2022年4月9日から配信、Netflix、韓国ドラマ『私たちのブルース』。
済州島を舞台に、島で生きる人々が織りなすさまざまな物語をオムニバス形式で描くヒューマンドラマ。豪華キャスト共演でも話題に。期待大です!
1話と2話のあらすじと感想を書きます。
*ネタバレあり
1話2話の主な登場人物 ( )はキャスト
チェ・ハンス(チャ・スンウォン)
エスエス銀行の支店長。転勤で20年ぶりに生まれ故郷の済州島に帰る。娘はアメリカにゴルフ留学中で、妻も娘に同行してアメリカ。7年も別居が続いている。
チョン・ウニ(イ・ジョンウン)
済州島で”ウニ水産’を営む。ハンスの高校の同級生で初恋の人。在学中に母が亡くなり高校を中退して働き、弟たちを大学に行かせ、結婚もさせ、家族のために尽くしてきた。独身。
第1話 ハンスとウニ1
チェ・ハンスはエスエス銀行の支店長。ソウルから、済州島プルン支店へ転勤が決まった。
借金を申し込んだ友だちからは、断りの電話があった。
アメリカの妻からビデオ通話。娘のチェ・ボラムのゴルフ留学の費用についての話。
「有り金すべてはたいて8000万ウォン、ドルだと6万7,000くらい用意できる」というハンスに、
「レッスン料だけで、月1万5000ドル、生活費や移動費を含めたら4億ウォンは必要。もう諦めよう。これ以上お金を借りられない。融資を受け、退職金も中間精算し、家まで売った。アメリカに来て7年、もう十分」と言う妻。
「ボラムが諦めていないのに、親が諦めてどうする」とハンスは反論した。
ハンスは、20年ぶりに生まれ故郷の済州島にきた。
新しい住まいの掃除をして、早速、家族写真と、ボラムがゴルフで優勝した数々のトロフィーを飾った。
銀行に着くと、同級生のキム・チーム長が、VIP名簿を持って来た。
支店の主要な顧客は市場関係の商人や、ビルのオーナーなど金持ち。そこに、”チョン・ウニ”の名前が。”現金保有額だけで12億9000万ウォン”とキムが言った。
早速、キム・チーム長が、ハンスを挨拶回りに連れていった。
チーム長が指さした4軒と最後に連れて行かれた店の5軒は全部ウニの店。
「旦那とやってるのか?」と聞くハンスに、「独りだ。まだお前が好きなのかな」とからかった。忙しく飛び回っているウニは店にはいなかった。ハンスのマンションの向かいのカフェもウニのものらしい。
ハンスは、妹の農場に挨拶に行ったが、冷たくあしらわれた。夫と大きな農場を運営していて忙しい。妹は、兄を大学に行かせるために、自分も弟も高校卒業後働いたのに、母の面倒も見ず、娘のゴルフ留学のために義姉はアメリカに行ったままで、家まで売った兄を理解できない。
うちに戻っても、ハンスはお金のことで鬱々としていた。
ウニから「転勤して来たと聞いた。ようこそ初恋の人。同窓会に必ず顔を出してね」というメールが届いた。
ウニは、ルンルンで気分で、ヨンオク(ハン・ジミン)が営むカフェ”プルン”に来て、高校生の時の初恋の話をした。
ウニが小ブタを抱いてバスに乗った。同級生たちがからかったのを、ハンスが止めてくれ、恋に落ちた。
修学旅行で木浦へ行ったとき、一人でいるハンスを見つけて話しかけ、「好きなの」と背伸びをしてウニからキスをした。
キスの話を聞いたウニの友だちのミランが、走って体育館にきて、大勢の同級生がいるところでハンスに聞いた。
「ねえ、マジでウニにキスしたの?一方的に無理やり男らしく?」と。
その時、ミランを追ってきたウニも体育館に、ハンスはウニに近づき、
「俺が?お前に?一方的に?無理やり?お前も喜んでたろ」
ウニは気絶した、、、
ウニとヨンオクは二人で、”お前も喜んでたろ” と声を合わせて、キャッキャ、キャッキャと大盛り上がり。
側で、船長のパク・チョンジュン(キム・ウビン)が、お酒をのみながら「イカれてる」クールに笑った。
感 想
わぁ~ー、海がすごーくきれいです!
まず、最初の場面で、済州島の海、魚市場で働く人たちの活気、それから、熟練の海女さんと若い海女さんが海に潜る、、新米のヨンオク(ハン・ジミン)がアワビをとる場面なんかが映されました。
パク・チョンジュン船長(キム・ウビン)、出番少しでも、すご〜く素敵!
ワクワクせずにはいられません。
今回の物語は、ハンスとウニです。第2話と続くので、二人のことは2話の後の感想に。
第2話 ハンスとウニ2
ウニは、同窓会に向けて、ルンルンで美容院に来ていた。
そこに、弟から「マンションを買ってくれるんだろ?」とオーシャンビューの45坪の部屋の動画が送られてきて激怒。
「カネもない奴が、ふざけたことを!私が毎日魚の処理をして稼いだお金を、自分の物のように。結婚式の費用も私が出した。タダで暮らす気?私は、両親の家でゴキブリと一緒に暮らしてる。ふざけるのもいい加減にして!」と。
ハンスは、昨夜から思い悩んでいたが、妹に「悪いが2億ウォンを貸してほしい。1年後に必ず返す。情けない兄ですまない」とメールした。
キム・チーム長から、ガソリンスタンドを4ヶ所持っている社長を紹介され、彼の娘さんもアメリカでゴルフをしている、と言われた。
社長は、ハンスが席を外した後で、キムに
「アメリカの韓国人コミュニティーで、ボラム選手の母親の評判が悪い。男性スポンサーと親密になり、近づいては借金して返さないとか。信用第一の銀行支店長の妻がそれでは、、」と苦言した。
同窓会は昼からカラオケ店で行われていた。夜中には起きて働く人たちが多いから。
ウニが歌っている時にハンスが来て、すぐにマイクを持たされ、大盛り上がり。
費用は、ハンスのカードで支払われた。
ハンスは飲みすぎて、トイレで潰れていた。
ウニがハンスの世話をした。夜中から仕事なので、ウニは1滴も飲んでいなかった。
ウニが、高校時代に、自分からキスをしたのに、無理やりされたとウソをついた話をするとハンスは笑い転げ、「体育館で気絶したお前が可愛かった」と言った。
翌日休みのハンスは何も予定はない。ウニの仕事場へ一緒に行った。
まだ夜が明けないうちから、荷上げされたばかりの魚が次々に運ばれ、人々が忙しいそうに働いていた。
妹から「兄さんは本当にひどい人ね。高校卒業後に工場で働いて兄さんを大学に行かせた私にお金を?農場は全部ローン。家族をソウルに呼び寄せたら?借金して回らないで」と怒りの返信が来た。
ウニは、海の見える海岸に車をとめた。学生時代は、気分が落ち込むといつも海に飛び込んでいたと話すウニ。
「あんたは、怒るとすごく怖かったが、笑顔は温かく優しかった。カッコよかった。覇気もあった。みんなそうだった」と。
「今の自分は、面白みがなく情けない」ハンスは、若い時を思い出したかのように、背広を脱ぎ海に入った。驚くウニ。
そして「ウニ、俺たち旅行に行こう。修学旅行で行った木浦へ」
冗談だと思い「いいわよ」と答えるウニ。
家に戻ると、ボラムからメールで「ゴルフをやめる」と。
ハンスはすぐ電話をして「ゴルフが全ての人間が今更やめる?金のことは心配するな。金は父さんが用意する」と言ったが、
「ボラムも私もゴルフは諦めた。これ以上貧乏な生活はしたくない」と電話を代わった妻が言った。
そこにウニが来た。
「かけ直す」とハンスは言い、家族の写真を片付けて、ウニを部屋に入れた。
ウニは食事を持ってきてくれた。久しぶりに美味しい家庭料理と喜ぶハンス。
ウニが「奥さんと長く離れすぎじゃ?」と言うと、「実は別居中なんだ」
「もしや離婚するつもり?」と聞かれ「ああ」とウソをつくハンス。
「俺たち、木浦に行こう」とハンスはまた言った。
「既婚者が、別居中とはいえダメよ。さっきは冗談よ」とウニ。
ハンスは「俺一人でも行く」と言った。
夜明けから市場は戦場の忙しさ。
ウニは、市場で忙しく魚の処理をしながら、ハンスのことを思っていた。そして、
「行こう。友だちとして行く」とメールした。
ハンスが営業から戻ると、キムが「ウニが他の銀行に預けてた金をうちの銀行に。お前の実績にしてほしいと言った」と伝えた。曖昧な顔をするハンス。
ハンスが出た後、キムは共通の友だちに電話して、ハンスが彼に借金を申し込んだことを知った。
ウニは、ハンスと旅行に。
フェリーのデッキで話す二人。ウニは
「木浦には、修学旅行以来行っていない。もし行ったら、悲しくなるから。あの時が私の人生で一番輝いていた時だから。旅行後に母が死んで、学校を中退せざる得なくて、魚を売り始めた。みんなと一緒に卒業できなくて後悔している」と。
「変わらずにいてくれてありがとう」とハンスは言った。
「あんたこそ、かっこいいままだから。大切な青春を守ってくれてありがとう」とウニはいい、私が好きな歌を一緒に聞こうと、イヤホンを片方、ハンスに渡した。
感 想
ハンスは娘をアメリカにゴルフ留学させていて、妻もついて行っているが、お金に行き詰まっている。
4億ウォン必要なのに、有り金はたいて8000万ウォンって、どう考えても不可能。でも、ハンスは諦めない。
いつもお金の心配をしているから、顔が沈んでいて、全然幸せそうに見えない。
母親の面倒も見ないことで、弟と妹からなじられている。
夫婦で懸命に働いている妹に ”2億ウォン貸してくれ、1年後に必ず返す”とメールで頼む無神経さに、、、怒り爆発です。
身内と友だちに借金を申し込むようになったらおしまいです。
なぜなの?本当に娘のため?妻も娘も貧乏にうんざりしているのに。
ハンスの執着に思えますが、、。
そして、今、ウ二が成功したと知って、彼女を利用しようとしている、、ように見える。
ウニは『ウニ水産』のオーナーで、店舗を5つ構え、カフェまで持っている。大事業家と言えます。弟たちを大学に行かせて結婚もさせた。ほんとにすごい人。
お金を持っても、贅沢はせず、両親が残した家に住み、人にやさしく、荒っぽい男たちに負けず、懸命に働いている。
本当にカッコいい人!
母を亡くし、高校を中退して、口では言えないほどつらかったはず、、しかし全てを受け止めて、魚を売って生活をしてきた。
苦しい時や辛い時、ウニを支えたのは『ハンスへの初恋の思い出、自分の人生で一番輝いていた時』それを一生の宝物として、心の拠り所として大切にして生きて来たに違いない。
そのウニの大切な思い出は、どうなるのでしょうか?
3話のあらすじは以下でまとめています。
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