑務所で出産した。1990年8月男児出産。
ホン会長たちがヒョヌの部屋に集まり、専門家がヒョヌの金庫を開けた。中から出て来た”離婚に関する合意書”を見て、一同驚いた。
グレイスが、「パク理事が最近よく会ってたのは、キム離婚弁護士で、ヨム会長の顧問法律事務所、アポロン所属。盗聴ファイルが渡っていないか疑わしい」と話し、会長はまた憤慨、すぐにヘインたちに連絡するように言った。
ヒョヌとヘインは、夜のベルリンを歩いていた。屋台の食べ物屋に人が並んでいた。ヘインは、普通の人のように並んでみたいと言った。
ヒョヌは彼女に「並んで待ってて」と言って、昼間の市場に走った。”4つ葉のクローバー”の押し花を全部買った、たくさんの幸運が必要だから。
そして橋の上に来た。教会の鐘がなった。ヒョヌは二人の鍵を見つけて、写真に撮って走った。
ヘインは屋台の食べ物を2つゲットした。ヒョヌが満面の笑顔で走って来て、道の向かいに立っていた。
その時ヘインに添付ファイルが送られて来た、”離婚に関する合意書”。ヘインは走って来たヒョヌが渡そうとした4つ葉のクローバの飾りをたたき落とした。ヒョヌに携帯を見せ「”違う”と言って」と言ったが、彼は「いや、僕が書いたものだ。黙っててごめん」と言った。
感 想
チョン・ダヘは、ウンソン側の人間で、それも、ウンソンと同じ施設の出身でした。
ダヘがスチョルと結婚できたのは、グレイスがまたダヘにウソの経歴をつけて、ホン家をだましたのでしょう。
ボムジャ叔母さんだけがヘインの病気のことを知っている、ヘインと約束したから、彼女の両親にも話せない。ヘインのことも、それを知らない両親も哀れで、叔母さんは泣くしかない。私はすっかりボムジャさんのファンです。
モ・スリはすごい秘密を持っていました。彼女が籍に入らないのは、偽の名前だとバレないためですね。刑務所で出産した男子は、ユン・ウンソンですよね。
モ・スリの目的もクイーンズ家の乗っ取りで、20年前から始まっていたということなの?スリ、グレイス、チョン・ダヘ、そして最後にユン・ウンソンがクイーンズ家にインベーダーのように侵入してきたというわけ?
ボムジュがモ・スリの大きな秘密をどう使うか、今後の見どころです。いままでのように正面から暴露はしないはず。”ここ”と言う時に使うべき武器ですよね。上手く使ってほしい、ヒョヌの力が必要だと思います。
ドイツに行ったヘインとヒョヌ、ほんとにいい感じでしたが、、。
ヒョヌが有能なのにまたまた驚かされました。ヘインに会う前に研究所に行き、彼女を治療するように説得したので、翌日注射を受けることができました。しかしヘインに何も言わない、そこがヒョヌの美しいところ。
今回、2人の会話で好きなところがたくさんありましたが、特に感動したのは、
- ヘインに遺言書を書き直すと言われた時のヒョヌの返事。「そうしてくれ、でも今じゃない。君が完治を宣言された時に作り直して」。これ鳥肌たちました!
- ヘインの「でもずっと時間が経って、あなたが死ぬ時は、天使になって行く」というセリフもすごく素敵だなぁって。死ぬ時、好きな人が迎えに来てくれると思ったら安心です。
ヘインが、心からヒョヌが好きだったんだとすごくわかった。だから、彼が ”離婚に関する合意書”を作成してたことを知って、あんなにショックを受けたのでしょうね。
せっかく二人の気持ちが最高潮に達した時のタイミングで、ヘインは知ってしまいました。ヒョヌが離婚したかったのは過去のことだし、今の彼は、ヘインのために全てのことをやっている、そのことをヘインは思い出してほしいですが。
今回、スチョルに感動しちゃいました。妻と子供への純粋な愛情に。二人の悪口を言われたら、会長や両親にだってビシッと言う。そして「僕がだらしないから君まで軽く見られる、君のためにもがんばるよ」言われ、ダヘも心が動かされたのでは?ダヘはウンソン側ですが、クイーンズ家の方に変わるかもね。
「涙の女王」第7話 あらすじと感想
ヘインはヒョヌに、「(離婚合意書を)いつ書いた?もしかして余命3ヶ月と話した日?」と聞いた。ヒョヌは「そうだ」と答えた。「”離婚しよう”と言いかけたのをやめたのね、私が死ぬから。ぞれからウソを?」とヘインは泣いた。ヒョヌは「さっき見たんだ、俺たちの錠前を」と言って涙ぐんだ。
ホテルに戻ったが、ヘインは「私、怒る元気もない」とスリッパのまま外に出た。ヒョヌが白いスニーカーを持って彼女を追いかけた。ヘインはあの日から、ヒョヌが何度も自分を救ってくれたことを思い出して、余計につらくなり泣いた。気がついた時、車道の真ん中に立っていた。トラックに跳ねられそうになった時、ヒョヌが助けた。しかしヘインは「また同じことがあったら助けないで」と言ってホテルに戻った。
翌日、研修所で所長はヒョヌに「白血球やリンパ球の数値に改善はなく、治療薬も効かなかった。生きる気力を失わないように手助けを。愛、欲望、憎悪さえも生の原動力になる」と言った。薬が効かないと知ったヘインはひとりで退院した。
ヘインはヒョヌに「治療は諦めたわ」と言った。ヒョヌは「ホン家の婿の座を捨てようと思ったのは、君との生活にウンザリしたから。余命3ヶ月と聞き”助かった”と思った。でもバレた、お先真っ暗。でも君が完全に諦めて離婚してくれるなら、僕はありがたい」とヘインをわざと挑発した。彼女に自分を憎ませるために。ヘインは「どうする気?私をここまで怒らせるなんて」と言うと、ヒョヌは「とことんやれ。好きにすればいい」と叫んだ。
クイーンズでは、弁護士が、検察の捜査は会長に向かうだろうと言った。会長は、副会長のボムジュンに、ボムジュンは息子のスチョルに「檻にはいるように」と言い、内輪揉めに。
弁護士は「大型投資契約が反故にされる可能性が」とユン・ウンソンの投資の件を危惧し、スチョルは会長をプッシュした。
そして、とうとう”リゾート契約締結式”が、スチョルとウンソンの間で行われた。
ウンソン、グレース、チョ理事、チョン・ダヘの今後のシナリオはこうだった。
”工事開始後に、リゾートの敷地は高度地区で許認可に問題があると投資者に流せば、投資会社と証券会社は早期償還条項を発動させる。この時、ウンソンが投資撤回分の支援と転換社債の投資を持ちかける。検察の調査も本格化。横領で創業者一家が逮捕されたら、社債を株に転換、既に株は4.9%確保済みだから、筆頭株主に踊り出る。目障りなパクも片づく”と。
ダヘだけが何か浮かない顔をしていた。
ヘインとヒョヌは帰国した。
ヘインは、ヒョヌが”離婚合意書”を用意していた件で、家族に、「監査に調べさせる、徹底的に、PC、会計資料、携帯、口座、どんな人と接触してたかも。少しでも不正が見つかれば、民事と刑事の両方で訴える。私の手で」とヒョヌと徹底的に闘う姿勢を見せた。
ヒョヌは会長に会いに来た。スチョルが待っていた。ヒョヌは「工事は直ちに中止に。年間売り上げ予想は5000億ウォンだが、別の会社の試算は890億、変だろう」と助言したが、スチョルは聞く耳を持たなかった。
会長の部屋の前に、義母ソンファがいた。ヒョヌは会長に呼ばれ、スマホは外に置いて部屋に入った。
「私の部屋を盗聴し、ヨム会長と組み検察に売ったのは許さん。ソンの横領の件も君の仕業か?私が狙いだろ」と会長は言った。ヒョヌはポケットから写真を取り出した。
「ソンの書類を決済したのはチョ理事。理事といるのは監査法人の代表ファン・ビョンウ。2人は大学の同期。毎年 監査を行ってるのに、横領に5年も気づかなかった?」とヒョヌ。
「つまりチョはソンの横領を見逃した上に、監査法人とグルになっていた?それで私を検察に?」と会長。
「チョ1人の仕業ではない、黒幕がいる。その黒幕が盗聴器を仕掛け、僕の部屋に受信機を置いたのでしょう。黒幕はまだわかりません」とヒョヌは言った。
ウンソンが、PCで2人の会話を見て、チョ理事に「急がないとマズイ」と電話をした。
会長の部屋の外では、ボンエ(ヒョヌの母)からヒョヌにかかってきた電話に、ソンファが出た。
ソンファは、ヒョヌの母が離婚のことを知っていたと、モ・スリに愚痴っていた。そこに、ヒョヌの離婚合意書の件を知ったボムジャが来た。ソンファは、ヒョヌの味方をしていたボムジャを「人を見る目がない」と批判した。
ボムジャは、スリを見て、彼女の正体を暴きたい衝動を必死で抑えた。探偵から「20年もだましてた最高クラスの魔物、今責めたら証拠を隠されるだけ。息子を捜し出すことが先決」と釘を刺されていたのだ。
「ヘインはどこ?そうじゃなくてもつらいでしょうに」とボムジャが言ってしまい、スリとソンファが怪訝な顔をした。
ヒョヌが家に戻ると、ヘインが離婚合意書を持って出てきて「私も判を押したわ。いつどんな風に出すか決めるのは私よ」と言った。
ヒョヌは「分かったけど、ユンと親しくするな。ずっと音沙汰がなかったのに巨額の投資話と提携話を手に突然現れるなんて下心があるはず。怪しい点も、猟場の事故現場を捉えた動画を復元のために業者に預けたらそこにユン代表が来た」とヒョヌは言った。
翌日からヘインはヒョヌに徹底的に対戦モードに入った。
法務部には、監査が入り、全ての書類が押収された。
周りの社員たちは戦々恐々に、、。
その頃、クイーンズの会長側の3人の理事たちは、チョ理事から勧めたられた投資先の”新技術に不正”との報道を読み、焦っていた。彼らは会社の株を担保に投資し、チョ理事の仲介で流失契約(債務不履行時、担保が債権者所有となる)を結んでいた。担保の株を取られることを心配し、チョに連絡を取ろうとしたが、チョは海外へ逃亡した。
ヒョヌは、デパートのベテランの店員に腕時計の写真をみせた。彼女は「ロンデフレディックの限定品、プレオーダー品10点だけの特別仕様」と言った。ヒョヌは、それを買った10人の顧客名簿をお願いした。
スチョルは駐車場で、自転車の乗り方を教わっていた、銅メダリストのコーチから。ダヘが側にいた。バランスを崩して倒れた時に、車で母ソンファが戻って来た。スチョルの手のひらから少し血が出ているのを見て、母が大げさに騒いだ。
スチョルは、転ばないようにと、滑り台でさえ遊ばせてもらえなかった。だから転んだ経験がなかった。
「母さん、ゴヌには自転車ぐらい教えたいんだ。息子には自転車、ローラースケート、スケボー、スキーを教える。これは父親が教えるものなんだ」と止める母に抵抗した。ダヘは、スチョルの言葉に心を動かされたが。
その時、マンハッタンのケビンから、アッパーウエストの部屋が売りにでると電話があり、話を進めるように指示し、「2週間以内に渡米する」と言った。
ボムジュン(ヘインの父)は、ヒョヌを24時間監視させた “愛の不時着コンビ”から、報告を聞いた。
退勤後は、いつも1人で5回で500ウォンの”バッティングセンター”へ、その後、毎日”祖母の味”という定食家で夕食、ここも1人で。
おとといの夜遅く帰ってきたのは、いつもの”祖母の味”の後、自宅前の小学校で1人で持久走、歌を歌って。帰り道、野良ネコに餌を。
「愛人とか権力者との接触はないのか?本当に調査を?」と疑う義父に、「自慢じゃありませんが、38度線以北ではぐれた人も捜し出せます」と力説を。(ユン・セリ~!!ハハハ)。
ペク理事の携帯をハッカーしたところ、美しく撮られたヘインの写真が。2人は「愛を感じる」と言った。
ボムジュンはヘインに現像した写真を見せ、「女性問題ではないな」と言った。ヘインは「数字が教えてくれるはず、もうすぐ監査結果が」と父に。
ヘインのナ秘書は監査の結果を「全て帳簿通り。顧問料や訴訟費用まで調べたが問題ないと。私生活はほぼ出費なし。たまに数百万単位で下ろす時も、現金を下ろした日はいつも”ムーランルージュ”で30万カード決済を」と報告。ムーランルージュは生花店。
ちょうどその日に出金があったので、ナ秘書とムーラン・ルージュへ行くと、”キム・ミンジ”宛に花が。2人が花が送られた場所に行くと、葬儀場だった。キム・ミンジは、クイーンズ百貨店の社員で、母をガンで亡くしたのだった。
葬儀場には、”クイーンズ百貨店、ホン・ヘイン”で花と香典が送られていた。ミンジは社長がわざわざ来てくれたことに感激して泣いた。
ヒョヌが、ヘインの名前で葬儀の花と香典をいつも送っていたということだった。
ヘインは「この葬儀場の雰囲気がいい」と詳しくナ秘書に感想を話した。秘書はヘインが葬儀場を捜しているのかと訝しんだ。
ヘインは帰り際に、弔問にきたヒョヌと出くわした。彼女は「なぜ花と香典を?小細工はやめて。たとえ記憶を無くしても言われたことは忘れない。私が苦しんでる時にあなたは私の手を離した。私に許しを請う時間はない、死ぬまで憎しみは消えない」と強い口調でヒョヌに言った。
その夜、ヘインはウンソクと会議 兼 夕食。
ヘインはタブレットで、ヘルキナの条件を確認していた。「メゾネットを回避し、出店手数料8%ならまずまず。でも販売員はヘルキナ本社が直接採用?」とヘインが聞くと、「本社規則により27歳以下のみ。”年寄りに販売させたくない”と」とウンソン。
ヘインは「笑わせる。年をとることはどれほど喜ばしいことか知らないの?気に入らない」とタブレットを横に置いた。
「契約はやめる?俺たち条件をのんだ」とウンソンが言った。「”俺たち?”」とヘインが聞き返した。
「君の条件」とウンソンは言い直した。
「私の望んだ条件を、あなたのおかげで会長がのんだ。それで望みは?借りはすぐできることなら 今返したい」とヘインは言った。
「ペクと離婚しろ。君を捨てようとした男だぞ」とウンソン。
「ほっといて。いつも度が過ぎる」とヘインは冷たく言った。
「君の隣が空いたら、俺はどう? 度が過ぎるとはこういうことだ」とウンソンが言った。
食事が運ばれてきたが、ヘインは「食べられない」と立ち上がったが、気分が悪くなり、必死で椅子の背もたれを掴んだ。外に出て、バッグの中の薬を探したがない。ウンソンがヘインの薬を持っていた。
ヒョヌはヤンギからウンソンの経歴を聞いた。
12歳の時 在米韓国人の養子になったらしい。ユンが養子に来たあと豪邸に移った。ユンは、学費が年に60000ドルもする私立に入学した。家が裕福でもないのに。養父母は飲酒運転の事故で他界したらしいが、妙な事故だった、2人とも下戸だった。
ウンソンが借りているゲストハウスに、モ・スリが来た。
「出て行って」と彼は言ったが、「同じ敷地内に息子がいるとは頼もしい」とスリは言った。
「私たちは壮絶な人生を歩んだ。息子と一緒に暮らしたかったが、苦労したはず。 ”幸せはいつかくる”と励まし合っても、そんな日はこなかったでしょう。いい家でしょ。会長が5年もかけて細部にこだわって建てた家。ついに私たちがここの主になる。私たちはこれから裕福になって幸せになる」とスリが言ったが、ウンソンは笑った。「そんなに簡単か?」と。
スリは、会長が居間で、昔の家族のビデオを懐かしそうに見ているのを、ウンソンのPCで見た。 ”若い会長の妻、長男と次男が走り回り、会長が赤ちゃんのボムジャを“福娘”といいながら抱いている”。
「会長には幸せなだった記憶がある。まだ奪えていない」とウンソンは言った。
スリは会長に「お使いに」とパスポートと印鑑が入ったものを出した。
「私が奨学金財団の裏金を流用したことに。私は役員でも戸籍上の家族でもないので、会長は私に騙された被害者ということで、私が悪者に。検察に出頭して塀の中ですごします」と言った。会長は「実の子たちよりも君の方が頼りになる」と言った。
ヒョヌは車で家に向かう途中で、雨の中、傘をさして野良猫に餌をやっているヘインを見かけた。
「ヘイン」と声をかけ、上着を着せた。「オ運転手は?」と聞いたが、ヘインは、なぜ自分がここにいるのか覚えていなかった。「最近よくあるの、時間が飛ぶし記憶もよく途切れる。私がここだとよく分かったわね、傘でわかったの?私に貸してくれた傘よ。あの時あぜんとしたわ」とヘインはニコニコして話している。ヒョヌは、何かがおかしいと思った。
「ヘイン」と呼ぶと、「そんな目で見ないで、51%だって。ドイツで治療すればいいの」とニコニコしている。彼女は、ドイツに行った記憶がなくなっている。ヒョヌはじっと彼女を見て「ヘイン」とまた呼んだ。
「なぜ何度も呼ぶの」と言って、彼女はヒョヌの濡れた肩を触ったあと、彼が傘を持っている手に自分の両手を重ねた。そして、「イェナ知ってる?交通事故にあったのよ」とドイツのホテルでした話をヒョヌにし始めた、初めて話すように。ヒョヌは涙が止まらなくなった。ヘインが驚いて「泣いてる?」と彼の涙を手でふいた。「ごめん」とヒョヌは言った。「何がごめん?」とヘインはヒョヌに抱きついて「そんなに心配?心配しないで。ペク・ヒョヌ、愛してる」とヘインは言った。そして幸せそうに目を閉じた。ヒョヌは泣くしかできなかった。
感 想
最後の、ヒョヌとヘインの場面、ドラマ史上、最高に美しい場面の1つだと思いました。
ヘインの記憶と時間軸がずれてしまっている、そのことにヘインが気づいていません。
つい数時間前、葬儀場でヒョヌと出くわしたヘインは、「たとえ記憶を無くしても言われたことは忘れない。死ぬまで憎しみは消えない」とすごくきついことを言った。
それなのに、ヘインはドイツに行ったことも、ついさっき葬儀場でヒョヌに言ったきつい言葉も全て忘れている。記憶を無くしたヘインは、すごく素直で、ニコニコして、美しくて、可愛くて、儚くて。そしてそんなヘインにヒョヌは泣くしかない、、、
この脚本と、ヘインとヒョヌと雨と猫と、、、よくこんなシーンが描けるなと、ほんとに心が揺さぶられました、、、😭
スチョルが、息子のゴヌに自転車を教えたいからと自転車の練習をしている、それを知って、ダへの心が動いている感じもいいですね。ゴヌはスチョルの子どもではないようですが。スチョルがだんだんと素敵に思えてきました(ビジネスセンスはないけれど)。
スリとウンソンが親子というのもすぐにバラされましたね。
ウンソンのアメリカの養父母の死に、スリは関係しているでしょうし、もしかしたら、会長の奥さんの死や、ヘインの子供時代のボート事故もスリが関係しているかもしれないと思えてきました。
スリが会長に渡していたのはパスポートだと思いますが、会長が国外に発とうとした、スリ一派が当局に知らせて、会長が逮捕されるというシナリオ?
毎回、見どころ満載で、あらすじ・感想がすごく長くなります。
「涙の女王」第8話 あらすじと感想
ヒョヌは、「ペク・ヒョヌ、愛してる」とにこやかに言うヘインの言葉を聞き、「時が止まってほしい。君が何も知らずに笑いかけるこの瞬間が永遠なら」と言ったが、その後で「ドイツに行ってきた。治療は受けられなかった。僕は君に内緒で離婚書類を作成した、君はドイツで知った」と話した。ヘインは忘れていたが、、、思い出した、ドイツでヒョヌと交わした会話を。そして「もう終わりに、離婚しよう」と言った。
ヒョヌはヤンギと共に、ヘインと彼女の弁護士に会った。
ヘインの弁護士は、ヴィンチェンツォ、イタリアのマフィアのボスのコンシリエールだった!🤣🤣
ヴィンチェンツォは、ヒョヌが出した離婚理由「性格の不一致」は、誰もがホン社長の性格に難ありと思うと却下。 「多忙により疎遠となり、今後は良き友人として互いの幸せを祈る」と代案を出した。ヒョヌは「お好きなように、どんな文言でも真の理由とは違うので」と了解した。
ヘインは、車で帰る時、電車と漢江に沈む夕焼けを見た。結婚する前、ヒョヌが地下鉄乗ろうと誘ってくれて、電車から夕焼けを見たことを思い出した。
ヘインは寄り道をして、ヒョヌの日々の行動を真似てみた。小学校に行きブランコに乗って、バッティングセンターで発散し(上手!)、彼が毎日夕食を食べていた”祖母の味”に入った。
そこに、ヒョヌとヤンギが入ってきたのが、彼の声で分かった。ヒョヌは、ヘインと柱を挟んだ席に座ったので彼女に気づかなかった。
ヒョヌがヤンギに「僕はヘインのそばにいたかっただけ」と話しているのが聞こえた。
「調べるように頼まれた薬は、悪性腫瘍の治療薬でした。抗がん剤と同様だと」とヒョヌの秘書が、ウンソンに電話していた。
ウンソンは首につけているネックレスを触った。
それは、彼が希望常緑園にいた時、ヘインがホン会長たちと施設を訪問した時に落としたものだった。彼は、ヘインが近所の犬に追いかけられていたのを助けた。彼女はケガをした彼の膝にハンカチを巻き、「ありがとう」と言った。彼女が去った後、落ちていたネックレスを拾ったのだ。
ウンソンが帰りが遅いヘインを心配して外に出ると、彼女はタクシーで戻って来た。
「ペクを会社に置くのか?会社に必要なのは俺だ。君に必要な存在もな」とウンソンが言った。ヘインは「後で話すつもりだったが、ヘルキナの出店は諦める。あなたを利用するつもりだったけど」
「利用しろよ、君に見せてやりたかった、他の人には無理でも俺ならかなえられると」とウンソン。
「離婚したからそんな話を?あなたのために離婚したわけじゃない。彼が好きで結婚した、でも一緒にいることで彼を不幸にする、だからよ」とヘインは言った。
「すべて失ってもそんなことが言えるのか?その時も俺は必要ない?」とウンソンが聞いた。ヘインは怪訝な顔をした。
ボンエ(ヒョヌの母)が、ソンファを呼び出した。
ヒョヌが離婚しようとしていたことを謝罪したが、ソンファは「謝罪すれば慰謝料や財産分与で有利だと?これも録音?息子さんが会長の書斎に盗聴器を仕掛けた。今さらどうでもいいです、離婚しましたから」と。
ボンエは離婚したと知らなかったので驚いたが、「親の反対を押し切って結婚するほど愛し合った時間があったはず。残念な結果ですが、2人の幸せだった時間まで傷として残らないことを願っています」と言った。
「二人は合意したので、家族が出しゃばってお金を要求しないでください。それから会社を辞めるように説得を、未練がましい。会うのもこれっきりに」とサンファは高飛車に言い、席を立った。
ボンエはうなだれた。
ヨンドゥリ村に戻ると、夫、娘、息子、孫が心配して待っていた。
ヒョヌは、例の”ロンデフレディックの限定品”を購入した10人の顧客名簿を見せてもらった。そこに”モ・スリ”の名前があり、購入場所は6年前のNY店だった。男性用の時計、一体誰に?
ウンソンは、ヘインの車を尾行していた。彼の車の前に、スポーツカーが止まった。ヒョヌが出て来た。(ヒョヌは、先日、彼の秘書がウンソンにヘインの薬のことで電話していたのを聞き、秘書を問い詰めたのだ)。
「何のためにヘインの尾行を?今後もヘインを尾行するなら、僕も尾行します。ヘインに何かするなら黙っていない」と言った。
ウンソンは「ご勝手に。最終的に俺が彼女のそばにいる」と言った。その彼の左手に、限定品の時計が。
ウンソンが「リゾート予定地の近くの軍施設の移転が取り消しになった」とスチョルの事務所に来た。スチョルはヒョヌに助けを求め、ヒョヌが早速、国防省に提案を行い、解決、会長と父も安堵した。
スチョルは投資家に「問題は解決した」と説明したが、投資家たちは「会長の金庫番が検察の調査を受けていると顧問弁護士に聞いた。資金を引き揚げる」と言った。スチョルは、リゾート事業はおしまいかと絶望したが。
ウンソンが「我がパイワン社が単独で投資します」と契約書を作成して、会長、副会長と会合していた。
会長が今まさに判を押そうとした時に、ヒョヌが部屋に入って来た。
「会長、転換権条約をご再考ください。問題があれば会長の持ち株6.7%がパイワン社に渡るので慎重にご判断を」と言った。
ウンソンは「今日、契約が不調なら手を引きます」と言った。
会長は、その日スリから言われたことを思い出した。
「”決断の時が来る、大金を出すと言われたら迷わず受け取れ。反対する者がいたら、裏切り者なので排除しろ”と祈祷師が言っている」と。
会長はヒョヌに、「私は3回機会をやる。だが君は孫娘を裏ぎり、書斎に盗聴器を仕掛けた。今日は契約を妨害した。スリーアウト、出ていけ」と言った。
ヒョヌは出て行くしかなかった。事務所に戻るとカードロックが使えなく、パソコンのIDが消されていた。保安部が来て「会長室の指示、社員証と電子機器を置いて直ちに退出を」と言ったが、ヘインが来て「規則を無視?帰りなさい」と彼らを帰した。
ヘインとヒョヌは2人でエレベーターに乗った。ヘインが「なぜ居座るの?もう我慢しなくていい」と言ったが、ヒョヌは「僕は好きでここにいるんだ」と答えた。
ヒョヌが会社の前に来ると、ボムジャのスポーツカーが止まり、乗るように言われた。
ボムジャは、誰もいない屋上に車を止めた。
ヒョヌは「僕にはヘインだけです。僕はヘインを置いてどこにも行かない、だから会社も辞めない。そして書斎に盗聴器を仕掛けてアポロンに情報を提供し、僕を陥れようとした人物を見つける」と言った。
ボムジャが「心当たりがある」と言うと、ヒョヌは「モ・スリさん?」と。
「知ってた?モ・スリは想像以上に怖い女、数十年も他人に成り済ましてた。本名はオ・スニョン。息子が1人いて現在34歳。オ・スニョンは死亡届が出てる。一緒に探らない?」と誘った。
翌日、ボムジャはヒョヌに探偵のコナンを紹介した。
コナンの情報によれば、オ・スニョンが服役中に出産した男児は、江原道の猟場近くの”希望常緑園”という施設にいた。そこは10年前まで、会長とモ・スリが支援してた施設だった。
3人は猟場で世話をしてくれた夫婦を訪ねた。「施設の関係者を知らないか?」と聞くと、「前回の狩りに来て、”犬を売れ”と言った人が、希望常緑園にいた子に似ている。クイーンズの奨学生だったが、犬の餌に毒を混ぜて補導された」と話した。「ユン代表は国際養子」とボムジャが言うと、「あの子も渡米した」と奥さんが言った。
ホン会長はモ・スリと”弁護士法人チャン”に来ていた。
”委任状”の作成にきた。 ”議決権の行使、生命維持治療の決定“等。
スリが会長に「なぜ私に議決権を委任するんですか?」と聞いた。弁護士が「検察の捜査が入れば、本人名義の裏金だけでは横領容疑が認められない。金庫番は誰でもなれます」と言った。会長が「私のためにやってくれ」と言うと、スリは「やります。今日は会長のお誕生日だから、プレゼントです」と。会長は「ありがとう」と満面の笑みでいい、委任状に署名した。
”ホン・マンデ会長 80歳祝い”の準備が行われていた。
ユンの席の件で、スリとソンファが口論しているところに、ボムジャが来た。彼女はスリが母の形見の指輪をしているのを見て逆上し、父に抗議した。
「長男を追い出し、次男はバカ呼ばわり、誰が残ってる?この女だけよ。この女は刑務所帰りだし、子供もいるのに、他人に成り済まして生きてきた」と言ったが、スリが「私は悪事には手を染めたことはない。会長、もう耐えられません、家を出ます」と泣き、会長はスリをなぐさめ、ボンジュに「精神科にぶち込むぞ」と言った。ボムジュはスリの髪の毛を掴んだ。
それを見て会長はボムジュを叩き「私を最後の最後まで苦しめるつもりか、出て行け!」と言った。ボムジュは泣きながら「わかった。私まで追放したらお父様の体面が傷つくから、自分で出て行く。良いお誕生日を。お父様、どうか長生きしてね」と出て行った。
ボムジュは、スリの髪の毛とウンソンのくしを、コナンに渡した。DNA鑑定を行うために。
ヒョヌが入って来た。ボムジュは「生まれて初めてお父様に叩かれたの」と泣いた。
スチョルは、ダヘに「今日が人生最高の日になる。君も着飾ってゴヌと美容室へ。先に行ってる」と会長の誕生日祝賀会に出かけた。ダへは「あなた、ありがとう」と言った。スチョルは、指ハートを作って出て行ったが。
ダヘはゴヌを連れて空港に行き、携帯の電源を切ってゴミ箱に捨て、国際線のゲートに入った。
会長の祝賀会が始まった。
スチョルが司会をした。最初はよかったが、彼がデザインした、アミューズメントパークのキャラクター ”マンスンイ”が登場した時、場が凍りつき、そして失笑が。
それに気づかないスチョルだが、彼は、チョン・ダへの席が空いているのに気づいた。
スチョルは家に戻ったが、ダへとゴヌの姿がどこにもない。彼は置き手紙を見つけて、泣きながら、家の外を自転車で捜して転んだ。「ダへどこだ。ゴヌ、パパがいないと眠れないのに」と泣いた。
飛行機の中では、ゴヌが大声で泣いていた。ダへがいくらあやしても泣き止まない、、。
DNA鑑定の結果が出た。
会長はスリと将棋をしていた。
ボムジャから電話があったが、出なかった。次はヒョヌから電話、彼は出た。
「夜中に電話して何の用だ」と会長。
「すみません、急用です。お一人ですか?」とヒョヌ。
「将棋を指している」と会長。
「なら聞くだけで。DNA鑑定をしたところ、モさんとユン代表は親子でした。ユン代表は株を集めています。理事たちの持ち株である9.6%がユン代表に渡った状況。転換権条項を外すべきです」とヒョヌは言った。
「ひとまず分かった。あとでかけ直す」会長は胸を押さえながら言った。
スリが「王手、私の勝ち」と言い、会長を見て「何か?私に話でも?」と言ったが、会長は「君は、、」と言って携帯を落とした。
「大丈夫ですか?」とそばに来たスリはにんまりと笑い、
「大丈夫じゃないでしょ、そういう薬です。呼吸器に達すると10分でマヒ症状が出ると、本当だわ、すごい」。(会長の将棋の石に薬が塗ってあったのでしょう。それを触った手で会長が鼻を触り、薬が呼吸器に入っていったようです。)
スリは立ち上がり、委任状を出した。
「ご心配なく、死にません。死んだらこれが無意味に。昏睡状態なら、私が会長の法定後見人と議決権代理人になれます。だから2-3ヶ月ほど寝たきりで死を迎えて、私のために」
会長は恐れおののいた目をして、椅子から落ちて倒れた。
「ペク君とボムジャは正しかったのに、どうして私を信じたの?」と彼女は言った。
会長の脳裏に、昔の家族とともに誕生日を迎えて写真を撮った日が蘇った。会長の左には妻、右には中学生のボムジャがいた。
ボムジャは父が倒れたと聞き、ヒョヌと病院に来た。兄夫妻、ヘイン、スチョルもいたが、会長の病室の前に護衛がいて中に入れない。「法定後見人の許可が要ります」と。
モ・スリが弁護士と出てきた。弁護士が「会長は心臓発作により意識不明状態。会長の法定後見人はモ・スリさん、会長が議決権委任状を更新された。会長が意識不明の場合はモ・スリさんが法定後見人として全権を代行します」と言い、書類をヒョヌに見せた。
「子供が信頼できず、万が一の時は私にすべてを託したのね。会長の思いがわかるからその通りにするわ」とスリが言った。
ボムジャが「会長の思い?あんたの思いなら伝わった。息子のユン・ウンソクと会社を乗っ取る気ね」と。ヘインの家族たちは驚いた。「DNA鑑定でも親子だと」とヒョヌが付け足した。
「私の息子よ、いけないかしら?ボムジャ、ふざけたマネすると、死に目に会えない様に転院させるわよ」とスリは言い、病室に戻った。
クイーンズの創業者一家は経営権を奪われた。
新規リゾート事情に投資したパイワン社が、ホン会長が意識不明になったあと、転換権を行使して会長の持ち株6.7%を確保、持ち株31%でクイーンズの第2株主に浮上。パイワン社は臨時株主総会を招集、ホン会長の委任を受けたモさんがパイワン社を支持し、創業者一家の解任案が可決され、創業者一家が経営権を奪われた。
創業者一家は、行方知れず、検察調査のため出国も禁止。
ヨンドゥリ村のヒョヌの家族は、ヒョヌがクイーンズの事件に巻き込まれて元気をなくしていた。
そんな時、1台のバンがスーパーの前に止まり、ヒョヌが出て来た。父、姉、兄はびっくりしたが喜んだ。姉が「あのメギツネを忘れて気楽に生きればいい」と言った。
その時、車のドアが開いてヘインが降りてきて、「メギツネも一緒に来ました」と言った。
「他の人も来た」とヒョヌ。そして、ヘインの父、叔母のボムジュ、弟のスチョル、最後に母のソンファが車から降りて来た。
感 想
8話も盛りだくさんで最高に面白かったです。毎回、神回ですね!
まず、『ヴィンチェンツォ』登場と音楽には、笑わせていただきました!
8話で、ヒョヌとヘインは法律的に”離婚”を選びましたが、お互いへの愛は深いです。
”離婚”したことで、ヒョヌは、クイーンズ家を狙う敵に焦点を当てて行動できました。
ドラマの展開が早いです。ウンソンとスリが親子だと言うこともすぐにわかりました。
一般的なドラマなら、ウンソンが 「パイワン社が単独で投資します」と言い、会長が判を押そうとした直前に、(正義の味方の)ヒョヌが現れたなら、会長は判を押さずに済んだとなるだろうと思うのです。
また、会長がスリに薬を盛られるギリギリ前に、DNA鑑定で、ウンソンとモ・スリが親子だとわかり、会長の危機は避けられたとなると思うのですが、このドラマは、いつもあと一歩ヒョヌたちが遅くて、全て敵の思う通りになってしまった、そこが面白い展開だと思いました。
クイーンズは、スリとウンソンに乗っ取られしまいました。
モ・スリが法的後見人になり、会長の息子も娘も会長の病室に入ることさえできないのは、つらいです。ボムジュさんは、心からお父様を愛しているのに、彼女が言ってたことが正しかったのに、父はスリにだまされてしまいました。会長、体がマヒしていくなかで、スリから言われた言葉は、ほんとに恐ろしかったでしょう。でも意識が遠のく直前、会長に蘇ったのが、親子5人の幸せな思い出だったのは救いでした。
ダへはゴヌを連れてNYに行ったようです。ただ、スチョルがいないとゴヌが眠れないようなので、また戻ってくるのでは?
最後、「メギツネも一緒に来ました」とヘインが車から降りて来たのは笑えました。その後、家族が一人ずつ降りてくるのもすごく面白かったです。ヘイン母のサンファさん、ヒョヌ母のボンエさんにめっちゃ高飛車でしたが、9話では、どんなに小さくなってることでしょうか?🤣
ホン家のヨンドゥリ村での暮らし、どんなドタバタが待ってるか楽しみ。
予告で、ヒョヌが「ウンソンと同じ方法で取り戻す」と言ってたので、今後はヒョヌたちの逆襲?ワクワクです❤️
「涙の女王」第9話 あらすじと感想
〔ホン一家がヒョヌの実家に来た経緯〕
ホン一家は、会社の車で家に戻ってきたが、家の前には”土地保証金を払え”と垂れ幕や看板を持った人々で溢れていて、中に入れそうにない。
サンファにグレイスから「裏口には誰もいないのでこちらに」と電話があり、車は裏口に回った。彼女は記者を待機させていたが。
ホン一家を乗せた数台の車が裏口に来た。グレイスは全員を車から降りさせ、
「会長がモさんに宛てた委任状に、 ”本人不在の際、クイーンズタウンの管理を全て委任する”と。社用の車、運転手、携帯、法人カード、家と会社の鍵も使用不可」と言った。彼女の合図で、社用車はどこかに行った。
数個のスーツケースが置かれていた。それがホン家のすべての荷物。唖然とするホン家の人々の前に、ヒョヌが運転するバンが止まり、全員を車に乗せ「記者が追い回すので安全な場所へ避難を。会長が転換社債の特約で家族を連帯保証人に。そのため不動産、株式、銀行口座が凍結」と話し、車はヒョヌの実家に向かったのだった。
ヒョヌの家族は、突然の来客に驚きながらも、彼らを温かく迎えた。
ヘインはヒョヌに「今日はありがとう。明日出ていく」と言ったが、ヒョヌは「君がここに居てくれると僕が安心できる。元気になったら君の家族のことに口出ししない。今はただそばにいてくれ。少しだけ不幸を薄めよう」と頼んだ。
短時間に心のこもったご馳走がテーブルいっぱいに並べらえた。
ヘインの両親とスチョルは、ペク家の離れの2部屋使わせてもらった。
サンファが「ここは地獄ね」と言ったが、夫が「地獄に絹の布団はない。床もこんなにあたたかくない」と。スチョルが部屋で泣いていた。「床に敷いた布団で寝たことがない」とサンファはスチョルを心配したが、夫も「俺も初めてだ、床に布団敷いて寝るのは」と言った。
ボムジャは家の外から、ハワイにいる長兄に、「お父様のことを思うと後悔ばかり。モ・スリに優しくしてたら、こんな事態は避けられたかも」と大泣きに泣きながら電話していた。そこにヨンソクの母が来て「親が病気だと親不孝を後悔するよね、思いっきり泣くのが一番よ」とハンカチを出して慰めた。ヨンソクが母を捜しにきた。母は「変な男が私を”母さん”と、あなたの母と言って」と頼んだ。ボムジャは「私の母に何を?」とヨンソクに言ったが、彼が「母さん、ドラマの時間」と言うと、母さんは彼と一緒に帰って行った。
クイーンズタウンの主になったモ・スリのところに、ウンソンが来て「ホン一家はどこだ?」と聞いたが、スリは「知らない。ヘインのことは忘れないさ」と。
「僕が施設に入った日、 ”あなたを一番愛してる。だから会いたくても我慢する、愛ゆえに”とあなたは言った。だがあの言葉はウソだったと知った。愛してるなら我慢できない。ヘインをこの家に呼び戻す。母さんと俺のゴールは違う。あなたが俺を捨てたように、俺もあなたを捨てて別のものを選べる」とウンソンは言った。
ヘインは、ヒョヌの部屋のベッドで、机の引き出しにあったMP3を聴いていた、自分の好みと似てると思いながら。ヒョヌからメッセージがあり、「部屋のMP3で音楽を聴いてる。私の好きな曲ばかりね」と返信した。「僕のじゃない。ハ二ル外語学校、転校1日目に、校庭で拾ったんだけど、持ち主にかえせなくて」とヒョヌ。
ヘインがMP3を調べてみると、”H”のイニシャルがあった。ヘインの物だった。彼女は落とした日のことを思い出した。
”あの男の子がヒョヌだった?すごい偶然。私を愛するために生まれてきた男なの?一目惚れした子が私だと知ったら気絶するわね?”と独り言を言って、
「なんで今も持ってるの?美少女だったのね」と返信すると、ヒョヌは焦ってヘインの部屋に入り「覚えてない、落とし主が男か女か、先生か生徒か」と言い、それをまた机の引き出しにしまった。
ウンソンは、最年少の会長としてクイーンズに出社した。
海外市場の開発拠点として、2025年を目標に海外法人を設立すると会議で宣言した。
弁護士から、「ソンチーム長と面会したが、会長の裏金の行方は知らないようだ。資金洗浄も10カ国以上経由、最終地点はマレーシアだがそこにはない」と報告を受けた。
ヒョヌが入って来た。ウンソンは「あなたが法務理事だと気まずい」と言うと、ヒョヌは「転職準備中だが、弁護士の就活は現職中の方が有利。あと1ヶ月だけ」と頼んだ。ウンソンは「ヘインはどこに?」と聞いたが、ヒョヌは「知らない。車を取られ、携帯も繋がらない」と答えた。
グレイスが、モ・スリに、「店を畳む」と言うと、スリは、その必要はないと言った。グレイスは、クイーンズデパートの社長に就任できると思っていたので、ウンソンに相談に行ったが、彼は「店を畳み、渡米してチョ理事の所へ。埃が出る人が残るのはまずい」と冷たく言った。
ヒョヌは、イノシシの事故のドラレコをウンソンに渡した業者を見つけ出し、ドラレコのコピーを受け取った。チョン・ダヘがイノシシの餌を撒く姿が映っていた。
ヒョヌはヤンギに「奪い返す。ユンは法を犯してるはず。最短で行く。ユンは株を奪うために新規事業を餌に2兆ウォンの投資詐欺を働いた。その件を立証し、仮差押えを解けば、ユンから経営権を奪える。株はユンのやり方で奪い返す」と言った。
ヒョヌはヤンギと共に、土地保証金の件で、詐欺にあった人たちがバリケードを張っている所にきた。「相場の5倍で契約したのに、リゾートの件が白紙化したので2倍にしろと」と話を聞き、ヒョヌは二重契約詐欺だと分かった。
その頃、スチョルは、ダへの置き手紙を読みかえしていた。
スチョル、あなたの元妻として本当の話をする、少し怖い話よ。私はあなたより5つ年上、親の肩書き、家族、学歴は全部ウソ、ゴヌはあなたの子じゃない。施設で何度も会ったわ。結婚する代わりに、手袋、マフラー、うさぎのぬいぐるみをもらった。物をあげた相手の顔ぐらい覚えてよ。私の名前も覚えてなかったよね。昔私を忘れたように今回も忘れてちょうだい、ゴヌも。簡単よ、あなたは頭が悪いもの。
スチョルは号泣した。ヘインがやってきた。「ダへには忘れ物がある、俺だよ。ダヘは ”俺が世界一大切だ” と。大切な俺を置いて行くなよ」と泣いた。
ダへはNYのアパートで泣き出したゴヌに、「ママが大好きなぬいぐるみ」とスチョルにもらったうさぎのぬいぐるみを渡すと、ゴヌは泣き止んだ。
サンファは姉の別荘に移るつもりだったが、姉に断られた。
ボンジャンは、携帯に登録している弁護士、議員、知人等に電話したが、誰も電話にでない。
夕方、ヘインは家の外で、ナ秘書からヒョヌについて電話を受けた。その後で甥のホヨルと少し話したが、その直後、またどこにいるかわからなくなった。
気がついた時、布団の上で寝ていた。ヒョヌの家族と自分の家族が心配して彼女の周りに座っていた。サンファはいつも通りクールな反応だった。
ボムジャはサンファを外に呼び「娘が体調不良で倒れたというのに。ヘインについてご存じ?お義姉さん、後悔のないようにヘインに優しくしてあげてください」と言ったが、サンファは「私、後悔するようなことはしない人間なの」とまたクールに言って家に入った。残されたボムジャは、しゃがみこんでしまった。
そこに急いで車で戻ってきたヒョヌ、ボムジャに目もくれずに走って家に入った。「私もあんな元夫がほしい」とボムジャ。
ヒョヌはヘインと一緒に部屋に入り、「明日、診察予約をとった」と言った。
ヘインが「最近、何を?ナ秘書から、あなたがデモ中の地主に会ってるようだと聞いた」と話した。
ヒョヌは「典型的な不動産投資詐欺、仲介業者を介し、問題が生じる土地を地主と会社と別々の価格で契約を結ぶ。意図的な投資詐欺だ。それを証明する。仲介業者の会社はもぬけの殻だが、今週末に挙式し海外に高飛びの予定だったが、告訴し出国禁止になった」と言った。
ヘインは「私は黙っていられない。余命わずかだし、落ちぶれて家を失い、祖父は昏睡状態、義妹は家出、弟はもぬけの殻状態、元夫の実家に居候中、、、なんとかしたくて注射した。努力を1つずつ積み重ねたら、いつかあなたに心配をかけなくなるはず、あなたときちんと別れるのが目標なの」と言った。
「これからはなんでも共有する。君の体調が許す限り一緒に行動しよう。1日も早く目標を達成しなくちゃ」とヒョヌは言った。
ウンソンはヘインの部屋に入り、彼女のカードケースから”ミンソン大学病院の診察カード”を取り出した。
翌日、彼は病院に行き、そのカードでヘインの病気の診断書を再発行し、彼女の病名と余命3ヶ月の事実を知り衝撃を受けた。
その日、ヒョヌはヘインをミンソン病院まで連れて来た。ヘインが検査を受けている時に、ウンソンが主治医の教授の部屋に入り、ヘインの病状について聞いた。主治医は「答えられない。家族でもない」と断ったが、ウンソンは「家族になってくる」と言った。
ヒョヌはウンソンが、主治医の部屋に入ったことを聞き、ヘインに知らせた。
ウンソンは、ホン・マンデ会長が入院している病院に来た。モ・スリが「百貨店の社長には私が就任する」と言ったが、ウンソンが「いや、社長はヘインだ。戻るまでは俺が社長を」と。スリは「会長がこの状態(死なず、意識がない状態)なら21%の持ち株を動かす力は私にある」と言った。
翌日、スリが病室に戻ると、病室の前に護衛の姿がないく、病室の会長が消えていた。
彼女はウンソンに電話し「会長をどこに?今はダメよ、死んだらどうする気よ」と叫んだ。
「仕方がない。お互いにゴールが違う」と彼は電話を切った。彼の車の前の救急車が会長を運んでいた。会長の指が動いた。
ヒョヌは退社時に「訴訟の取り下げを」というメールを受け取った。彼はヘインに「今、出発する」とメールしたが、彼の車を1台の車が執拗に尾行した。ヒョヌはかわしたが、とうとう目の前に車が現れた。
訴訟相手の”ピョン・ソンウク”だった。車から3人のごろつきが出てきて、ヒョヌに襲いかかった。
ヒョヌからメールをもらったヘインが外にでた。ヒョヌに電話したが出ない。道の前にひとりの男が立っていて、彼女に向かって歩いてきた、ユン・ウンソンだった。
感 想
ホン家の人々、ヒョヌの実家にお世話になりながら、言いたい放題です。「ここは地獄ね」と言うサンファさんには絶句でしたが、夫がたしなめてよかったです。温かいお部屋に清潔なお布団がある、天国ですよね。
ボムジャさんが、一番偏見がないかのしれません。サンファさんのヘインに対する冷たい態度に、気を揉むのは、ヘインのためでもありますが、サンファさんのためでもあります。もしヘインの病気のことを知ったら、今までの娘に対する言動をすごーく後悔するだろうと思う。だから私もサンファさんを見てると、彼女のためにハラハラしてしまいます。
ボムジャさんとヨンソクさんに恋が始まる予感ですが。
ヒョヌの家族は本当に温かい人たちです。特に母のボンエさんは肝が座っていて、誰にも平等に接しますね。ヘインは義母を尊敬していますが、私もボンエさん、カッコいいと思います!
モ・スリとウンソンの乗っ取り計画は一応成功したようですが、2人のゴールは違っていたようで、不協和音が響いています。
ウンソンのゴールはヘインです。ヘインとの結婚が彼のゴールのようですね。
では、モ・スリのゴールは何なのでしょうか?
ウンソンが会長を拉致して、別の病院に運んだようです。会長の指が動いていたので意識が戻るだろうと期待しています。
グレイスは、結局ウンソンたちに利用されただけと分かり、面白くないでしょうから、ホン家に寝返るかな?
チャン・ダへも、スチョルが恋しくて戻ってくると思います。
ヒョヌがまず証明しようとしているのが、「不動産投資詐欺」、これにウンソンが関係していることを証明して、ユンから経営権を奪おうとしているようですが、この辺りの法律的なことは難しいです。
ヘインもヒョヌと一緒に頑張ろうと思っているようです。そういう気力が、生命力に結びつく気がします。
ウンソンがヘインを家に連れて帰ろうとしています。ヘインは、ヒョヌとの目的のために、彼についていくのような気がします。ヒョヌと離れ離れになってほしくないですが。
ヘインが、ヒョヌが持っていたMD3が自分の物だったと分かった時、”私を愛するために生まれてきた男なの?”と独り言を言う場面が好きでした!
「涙の女王」第10話 あらすじと感想(神回)
スチョルは、チョン・ダへにメールを送るためにWifiを探した。ヒョンテの ”クイーンズ・ジム”にWifi(涙の王子😆)環境があった。スチョルは、”優勝 ペク・ヒョヌ”のトロフィーがジムに飾ってあるのを見た。ヒョンテが、ヒョヌは相手の動きを先読みする”頭脳派ボクサー”、自分より強かったと言った。
その頃ヒョヌは、ピョン・ソンウクの手下3人と闘っていたが、ボクシングで鍛えたヒョヌの相手ではなかった。ヒョヌは3人を倒し、ピョンはヒョヌが通報した警察に現行犯で逮捕された。ピョンは警察からユン・ウンソンに電話したが、ユンは出なかった。
ユンはヨンドォリ村でヘインに会っていた。
「元夫の実家に雲隠れとはがっかりだ。ヘイン、俺を怒らせるな、これは脅迫だ。病気だと知ってる。主治医は俺に詳細を教えない、家族じゃないから。だから君の家族になる。両親は知らないだろう、息子に先立たれてるから。大切な人が傷つく姿を見たくないなら早く戻ってこい。百貨店の社長は空席、期限は2日後、記者会見がある」と言った。
スチョルがユンを見つけ、「このクソ野郎!」と殴ろうとしたが、身をかわされ倒れた。「ダへはどこに?せめて元気かどうか教えて、お願いします」と頼んだが、ユンは無視して去った。
ヘインはスチョルに、ユンが来たことは内緒にと口止めした。
ユンは、会長を転院させた病院からチョン・ダへに電話し、当分連絡は控えると言った。ダへが、スチョルに会ったかと聞くと、ユンは「激怒してる、お前をただじゃおかないと」とまたウソを言った。
ヘインは、ヒョヌの帰りが遅いのを心配していた。やっと戻ってきた彼の顔に傷があった。ヘインがシャツを脱がすと肩に棒で殴られた赤い痕が。ヘインは薬で手当した。
ヒョヌは「自慢じゃないが相手は3人、俺はボクシング経験者。相手は土地詐欺者で警察に。詐欺が立証できれば形勢が逆転」と話した。ヘインは「今度同じ状況になったら逃げると約束して」と言ったが、ヒョヌが「君に関する先約があるからできない」と。ヘインは「私のことで約束しないで」と言い、ヒョヌは同じことがあれば逃げると約束した。
翌朝、ヒョヌが出社しようとした時、ヘインが出て来た。ヒョヌの頬の傷に薬を塗って、小さな絆創膏を貼ってあげた。
ヒョヌは、「渋滞を避けた方がいいかと」とヘインを誘い、2人はスーパーの前の台に座ってアイスクリームを食べた。
ヘインが「ここでアイスクリームを食べた頃に別れてたら、結婚しなければ、いい思い出だけを胸に暮らしていたはずよ」と言ったが、ヒョヌは「違うと思う。あの時別れていたら、俺はずっと後悔してたと思う。こうなると分かってても、同じ選択をした。そばにいる時、なぜ声をかけられなかったんだろう」と言い、、、二人は顔を見合わせた。
ヒョヌが会社に行くと、社内ネットに ”人事告示、ペク・ヒョヌ、不正行為により待機命令”の通知があった。
ヒョヌが荷物をまとめて指定された部屋に行くと、ウンソンが入ってきて、「急な告示で驚いたかと。不正は人事委員会で明らかになる。意外だった、ヨンドゥリ、実家に彼女をかくまうとは。初耳って表情だな、昨日会った」と言った。
ヒョヌは「昨日は忙しかった。ピョンを警察に引き渡した。初耳って表情だな、ピョンは白を切ってるようだが、ご心配なく、僕は真相究明が得意なので」とウンソンを挑発した。
グレイスは、モ・スリの呼び出しに応じた、未精算の番号は削除しない主義だから。スリは「百貨店の社長にするわ。その代わり働いて、会長を捜して」と言った。
ボムジャは、探偵のコナンから「会長が転院させられた。転院先は調査中、モ・スリも知らない。ユン・ウンソンの独断かと」と電話を受けた。そこにヨンソンが家から出て来た。ボムジャは電話を切り、先日 彼のお母さんに貸してもらったハンカチを返した。ボムジャは ”泣いた” とは言わなかったのに、ヨンソンは「つらい時、泣くのは三流、我慢するのは二流、肉を食べるのが一流。次は肉を食べなさい」と彼女に助言した。
ペク・ドゥグァンは、選挙に敗れ、里長再選を果たせなかった。新里長のパクが、ドゥグァンの痕跡を消そうとしているのが、苦々しく寂しかった。
スチョルは、クイーンズ・ジムでWiFIに接続、しかしダへ宛てのメールは、送信エラーで戻って来ていた。
横で、ホヨルがゲームをしているのを見て、ダへと一緒にゲームをしたことを思い出した。
”友達リスト、ゴヌのママ”を調べると、オフライン2時間3分と出て来た!「ダへが2時間前に接続してた!」とスチョルは大声をあげ、ホヨルに「ありがとう」と抱きついた。
ヒョヌとヤンギは、グレイスの弱みを握り、彼女に接触した。
「届出なしに13店舗も経営、大規模な脱税に精をだしていますね」と。
「仲人業の謝礼に不満があると、手段を選ばず離婚させるそう。当事者が知ったら大変なことになるでしょう」と。
ヒョヌが「こちらの味方に?」と言ったが、グレイスは「条件次第」とお金を要求、ボムジャが「刑務所に行きたい?」と迫り、グレイスを引き込んだ。
彼らはコナンの探偵事務所で、会長の転院先の病院について情報交換。「警護をおける総合病院で、専用エレベーターがあり、ワンフロア借りられるVIP病棟に絞った」とグレイスがリストを見せた。ヒョヌが「範囲をソウルから1時間以内に。お祖父様には手動で酸素ボンベを供給したはず、1時間以上は無理」と意見し、可能性のある病院が絞り込まれた。
ナ秘書が車でヨンドゥリ村に来た、ヘインの会社の書類(?)を持って。
ヘインは彼女から、「ペク理事は待機命令を受けたそう、不正行為で。近々人事委員会も」と聞き驚いた。
ヘインはすぐにウンソンに電話、「どんな不正行為?監査部の調査ではシロよ」と言うと、彼は「裏金、人件費の横領、顧客リスト流出、どれにするか考え中だ。ペクは前科者になる」と言った。
サンファは、ミソンから「常連客が先日の謝罪したいと言ってる」と言われ、美容室で3人に会ったが、話が噛み合わずイライラが頂点に。
「カフェイン!」とカフェに入ったが、カードが停止されていて現金もない。ボンエが農園のスタッフたちのコーヒーを買いに来たついでにサンファの分も支払ったが、サンファはその分を働いて返すことに。作業服に着替えて若い先輩ナターシャにダメ出しされながら、梨に袋を被せる作業をした。
作業の後、全員に封筒に入った現金が渡された。ナターシャは4000枚で30万。サンファは70枚で4900ウォンだけど、コーヒー代が引かれて1700ウォンだった。
その日の夕食、サンファの食欲に、家族全員が目を丸くした。夜、夫が水と睡眠薬を持って寝室に入って来た時、サンファは布団の上ですでに眠っていた。「うちの奥様が睡眠薬なしで熟睡するのはひさしぶりだな」と夫は布団をかけてあげた。
夜、ヒョヌはヘインを外に呼び出し、ユンが何しに来たかを聞いた。
「”百貨店に戻れ、家にも戻れ”と」とヘインが答えると、ヒョヌは「家に?一緒に暮らすと?赤の他人なのに」と動揺、しかしヘインは「私たちも同じでしょ」と冷静。
「待機命令の件 なぜ黙ってたの?不正行為が理由、横領や収賄なんで簡単にでっちあげられる。自分で解決する、無関係のあなたに被害が及ぶのは負担なの」とヘインは言った。
「なぜ線引きするんだ、僕は君のために、、」とヒョヌが言おうとすると、ヘインは「何もしないで。私なりに方法を探す」と言って、家に入ってしまった。
ひとり取り残されたヒョヌは、、、。
翌朝、ボンエが畑で野菜を収穫して戻ると、家の外から葉っぱが落ちていた、ボンエがそれに沿っていくと、ヘインの部屋の前に着いた、彼女の電話の声が聞こえた。
「教授、薬は服用してますが、最近頭痛がひどくて、自己注射は毎日です。腫瘍は広がってないので、、」。
ボンエは、急いでヒョヌの部屋にいき、彼を起こした。
「ヘインは病気でしょ?この前倒れたし、注射も打ってる」と言うと、ヒョヌは「ヘインが隠したがってる。でも僕が留守の時のために母さんだけに教える」と言い、言葉につかえながら、
「脳に腫瘍があり、範囲が広く、まれなケースですぐに手術ができない。今は薬で経過を見てるが、助かる可能性は高くない。義叔母様以外の家族は知らない」と涙ぐみ話した。
ボンエはショックを受け「いつ知ったの?」と聞いた。「ここに来て、離婚すると言った日、帰って知った」と答えた。「ヘインが病気だと知って少しの辛抱だと思った。僕は最低だ、ヘインはすべて知りながらここについてきた。だから母さん、僕が留守の時、ヘインを面倒見てやって」とヒョヌは母に頼んだ。
ボンエは、台所の隅にしゃがみ込んで、泣いた。
夫がそんな妻を見て、自分が里長の官職から退いて悲しいのだ、と見当違いの解釈をした。
ボンエがとても豪華な朝ごはんを用意した。食卓に来たボムジュンとソンファは驚いた。ヘインも食卓を見て驚いた。ボンエはヘインを自分の横に座らせて肉を彼女の前に置いた。
その頃、スチョンはクイーンズ・ジムでWiFiを繋げて待っていた。ゴヌのママが接続、スチョルは ”ダへ、話がある” とメッセージ、驚いたダへは、「どうせ悪口」と無視。
しかし、ゴヌのパパより添付と ”ゴヌの予防接種記録、英文もある。今月はMMRと水ぼうそうだ。どこにいても忘れるな。注射の時は「サメのかぞく」と歌って”とメッセージが。
ダへは、スチョルがゴヌの注射の時、いつも「サメのかぞく」を歌い、ゴヌが泣かなかったことを思い出した、、、が返信はなし。スチョルは、ゴヌのママ ”ログアウト”を見てうなだれた。
ヘインが家を出ようとすると、母サンファが呼び止めた。「ソウルへ行く、大事な用事なの」とヘインが言うと、「ユンに会いに行くのね。ユン側につくつもり?まさか会社を独り占めしたくて、あなたがユンと仕組んだの?」と母。ヘインは言葉を無くし「好きに考えて」と。
ボンエが、耕運機で2人の間に入って来た。ヘインに「ソウルに行くの?タクシーが来るところまで送ってあげる」と言い、ヘインは耕運機の後ろの荷台に乗った。
のどかな田舎道を、ヘインを乗せた耕運機がゆっくりと進んだ。
「お義母様、お世話になりました」とヘインが言った。ボンエは「遠くに行く人みたいに言うんだね」と言って、、、涙ぐんだ。耕運機の荷台で、ヘインの髪が風に揺れた。
ヘインはクイーンズ百貨店の前でタクシーを降りて中に入った。ヘインに気づいた社員たちが、最敬礼した。
ヒョヌは、ヘインがクイーンズに来ていることを知らなかったが、ナ秘書から”非常事態”だと聞いた。
ヘインは、ウンソンの手配で、メークアップを施され、白いスーツに着替えた。
ウンソンが「歓迎するよ」と満面の笑顔で来た。ヘインは「奪われたものを取り戻せないなら、共有でもいい。約束を守って」と言った。2人を乗せた車が出発した。
ヒョヌは2人を追って、”ユン・ウンソン会長就任会見場”に来た。
ヒョヌはヘインを見つけ、「ヘイン、どうしてここに?」と聞いた。ヘインは「言ったはず、自分で解決すると」。「その方法がこれか?」と聞くヒョヌに、「うん、確実で近道よ」とヘインは答えた。ウンソンが「行こう」とヘインの腕を抱いてヒョヌの前を離れた。
その頃、グレイスのツテで、父ホン会長の転院先を突き止めたボムジャは、グレイスと”イェソ医療院”に来た。2人が病院に入った時、グレイスはモ・スリから電話を受けたが、彼女は、「まだ見つかりません」と答えて切り、ボムジャに「手を切ったわ」と言ったが、、。
その頃、モ・スリは、警護の男性6人を引き連れ、どこかの病院に来ていた。
ホン会長を看護している女性が「容態は相変わらずです」と電話に答えて、病室のドアを開けた、、。
ベッドの上の会長は目を開けていた。
ウンソンとヘインは、控室でスタッフから会見の段取りを聞いた。
「主な経済誌と日刊紙、放送メディア、海外通信社が取材に来ている。広報が記事を配布した。発言内容はプロンプターに出ます。結婚発表は?」と言うと、ウンソンが「プロンプターは不要、発表は最後に」と言い、ヘインに「いいよな?」と確認した。
ウンソンとヘインは会見場に入った。
まずウンソンが挨拶。
「皆さん、ユン・ウンソンです。パイワン社が第2株主となり、私はクイーンズの新会長に選ばれました。これはホン前会長の不在と株価対策のためでした」
ここでヒョヌが会場に入って来た。
「にもかかわらず無責任な憶測やデマに苦しめられました。 ”前会長を裏切った” ”創業者一家を追い出した” 等々。真実は1つ、全てはホン前会長の意志でした。これを証明するため、この場で重大発表を行います。友人で有能なホン・ヘインさんを百貨店の社長に復帰させます」と言った。次にヘインの挨拶。
「皆さん、ホン・ヘインです。ユン新会長の話にあったように、私とは大学時代から長年の友人です。私はそんなユン会長」、ヘインは一瞬止まった、プロンプターには ”ユン会長と共に、、、” と出ている。ヒョヌが会場を去ろうとした。
ヘインは「ユン会長に、脅迫を受けました」と続けた、ヒョヌが振り返った、会場がざわついた。
「元夫のペク・ヒョヌさんに濡れ衣を着せて、刑務所に送ると。証明できる音声もあります」
ウンソンが驚愕し、彼女を止めようとしたが、ヘインは続けた。
「私は百貨店の社長に復帰できません。その理由は、残りわずかの命だと余命宣告を受けたからです」と。
ウンソンが驚愕の目でヘインを見たが、ヘインは彼に一瞥もくれず、正面を睨んだまま。
ヒョヌは涙でいっぱいの目で、じっとヘインを見つめた。ヘインはヒョヌの方に顔を向けて、彼を見つめ、、、そして彼に向かって歩み出そうと、、。
感 想
10話、神回!! 涙腺、崩壊、、、最後のヘインの言葉に震え、胸がいっぱいになりました。
この後のエピローグがまた良くて、素敵すぎて、ここでも涙腺崩壊。でも文章にはしません、っていうか、できないです。(説明になってしまうから)。
エピローグを見た後で、再度、ヘインの会見を見ると、彼女の覚悟とヒョヌへの愛しかないと感じて、ほんとに胸が熱くなりました。
万が一、ヘインがウンソンの言うことを聞いたとしても、ウンソンがヒョヌに濡れ衣を着せ犯罪者にすることは簡単だし、それに罪悪感を感じる人間でもない。
ヘインはそれが分かっているし、何よりも、ヘインが一緒にいたい人はヒョヌしかいない。一瞬でもウンソンと一緒にいるという選択肢は彼女にはない。
ヘインは、余命宣告を受けたことを世間に公表しました。ウンソンは、ヘインが子供を亡くしている両親のために病気のことを内緒にしていることも脅迫の材料にしましたが、ヘインが自ら公表すれば、ウンソンは、もうそれを脅迫に使うことはできません。
彼女は教授に病状の相談をしていましたが、両親にも知らせる時だと思ったのかもしれません。
ヘインの会見の言葉には、本当に震えました。彼女の賢さ、覚悟とヒョヌへの愛、、、感動しました。
スチョルにも泣かされました。彼はダへたちが外国にいると分かっているのでしょう。スチョルの愛はダへに届いたと思いますが、彼女はどうするでしょうか?
サンファがボンエの農場で働いて、コーヒー代を稼いで、その夜、ご飯をいっぱい食べて熟睡するのもすごくいいエピソードでした。
サンファは、ソウルに行くヘインに、またひどいことを言っていました。
パク・ジウン作家は、サンファさんにひどいことを言わせていますが、それでも私は、作家のサンファへの愛を感じるのです。 ”人は間違ってしまう”ということへの愛というか、、。
ボムジャとグレイスがホン会長の病室に向かい、モ・スリと6人護衛たちも会長の病室に向かっています。グレイスは本当にボムジャ側についたのでしょうか? ホン会長の病室に辿り着けるのは、ホンジャ?それともスリ? 会長は目を開けていました、意識が戻ったのだと思います。
ヒョヌとヤンギがグレイスの弱みを握り、そこにボムジャも参戦する場面、傑作でした😆。ヤンギの「業界では有名な方なので芸能人に会う気分」とか笑える!ほんとに俳優さんたちが芸達者です。
ヘインが、ボンエの耕運機の荷台に乗せてもらって、のどかな道をいく場面。二人の会話は少しだけです。荷台に座るヘインの後方の稲穂、空、風に揺れるヘイン髪とすがすがしい表情にも泣けました。
ヘインに奇跡がおきますように。
「涙の女王」第11話 あらすじと感想
「残りわずかの命だと余命宣告を受けたからです、、、」
ヘインは衝撃の記者会見を終え、ヒョヌに向かって歩き出したが、途中でまた意識が朦朧とし、ジャスミン畑に迷い込んでしまった、倒れそうになった彼女をヒョヌが抱きかかえた。
ヘインは、救急車で病院に運ばれた。
”ホン元社長 余命わずか”は、すぐにネットニュースに、ヨンドォリ村にいるヘインの両親、スチョル、そしてヒョヌの家族たちに衝撃を与えた。家族はすぐに病院に駆けつけ、集中治療室で眠っているに彼女を見た。
ボムジャとグレイスがエレベーターに乗った時、閉まるドアにバッグが挟み込まれた。6人の護衛を連れたモ・スリだった、彼女は護衛たちに命じて、2人をエレベーターからつまみ出した。
スリがVIPフロアーに着いた時、ボムジャが階段を駆け上がってきて、「今までの無礼は謝ります、父に会わせてください、土下座しようか?」と涙を流した。スリは面会を許可した。
病室に入ると、会長はベッドに座っていた。ボムジャは「お父様、意識が戻ったのね」と父に抱きつき、「モ・スリ、終わりよ。意識が戻った今、委任状は効力を失った」と言ったが、会長はスリを見て「誰ですか?」と。ボムジャのことも分からず、彼女は病室から追い出された。
医師は会長の症状を、「MRIの結果、外傷による血管性認知症。記憶、認知などに問題がある。回復の可能性は個人差がある」とスリに説明した。
サンファは「ヘインの病気のことを黙ってたのね、まただまされた」とヒョヌを責めた。ボムジュンが「やめなさい。それを言う資格が?」と妻をたしなめた。彼らは担当医から、ヘインの病名と詳しい症状を聞いた。
家族のショックは図りしれなかった。
病室に入り、父ボムジュンはヒョヌに、「娘が口止めしたんだな、1人で苦しかっただろう」と労った。「すみません。ご両親に心配をかけたくない一心でした。治療が効いたら話す気だったようです」とヒョヌは答えた。
ボムジュンはエレベーターでひとりになった時、膝から倒れおち、泣き崩れた。
サンファは廊下のベンチに一人座っていた。ボムジャが戻ってきて慰めたが、「知ってたのね、だから”後悔しないように”って。知らないのは私だけだった、、」と言った。しかし、前にヘインが「大問題が起きたと言ったでしょ、知りたくない?」と聞いた時、「あなたなら何でもうまく対処する」と相手にせず、ヘインがヒョヌの実家で倒れた時も「大げさなんだから。みんな大変なのよ」と冷たく言ったことを思い出し、泣き崩れた、、。
ヒョヌは一晩中、ヘインの手を握って祈りを捧げた。
チョン・ダへは、”ヘインが余命わずか”をネットで読み、ウンソンに「スチョルもショックを受けたはず、彼はパニック障害、薬を誰かに届けさせて。倒れて死んじゃうかも」と電話。ウンソンは「死なせておけ、二度とこの話をしたら俺が殺す」と怒鳴って電話を切った。
翌朝、スチョルがヘインの病室に来て、ヒョヌに「この呪符のせいで、姉さんが変な病気になったのならどうしよう」と泣きながら、黄色の呪符を破った。ヒョヌは彼を抱きしめた。ヘインが目覚めた。「スチョル、今までごめんね」と言うヘインに、スチョルは「いつもの姉さんじゃない」とまた泣いた。ヒョヌは彼に「先生とみんなを」と言った。
ヒョヌは「大丈夫?」とヘインに聞いた。
「愛してる、初めて会った時からずっと、、好きだった。ごめんね。離婚したがってことも知ってた、長い間耐えてた、大丈夫、気にしないで。このまま死んだら気持ちが伝えられない、だから生きているうちに言っておくの」とヘインは言った。
ヒョヌは、彼女を手を取って「ゆうべ僕は一生分のお祈りをした。 ”妻が死んだら俺は何もできない”って。君が死んだら抜け殻だ、だからバカを言うな」
「本心を隠したまま死ぬかとビクビクしてた」とヘイン。
「大丈夫、死なない。絶対死なせない」とヒョヌはヘインをを抱いた。
スチョルが、ヘインが目覚めたと両親たちを呼びに言ったが、母はどこかに行ってしまった。
病室では、ボムジャンが「大丈夫だ、友人に有名な医者がいる」と言うと、ヘインは「早く言えばよかった。ごめんね」と謝った。父は「もう大丈夫だ、私に任せろ」と微笑んだ。
ヘインが「お母さんは?」と聞いた。
サンファは非常階段に座って泣いていた。ヒョヌがサンファを見つけた。
「母として最低だわ、情けない、自分のつらい気持ちを娘にぶつけていたなんて。あの子が差し出した手を一度も握り返したことがなかった。ひどい母親だわ」とサンファは言いながら泣いた。ヘインが聞いていた。
「私みたいな娘は私も嫌だわ。自分を責めないで」とヘインが言った。
「ヘイン、すごく苦しかったでしょ?何も知らなくってごめんね。お母さんが悪かった」とサンファは泣きながら謝った。
「それとは関係ない。お母さんがわからずやだから言いたくなかった」とヘインも泣いた。
「私が悪かった。あなたが死んだら私はどうすれば? 死んだらダメよ、ヘイン死なないで」と。
母と娘は泣きながら抱き合った。
会長は、モ・スリに車椅子を推されながら退院し、自宅に戻った。
スリは会社の役員たちを家に呼んだ。先日の会見について、「知らなかった」と言う彼らに、「今後はユン会長の前に私が書類を決済する、明朝、広報部をここに。前経営陣に同情が寄せられ、株価が下落してる」と怒った。
その頃、ウンソンは弁護士から、「株価下落でアンカーLPの反発、資金回収が遅れる懸念がある。GP設立も要求されてる」と報告を受けていた。
「元会長の裏金があれば解決する、裏金の行方は?」とウンソンは弁護士に問い詰めていたが、行方は不明だった。
ヒョヌの父は、食欲がないボムジャンをおいしいうどん屋さんに連れて来た。
「私に任せろと言いましたが、頼りになるかわかりません」という気弱なボムジャンに、「頼りになりますとも。私は父を早く亡くしましたが、今も悩みがある時は心の中の父に相談します。親は子にとって灯台のようなものなんです。だからよく食べて、力強く明かりを照らさないと」と励ました。2人はうどんを食べた。
ヘインの病室にナ秘書がお見舞いに来た。彼女は白いワンピースの写真を見せ「正規価格で高い服を買った、社長が復帰すると思いうれしくて。人見知りだから人事異動は不安、だから復帰してください。服の支払いが終わりるまでには復帰を、6回払いです、必ず復帰を」とヘインにお願いして、ハグして涙を流した。
ヘインはヒョヌに、2人に関するSNSの感想をみせて、あれこれ言ってた。病院でも2人は有名だった。「私に優しくしてみて。甘い瞳で私を見つめる」とヘインがリクエストすると、ヒョヌはそれに応えた、「悪くない」とヘイン。2人の写真を撮るギャラリーは増えるばかり。
ヒョヌがヘインの腕を抱いてロビーに歩いているところに、ウンソンが来た。
ヘインが彼に電話したようだ。2人はベンチに座り話した。
「本題に入るわ。アンカーLPの圧力もあるしGPを設立したら、その持ち株では立場が危うくなる。また何か仕組んだら代償を払ってもらう。それが用件よ」と言った。
ウンソンは「それが用件か、でも君から連絡をもらうと俺はときめく。知らないだろ、俺がいつから君を思ってるか」と。
「知りたくない。大学の時、なぜ絶交したと?困った時に助けてくれたけどそう仕向けたのはあなただった。それが手口、今もそう、わざと私を苦境に陥れた。好きになると思う?」とヘイン。
「ならペク・ヒョヌは?あいつは逃げようとしてた」とウンソン。
「今はいる。私の隣にいる、十分でしょ」とヘインは答えた。
ウンソンは帰り際、ヒョヌにまた「ヘインから離れろ」と言った。ヒョヌは彼を殴り「お前が何をしようが、僕はずっとヘインから離れない、そばにいる」と宣言した。
ウンソンは不機嫌で家に戻った。ピョン・ソンウクが来ていて、「二重契約で責任を取るのは俺だけで、ユン会長はその地位に納まると?」と脅した。
「ユンが管理するLPの件で、パイワン社は31%。GPを設立したら立場が危ういとカマをかけたら、認めてた、まだ裏金を見つけてない」とヘインはヒョヌに話した。ヒョヌは裏金のことを知っていて、金が動いた経緯を詳しく調べていた。
ヘインはどうやって調べたのかを聞いた。彼は「クイーンズの社員が水面下で不満を募らせてる。勤続30年以上の社員や、会長秘書だったチャンさんも好待遇を拒否して退職した。彼らが生涯を捧げた会社のために情報を提供してくれた。僕も会社のため、君がどれだけ会社を愛してるか知ってるから」と言った。
ヒョヌは”人事委員会”にかけられた。しかし、キム・ヤンギと2人の弁護士が、ヒョヌの弁護についた。 ”守秘義務違反、情報流出、横領”などの不正について、弁護士たちは、会社側のでっち上げを証明し「皆様の賢明なご判断を」と言った。
ウンソンは、ヒョヌと3人の弁護士が堂々と歩いているのを見て、逆上、ピョン・ソンウクに電話して「ペクを消しくれ」と電話した。
ヒョヌは仲間の商法専門の弁護士に、「口座の流れを調べてほしい」とシュレッダーにかけられた書面をつなぎ合わせた書類を数枚渡した。
「ユンは会長の裏金を血眼で探してる、9000億ウォン、俺が横取りする」と言った。
グレイスは、モ・スリに近寄り、スリがホン会長を世話している様子を見た。
会長は将棋盤を見て、怯えるような仕草をした。スリは、グレイスや世話人を退出させた。
「あれを見て思い出した?裏金は?私の名義にしたんでしょ。どこに隠したの?」と会長を問い詰めているのを、グレイスがドアの前で聞いていた。
豚肉焼き店で、ヘインの退院祝いが行われた。ヘインの家族、ヒョヌの家族全員が参加。ボムジュンとスチョルが、家族のために肉を焼いた。
サンファは、ドイツで治療のために白血球の数値を上げる必要があることを知り、「体力をつけることと、ビタミンとたんぱく質摂取と休養が大事よ。私が献立を考える、肉、大豆、バナナ、ナッツ類」と調べたことを話した。ヘインは嬉しそうだった。
ヘインは壊れたドライヤーが使えないので、ヒョヌに髪を乾かしてもらった。ヒョヌは、毎日やってるので、上手になった。「他にやってほしいことは?もっと尽くしたい」と言うヒョヌに、「髪を乾かすだけでいい」とヘイン。
「ゆうべ、スチョルをみて5秒ぐらい誰?と考えた。主治医の名前も思い出せず、病室に戻れず迷子になった。記憶障害や感覚障害、言語障害は、人ごとだと思ってた。でもそうなった。次の段階を思うと恐ろしくなる。今は十分幸せだから、更に悪くなったらあなたは私から離れて、それが望みよ」と彼女は言った。
スチョルは、クイーンズ・ジムでヒョンテと苦い酒を飲んだ。
ヒョンテに「僕のボクシングの師匠に。ユンを殴るどころか、かすりもしなかった。家族を守る時に何もできないなんて」と訴えた。
ヒョンテは「教えてやる。短時間では無理がある、1つだけマスターを。強いやつを一発だけ殴る」と。早速、実技に移ったが、、。
ヒョヌは、グレイスをヨンドォリ村に呼び、ヘインの家族に会わせ、
「お祖父様の裏金、今は韓国あることが分かってるが、会長が倒れる前にモ・スリさんに」と言ったが、グレイスが、
「でも見つかってない。京畿道に5000平米の倉庫が、そこにカネがある」と話した。
グレイスは、変装したヘインの家族を引き連れて、倉庫”トラスト・ストレージ”に来た。
中は空調設備があり、絵が保管されていた。車で来たヒョヌは、ヘインから連絡で事務所に行った。
その頃、ウンソンは元会長宛の”トラスト・ストレージ”からの郵便物を見た。
ヒョヌは、ドラレコのデーターをウンソンに渡して逃げた業者の男性に、事務所のパソコンの中身を解析させていた。ヘインはヒョヌと会い、絵画を使った資金洗浄だと話した。しかし9割以上の額を払い戻してもらった現金のありかは不明だった。
ヒョヌとヘインは分析を続け、他のメンバーたちは戻った。
夜になり雨が降り出した。ヒョヌはヘインにコートをかけてあげて「待ってて」と言ってその場を離れた。ヘインはめまいがしてしゃがみ込んだ。そこに傘をさしたヒョヌが戻ってきた。
「2人で食事をしよう」と言うヘインを乗せて、ヒョヌは車を出したが、後ろから車が追ってきた。激しいチェイスを避けたが、横から車が出てきて前に止まった。
その車から出てきたのは、ヒョヌだった。ヘインが窓に映った運転手の顔をみると、ウンソン、彼はドアをロックした。
ヒョヌは、「ヘイン!」と車の前からヘインの名前を呼んだ。
感 想
ヘインが「余命宣告を受けたからです」と記者会見で衝撃の発言をしたことがニュースになり、家族がヘインの病気を知ることになって、、、
ヘインのヒョヌへの思い、家族への思い、そして、家族のヘインの思いに、涙、涙、でした。
母サンファさんがヘインに謝ることができて、ヘインはもちろん母のために黙っていたわけで、お互いの気持ちが通じてよかったです。
そういえば、スチョル、呪符持ってました。それを破るとヘインが目覚め、スチョル、ホッとしました。
ヒョヌのお父さん、ボムジュンをうどん屋さんに連れてきて励ましてました、ほんとにいい人。
スチョルとヒョンテの2人もいいです。できる姉と、できる弟を持った2人、いい人たちです。スチョルがヒョンテ師匠からボクシングを習って、ウンソンを殴れるといいなぁ。
ナ秘書とヘインの関係もいいですよね、ヘインのいい部下を持っています。
回を追うごとに、それぞれの登場人物に愛着を感じます。
ヘインが目が覚めて、ヒョヌに「愛してる」と言えてよかったです。でも、「これ以上症状がひどくなったら私から離れて」と言ったのは寂しかったです、、、ヒョヌが離れることはないと思いますが。
ホン会長は目覚めましたが、外傷による認知症を患っているようです。モ・スリは、会長の裏金がどこにあるかを知らないで、会長に薬を盛ったってことですよね?
会長がいつ回復するのかが見ものです。もしかしたら、すでに回復してるけど、認知症を演じているのかも?
ヒョヌには、裏金が、”トランス・ストレージ”のどこに隠されているのか分かったのでしょうか?
最後の場面はまた衝撃でした。ヒョヌがヘインを残して行った後、すぐに傘をさした人が来たので、”またウンソン”と思ったけど、顔がヒョヌだったので??でした。
「スチョルの顔が5秒ほどわからなかった」というヘインの言葉は、この場面の布石だったのですね。
ヘインはウンソンをヒョヌだと思ってしまった。彼女に認知の誤作動が起きて、症状がまた進んでいるようで、つらいですね。
ずっとハラハラし続けても、最後には奇跡が起きることと信じています🙏
「涙の女王」第12話 あらすじと感想
ヘインとヒョヌは、”トラスト・ストレージ”の事務所で防犯カメラの映像を見た。ヘインは倉庫から出発した ”UNIT 101” と書かれた大型トラックが、家の前に止まっていたことを思い出した。2人は「裏金は家に運ばれた」と推察した。
雨が降ってきた。ヒョヌが車を取りに行っている間に、ヘインは、ウンソンをヒョヌと間違えて、彼の車に乗って行ってしまった。ヒョヌが追いかけ、彼が車から出てきた時、ヘインは初めて間違っていたと気づいた。
ウンソンはヘインに「あいつに、俺をペクと間違えたと言うのか?驚くだろうな」と言った。ヘインは車を降り、ヒョヌに「ウンソンと偶然会って家に招待された、お祖父様に会いたいわ」と言った。ヒョヌは、一緒に行くと言ったが、ウンソンに断られた。ヘインは「迎えてに来て」と言って、ウンソンの車で去った。
ヒョヌは何者かに殴られて倒れた。
ウンソンは、ヘインの家の前で車を止め、「着替えて飯を食ったら、お祖父さんに会え」と言った。ヘインは自分の部屋に入り、特別のペンを持った。
ウンソンは、ピョン・ソンウクから「処理した。逃亡資金は?」と電話を受けたが、「今、会ったら疑われる、隠れてろ」と一方的に言い、携帯の電源を切った。
ウンソンは使用人にあれこれ注文をつけ、食卓の準備をし、ヘインの好きなワインを選んだ。しかしヘインは冷たい態度のまま。ウンソンは「時間をくれ、誤解を解く時間」と言い、養護施設でヘインが犬に襲われた時に落としたペンダントを見せ、「初めて会ったのはもっと前、海で溺れてるのを助けた。母は秘密を守ために俺を施設に捨てた、だから言えなかった」と言った。「気の毒ね」とヘインは言った。
その頃、ボンエはヒョヌの昔の写真を見ていた。サンファが起きてきて一緒に見た。
「ヒョヌは子供の時からイケメンで有名。勉強もでき、ボクシングも水泳の得意、”子供海兵隊”にも参加してた、溺れてた子を助けたんですよ」と話した。ソンファは、その海に見覚えがあった。
ウンソンは、ヘインをホン会長の部屋に連れてきた。ヘインだけ部屋に入り、ウンソンは外に。
モ・スリが「正気なの?あの部屋にいれるなんて」とウンソンに怒鳴っている声が聞こえた。すぐにヘインは部屋から出てきた。
「若いのに病気なんで気の毒。何を探りにきたの?だから、お祖父様は家族より私を信用したの」とスリ。
「ウソだと分かってます。あなたに苦労させられて家族が仲良くなりましたが、礼は言いません」とヘインはクールに言って去った。
ヘインは外に出たが、正門がわからなくなった。ウンソンが彼女を追いかけたが見失った。
ヒョヌがヘインを迎えに来た。しかしヘインは、ヒョヌなのかウンソンなのかが分からず、「ヒョヌ?本物?殴られたの?」と聞いた。ヒョヌは「殴られてない、3人相手でも負けない」と言った。ヘインは本物だと確信し、車に乗った。
ウンソンは2人の様子を防犯カメラで見て逆上、ピョンに電話したが、「あんたが悪いんだ。カネを送れ、でないと警察にバラすぞ」と脅された。
ウンソンは食卓に戻り、ヘインがほとんど手をつけていない食卓の皿を投げつけ、手にケガをした。
スリが来て「分かった?ヘインに利用されてるだけよ」と言った。ウンソンは「慣れてる、母さんに利用されてきたから」と。スリは「放ってないわ。大金を受け取りながら養父母はあなたを虐待、だから下戸なのに飲酒運転で死んだ。あなたをいじめてた施設が焼失し院長が死んだのも事故?邪魔する者は容赦しない、たとえヘインでも、これが私の愛し方よ」と。
ヒョヌはヘインを自分の部屋に案内した。離婚後住んでいる部屋だ。
ヒョヌが快適そうに暮らしているのを見て、ヘインは「離婚という夢がかなって、あなただけでも楽になってよかった」と嫌味を。ヒョヌは「全然楽じゃない、君がいない。君に会いたくて、恋しかった」と。
ヘインが「腹ペコよ」と言うと、ヒョヌはすぐにご飯の用意を始めた。手際よく、豆腐チゲや目玉焼きのおいしそうな食事が用意された。
ヘインが一口食べ「美味しい、料理上手を隠してたのね。私が死んだら、他の女とケンカしても逃げ場のない家で、チゲを作ってあげて仲良く暮らすの?」と聞いた。
ヒョヌはむせた。「僕と付き合う女などいない。みんな知ってる、君は前夫を救った”純情な女”、僕はそんな君と離婚した”バカな男”だ」と言った。
ヘインは「みんな付き合いたがるわ。イケメンで優しくて賢いのに威張らない。その上おいしいチゲも作れる。最高の男性よ。何度生まれ変わってもあなたといたい」と平気な顔で告白を。ヒョヌは「ドキドキする」とネクタイを緩めた。
ヒョヌは、ヘインにお祖父様の様子を聞いた。
ヘインは、「お祖父様は私が分からなかった。でも、私のために特別に作ってくれた、録音機能があるペンを置いてきた。’伝えたいことを録音して”と言って。正気に戻れば分かるはずよ」と話した。
スリは会長の部屋に入り、「孫娘は裏金の場所を聞きに来たんでしょ?なんで隠したの、死なせない、生き地獄は続くのよ」とわめいた後、
「ヘイン、脳腫瘍で余命わずからしい。天下のホン・マンデが、孫娘が死ぬと聞いても分からないなんて」と冷たく言って部屋を出た。
チョン・ダへのマンションに男が来た。彼はゴヌの生物学上の父親(?)。男は「スチョルは捕まる。財務理事だった頃の俺のミスをあいつのせいにして、検察に密告した」と言い、泣くゴヌに暴言、ダヘに暴力を振った。ダヘはワインに薬を入れて男を眠らせ、荷物をまとめてゴヌを連れて部屋を出た。
ヒョヌはグレイスを呼び出し、「裏金が見つかりそう。そのためにヘインも家へ。5%渡す」と言って、彼女から”クイーンズ通行パス”を受け取った。
防犯カメラに2人が会っていた映像があり、グレイスは、スリとウンソンに呼び出された。命の危険を感じたグレイスは「情報を探っていただけ。ペクから取引を持ちかけられた。裏金はこの家の中にあるようです」と2人に話した。
スチョルは、早朝からランニング、シャドーボクシングとトレーニングしていた。
ヨンドォリ村に、黒い車で、あちこち盗撮している男が2人出没していた。
村では”守護隊”5人が募集され、スチョルは応募すると意気込んだ。応募人は3人しかいない、スチョルは自動的に合格。
ヒョヌはヘインを乗せて、ヨンドォリ村に戻る途中で、眺めのいい場所で車を止め、2人は外に出た。
「うちの村の告白スポット、百発百中。夕焼けもきれいが、肌がほんのり赤く染まって、今の君もとてもきれいだ」とヒョヌが言った。
「告白するの?」とヘインが聞くと、「告白というよりお願いが」とヒョヌは、ポケットから指輪の入った箱を出して、「離婚を取り消したい。復縁は負担だろうから」と言った。ヘインは指輪をとって自分で左薬指にはめ、「ピッタリだわ」と笑った。「僕がはめてあげないとい」と言うヒョヌに、ヘインは指輪を外して箱に戻した。
「返品して。実は昨日、あなたとウンソンを間違えたの。記憶もごちゃごちゃ、あなたの顔すら分からなかった。言ったはず、 ”次の段階はあなたといない”と、その時がもう来てしまった。夕焼けもきれいだしもっと素敵に見える。だけど本物のヒョヌかしら、これは現実なの?だから何も約束できない、ごめんなさい」ヘインは言って、車に入って泣いた。残されたヒョヌも泣いた。
探偵のコナンがヨンドォリ村に来て、ボムジャに、ドローンで撮影した会長の様子を見せていた。ヨンソンが「母を見てませんか?」と走ってきた。村の人たちも捜しているが見つからない。ボムジャはコナンにドローンを操作させると、仙女峰に母がいた。
夜、母を寝かしつけたヨンソンが出てきて、ボムジャにお礼を言った。「うらやましいです。父も病気なのにそばで看病できない。父はすごい人でした、だから食ってかかった。父への最後のことばは ”葬儀にはでるわ”、後悔してます」と泣いた。
ヨンソンは「俺は刃向かったことがない。俺が幼い頃、母は家を出た、父のDVがひどくてね。俺は母なしで育った。認知症の母を介護施設から引き取ってきました、正気の母とケンカしてみたい」と言い、
「人生にはそれぞれ抱えている石ころがある。幸せそうな人のポケットにも重い石が入ってる。だから、うらやんだり、自分を責めたりしないで。お父さんも分かってるはずです」とボムジャを慰めた。
ホン会長は、世話人から渡された薬を飲んだ。しかし彼女が部屋を出ると、薬を口から出し、車椅子を動かして起き上がり、棚に隠している陶器の入れ物に入れた。
ヘインの家族とヒョヌとコナンは、裏金の隠し場所について話し合っていた。
ヘインは「お祖父様から、”お嬢さん、戦争が始まったらうちに来て、防空壕があるからそこに隠れるといい”と言われた」と話した。
ボムジュンは「近い物ならある。パニックルームを造ったと父さんが言ってた」と。しかし誰も”パニックルーム”がどこにあるか知らなかった。
その頃、スリとウンソンも裏金の隠し場所をパニックルームと見当をつけていた。
村の”守護隊”の3人、ヒョンテ、チュンシク、スチョルは夜の見回り中。
彼らの目の前にタクシーが止まり、ゴヌを背負って、金の仏像を持ったチャン・ダへが降りてきた。スチョルは彼女を抱きしめた。
スチョルはダへたちをヒョヌの実家に連れてきた。ダヘが謝ったが、サンファは「その子も見たくない、出ていって」と怒った。スチョルが「”ゴヌ”は俺の子だ。勝手に追い出さないで。自分の家でもないだろ」ダへを連れて部屋に入った。
ダへは「戻ってきたわけじゃない。ジュノはあなたに罪を被せる気、心配で来た。私は財閥と結婚してお金が欲しかっただけ。あんたのやさしを思い出して、何も喉を通らなかった」と泣いた。スチョルは「俺は君と暮らす、どこにも行かせない」とダへを抱きしめた。
翌朝、ヘインは、ヒョヌの部屋で昨日の指輪の箱を見つけた。
はめてみるとサイズはぴったり、ラウンドブリリアンカットの美しいダイヤ。うっとり眺めていると、ヒョヌが「忘れ物」と戻ってきた。ヘインはとっさに手を後ろに隠した。
ヒョヌは「君に負担だった、返品する」と指輪の箱を持った。ヘインは振り向いて、指輪を素早く箱に戻し「トレンド分析してただけ、見る目があるのは認める、でも見てただけ」と言い訳をして自分の部屋に戻った。ヒョヌは「トレンド分析するなら置いておく」と嬉しそうに言った。
ヒョヌは、ヤンギのツテで、パニックルームの設計士からお祖父様宅のエレベーターが特別仕様だと情報を得た。実際に住居を見る必要がある。
ヒョヌは家族会議で、「主治医によると、お祖父様が家に戻ってから、治療も受けず、薬ももらっていない。監禁されていると通報すれば警察と中に入れる。明日の朝、みんなで行こう」と話した。
ホン会長はいつもの通り、薬を口から出し棚の陶器の入れ物に入れたが、、、後ろにスリが立っていた😱
「正気に?ヘインが来たあとから変だと思ってた。時々正気に戻るでしょ、でも短時間だけ、助けも呼べず、携帯もない、地獄でしょ?」とスリ。
「そのとおり、ここは生き地獄、私は天罰を受けている。君はこれが目的でうちに入りこんだのか?」と会長が聞くと、
「会長が好きだから、長い間いたとでも?」とスリは高笑いし、「裏金のありかを言いなさい、話せば楽になるわ」と会長の顔を両手で挟んで脅した。
夜、会長はヘインが置いていったペンに何かを吹き込んだ。
そして車椅子で階段の上に来て、そのまま下へ、、、、。
翌朝、ヒョヌたちが会長の住居の前に来た時、救急車とパトカー、人々で混乱していた。
ボムジャたちがかき分けて入っていくと、「ホン・マンデ 80歳、頸椎骨折により死亡」との無線が聞こえ、担架に乗せられ白い布を被せられた会長が運ばれて、救急車に乗せられた。
ボムジャは泣き叫び、ボムジュンたちは驚きで崩れ落ちた。
ホン会長の葬儀が行われた。
会長の死去により、スリに委任していた権限は失くなった。前会長の遺影を持ったホン一家は会長の家に入った。
ヒョヌたちは会長のエレベーターに乗った。中の手すりの端の蓋を開け中を押すと、エレベーターが揺れ、後ろのドアが開いた、、、。
感 想
12話もすごく濃い内容でした。そして本当に話がうまく作られています。
ヘインの症状が進み、認知障害で、ウンソンとヒョヌを間違えてしまったことで、ヘインはウンソンと家に戻り、そこでお祖父様に会うことができました。それがとても重要でしたね。
ウンソンはヘインのために、使用人に豪華な食事を用意させ、ワインも選びましたが、ヘインは全く興味なし。彼は「ヘインが溺れたのを助けた」とウソまでついたが、ヘインはクールな対応で、ウンソンを信じていない感じ。
ヘイン、スリに失礼な口をきかれても、堂々としていてかっこいい!「あなたに苦労させられ家族が仲良くなりました」は名セリフでした。その通り、ホン一家にとってヒョヌの実家でお世話になったことは、文字通り、お金を払ってもできない経験です。みなさんの温かさが沁みたことでしょう。
毎回、ヒョヌとヘインのラブラブ場面にほっこりします。今回は、ヒョヌが離婚後住んでるアパートにヘインを連れてきて、ご飯を作ってあげました。ヘインがちょっと嫌味っぽいことを言いながらも、ヒョヌのご飯を美味しそうに食べ、最後はいつもの通り ”ヒョヌへの愛の告白”、最高でした。
告白スポットで、ヒョヌが「離婚を取り消したい」と指輪を出し、ヘインは「返品して」と言いましたが、すぐには返品されないようで、よかったです。症状が進んだとしても、ヘインがそばにいてほしい人はヒョヌだけのはず。
ボムジャが、ヨンソンに「お父様にひどいことを言った、後悔してる」と泣いた時の、彼の慰めのことばにも泣けました。「誰もポケットに重い石を持っている」。ホン会長は、ボムジャさんの気持ち、分かってますよね。
ヒョンテさん、シングルファーザーかと思ってましたが、奥さんいるようです。ボンエ母さんクールすぎ!
スチョルが、早朝ランニングとシャドーボクシングをしている場面に、拍手しちゃいました。村の守護隊に志願したのも、村のために役立ちたいと言う気持ち!
そして、チョン・ダヘに再会できました。スチョルのダへとゴヌへの愛は揺るがない、男前です。スチョルの株が上がってます!
ホン会長、正気にもどって薬を吐き出してましたが、スリに見つかってしまい、この場面、怖かったです。
「君はこれが目的だったのか?」と聞く会長に、「会長を好きだったとでも?」と高笑いのスリ。スリさんの本性が存分に発揮された12話で、相当怖いです。
会長は、このまま監禁され、無理やり薬を飲まされ徐々に殺されていくと悟り、ヘインが渡したペンに重要なことを録音し、車椅子から階段を落ち、自ら命を断ちました。
つらいですが、会長は自らの死で、家族を守り、そして会長自身の尊厳も守ったのだと思います。
ホン・マンデ役の俳優さんの見事な演技に見惚れました。
そして最後の場面、ヒョヌとホン一族は、会長のエレベーターの秘密の扉を開けました。果たしてそこには何が? 裏金はまだあるのか?会長がヘインのペンに録音した内容も気になりますね。
「涙の女王」第13話 あらすじと感想
亡くなったホン会長の遺影と共に、会長の秘密のエレベーターに乗ったホン一家。ヒョヌが手すりの端の蓋を開け、中を押すと後ろのドアが開き、秘密の部屋が現れた。しかし、そこはすでにもぬけの殻だった。
ボムジャはスリに、家を出ろと言ったが、スリは「追い出すなら裁判所で明渡判決が必要」と主張、屋敷に住み続けることになった。
ヘインは祖父の部屋で、自分が渡したペンを見つけた。祖父は「ヘイン、こんな形でも伝えられて嬉しい、ありがとう。少しだけ意識が戻る瞬間がある、ただ後悔だけが募る。カネを稼ぐことだけにあがいた人生だった。何が残ったか? ”私の生き方が間違っていたと言う告白を遺産として残したい。お前たちには私と違う人生を歩んでほしい”」と言い残していた。
会長は墓地に土葬された。
ヘインは「死のリハーサルみたい。生きたいと思った、キラキラした日差しに雲と鳥の鳴き声、腹が立つぐらいすてきだわ。私も生きたい」と涙を流してヒョヌを見た。ヒョヌは涙を隠してヘインの手を握った。
スリはウンソンを厳重に管理された貸金庫に連れてきた。ホン会長の裏金の現金が積まれていた。
スリは、会長が撮っていたビデオの中から、”パニックルーム”の場所と開け方が録画されたものを見つけ、そこに隠されていた裏金を見つけ移動させたのだった。
大金の山の前で「これが私の愛し方よ。お金があなたを守るわ」とスリはウンソンに言った。
ホン家の人々はヒョヌの実家に戻っていた。
ボムジャンはドゥグァン(ヒョヌ父)と、渋柿を甘くした柿をおつまみに焼酎を飲んでいた。
ヒョヌにドイツの病院から電話があった。ヘインの手術ができるという朗報だったが。
ヒョヌは父と義父に「ヘインが手術を受けられる、高強度超音波で腫瘍を破壊する手術」と話したが、副作用があった。”腫瘍を切除する際、海馬の損傷が避けられない。長期記憶を失う可能性がある”。ボムジュンは「副作用のことを知れば、娘は手術を拒否するかも。生き延びるのが先決、副作用のことは話さずドイツに行き、君が説得を」とヒョヌに頼んだ。
ヘインの手術が可能だと知り、家族のみんなは心から喜んだ。もちろん副作用のことは内緒にされた。
ヘインはにわかに信じられない気持ちで、ヒョヌの部屋に行き、再度聞いた。
「手術を受けたら助かるのね」と確認し、ヘインは縁側で泣いていた。
ヒョヌが心配すると、「緊張がとけたから、うれしくて泣けてきたの」とまた泣いた。「もう大丈夫」とヒョヌは彼女を抱いた。
その夜、2人はヒョヌの小さなベッドで抱き合って眠った。
窓からの朝日で目覚めた2人、ヘインが「今日まで休みでしょ?私とあそぼ」と言った。
2人は電車に乗って遊びに行った。
ヒョヌはたくさん写真を撮った。ヘインが「こうして遊ぶのは新婚旅行以来、手術が終わったらたくさん遊ぼう」とヒョヌと約束した。
2人で、ヒョヌのMP3をベンチで聞いていた時、ヘインが「実は秘密にしてることが3つある。このMP3 私のよ。ここにHってあるのは、ヘインのH。留学のため退学した日に落としたMP3がここにある」と言った。ヒョヌは信じられない、、。
「これは私たちの歴史の証よ。私たちには映画のようなプロローグがある。あの時 校庭で ”こんなイケメンいた? この子と離れるなんて恨めしいわ”って思ったの」とヘインが言うと、
「黒い靴、白い靴下で肌は真っ白で、一目見て、”千年に一度の理想の子”と。翌日から君を捜し回ったんだ。そんな僕たちが再会して結婚もして、、史上最高の運命のプロローグだ」とヒョヌも喜んだ。
「私は千年に一度の運命の人でしょ。これからは、、、”これから”って何ていい言葉なの。私たちにもこれからができた、だから離婚は取り消し」と、左薬指にはめたダイヤの指輪をみせた、もちろん、例の指輪。
ヒョヌはヘインを抱きしめ「返品はだめだ、ある日 目が覚めて、僕を嫌いになったとしても約束を破らないで。もし君がこの約束を忘れたとしてもムダだぞ。僕は君の側にいる」と言った。「分かった、黙って。こうやって、あなたの鼓動を聞くのが好き」と言うヘイン、ヒョヌは彼女を抱きしめ、静かに涙を流した。
ボンエは、ホン一家へのお土産と近所の人に配るために、大量のキムチを作っていた。ダへが手伝いを申し出た、包丁使い達人だった。サンファにまた「うちに戻れるとでも?」と嫌味を言われたが、「とんでもない、ご心配なく、お義母様。初めて”おかあさん”と呼んだ方なので、呼ばせてください」と堂々と言い、サンファは驚いた。
ヘインは、ミソンと美容院の常連3人が、”ホウセンカ”で爪を染めてるところに来た。
「初雪まで爪が赤く染まったままなら、初恋が実る」と聞き、左小指の爪を染めてもらった。
帰ってきたヒョヌに見せ、「見られないと思ってた初雪への期待、希望、ときめきよ。初雪まで染まったままなら、初恋が実る」と自慢。ヒョヌは「バス停のヤツのこと?指輪を受け取ったんだから、初恋が実っちゃダメだろ」と焦った。
ウンソンは、ホン会長の長男で、エバーHの代表ホン・ボンソクが株を買い集めて、アンカーLPにも接触してることを警戒していた。スリは「あのお金で防御できる」と彼に言った。
ウンソンはスイスと香港に幽霊会社を設立して、裏金の一部をそこに放出、その資金で株を購入し始めた。
実はこれは、ヒョヌが、ヤンギと元秘書と協力して、ウンソンに仕掛けた罠。
ボンソクの動きをわざとウンソンに知らせ、脅威を与え、裏金で株を買い集めさせるのが狙いだ。証拠をつかみ、横領と背任で刑務所送りにするために。
ボムジャは散歩中、ヨンソンに会い「夜会いましょう」と誘われた。
彼女はヨンソンに告白されると思い込んでいたが、彼が差し出したのは、亡くなった父への香典だった。
「お金持ちもあの世に行くと無一文だとか。ささやかですが、このお金でお父さんはお友達と酒を酌み交わすでしょう。あの世でお父さんは楽しく過ごすはず、だから悲しまないで」と。
ボムジャは「感謝します」と涙を流した。ヨンソンは胸ポケットからハンカチを出し彼女に渡した。
スチョルは、「ソウルに家が見つかるまでここに残りたい。俺の人生は両親の補助輪つきだった、これからは補助輪なしで走りたい」と言ったが、両親は難しい顔を。
ヘインが「私も戻らない。彼の部屋で暮らすわ」と言い、「ヘインと2人でいたくて、お許しを」とヒョヌが言うと、両親は快諾した。
グレイスはスリに、先日ヨンドォリ村で仕入れた情報を報告した。
「明日、ホン家が戻るので備えが必要。ダへとも会った、良心で戻ったそうで、スチョルへの愛が芽生えていた。ホン・ヘインは手術を受けるそう、来週 渡独するらしい」と。
ウンソンが話をききつけ、グレイスに、ヘインが行くドイツの病院の調査を依頼した。
ヒョヌの実家で最後の夜、ヘインの部屋にサンファが入ってきた。
「ここから星がみえる」とヘインが窓を開けて言った。「あなたを妊娠した時、ほうき星を見てうれしかったの。20年以上、いがみあったから、接し方に困るわ。本心ではよくしてあげたいのに」と母。「今いい感じよ。十分時間はあるからゆっくり仲良くしよう」とヘインはいい、母も嬉しそうにうなずいた。
ヒョヌとヘインは、ソウルのヒョヌのアパートに戻ってきた時、住人に会い、新婚だと言った。
ヘインは「新婚だと公式に宣言したわ、幸せ絶頂の新婚夫婦らしく振る舞う。ラブラブの新婚はいつも体のどこかを密着させてる。いつも一緒にいて、何気ない日常を共にする。甘い記憶をたくさん集めてガラスビンに詰める。つらいときは、それを飴玉のように舐めて耐えるの。今はガラス瓶を満たすのが大切」と言った。
2人はヒョヌがひとりで走ってた小学校で一緒に歩いて、バッティングセンターに来た。
「バッティングセンターに来てたのは、何か1つに集中したかったから。今一番重要なことだけを見る。今は”君を救うことだ”」とヒョヌは言った。
ヒョヌは出勤した日に、ウンソンに会ってしまった。
ウンソンは、ヘインがドイツで手術を受けることを知っていた。
「その手術には副作用があるとか、副作用を知ったら彼女は手術を拒否する、最後まで秘密を守って必ず手術を」と彼はヒョヌに言った。
ウンソンは家に戻り、使用人にペク夫婦の私物を片付けるように指示した。
ヨンドォリ村には、ヘインが買ったビルがある。ヒョンテのクイーンズ・ジムも入っていて、彼が管理している。
ボムジャンはソウルに戻る前に、ペク・ドゥグァンに「娘と相談した結果、このビルをお譲りします」と申し出た。ドゥグァンとボンエは、ビル・オーナーとして、血縁関係に左右されず厳格に家賃を徴収すると娘と息子に宣言した。
ヘインは客として、クイーンズデパートに来た。ナ秘書が会社を休んでヘインのお供を。休憩所や子供の遊び場は、ヘイン元社長の指示で全て撤去されていた。
ヘインはたくさん買い物をした。「よくできてる」と客動線に感心したが、疲れたと。「復帰したら、企画店舗を撤去して、椅子を並べ、広間をコンサート会場や子供の遊び場として改修、デートができて、子供と一緒に遊べる幸せな空間にする。これからはおまけの人生、少しだけいい人として生きたいの」と言った。
10月だが、デパートはクリスマス飾りが始まり、点灯リハが行われていた。
照明がつき、雪も降ってきた。「リハーサルに雪まで?」とナ秘書は確認に。ヘインがひとりで雪を見てると、ヒョヌが現れた。
「願いがかなって初雪が見られた」とヒョヌが言うと、「運気が上がってきた?初恋が実っちゃうかも」とヘイン。ヒョヌは「どんな男だ、いまだに忘れられないのは」とムキになった。
ヘインが「2つ目の秘密。372番のバスでしょ。通勤バスよ、いつも最後尾の窓際だった。バスをつけて何度も川を渡ったわ」と言ったが、ヒョヌは???、「”バス停の初恋の君”は372番のバスに乗ってたの、彼はあなたよ」と言っても、まだキョトン。ヘインが歩き出すとやっと気づいて、ヒョヌは嬉しそうに「僕?」と彼女の後をつけた。
実は、リハーサルで雪を降らせるように技術者にお願いしたのは、ヒョヌだった。
ヒョヌとヘインがドイツに飛んだ日、ボンエとサンファは、それぞれの夫から、”手術したらヘインは副作用ですべての記憶を失くすかもしれない” と聞いた。スチョルも聞いていた。
命が助かることが第一優先、選択の余地はない分かっているが、サンファは涙が止まらない。
ウンソンはフランクフルト行きの飛行機に乗ろうとしていた。
変死体の身元は、土地仲介業者のピョン氏とニュースが伝えていた。
ヒョヌとヘインは、ドイツに到着。
病院に向かうタクシーの中でヘインは緊張していた。ヒョヌはヘインに3つ目の秘密を聞いた。ヘインは「3つ目はヨンスク」と微笑んだ。ヒョヌが「たぬきの?一度も現れなくて」。「ウソよ」とヘインは言って愉快そうに笑った。ヒョヌは「屋上にいく度に、4年も探しのに」と。「おバカ」とヘインはうれしそうな顔をした。そんなヘインをなんとも言えない目で見るヒョヌ。
病院についた。医師の部屋の前で、ヒョヌは「ヘイン、僕も君に言ってないことがある。手術を受けると、記憶を失う確率が高い。たぶん、全部の記憶だ」と言った。
ヘインは驚きすぎて、何も言えない。ヒョヌはヘインの手を取って、「生きるためには、この手術を受けるしかない」と言った。
ヘインはヒョヌの手を離して「私に選択しろと?記憶を失うか、それとも死ぬか、選べと?もういい、全部夢だったことにする」と帰ろうとした。
ヒョヌは彼女を追いかけ、腕を掴んで、「選ぶな。君は生きろ、生きるんだ、どうか生きてくれ」と言った。ヘインはヒョヌをじっと見つめた、、。
感 想
会長の裏金は、スリが一足早く見つけて、別の場所に保管していました。
会長がヘインたちに残したのは、お金ではなくて、 ”私の生き方がは間違っていたと言う告白を遺産として残したい。お前たちには私と違う人生を歩んでほしい” ということだったのですね。それは、すごく意味のある遺産だと思いました。
祖父の葬儀で、ヘインは、空、雲、鳥を見て、その美しさに「生きたい」と心から思い、その思いをヒョヌに話しますが、その時のヒョヌは涙を流すことしかできません。
しかしヒョヌはドイツの病院から、手術ができるという奇跡の電話を受けた。但し、”すべての記憶を失うかもしれない”という副作用付きで。副作用のことは、ヒョヌとボンジャンと父の3人だけが知ること。
手術ができるとわかった後、ヘインは嬉しさのあまり号泣。その後のヘインの清々しい希望に満ちた表情がいつもにまして美しかったです。
ヒョヌとデートをして、3つ秘密があると言いましたが、3つとも、エピローグで語られたエピソードでしたね。
ヒョヌが、MP3は実はヘインの物だったと知り、”千年に一度の運命の人”だと思ったと話し、ヘインは、ヒョヌがくれた指輪をはめて離婚を取り消すと。
ここでヒョヌが言う、「返品はだめだ、ある日 目が覚めて、僕を嫌いになったとしても約束を破らないで。もし君がこの約束を忘れたとしてもムダだぞ。僕は君の側にいる」は、ヘインが記憶を失くした時のことを想定して言ってますが、ヘインはもちろん知らないから、「分かった、黙って。こうやって、あなたの鼓動を聞くのが好き」と言って、ヒョヌの胸にもたれかけます。
このシーン、記憶を失くしたとしても、ヒョヌにもたれて、彼の鼓動を聞いた記憶はヘインに残っているはずと思って、すごく感動しました。
ヒョヌのアパートで2人の新婚生活、ヘインは光り輝いていました。
ヘインとヒョヌの2人のシーン、デパートのクリスマスの雪のサプライズにしても、ヒョヌのヘインへの愛が溢れています。ここで2つ目の秘密、「バス停の初恋の君」が明かされて、ヒョヌがなかなか気づかない、、、可愛すぎです。
ヨンソンがボンジャに、香典を渡す場面、短いシーンでしたが、心に残りました。お父さんを失くした傷心のボンジャさんに寄り添い、その死を悼んでくれる気持ちに、ボンジャさんはどれほど慰められたでしょう。人のやさしさが詰まった脚本に感激してしまいます。
3つ目の秘密は、”屋上のたぬき、ヨンスク”のたわいないウソでした。これをドイツの空港から病院へ行くタクシーの中に入れてくる脚本にも、うなりました。ヘインは明らかに緊張していた、けれど、ヨンスクのことを話した時、彼女の緊張がやわらぎ、自然な微笑みが浮かんでいました。
しかしここからが緊張。彼女は病院でヒョヌから副作用のことを初めて聞き、動揺してしまい、、。ヒョヌもヘインに話すのは本当につらかったでしょうが、話さないわけにはいかない。
そしてエピローグは、手術を終えて、記憶を失くしたヘインへのヒョヌのメッセージビデオでした。ヘインを思うヒョヌの愛の深さに、感動しかないです。
「選ぶな。君は生きろ、生きるんだ、どうか生きてくれ」、ヒョヌの思いにヘインはどう答えるのでしょうか?
ヘインがどういう経過をたどって、最後の結論を出すのか、手術を受けるだろうと思いますが、その過程がどのように描かれるのでしょうか。
「涙の女王」第14話 あらすじと感想 (神回)
ヘインはドイツの病院で、ヒョヌから「手術を受けると、記憶を失う確率が高い」と聞かされ、激しく動揺し、検査を受けなかった。
スリは、ウンソンがヘインを追ってドイツに行こうとするのを止めたが、彼は「止まれない、死ぬまで」と母を振り切り出て行った。スリは「なら、私が止まらせてあげる」と独り言を言った。
ヒョヌはソファで寝て、夜明け一人で教会に行った。お祈りをしていると、横にヘインが座り、「後を追ってきた」と言った。ヒョヌは「”手術を受けさせて、生かしてほしい”と祈ってた」と言うと、ヘインは「ムダな祈りね、出よう」と教会を出た。
ヘインはヒョヌに頼んで、新婚旅行で来たラベンダー野原に来た。
「覚えてる?ビール店で、”私の前でだけ、酔って可愛くなれ”と言ったわ」とちょっとした口ゲンカの思い出話をした。「ホテルに戻る途中ここを通ったら、きれいな満月が浮かんでた。あの夜の匂いも月も風も鮮明に覚えてる。それが記憶、人はそれを原動力にして生きてる。それが消える、あなたも見知らぬ人に。そんなのが私?だから手術を受けたくない、私自身として死にたいの」と言った。
ボムジャは何をしててもヨンソンの顔が浮かび、気がつけば、ヨンソンの家の前に車で来ていた。村の見回り中のスチョルに見つかった。ヨンソンが家から出てきて、ボムジャをお茶に誘った。自家製の梅茶と焼きたてのマドレーヌ。
スチョルは、ヨンソンの ”食っていける分だけ働く、生きていけるだけで十分、仕事以外は本を読み音楽を聴く”という生き方に感化され「ここでなら働きながら幸せに暮らせそう」と言ったが、ボムジャは「無理だ」と。ペク家に両親が着いたので、スチョルは呼び戻された。ヨンソンは帰るボムジャに「待ってます、またマドレーヌを焼きますよ」と言い、ボムジャは微笑み返した。
ヒョヌは、病院の前で車を止め「医者が待ってる、話をしろ。ご両親も待ってる、ビデオ通話を」と言った。
こちらヨンドォリ村。ヘインの両親は、ヒョヌから、ヘインが手術を拒否したと聞き、ペク家に来たのだ。彼らはヘインを説得する方法を話し合って、ビデオ通話を始めた。
いざヘインを前にすると、理論的に説得するはずのボンエは涙ぐみ何も言えず、ボムジャは「悪い記憶も消えるからラッキーよ」と説得ならない説得、父のボムジュンに代わった。
「ヘイン、驚いただろ、秘密にしてくれとペク君に頼んだんだ、手術を拒むかと思った。国内外の病院に電話したら同じことを言われた、”ペク・ヒョヌと連絡を取っている”と。彼は数百通のメールを既に送り、外国の時差に合わせて電話で話し、そうやって見つけた病院だ、だからよく考えろ」と。
「生きて。死んだら記憶に何の意味が?」と母、ヘインは「手術を受けたら私は別人になってしまうかも、お母さんの記憶もない、分かって」と言った。
「ひとまず切るぞ、少し休んでから話そう」と父はタブレットの蓋をしめた、が電源は切っていなかった。
「なぜ切るの?」「お父さん、泣いてる?」、みんなの泣く声がヘインに聞こえ、彼女も涙を流した。
ダヘはゴヌをベビーカーに乗せて、近所を散歩していたが、スリが待っていた。
「ダヘ、あなたは今後も詐欺でいないと、”家族”が危ないわよ。ジュノのUSBを私に渡したら、子供を連れて去ることね」と脅した。
「家族に何かしたら、USBを警察に渡して刑務所にいく」とダヘが言うと、スリは「息子は?他人の子をホン家で育ててくれる?」と。
そこにサンファが来て、「ゴヌが風邪をひく」とダヘに怒った。スリが「ダヘがどんな女か知ってる?」と言ったが、「どうでもいい、息子がベタボレなの」とゴヌを自分のスカーフに包んで抱き上げてその場を去った。ダヘは後を追った。
ヒョヌは担当医から話を聞いていた。
「副作用のため、手術をためらう方はいる、強要はできない。だが、検査結果が良くないので、手術するなら急いだ方がいい」と。
ヒョヌが病室に戻るとヘインの姿が見えない。ヒョヌは走って捜した。
教会にも姿は見えなかったが、入り口の”お祈りの札”の中に、ヘインが書いた札を見つけた。
”主よ、あなたがくれた人生で大切なものは2つだけ、愛した記憶と愛された記憶、それだけは失いたくない。記憶を持ったまた旅立たせてください” と書かれていた。
ヘインは教会の外の柱に座って泣いていた。ヒョヌは何も言わず彼女を抱きしめ、泣いた。
「ヘイン、ごめん、僕が悪かった」
「生きたいと思わせないで。あなたの記憶も消えてしまう、別人になってしまうわ」とヘイン。
「別人になってしまったら最初からやり直そう。君が僕を好きにならず迷惑がっても、僕は君のそばにいる。約束したはずだ、何があろうと一緒にいると。だからここにいてくれ、”旅立ちたい”なんて祈るな、祈りが通じそうで不安でたまらないんだ」、ヒョヌは泣いた。
ヒョヌとヘインはお互いの涙を手で拭いた。でも、ヘインは首を横に振って、ヒョヌの手を離した。
ホテルに戻った二人、ヒョヌは別の作戦にでた。
ヘインが少し遅れてレストランの席に着くと、ヒョヌは腕をまくり、英字新聞を読み、エスプレッソを飲んでいた。女性たちがヒョヌに注目している。
「何のマネ? エスプレッソ、英字新聞で知的に演出、前腕筋で肉体美をさらす気?」とヘインは機嫌が悪い。ヒョヌは「そのとおり」と答え、英字新聞に戻った。「独身気取り?既婚者なら余計な魅力発揮せずに、袖のボタンをはめて」と怒るヘイン。
「イヤだ、僕が惜しいだろ?僕を置いて逝くは惜しいと思わせたい」とヒョヌは言った。彼は、以前ヘインが彼の部屋をドアを開けて「一番惜しい」と言ったのを、知っていたのだ。
ドイツに着いたウンソン、ヘインがヒョヌに「袖をおろして」と叱って、袖を下げようとしてるのを見て、怒りの目をした。
韓国の警察は、殺害されたピョンの凶器についていた指紋の人物を特定、被疑者はフランクフルトにいると突き止めていた。
ヒョヌはヤンギからの電話で、ピョン社長が殺されたと知らされた。
グレイスは、スリから「ダヘに会った、ジュノを呼んだ。整理させる」と聞いた。スリはドイツにも人を送っていた。「もう戻らないから海外に送金して、隠れ家を探してあげて」とグレイスに言った。
グレイスは”ヘインに何かするつもりだわ” と胸が痛んだが、60億の通帳を見て、スリを裏切れない、が葛藤の末、、、
ヒョヌは、グレイスから突然電話を受けた。「グレイスよ、用はない、2人とも元気?ならいい、これからも気をつけて、では失礼」すぐに切れた。
ヒョヌは、一瞬、何?と思ったが、すぐにコンビニ店を飛び出し、車を止めている場所に向かって走った。目の前で、大型トラックが自分たちの白い車にぶつかり、そのまま車を推し壊した。ヒョヌは「ヘイン、ヘイン」と狂ったように燃えている車に向かって叫び、素手で車の窓ガラスを割った、、
「ペク・ヒョヌ」、ヘインが呼ぶ声が後ろから聞こえた。ヒョヌは泣きながらヘインに向かって歩き、彼女を抱きしめて「死んだと思った、、、」と膝から崩れ落ちた、、、そして「よかった」と。「もう大丈夫、泣かないで」とヘインもひざまずき、ヒョヌを抱いた。
ヒョヌは救急病院で、窓ガラスを割った右手の傷の手当をしてもらった。
「なぜ無謀なことを?」と聞くヘインに、「頭が真っ白になった。目の前で車が大破したんだ。君がいると思った。いつ車から出た?」とヒョヌは聞いた。
「幸運ってあるのね」とヘインは言った。前にドイツにきた時 “4つ葉のクローバー”の小物を売ってた屋台が車の横を通り、彼女は車を降りたのだった。買ったクローバーの小物をヒョヌに渡した。
「私が死んだ時も泣く?」と聞くヘインに
「当然だろう」
「これはダメね。母性愛を刺激されて抱き締めたくなるわ。女がほっとかない」
「つまり?」
「手術を受ける。記憶を失うから自分がいなくなりそうで不安だけど、あなたを失いたくない」とヘインは言った。ヒョヌは何も言わず涙をためた。
「もう泣かせたくない。あなたを泣かせないと大口叩いて結婚したわ、その約束を守る」とヘイン。
ヒョヌはヘインを抱きしめ「ありがとう。君がどれだけ不安で怖いか分かる、でも君が君自身を失うことはない。守ってみせる」
「分かった、信じる」とヘインは言った。
ダヘは昼間、ジュヌから、この家に押しかけると脅しの電話を受けていた。「明日、遊園地に行こう」、彼女は最後の思い出に、スチョルを誘った。
翌日、スチョルとダヘはゴヌを連れて遊園地へ。親子3人で最高に楽しい時間を過ごし、スチョル手作りのキンパも一緒に食べた。しかし、ダヘはスチョルに「コーヒーを買ってきて」とお願いして、その間にゴヌを連れて行ってしまった。
戻ってきたスチョルは、ダヘがまた行ってしまったと知り、泣き叫びながらダヘを追った。ダヘが遊園地を出ようとした時、放送が聞こえた。「31歳のホンさんが奥様を捜しています」。その後、「ダヘ、行くな。君をもっと大事にする、、、、」スチョルの切迫した涙声が聞こえた。ダへはベビーカーを押して、案内所まで戻った、2人は抱き合って泣いた。
外に出たヘインは、街中で、亡くなった兄を見た。兄はヘインに振り返り、笑顔で手をふり、そして消えた。
ヒョヌとヘインは、明日の手術を前に、病院の小さなベッドで一緒に横になった。
ヘインが「これはチャンスよ、全部忘れるから。私へ言いたかったことを全部ぶちまけて」と言った。
ヒョヌは、文句のようなことをちょっと言って、ヘインをちょっと怒らせて、、、
「それから、、、愛してる、愛してるよ。決心してくれてありがとう。これからは、ずっとそばにいて、一緒に旅行しよう、散歩や運動、ケンカと仲直りを繰り返し、小さなことを積み重ねて年をとっていこう」と言った。
「悔しい。全部忘れちゃう」と言うヘインに、「大丈夫だ、毎日言うよ」とヒョヌ。
ヘインは、小さな黒いカバーの手帳を出し、「私自身やあなたのこと、今までの人生などを書き記した、次の人生の羅針盤になるように。この存在も忘れちゃうから、大事に保管して私に渡して。私が手術を受けて目覚めるのを待つ間に読んで」とヒョヌに渡した。
そして2人は、抱き合って眠った。
夜が明けた。手術は午前10時から、韓国の家族たちは、手術の成功を祈った。
ヘインはベッドに乗せられて、手術室に向かった。ヒョヌが彼女の手を握っていた。
「そばにいて。目覚めた時 そばにいてね」とヘイン、
「心配するな。君が目覚めてから飽きたと言うまで、そばにいる」とヒョヌ、
「記憶が消えて、あなたとわからずひどいことをするかも」
「慣れてるから大丈夫。そんなことは気にせず頑張って手術を受けろ。待ってる。無事に戻ってこいよ」
「行ってくる。戻ってからもよろしくね」
ヘインのベッドは手術室に入って行った。
ヒョヌはヘインが見えなくなるまでドアの前に立ち、見えなくなったら、何度も何度も大きく深呼吸しながらドアから後退りし、、、そして、泣き崩れた、、、。
ヒョヌはヘインから渡された手帳を見ながら待っていた。
”ホン・ヘイン 手術中”のサインが、”回復中”に変わった、ヒョヌはほっと息をついて安堵の笑みを浮かべた。
突然、ドイツ駐在の警察が入って来て、「ペク・ヒョヌさん、ピョン・ソンウク殺害容疑で逮捕します」と言った。ヒョヌは「何かの間違い。妻が目覚めた時そばにいないと」と抵抗したが両脇からつかまれ、引きずり出された。そこにウンソンが来て、「俺がそばにいる」と言った。
手術が終わり、ベッドに寝かされたヘインが出てきた。ヒョヌは「ヘイン、ヘイン」と叫んだが、警官にねじ伏せられ、ウンソンがヘインに向かって行った。
韓国では、”ピョン・ソンウク殺害の有力な容疑者として、クイーンズのペク氏がドイツで逮捕された”、とニュースで報じられていた。
ヘインの両親たちは、誰がヘインに付き添っているか心配し、ボムジュンが病院に電話した。ウンソンが病院から連絡を受けたと電話に出て「僕がついている。手術は成功した」と言った。
ボムジュンがすぐにそちらに向かうと言ったが、「無理です。前任の役員たちの横領や背任を検察が捜査するので、出国禁止だ」とウンソンは言った。
ヘインが目覚めた。
ウンソンが、「俺が説明する」とベラベラ話し始めたが、、、ヘインは「ペク・ヒョヌ?」と一言発した。「この名前だけ覚えている」と。
ウンソンは顔を曇らせたが、それを隠し、「俺はちがう。君はホン・ヘイン、俺はユン・ウンソン、大学時代から付き合ってた、今も愛し合ってる」とスマホで古い写真を見せ、またウソを言い、そしてヒョヌについて、悪意のあるウソをついた。
ヘインは不安な顔をした。
ヒョヌは拘置所に拘留されていた。雪が降ってきた。「爪の色が消える前に雪が降れば叶う、初恋が」と言ったヘインと、彼女のほうせんかで染めた小指の爪を思い出し、「目覚めためだろうに」とやるせなく涙を流した。
ヘインも病室から雪を眺めていた。彼女は窓に向かって左手を差し出し、小指の爪の薄い紅色に気づいて、胸を押さえた、「なぜかしら、胸が痛い」と涙を流した。
感 想
「涙の女王」、第1話から夢中で見てきました。どの回も素晴らしいです。そして14話、本当に”神回”、日曜日から、多分、10回は見た気がします。素晴らしすぎて、、、言葉がありません。
13話で、ヘインは”手術を受けると記憶を失くす”と知り、手術を拒否しましたが、彼女は手術を受けるはずだと思っていました。しかし、ヘインが納得して「手術を受け入れる」ために、どんなストリー展開を見せてくれるのか、本当に興味がありました。13話まで見てきて、ヘインの性格、ドラマの質の高さを考えると、単純な理由では視聴者は納得しない、絶対に納得させられるストリーが用意されているはずだけど、それは簡単ではないと思ったから。
そして、14話は圧巻でした。これ以上はない、ヒョヌとヘインの、それぞれへの愛の深さが、ヘインに「手術を受ける」と言わせたことに、誰も納得したと思います。
神脚本に、ヒョヌとヘインを演じる、キム・スヒョンさんとキム・ジュオンさんの神演技、もちろん監督、撮影全てが素晴らしくて、細部まで行き届いていて、何度見ても、涙が止まらなかったです。
特に、ヒョヌが、教会のお祈りの札を見て、ヘインが手術を受けたくない理由が「愛した記憶と愛された記憶を失くしたくない」ことだったと知り、「ごめん」とヘインを抱きしめて泣くシーン、その後「”旅立ちたい”なんて祈るな、祈りが通じそうで不安でたまらないんだ」と激しく泣くシーンに。
そして、ヘインが手術室に入って行った後、ヒョヌが何度も大きく息をはいて、最後に泣き崩れる場面は、何度みても、わぁーーと涙が溢れてきました。ヒョヌの長い長い緊張感、ヘインを手術室に送れた安堵、いろんな感情を感じて、キム・スヒョンさんの演技に圧倒されました。
最後の場面も美しい。ヒョヌは、ウンソンの策略で、ピョン殺害の容疑で逮捕されてしまい、拘置所から雪を見て、ヘインがほうせんかで染めた左手小指の爪の紅色を思い出す。
ヘインは、「ペク・ヒョヌ」以外、全ての記憶を失くしたけれど、雪と自分の左小指の紅色を見て、胸が痛く涙を流す。
「爪の色が消える前に雪が降れば叶う、初恋が」というヘインのセリフが、最終話へ向けて結実していく、なんと美しい脚本なのでしょう。
昔、ヘインが海で溺れたのを助けたはヒョヌですが、このことを2人はまだ知りません。ヘインの潜在意識の中に、海で溺れた時 助けてくれた少年の記憶が残っていて、その記憶が何らかの形で蘇ってくるのでは?と妄想しています。
13話では、ボムジャさんの少女ぶりが可愛らしかったです。彼女はこれまでの人生で、ヨンソンさんのような人に会ったの初めてでしょう。”梅茶と自家製マドレール、読書と音楽”、なんて贅沢なのでしょう。
クイーンズが乗っとられのは、ホン家にとってはつらい出来事でした。しかし、視点を変えると、ボムジャさんにとっては、新しい世界、男性と出会う、素晴らしい出来事だったと言えるかもしれません。(元会長があのような形で亡くなったのは、本当に気の毒でしたが)。
サンファさんが、ダヘとゴヌのことを認めたようで、それも良かったです。予告でスチョルが危険な目に遭うかもしれませんが、最後には、スチョルもダヘとゴヌと幸せな結末になるだろうと思います。
「涙の女王」、残すところ2話になりました。日曜日の視聴が終わると次の土曜日が待ち遠しくて仕方ありませんでしたが、次の週末で終わると思うと、すでにロスです。
ヒョヌとヘインの愛の物語の行方を、最後まで楽しみに見届けたいと思います。
「涙の女王」第15話 あらすじと感想
ヒョヌが警察に連れて行かれた後、待合室にヘインが書いた”黒いノート”が落ちていた。 ”四葉のクローバーのキーホルダーが付いていた。ウンソンがそれを拾って読み、病院の裏の焼却炉で燃やした。
ウンソンは病院に多額の寄付をして、自分がヘインの婚約者と説明し、付き添い人と認めさせたようだ。
目覚めたヘインに、ウンソンはウソばかりついた。
- 元夫のペク・ヒョヌがドイツまで来ていて、手術前の君にしつこく”遺言書を直せ”と要求していた。
- 俺たちは、トラックの衝突事故に遭ったんだが、黒幕はペク・ヒョヌかも。手段を選ばない非情な男で、俺は何度も脅迫された。
- 俺たちが無事だったのは、車の外に出てる時だったから。君が中にいると思って、俺は窓ガラスでケガをした、と包帯を巻いた右手を見せた。(ケガなどしていない)。
- ペクが不倫の末離婚しようとした時、君は自殺未遂を。これからは俺が守ってやる。
1ヶ月後、ヘインはウンソンと韓国に戻った。空港には、両親と叔母のボムジャ、弟のスチョルが迎えに来ていた。彼らは、ヘインを心底心配していたが、ウンソンは彼女に、家族についてもウソばかり吹き込んでいた。
「家族は俺が会社を乗っ取ったと思ってるが、元会長の意思で、俺が後を継ぎ、母が財産管理を。君に譲るつもりだったが、両親と弟が黙ってなかった、余命わずかを喜んでいた人たちだ、家族を信じるな」と。
ヘインは家に帰ってきた。
自分の部屋に入ったが、引き出しはすべた空で、私物は何もなかった。ヒョヌの部屋に入ると、MP3があり聴いてみた、「曲の好みが同じ、どんな人?敵を知るべきね」と独り言を。
ウンソンはモ・スリに、「ドイツでヘインが乗っていた車が大破した件は、母さんの仕業?」と聞くと、スリはあっさり認めた。ウンソンは「ホン元会長が倒れた時、母さんが何をしたか、あの絵の前で見た。証拠も残ってる。ヘインにまた何かしでかしたら、檻の中に入れてやる」と脅した。
ヒョヌは韓国に送還され、殺人容疑で拘置所に入れられていた。
ヘインが面会に来た。 ”不倫にストーカー行為、その上殺人だなんて、凶悪な人よね?”と思いながらも、確かめたかったのだ。
ヒョヌが出てきた。涙をいっぱいためて、「ヘイン、体調は?手術は成功した?治療は続けてる?すごく心配してた。会いたかった」と言った。
ヘインは心を動かされ、調子が狂った。だから「離婚の理由や何を企てたか、全部 聞いてる。離婚協議書を見たし、今は殺人容疑者、それが事実よ」と早口で悪態をついた。
「なら、なぜ来た?信じられないから来たんだろ?」
「ここに来たのは、二度とはあなたに会わないと言うためよ」
「いいや、これからも会う。僕は君のそばに居続ける」とヒョヌは言い、ヘインの左小指の爪の先に、まだ紅色が残っているのを見て涙ぐんだ。
「君が目を覚ました時、横にいると約束したんだ。本当にごめん。何としてでもここから出る。だから君は、食事を欠かさず治療を続けて。体だけは気をつけて、健康で」と涙をいっぱいためて言った。
ヘインは、泣きそうになった、、、胸がドキドキし、薬局で酔い止めの薬を買った。
家に戻ると、ウンソンがヘインの家に居て「どこに行ってた?」と怒鳴った。
「答えたくない、出て行って、勝手に家には入らないで」と彼女は冷たく言い、部屋に上がった。
ウンソンはまた怒りに燃えた。部下にヘインの車にGSPをつけさせた。
翌日、ヘインはウンソンとデパートに出社した。
ヘインは出入りの業者に「ご恩は忘れません」と挨拶されたが、理由がわからない。彼女は、元秘書のナ秘書を呼んだ。ナ秘書は、この服の支払いが終わるまでに復帰するとの約束を守っていただいたと喜び、「私は、社長の外付けHDD(ハードディスク)のような存在です」と言った。
ヘインは、自分がどんな人間だったか知るために、ナ秘書を側に置くことにした。
拘置所のヒョヌは、ヤンギと弁護士仲間たち、ボムジャとコナン探偵に、真犯人の証拠集めを依頼した。
初公判当日、ヒョヌ家族、ヘイン家族たちは傍聴席にいた。途中でウンソンが入ってきた。
検察はヒョヌを殺人で起訴していたが、ヒョヌの弁護士ヤンギが、真犯人が撮影した動画(請負人が金を受け取るために残した証拠)を提出し、真犯人が逮捕され、ヒョヌは無罪判決で釈放された。
釈放の日、ヒョヌの姉ミンギと兄ヒョンテが迎えてに来ていた。ヘインがナ秘書の車で、ヒョヌが出てくるのを待っていた。「ストーカーが釈放される、危ないから」という理由で。
ヒョヌが出てきて、姉、兄と抱き合って喜んだが、兄が出す”豆腐”は拒否した。ヘインは手帳に、”家族関係は良好” ”豆腐は食べない”とメモして、ナ秘書が呆れた。
ヒョヌを乗せた車が出ると、ヘインはナ秘書に「尾行しましょ」と言った。ナ秘書は「ストーカー行為」だと抵抗したが、、。
ヨンドゥリ村の入り口には ”釈放記念、全品半額”の横断幕が張られ、パク家のスーパーは大賑わいだった。
ヒョヌたちが戻ってきた。父が出迎え、住民たちが「おめでとう」「大変だったね」と労った。
ヘインたちは近くから見ていた。スチョルがヒョヌに駆け寄って抱き合ってるのを見て、「離婚した姉の元夫の実家が楽?」と驚いた。雪が降ってきた。
家ではボンエが大量のぜんざいを作っていた。
ヒョヌは、「心配したよね」と母を抱きしめた。父が「すごく、心配した」とヒョヌを後ろから抱き、兄と姉も加わり、親子5人が抱き合った。
ヘインは塀の陰からそれを見て、「素敵な両親だわ。豆腐は嫌いで、ぜんざいは好きなのね」とまたメモを。
ナ秘書はそんなヘインに呆れながら、「なぜ社長は、本当に好きな人がわからないの?”体のあるところに心もある”ですよ」と良いことを言った。
その頃、ヘインが手術を受けたドイツの病院の焼却炉から、燃え切っていない黒い手帳が出てきた。「韓国人のペクさんから、”ノートを捜してる”って連絡が来てた」とスタッフが話していた。
ヨンドゥリ村に、またボムジャが来た。ヨンソンがスーパーの前に座っていた。スチョルが「ここに住んでる?」と言った。
ボムジャは「今日はペク君のお祝いに来た」と言い、出張シェフを頼み、景品も用意していた。
”お祝いの会”が公民館で開かれ、住民たちが集まって、料理を楽しんだ。
そして景品の抽選会、最後の1等は”最新型 ドラム式洗濯機”、スポンサーのボムジャが番号のボールを引いた。彼女は、ヨンソンの番号札を確認して、5番のボールを引き、「5番、おめでとうございます」と言った。ヨンソンは自分だと気づかない。周りの人が「ヨンソンさん?」と言うと、彼は5番の番号札を隣のカンミに「やるよ」と渡し、カンミ大興奮。
ボムジャは帰るヨンソンの後を追い、「ヨンソンさん、欲がなさすぎです。洗濯機を人に譲るなんて。洗濯機も人も出会いなんです。私はもうここに来ないと思います。引きとめなくていいんですか?4回目の結婚もある」と言った。
「また結婚を?」ヨンソク、、、
「そうじゃなくて、、1回だけ言います。あなたを好きです」とボムジャが言った。
そこにヒョンテが走ってきた。ボムジャが「話が終わったら戻ります」と言ったが、彼は「それを、、、すみません」とボムジャのマイクを外し、「これスピーカーと繋がっています」と。
ボムジャたちが公民館の方を見ると、住民たちが全員、こちらを見ていた、全ての会話を聞かれていたのだ、、、。
ボムジャは、恥ずかしくて走って行った。「追いかけて」とヒョンテに言われ、ヨンソンは慌てて追いかけた。
クイーンズの役員会議で、ペク・ヒョヌが復職を求めたことについて、無罪判決が出たので、拒めないと弁護士が言った。
「更に大きな問題が。会長が投資者向けの会計資料を改ざんした場合、LPは総会で会長を解任する」と聞き、ウンソンは激怒。その資料をLPに渡したのはモ・スリで、彼女が次期会長に就任するつもりだ。ウンソンは、前回の2倍の裏金を放出して持ち株を増やすように指示した。
ヒョヌたちは、ウンソンの動きを把握していた。
また、ヒョヌは、ユンらが投資詐欺を企てたことを立証できるUSBをダヘから受け取っていた。
ダヘは、ジュヌに呼び出された。車に乗り「これが最後のお金よ」と現金が入った封筒を出したが、「USBは?」と聞かれ、「命綱だから隠した」と。「モさんはお前を切った。命を落とすことになるぞ」と言い、車をロックした。窓ガラスが割られた、スチョルが助けに来たのだ。しかし車は発車して、スチョルは必死で自転車で追いかけた。
踏切の前で遮断機が降りた時、スチョルの自転車が車の前に来て、自転車で車のフロントガラスを壊し始めた。
男たちが車から出てきて、スチョルを殴ったが、ボクシングで鍛えたスチョルもやり返した。しかし相手は3人、殴られ倒れ蹴られた。ダヘの「ゴヌのパパ!」の声が聞こえた。
「家族を守りたい」、スチョルはその一心でのボクシングを始めたのだった。彼は、師匠ヒョンテの教え ”相手を油断させ、会心の一撃を食らわす” を思い出し、ジュヌに強烈なパンチを食らわした。後の2人にも強烈なパンチを食わした後、倒れた。ダヘが駆け寄って、スチョルを抱きかかえた。
見回りのヒョンテとチュンシクが乱闘を見て、ヒョンテがボクシングで加勢した。
ダヘが「ゴヌのパパ、愛してる」と言うと、スチョルは目を開けて「僕も」と傷だらけの顔で笑った。
ヘインはデパートでヒョヌに会い、「私が気まずい、転職して。会いたくないの」と言った。
ヒョヌは「”松葉のようにひたむきだ”と豪語してたから、すぐ思い出すと信じてたが」と言ったが、ヘインは「手術前の私と違って、その目に騙されない」とクールに言った。
翌朝、ヘインはリビングのテーブルにドイツからの国際郵便物が置いてあるのを見た。
出勤中に、”ホン・ヘイン様の招待状”が、水族館から届いた。「自分宛に招待状を?」と思いながら、ヘインは水族館に行った。
そこにペク・ヒョヌがいた。ヒョヌは彼女に、”ホン・ヘイン様の招待状”をスマホで見せた。水族館の大きな水槽の前の一部が囲われていた。
灯りが消え、ヒョヌとヘインの結婚式のビデオが流れた。美しい映像だった。2人は自分たちの幸せな表情を見つめた。 ”10年後の自分へのメッセージ・ビデオ”で、ヒョヌは、”僕はヘインがいれば十分だ、幸せに”と言い、ヘインは ”変わらず美人で一番イケてる。もちろんヒョヌとも一緒でしょ”と言ってた。
ビデオが終わった時、スタッフが「ペク・ヒョヌさん、貸切と花束の予約をホンさんが」と言って、大きな花束を彼に渡した。貸切の予約をした日をヘインが聞くと、「1ヶ月前、、4年前もそうですよね」とスタッフは答えた。
ヒョヌはカードを見ながら「宇宙の助けじゃなく、君が仕組んだのか」と言った。ヘインは帰ろうとして、自分が送ったカードを見た。「私に記憶がないからって挙式しないのはダメ。せっかくだからドレスを着る」と。
ヘインは、自分が書いたと信じられない、”不倫した男”だと聞かされていたから。
ヒョヌは、「僕がそんな男なら君はここまでするか?僕を疑うなら、ユンも疑えよ。ヤツは君を守ってきた人間じゃない、君を孤立させようとしてる」と言った。
ヘインは、ユンソンのいるゲストハウスを訪ね、「聞きたいことがある」と言った。ユンソンはお酒を飲んでいた。もう1杯飲むとその場を離れた時、テーブルのタブレットに”未確認映像”が入った。ヘインが見ると、ホン元会長の部屋の映像だった。
ウンソンが戻ってきたのでテーブルに戻した。ウンソンが「俺たちは家族に捨てられた者同士、一緒に渡米しよう」と誘った。
ヘインは帰ろうとした。「聞きたいことって何だ」とウンソンが彼女の腕を持った時、彼女はウンソンの右手の甲に全く傷の跡がないのを見た。「もういいわ」と言って彼女は自分の家に帰った。
ヘインはヒョヌに電話し、居場所を聞き、話したいことがあるのでそっちに行くと言って、切った。
その時、朝見た、国際郵便の封筒に気づいて、封を開けた。
少し焼けた黒い手帳、自分が書いたヒョヌと自分へのメッセージ、手術の前日に書かれたものだった。
ペク・ヒョヌへ
もしも、私が目覚めなかったら、これは遺言書になる。
春、夏、秋、冬、4つの季節が過ぎるまで、私をしのんでほしい。
でもその後は、忘れて幸せに暮らしてね。
すてきな恋愛も結婚もして家庭を作ってよ。
私の財産はあなたにまかせる、善行に使って。
あなたと天国であえるよう、急いで善行を積まなきゃ。
そんな想像をするだけで悲しくなる。
手術が成功したとしても、あなたを忘れるのは嫌よ。
私に嫌気がさしても
それでも私を嫌いにならずに
懲りることなく私を愛し続けて。
色が変わらない松葉のようにひたむきなの。
私があなたを思い出したら、私と再婚して。
ーー4つ葉のクローバーが出てきたーー
ヘイン、これを見てるなら手術は成功したけど
記憶が何もないってことね、なら、私が彼を紹介するわ。
ペク・ヒョヌは、
壊れたものをなんでも直す
だまされやすい
酔った姿は人をときめかせる
泣いてる姿は母性愛を刺激する
前腕筋は人様に見せないようにして
覚えてないなら、今から知ればいい。
彼がいるから、記憶を無くしたくなかったし、
記憶を無くしてでも、生きようと思ったのよ。
最後までペク・ヒョヌは忘れたくない名前なの。
これまで彼と一緒で幸せだった。
第2の人生も彼と一緒にいられるよう
心から祈るね。
ヘインは自分が書いたノートを読みながら、激しく泣いた。
そして、ヒョヌの元へ車を運転した。
「ごめんなさい、ペク・ヒョヌ」と言いながら、、、。
ウンソンは、携帯の通知オンで目覚めた。ヘインの車につけたGSPが彼女の居場所を示していた。
ヘインは待ち合わせ場所に着いた。
道を挟んで、ヒョヌが、「ヘイン、僕がそちらに行くから待ってて」と言った。
信号が赤になり、二人は横断歩道を挟んで向かい合った。
バスが通り過ぎた後、向こういたヘインの姿が消えた。
ヒョヌは急いで横断歩道を渡ろとして、車が飛び込んできた。ヒョヌははねられ、道路に倒れた。
感 想
エッーーーーーーー、最後の場面、テレビの前で声をあげてしまいました!
ヒョヌとヘインが、横断歩道で向き合って、二人の前をバスが通り過ぎ後、ヘインの姿は消えてるだろうと予想してました。でもまさか、その後ヒョヌが車にはねられるとは、それもウンソンに。そこまでしないといけない?(ドラマですが)。ヒョヌ、冤罪で殺人事件の犯人にされた後は、交通事故?試練多すぎで、、。
ヘインを見つけるためにも、ウンソンたちの悪事を暴くためにも、ヒョヌが必要なのに、明日、最終回なのに、決着はつくのでしょうか?
そして、ヘインが消えたのは、ウンソンではなく、モ・スリの仕業なの?
ボムジャさんがヨンドゥリ村スーパー前に着いた時、スチョルが「ここに住んでる?」と彼女に言ってたから、ほぼ毎日のように来てたのでしょうね、ヨンソクさん目当てで。
でも、もう来る用事もなくて、これが最後の日、マイクをつけたまま、ヨンソクさんに告白してしまって、公民館にいたみんなに聞かれてしまった。ボムジャさん、恥ずかしくて走って逃げましたが、このシーン、なんだか切なくて、とてもいいです。
またこの場面で、ヒョンテが慌てて来て、バツが悪そうにボムジャさんからマイクをはずしてました。ヒョンテって、人が気づかないようなところで、気遣いする、優しい人。スチョルにもやさしいし、ヒョヌも心を許してグチを言える兄で、いい人だなって思います。15話は、ボクシングの腕を見せる場面もありました!
スチョル、すごくカッコよかった!ボクシング、続けていたんですね。 ”家族を守れる男”になっていました。自転車にも乗れてました!彼を奮起される呼び方が、「ゴヌのパパ!」っていうもの、すごく良いですね。スチョルは父親として、息子のゴヌに、自転車、スキー、スノーボードを教えたいて言ってたから。ダヘも、愛し、愛してくれる人に巡りあえましたね、おめでとうございます!
ウンソンとモ・スリの2人は、最後まで悪人のようです。
ウンソンをかわいそうだと思うこともあります、愛を知らずに生きて来た人だから。でも、ヒョヌにしたことは酷すぎです。最終回で、この親子にも、どんな結末が待っているのでしょうか?
15話は、ちょっとヘインのお茶目ぶりもありました。ナ秘書に無理に同行させ、ヒョヌを尾行し、なぜか、ヒョヌの好き嫌いをメモったりしてるのが、可愛かったですね。
ヘインが自分で書いたノートが、ほんとにすてきで、ほとんど書き写しました。
”記憶を失くしてでも、自分が生きようとした理由は、ヒョヌだった”と分かったヘインなのに、どこに行ってしまったのでしょうか?
最終回、これまで最高のドラマだったので、納得できるハッピーエンドでありますように。
「涙の女王」第16話(最終回)あらすじ UP (4/30)
ヒョヌは、車にはねられ、救急車で病院に運ばれた。
しかし、事故の知らせを受けて両親が急いで駆けつけた時、ヒョヌは消えていた。
ヘインは知らない部屋で目覚めた。ドアを開けようとしたが、外から鍵がかけられていた。誰かがドアを開け入ってき隙に、彼女は部屋から脱出したが、、。
ウンソンが銃を選んでいた。ヘインは、自分を車で連れ去ったのが彼だと知った。
ウンソンは銃を持ち、「君を守るためなら何でもする。なぜペクに会いに?」と迫った。ヘインは「ドイツから届いた自筆の手帳を読んで、あなたの話と違うから確かめたくて、ペクさんに会いに、、、」と言ったが、ウンソンの目が怖い。「軽率だった、あなたに聞くべきだった。誤解して怒らせてごめん、だから家に戻ろう」と言ったが、ウンソンは、「一緒に外国へ、そして結婚するんだ。渡航準備はした、ヘリコプターが来る、君は付いてくればいい」と。ヘインは、ウンソンを刺激しないために、「いいわ」と言った。
ヤンギはヒョヌから連絡を受け、コナン事務所で、ヘインを拉致した車を調べていた。そこに病院から抜け出したヒョヌが来た。彼はその前にグレイスに連絡して、モ・スリに、「ヘインが消えた。ウンソンが関連しているかも」と告げるように言った。スリがヘインの居場所を捜すはずだから。
スリは、裏金を保管している貸金庫の頭取に電話し、ウンソンが全てUSドルに変えて運び出したことを知った。グレイスからヒョヌに、スリが数台の車を引き連れて、家を出たと連絡が入った。
ヒョヌはヤンギの車で、スリたちの車を尾行した。
スリの車は、ホン家の狩場の横の別荘に入っていった。雪が激しくなり、狩場の山は深い雪に覆われた。
ヤンギは門の外に車を止めた。ヒョヌは中を見るために降り、連絡したら通報するようにヤンギに頼んだ。
ヒョヌが雪の林を歩いていると、狩場の管理人の犬が来た。管理人から通用門の鍵を受け取ることができた。
スリは開口一番、ウンソンに「お金はどこ、外国に行くのはいいけどお金と映像を渡して」と言った。
「映像? あー、会長を殺した証拠?俺がバラすか心配?知ってるだろ?俺は言わない、昔から」とウンソンは言った。
25年前、海でヘインの兄のスワンが亡くなったのは、スリの仕業だった。ボートに細工し転覆させたのだ。その日、ウンソンは施設から母に会いに来ていて、母がボートを壊したことを知っていたが、「(子供が)早く死ねば一緒に暮らせる」と言う母の言葉を信じ、黙っていた。
「そうすれば、早く迎えるに来ると思って、待っていた。来ない人を待つのは地獄だ」とウンソンは言った。
「あの時、ヘインも死んでいたら、あなたに邪魔されることもなかった。映像は?」とスリは平然と言った。
ウンソンは憤怒の表情を浮かべたが、そんな母に、「引き出しに、暗唱番号は母親の誕生日」と、映像の場所を教えた。
この会話をヘインが壁の後ろで聞いていた。スリが人影に気づいた、、、。
ヘインが逃げようと迷っている時、突然、部屋の明かりが消え、ヘインは動いた。
ウンソンがヘインを捜し始めた。
ヘインはどこかの部屋に隠れ、ドアを開けたら、ヒョヌが前にいた。2人は手をつないで外にでた。外は深い雪だ。2人が逃げるのを見たウンソンは、銃を持って車に乗り、門に先回りした。
ヤンギの通報で、数台のパトカーが別荘の門から中に入った。
ヒョヌとヘインが門の道まで来た時、ウンソンの車が着いた。車から降りた彼は、
「なぜそこに? こっちに来い、そうすれば、全て目をつぶる。一緒に行く約束だ」と叫んだ。
「あり得ない。覚えてなくてもあなたを嫌うわけが、分かった」とヘイン。
「俺が嫌いだと?なぜだ、君のせいで俺の人生はメチャクチャに」とウンソンはまた叫んだが、「大丈夫、ヘイン、俺と行こう」と彼はやさしくヘインに手を差し出した。
「死んでも行かない」とヘインは言った。
「そうか、、、死んでも」とウンソンは言って、銃を構えた。
パトカーがサイレンを鳴らして来た。警官が「銃をおろせ、さもなくは発砲する」とスピーカーでウンソンに警告したが、、、
「ヘイン、置いては行けない、連れて行く、殺してでも」と、ウンソンは銃をヘインに構えて構えて発砲、とっさに、ヒョヌがヘインをかばって撃たれた、、、。
警官たちが、ウンソンに同時に発砲し、彼は倒れ、即死した。
ヒョヌが倒れた、、、ヘインは「ダメ、ヒョヌさん、誰か助けてください」と泣き叫んだ。
ヒョヌは救急車で病院に、ヘインが同行した。到着後すぐに、緊急手術を受けた。
スリはウンソンが隠したUSドルの箱を見つけて、護衛の男たちに車に運ばせた。
警官が来て、「ユン・ウンソン氏が死亡した」と言った。スリは、ウンソンが死亡した現場に車で行った、スリは、養護施設から帰る時、ウンソンが「早く迎えに来て」と車を追って走って来たことを思い出し泣いた、が、彼女はその涙をすぐに収めた。
サンファは、昔の家族のアルバムを見ていた。そこにボムジャンも来た。彼女は、海の事故にあった海岸の写真を見た時、ヒョヌの母ボンエの「ヒョヌが溺れた女の子を助けたことがあった」という言葉を思い出し、やっと気づいた、、、そこに、ボムジャが「大変よ」と大慌てできた。
ヒョヌの両親は、警察から、ヒョヌが銃で撃たれた聞き病院に来た。ヘインの家族も来た。
ヘインは「ごめんなさい、彼が私をかばって撃たれました」と泣き崩れた。ボンエは「ヒョヌは大丈夫、泣かなくていい」とヘインを抱きしめた。
サンファはボンエに話かけた。「私にはもう一人息子がいて早くに亡くした。ヘインを救って死んだと思って、ヘインを憎んできた。本当に愚かな母親です。ペク君が”子供海兵隊”に参加した時、人を救ったと言いましたよね、ヘインを救ったのはペク君でした。息子を失った悲しみで娘の痛みにも気づけなかった。命の恩人を婿に迎えたのに、つらく当たったんです」とうなだれた。
「過ぎたこと、水に流しましょう。今は、ヒョヌが無事に目を覚ますことだけ祈りましょう。そして目を覚ましたら、感謝すればいいんです」とボンエは言った。二人は涙を流し手を握りあった。
モ・スリは、ウンソンの遺体を確認するやいなや、弁護士に、ウンソンの持ち株の相続手続きと、残りの裏金で株を買うように指示した。そして、問題を起こしたのは、ユン前会長だから、私の会長就任に支障はない、盛大に執り行う、と言った。
ヒョヌの手術は成功した。意識が回復するまで、ヘインが側で、24時間寝ずに話かけ見守った。
ヒョヌが覚めた。ヘインは「ありがとう」と言い、ヒョヌは「大丈夫?」とヘインを心配した。
ヘインは、ヒョヌを忘れてひどいこと言ったと謝った。ヒョヌも、「どんなことがあっても一緒にいると約束したのに、忘れて君を苦しめた。ごめん、そして愛してる」と言った。
ヒョヌが目覚めたと知って、家族が病室に入ってきて喜んだ。
ホン家の長男ボンソク、次男ボムジュン、福娘のボムジャの兄弟3人がそろって、ホン前会長のお墓参りに来た。ボムジャは父の墓前に、「力を合わせて全部取り戻してみせる。必ず敵を討つ」と誓った。
ヒョヌは病室にみんなを集めて、作戦会議。
敵は、1週間で株を7%も追加購入、合計45.1%、ホン家は凍結分込みで39.3%だ。彼らの株のうち、13.3%は裏金で買った分で、裏金は違法資金で国庫に入る、ということで、”株式譲渡の無効訴訟”をおこすことになった。
ダヘはその話を聞き、グレイスに「自首しよう。証人になってモ・スリの詐欺を証明する。まともに生きたい。隠し事も罪悪感もなく、誰かを愛し、愛されて」と言った。
ダヘは、スチョルを”希望常緑園”に連れてきて、「私たちが出会った場所、あなたが来るのが楽しみだった」と言い、”うさぎのぬいぐるみ” を出した。「これを覚えてる?あなたから巻き上げたの。これが大好きだった。お礼を言いたかったけど、あなたは来なくなった。待ったわ。私が待ったから今度はあなたが待って。自首する、堂々と生きるために。戻ってきたら、一生あなたに尽くす」と言った。スチョルは、離れたくないと言い張ったが、、、。
ホン家により、モ・スリへの”株式譲渡の無効訴訟”の公判が行われた。
被告側(スリ側)の弁護士は「被告は相続法に従い、亡き息子の持ち株と現金を相続しただけ。息子を亡くしたばかりの被告に原告は訴訟を強行し、経営権を奪おうとしている」と反論した。
ヒョヌは「被告は経営権を得るために投資詐欺を働いた。他にもに二重契約書で原告を加害者に仕立てて、地主に原告を訴えさせた」と全ての資料を裁判長に提出した。
「全ては被告の息子ユン氏が行ったこと」と相手弁護士は反論した。
ダヘが、証人尋問に立ち、「被告に詐欺を指示された」と証言したが、スリから指示された証拠がなく、決定打にはならなかった。
被告スリは最後の発言を求められ、「裁判長、息子を失った私に欲はない。家族を信じられず、会長は私に会社を託した、その会社を守りたいだけです」と白々しく、泣いて訴えた。
最後に原告側ホン・ヘインが発言の機会を得た。
「3週間前、私は被告の息子に監禁されました。その時に聞いた会話で、25年前のボート事故と、祖父の死に被告が関わっていたと知りました」とヘインは言った。
人々に衝撃が走った、、、。
「裁判長、脳を手術した者の発言です。証拠もなく、、」と被告の弁護士、
「あります」とヒョヌは言い、発言を裏付ける証拠のUSBを裁判長に渡した。
ビデオが再生された。
会長の部屋が映った。モ・スリは驚いた。彼女は、映像が入っているタブレットを川に投げ捨てたはずだったから。
証拠の映像は、ヒョヌがグレイス経由で入手した。グレイスがユンの家政婦に、コピーした物と本物のタブレットをすり替えさせたのだった。
「大丈夫じゃないでしょ、呼吸器に達すると10分でマヒ症状がでると、ご心配なく、すぐには死にません、、、」、モ・スリが会長に囁く声と姿、驚愕する会長の映像が映し出された。
衝撃の映像に、裁判所内は騒然とした。
扉が開き警官が入ってきた。ヒョヌが「被告は逃亡の恐れがあるため、緊急逮捕を要請しました」と裁判長に説明した。スリは”殺人未遂容疑”で逮捕され、連行された。
創業者一家が、クイーンズに復帰した。
会長の部屋のナポレオンの絵が外され、”ホン一家とヒョヌの家族” が一緒に写った大きな家族写真が飾られた。
ホン家は日常を取り戻した。
ヘインはデパートの社長に復帰し、スチョルはダヘの留守の間、ゴヌの世話をしていた。
ボムジャは、ヨンソンに呼び出されていた。ヨンソンは、「この歳で恋愛経験がなくて、ボムジャさんのスピードについていけない。初めて誰かを待ちわびて会いたいと思ったけど、次の道が分かりません。俺は焼くのが得意、君がつらい時は肉を、退屈な時はマドレーヌを焼く。つらい時や退屈は時に俺の元に来るのはどう?」と。
ボムジャは「ええ、行きます。ヨンソンさんはゆっくり来て」と答えた。
家に戻ったヘインは、寝室を別にしていた時のヒョヌの部屋に入り、天井に星が1つあるのを見つけた。
”何あれ?子供みたい”と思った時、蘇った、子供部屋の天井いっぱいの夜行シールを、「剥がして、全部」とスタッフに命令した自分の声が。
あの日、ヒョヌが子供部屋にするつもりだった部屋に無断で移った。それを責めると、彼は「君も無断で片付けた」とヘインを責めた。ヘインは「流産が私のせいだと思ってるでしょ」と彼を責め、感情的になった。それから、2人は会話を避けるようになった。
ヒョヌとヘインは、ヨンドォリ村の桜が満開の美しい道を歩いていた。
ヘインは「ゆうべ、最悪の記憶を思い出したの。悲しくて胸が痛んだけどむしろ安心した。大きな理由で仲たがいしたとは思わない。意地を張り合い愚かな誤解を招いた。ドアをノックするより、部屋に閉じこもって憎むほうが簡単だから。でもね、もうそうしない、ならうまくいくかも」と言った。
ヒョヌは「僕も同じだった。毎日のささいな日常の中で、疲れてケンカしてお互いに失望するのが、怖かった。でも、これは言える。そばにいる、どんな時でも。壊れたら直して穴は塞げばいい。ありのままで、それでよければ結婚してくれる?」と言った。
ヘインは「もちろん。でも、時間が欲しい、まだ交際初期よ」と言った。
ダヘが出所する日、スチョルはゴヌと迎えてに来ていた。ダヘはゴヌを抱きしめた。「ゴヌは三輪車に乗れるんだ、俺が教えた」とスチョルが言い、3人で抱き合った。グレイスも出てきた。スチョルが「母が食事に誘えって」と彼女を呼び止めた。
ボムジャとヨンソンは、お茶を。ボムジャの髪はすっかり伸びて。ヨンソンはゆっくり過ぎのようです。
ヒョンテは、ボクシング・ジムの家賃をビルオーナーの母に厳しく請求されていた。
ボムジャンは、兄に会長を譲り、サンファとキャンプにきてラーメンを作ってた。そこに、ドゥグァンがボンエの指導で耕運機を運転しながら、キムチを持ってきた。
ヒョヌとヘインは、日々を共に過ごし、人生が与える幸せを全て享受したあと、、、
年老いたヒョヌは、公園にあるヘインのお墓に参った、ジャスミンの花を持って。
”いつの日かひとりだけ残されたら、もう一人が迎えに来ればいい、それなら怖くない”
ジャスミン野原には、白いドレスのヘインが待っていた、そしてヒョヌに手を差し伸べた。
ハッピーエンディング
ーー完ーー
*感想は、ブログの最後の “「涙の女王」最終回と全話見終えた感想” に書いています。
「涙の女王」感想と予想、考察
「涙の女王」第1話~4話まで視聴した感想と今後の予想
ほんとに面白いです!!
第1話から、情報も多くて、全ての場面、セリフが重要で、何一つ見逃せないという感じ。
まず、主演のキム・スヒョンさんキム・ジウォンさんのケミが最高ですね。
ペク・ヒョヌ役のキム・スヒョンさん、本当に素敵。スヒョンさんは「サイコだけど大丈夫」で初めて知りました。自閉症の兄を支える繊細な弟役でした。今回も誠実な好青年ですが、コメディーチックな演技に、こんな面があるのかと驚きました。とてもキュート❤️。1話で、冷え切った妻へインとの離婚を決意しますが、彼女の重大な病気が分かると、「離婚しなくても、後3ヶ月で死別できる」と喜ぶ。しかし「財産目当てに遺言書を書き換えてもらう」と言うのとは裏腹に、実はへインへの愛情が蘇ってきている、それがすごく自然。本人は気づいていないが、視聴者にはもうバレバレですね。
そして、ホン・ヘイン役のキム・ジウォンさん、本当に綺麗な女優さんです。私は「私の解放日誌」という地味なドラマに、今まで見た中でNo.1 かな?と思うほど魅了されましたが、ここのジウォンさんに驚きました。地方都市からソウルに通勤する契約社員、”こんな地味な普通のOL役ができるんだ”と。無口だけど、心の奥底に強いものを持っている凛とした女性を見事に演じられました。今回のクイーンズ財閥の令嬢で、デパートの社長という派手な役は、本来のジウォンさんの美貌が際立つ役だと思います。第1話では夫のヒョヌにキツく当たり、典型的な財閥の経営者で妻(有能だが高慢で冷たい)かと思いましたが、回を追うごとに、彼女の魅力がわかってきました。とても聡明で愛情深く、可愛げがある、そういう女性だからヒョヌを結婚相手に選んだんだと納得できます。
4話で、ヘインは病気を治す糸口、ヨーロッパの有名ながんセンターから ”CAR-T 細胞療法、確率は51%以上、臨床治療を勧める”という手紙を受け取りました。
ヘインは母と話している時に気分が悪くなったし、ヨンドゥリ村では、記憶を失くし迷子になってしまった。症状が進行しているようです。
5話で、彼女はヨーロッパで臨床治療を受けるのでしょうか。そうしないと時間がないですよね。ヒョヌはヘインを支えることになるのだと思います。案外、2人の愛が復活するのは早いからもしれません、と言うか、もう復活してますね。
今後、ウンソンの生い立ちも分かるのでしょうか?ヘインの母、会長とモ・スリ、会長の長男、いろいろな関係がどう絡み合って動いていくのか、全く予想できません。
「涙の女王」第5話~8話まで視聴した感想と今後の予想
5話~8話まで、怒涛の展開でした! そして8話の最後、クイーンズがウンソンとスリ親子にあっさり乗っ取られてしまい、なんと、財閥一家はヨンドゥリ村のヒョヌの実家に、、こうきたか!です😆😆
すべてのシーンが重要で、美しかったり、切なかったり、面白すぎたり、怖かったりとあらゆる要素が入っていて、一時も見逃せません!
5話の後半と6話は、ヘインとヒョヌが新婚旅行で来たドイツで再び愛を確認するストーリーがすごく美しかったです。ヘインの治療はできませんでしたが。ドイツのロケも素敵でしたね。
しかしヒョヌの”離婚合意書”がヘインにバレて、彼女が傷ついてしまいました。
2人がドイツにいる間に、ウンソンとスリの陰謀がクイーンズを蝕んでいきました。
ウンソンはホン家のゲストハウスに住むことになり、敵一味は、会長の居間に盗聴器を仕掛け、受信機をヒョヌの部屋の引き出し設置し、彼の金庫から”離婚同意書”を見つけ、ヒョヌが会長とヘインを裏切ったように見せかけました。
ドイツから戻ったヘインは、ヒョヌのために離婚を決意し、ヒョヌも同意、しかしヒョヌはヘインを守るために彼女の側にいると決めました。
ウンソンは、スチョルの ”リゾート事業”に投資すると見せかけ、会長の持ち株を取得、モ・スリは会長を操り、彼に議決権委任状を更新させ、会長の法定後見人になりました。
ボムジャがモ・スリの正体を知り、ヒョヌはウンソンが怪しいと調べていく中で2人の接点が浮上、DNA鑑定で、スリとウンソンが親子だと分かったが、時 既に遅し、、、モ・スリにより、会長は薬を盛られ心臓発作を起こし意識不明で病院に運ばれた。しかも会長の後見人は彼女で、家族は病室に入ることすらできない。
会長の株を取得し、第2株主になったウンソンの会社が、株主総会を招集、法定代理人のスリがウンソンを支持し、創業者一家の解任案が可決された。
そして行方知れずとなった創業者一家は、ヨンドゥリ村のヒョヌの実家に来た。
怒涛の展開、いや〜〜、本当に面白いです。
モ・スリという人は、心底怖いです😱。誰も太刀打ちできないと思う。20年もだまされていた会長をだれも責められませんね。しかし、これから彼女のすべての悪事が暴かれるはずと思います。
ウンソンは力を(地位と富)得れば、ヘインを振り向かせることができると思っていたのでしょう、でもやり方が汚すぎです。ヘインが「ヒョヌのために離婚した」と言った時、「何もかも失くしてもそんなことが言える?」聞いていたのは、今の状況ですね。ヘインは、自分と家族を陥れた人に助けを求めるような人ではない、とウンソンは分かっていないようです。
いずれにせよ、ヘインは、すべてを失くそうとも、どんな状況でもヒョヌだけです。余命を知らされた時も「一番惜しい」と寝ているヒョヌを見て言ってましたし。彼女は最初から一貫してヒョヌだけを愛してます。「あなたと結婚したかった」と何度も言ってたし、「あなたのそばで生きていたい」と泣いてました。ヘインのヒョヌに対する思いは一途です。そしてヒョヌのヘインへの思いも同じです。
9話からドラマの中心は、ヨンドゥリ村になるのかな?今までは、ヨンドゥリ村の場面、おまけ?って感じでしたが、いよいよこれからですね。
ホン一家(元財閥)とヒョヌの家族の立場が逆転?どんなドタバタが展開されるかワクワクです😊。
ヘインは、ヒョヌの実家でのんびり暮らし、彼のお母さんが育てた新鮮な無農薬野菜や肉を食べて、健康と免疫力を取り戻し、奇跡的に助かると思っています。だって、奇跡って結構に起きるんでしょ!
「涙の女王」最終回と全話見終えた感想 UP(4/30)
「涙の女王」、全16話が完結しました👏👏👏
3月初旬から、これほど、週末を楽しみにしたことがないほど楽しみに待ったドラマでした。
15話でヒョヌが交通事故で病院に運ばれた時は、どうなるの?と思いましたが、16話が始まった途端、交通事故に遭おうが、病院から抜け出して、ヒロインを救い出しに行くのが、韓国ドラマだったと、思い出しました🤣🤣
そして、ヒョヌが事故でケガをしながら雪山を歩いて、さらわれたヘインを救いに行く場面、既視感がーー、そうです、「愛の不時着」で、リ・ジョンヒョクが、銃弾を受けた体で、ユン・セリを山の中の別荘に捜しに行く場面と重なりました。
そして極め付けは、ヒョヌがヘインをかばって、銃弾を受ける場面ーーーこれも、”リ・ジョンヒョクが、ユン・セリをかばって銃弾を背中に受けた場面”に重なりました。
「愛の不時着」へのオマージュですよね。
16話では、雪の林をヒョヌとヘインが逃げ、ウンソンが2人を見つけて対峙する場面が一番印象的でした。雪の厳しさと寒さ、ヘリコプターの音も迫力があり、すごい撮影だっただろうと思います。
ユン・ウンソン、すごい悪人だったけど、本当に哀れだった。彼のヘインへの執着、だんだんの狂気じみてきて、恐怖でした。ヘインもそれを感じていましたね。でも最後、やさしく「大丈夫、ヘイン」と手を差し伸べたのに、「死んでも行かない」と言われ、涙を流しながら、彼女に銃を向ける、、、パク・ソンフンさんの鬼気迫る演技に、感動してしまいました。
ウンソンは、また母に裏切られたけど、彼は母を裏切ることはできませんでした、、、これも哀れです。
ただ愛が欲しかっただけなのに。お金と権力を得れば、ヘインを振り向かせることができると頑張ったのに、愛を得ることはできなかった。
ウンソンが銃弾に倒れた服の上に、あのヘインのペンダント、まるで映画のようでした。
作家は、ウンソンを悪者のままでは死なせなかった、愛を渇望したが得られなかった、哀れな人として、描いたのかなと思いました。
スチョルとダヘの恋物語が、最後になればなるほど、すごくよかったです。ダヘが出所して来た時のゴヌ君、ドラマの最初の頃より、大きくなってて、ほんとに可愛いかった😍
堂々の生きるために、自首して刑務所に行き、戻って来たダヘがかっこよかったです。スチョルも逞しくなってました。
ヒョヌとヘインの物語は、エピローグの通り、ハッピーエンドでした。
この二人については、これまでのストリーで、お互いを思いやる愛の深さが存分に描かれたと思います。
ヒョヌの「そばにいる」と言う言葉を何度聞いたことでしょう。そして16話でも、桜並木を歩きながら、「そばにいる、どんな時でも」と言って、プロポーズしましたね。そして、ヘインの人生の最後まで、ヒョヌは彼女のそばにいました。
「愛する」とは、「そばにいること」、これが、このドラマのいちばんのメッセージなのかなと思いました。
主人公のキム・スヒョンさん、キム・ジウォンさんの神演技はもちろん、全ての俳優さんの演技がすばらしくて、脇役の人物にもすごく愛着が湧いてくるドラマでした。
美しい場面も満載でした。現時点では、全話を通じて、16話の雪のシーンが一番好きかもです。
書ききれませんが、本当に、ドラマの世界にのめり込み、ワクワクハラハラしました。感動の2ヶ月をありがとうございました。
いつも長いあらすじと感想を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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