2023年10月28日から配信の韓国ドラマ『無人島のディーバ』。昨年の大ヒットドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のパク・ウンビンさん主演。離島に住む16歳の少女モクハが、歌手のオーディションを受けるため船で家出するが、事故で無人島に漂流、15年間も島でサバイバルの後、救助され、31歳から歌手への夢に果敢に挑戦する物語。登場人物も多彩で、勇気をもらえるヒューマンドラマかなと期待大です。
*ネタバレあり
基本情報
15年間の無人島生活を経て、社会復帰を果たした歌手の卵。憧れ続けたディーバになるため、ただひたすら夢への道を突き進む。ーーNetflix よりーー
配信:Netflix
放送局:tvN
配信日:2023年10月28日から、全12話
ジャンル:ヒューマンドラマ
演出:オ・チュンファン監督:『スタートアップ:夢の扉』
脚本:パク・ヘリョン:『スタートアップ:夢の扉』
相関図
登場人物( )はキャスト
〔主要人物〕
ソ・モクハ(パク・ウンビン):歌手を夢見てオーディションのために島から家出したが事故で無人島に漂着。15年間、無人島で過ごす。中学生のモクハをイ・レさんが演じておられます。
〔出演作〕:『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』『恋慕』
ユン・ランジュ(キム・ヒョジン):かつてトップスター。モクハの憧れの歌手。
カン・ボゴル(チェ・ジョンヒョプ):YNG芸能局PD
カン・ウハク(チャ・ハギョン):YNG報道局記者
〔出演作〕:『Mine (マイン)』
〔ボゴル・ウハクの家〕
カン・サンドゥ(イ・ジュンヨン):ボゴル・ウハクの父
〔出演作〕:『D.P. シーズン2』『力の強い女 キム・ナムスン』『 Mine (マイン)』他多数
ソン・ハジョン(ソ・ジョンヨン):ボゴル・ウハクの母
〔出演作〕:『あなたに似た人』『その年、私たちは』『愛と、利と』『グリーン・マザーズ・クラブ』他多数。素敵な脇役の女優さんです。
〔RJエンターテイメント〕
イ・ソジュン(キム・ジュホン):RJエンターテイメント代表
〔出演作〕:『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌 15話・16話』『サバイバー60日間の大統領』『スタートアップ:夢の扉』『サイコだけど大丈夫』他多数
ウン・モラ(ぺ・カンヒ):歌手
パク・ヨングァン:ウン・モラのマネージャー
〔YGN芸能 N番目全盛期チーム〕
ホン・ヨンギョン(キム・ホジョン):YGN芸能局PD
アン・ドンミン(ユン・ジョンフン):YGN芸能局PD
〔チュンサム島〕
チョン・ギホ(ムン・ウジン):ボンワンの息子、モクハを助けようとする。行方不明
チョン・ボンワン(イ・スンジュン):警備、ギホンの父
ムン・ヨンジュ:モクハの親友、デウンの妻
ハン・デウン:保険設計士、ギホの友達
ソ・ジョンホ(イ・ユジュン):刺身屋の主人、モクハの父
〔その他の出演者〕
ファン・ビョンガク(ソン・ギョンチョル):ジュガ企画代表
コ・サンヒ(ムン・スク):?
第1話 水槽の中 VS 水槽の外
〔2007年の夏〕
ソ・モクハは、小さな島、チュンサム島の中学3年で、歌手のユン・ランジュに心酔している。彼女のような歌手になるのが夢だ。
彼女のクラスに、何か頼むと必ずお金を請求し、父親で内緒でアルバイトをしてるチョン・ギホという男子がいた。
ギホの母親は家出し、彼は警察官の父、ボンワンからひどい暴力を受けている。彼は家出少年、いつでも家出できるようにお金を貯めていた。
夏になっても、この2人だけは制服が夏服じゃなかった。
モクハは、ユン・ランジュの生ラジオ番組から電話が掛かる!というすごい機会を得たのに、その日に限って、充電を忘れてた。充電器をギホから借りたが、彼は途中で電話を切ってしまった。モハクは、ランジュに自分の歌を聞いてもらえる機会を失った。
”UCCに自分のMVを応募でき、ランジュが直接審査する”と知り、モクハは応募することにした。しかし撮影カメラを持ってるのはギホしかいない。不本意だが、彼にお金を払いお願いした。
モクハは体育館にステージを作り、ギターの弾き語りをした。ギホは彼女の歌声に驚いた。彼はモクハの歌を、灯台や海辺や花畑でも撮影した。
モクハが感想を聞くと、彼は「意外だった。君はちょっと抜けてる。心配事もないし、影もない、悩みもないし、泣くこともない」と言った。しかし”だから見てるとイライラした”は言わなかった。
ギホは締切日に間に合うように、モクハのMVを編集していた。
一方モクハは、その夜、父親から自分の部屋を荒らされ、ステージの飾りもギターも壊され、暴行を受け怯え泣いていた。
翌日彼女は学校を休んだ。ギホは、MVが入ったUSBを渡すために、放課後、彼女の家に行った。
家の前にパトカーが止まり、警察官が2人(そのうち1人は父親)来ていた。モクハが警察に通報したのだ。警官は彼女と父親から話を聞いていた。
ギホは、袖をめくったモクハの腕に、暴行の跡を見て、彼女の状況を察した。
ギホの父の警官は、モクハに「中二病だ、すぐに治るから心配するな」と言って、二人をハグさせた。モクハは怯えながら父の腕に抱かれた。
ギホは夜、再びモクハの家に行きUSBを出したが、彼女は興味がないようだった。TVでは、ランジュが歌っていた。「ランジュさんはチュンサム島出身だよ」とモクハが言った。
ギホはモクハに謝ったが、彼女は「あんたに抜けてると言われて嬉しかった」と言った。
ギホは家に戻り、自分のパソコンからUCCにMVを送った。”本人の携帯は故障中なので、チョン・ギホにご連絡を”と自分の電話番号を添えて。
ユン・ランジュは人気絶頂。
彼女が所属する”シュガー企画”では、彼女との再契約を望んでいたが、彼女は他の事務所からも契約書を取り寄せるつもり。マネージャーのイ・ソジュンも名乗りをあげた。自分の会社を持っているようだ。
彼女は、MVの応募の中で ”モクハのMV” に目を留めた。イ・ソジュンに「誰が目に留まった?意見が一緒なら、契約を前向きに考える」と言った。
ギホの携帯に、イ・ソジュンから電話があった。彼は急いでモクハを探し、彼女と代わったが、彼女は、そっけなく電話を切った。ギホは彼女の態度に納得がいかなかった。
その後、彼女がささいやことで教室で泣き出した。ギホは彼女が、”ユン・ランジュに助けを求めてる、彼女のように有名になってここから抜け出したいと思っている”と悟った。
ギホはモハクに、自分の家までの地図を渡し「このまま放っておいたら君は死んでしまう。お父さんが暴れたら僕の家へ来て。青い窓枠を2回叩いて。君を連れて島を離れる、ユン・ランジュのところに連れて行く」と言った。
その夜、父が暴れた。モハクは雨の中、裸足でギホの部屋の窓を叩いた。ギホは、用意しておいたリュックと靴とカッパを窓から投げて、自分も窓から出て、2人で船着場まで来た。
ギホは、イ・ソジュンに「モクハがソウルに行く」と電話した。待ち合わせ日時は、”日曜日8時、ソウル駅旧駅舎、地面に羅針盤”と聞いた。
夜明け、2人は船着場に座っていた。モハクの父が血相を変えて娘を捜していた。
ギホとモクハはフェリーに乗ったが、刺身屋のトラックを見たギホは、「一人で行け」と全ての荷物と携帯を彼女に渡して、船を降りた。
乗り口で、ギホは彼女の父を体を張って阻止したが、負けてしまった。
モクハはリュックを開けた。缶に入ったお金、ギホが自分のためにソウルのことを調べてくれたメモ、暴行を受けた傷跡の写真、彼女は泣いた、、。
そこに父が来た。モクハは逃げたが、甲板の端まで来てしまった。彼女はフェリーの柵をまたいで海に落ちた、後を追って父も海に落ちた。
ギホは病院で目覚めた。モクハが父から逃げようとして、2人とも海に落ちたと聞き、激しく泣いた。
ユン・ランジュは、イ・ソジュンと契約した。
2人は、約束の場所でモクハを待ったが、彼女は現れなかった。
モクハは、無人島に漂流した。食べ物を探して山を歩いた。ジャガイモを見つけた。
無人島に父の亡骸が漂流してきた。
ギホはあれから、日曜日ごとに、夜8時、ソウル駅旧駅舎の前で待った、何年も、、。
モクハは無人島で生き延びていた。海岸には、石を積み上げて作った立派な”SOS”の文字。
そこに、ある日、ドローンが飛んできた。
感 想
1話とても良かったです。
モクハは、自分が父親から虐待を受けていることを、誰にも知られたくなかった。だからギホから、「抜けてて、何の心配事もない」と言われたのが嬉しかったのでしょう。
2007年で小さな島ならよけいに、親の虐待から子供を守る法律や制度はできていなかったでしょう。
モクハが島を出たかったのは、歌手になる夢と父親から逃げ出す、という2つの願いがありました。
ギホが、モクハが自分とおなじ境遇だと知り、彼女を守ろうと行動を起こす場面には、心を動かされました。
無人島のモクハはドローンで発見されたようです。ギホ君はどうしてるのでしょうか?
1話、中学生のモクハとギホ君の演技が素晴らしかったです!
第2話 偶然 VS 必然
ドローンを飛ばしたのは、YNG報道局記者のカン・ウハクだった。彼は弟のカン・ボゴル(YNG芸能局PD)たちと島に清掃活動にやって来たが、仕事もせずに、ドローンを飛ばしていた。
彼は、一人の女性がドローンを捕まえようと追ってきたのを避けようとして、操縦を誤り地面に墜落させてしまった。彼はいそいでドローンが落ちた場所に行った。
モクハは走ってくるウハクに近寄り、彼を頬を両手で掴み「夢じゃないんだ。人だ」と泣いて彼に抱きついた。
彼女は、ボランティアの人たちと船に乗って戻った。ウハクは、彼女の様子をずっとビデオに撮っていた。
本土に着いた。ボゴルが白い新しいスニーカーを持って来てくれた。モクハは、ボロボロの靴を抜ぎ、新しい靴を履き「ありがたい」涙を流した。ウハクはずっとビデオを撮っている。
”無人島で15年間生き延びた女性を救出”、ウハクのレポートでニュースが放映された。モクハの顔にモザイクをかけ、無人島でドローンで発見された様子、声を変えたインタビューや、ソさん、当時中学3年、チュンサム島出身との素性が明かされた。
モクハは、支援施設に入所したが、明日が退所日。TV放映後、知人や友達の連絡を待っていたが、1つもなかった。
ウハクが面会に来た、局のデスクから”追加取材、家出した理由を聞くように”と指示されたのだ。
彼はチュンサム島まで車で送ると申し出て、彼女を車に乗せた。彼女はリュックの外側に”ボロボロの靴”を大切に括りつけていた。
突然、彼女が「ストップ」と大きな声を出した。道路脇の横断幕の下に”ユン・ランジュ”という文字を見たから。幕まで走って戻り「ランジュさん、始まりはこの人でした」と、彼女は憧れの歌手に会うために家出したことを話した。
チュンサム島に到着し、モクハは顔見知りのおじさん親子が経営してる店に入った。彼女は「ギホの行方を知りたい」と聞いた。
「あの後、学校もいかず、とうとうを家を出て行った。父親を児童虐待で告訴し、父親は即日、警察を懲戒免職に。チョンさんは息子がソウルにいたと噂を聞き、上京したそうだ」とおじさんは話した。
モクハとウハクはギホの家に行った。無人の家は朽ち果てていた。青い窓枠のギホの部屋で、壁に張ってあるメモが目が入った。
”強く願えばいつか かなう、意外な方法で”。15年前、フェリーの船着場で、ギホが「お母さんの口癖だ」と言って教えてくれた言葉だった。
「ギホは生きています」とモクハは言った。「恨んでない?」と聞くウハクに「ギホがいなかったら、15年前に私は死んでた、父に殴られた末に。私たちはあの時、生きるために家出した」と言った。
「この靴はチョン・ギホの物?」と聞かれ、彼女は頷いた。
ウハクは、モクハが机に置いた”強く願えば、、”のメモを持ち帰った。
モクハは、一緒にフェリーで戻ると主張した。この島でまた暮らすなら、15年の無人島暮らしが無駄になると。
ウハクの両親は ”兄弟美容室”を経営している。夜になると親子揃って店の片付けをするのが日課。ウハクは両親と弟に、モクハに屋根裏部屋を提供しようと提案したが却下、ボゴルは来週の火曜にそこに移ると言った。
ウハクは「来週月曜までなら」とモクハを内緒で屋根裏部屋に住まわせることにした。
ウハクは、モクハに「同い年なのになぜ”おじさん?” と呼ぶ?ウハクと呼んで」と言い、名刺も渡した。お互いに下の名前で呼び合うことにした。
彼女は「明日ランジュさんのところにいかない?」と彼を誘ったが、断られた。
モクハは彼を見て「初対面の時 思ったんだ、あんたギホに似てるよ。同い年だし、性格や雰囲気も」と言った。
夜、ウハクは弟ボゴルに「モクハの友人のギホは俺かもしれない。似てるらしい。昔 俺はギホで、モクハと友達だった。彼女を覚えてないのは、頭のケガで高校以前の記憶がないから。俺の本当の名前は?」
ボゴルは「カン・ウハク」と相手にしなかった。ウハクが「中学時代の俺の名前や様子は?」と聞いた。
YGN芸能局では、予定してた歌手が飲酒運転で没、”全盛期があり品行方正、今すぐ出演可能な代打歌手”が必要になった。
ボゴムが「ユン・ランジュは?」と提案した。ネット検索すると、”蔓人参村大祝祭”のイベントにランジュが出演する、それが今日である。
その頃、ウハクはモクハを車に乗せイベント会場に向かっていた。彼は彼女に同行することにした。
モクハは、バッグから緑色の風船を大量に出し、膨らました。”ランジュの公式応援用風船”らしい。そして、会場に着くと観客たち一人一人に風船を渡した。
ランジュは、やる気がなく、主催者からもらった蔓人参酒を飲んでいた。
モクハは会場で、マネージャーが主催者から、ランジュの生歌を要求されて困っているのを聞き、マネージャーに話しかけた。
ユン・ランジュの出番、彼女はすっかり酔っ払い、足元もおぼつかない。
マネージャーから「ランジュさんに声がそっくりなファンが舞台裏で歌う。舞台に上がったらマイクを切って、その子の歌に合わせて口パクしてください」と言われた。
ランジュが舞台に上がると、歓声と共に緑の風船が会場いっぱい振られてた。彼女は飲み過ぎて幻覚なのかと思ったが。
ウハクが会場の袖で、ホゴムたちが客席の後ろで、見守っていた。
ランジュが後ろを振り返ると、舞台裏で、緑の風船を2つ頭につけたモクハがマイクを持って立っていた。ランジュはマイクを切った。
前奏が流れ、モハクが歌い始めた、、、。
ランジュは戸惑いながら、その歌に合わせて口パクした、、いつの間にか彼女も心から歌っていた。
歌が終わった時、会場は割れんばかりの歓声に包まれた。ランジュは泣きながら頭を下げた。
ランジュはモクハに名前を聞き、彼女を抱きしめた。”この瞬間、空っぽだった15年間に意味ができた”モクハは涙を流した。
〔前夜の続き〕
ウハクが「中学時代の俺の名前は?」と聞いた時、ボゴムは「兄貴は今も昔もカン・ウハクだ」と言った。ウハクが「チョン・ギホと同い年なのは?ソ・モクハを発見したのは?」「どちらも偶然」とボゴム。
ウハクは、ギホの家から持ち帰ったメモを見せ「じゃあ、これは?”強く願えばいつかかなう 意外な方法で”、彼の母親の言葉。でもこれはうちの母さんの口癖だ、これも偶然?それとも必然?」と弟に聞いた。
モクハと再会したら、ギホは何をするかな?そう考えた時、ウハクは、彼女と一緒にユン・ランジャの応援に行くと決めたのだった。
感 想
2話もすごく良かったです。
モクハ(パク・ウンビンさん)の歌に感動しました。ステージで口パクをするユン・ランジュにも感動でした。
ギホは、カン・ウハクということですね。「”強く願えば いつか かなう”母親の口癖が一緒」というのセリフに、鳥肌立ちそうでした。
カン兄弟の家族がいい感じです。お母さんが足を引きずってましたが、これは、前の夫(ギホの元警察官の父親)のDVのせいかなと推測します。
3話もすごく楽しみです。
第3話 クーラーボックス VS ドローン
イ・ソンジュンは、会社のロゴを『RJ RANJOO ENT. (ランジュ・エンタメ)』から、『RnJ RHYTHM & JOY ENTERTAIMENT(リズム&ジョイ)』に変更すると大々的に発表した。ランジュ外しである。
ランジュは、落ちぶれ、半地下に住み家賃も滞納していた。そんな彼女に久々に入った仕事が、イベント”蔓人参村大祝祭”への出演だった。
そこで彼女は、予想もしていなかった緑の風船の応援を受けた。ランジュは感激で涙を流し”諦められない”と思った。舞台裏で歌ってくれたモクハをぎゅっと抱きしめた。
ランジュの歌唱の動画が何本もネットにアップされ、バズった!
カン・ボゴルは、ランジュの臨時マネージャーパクに、YNGの番組への出演を交渉したが、断られた。
モクハがランジュに「15年前に私が送ったMVを覚えてますか?」と聞くと「もちろん、ソウル駅まで行ってずっと待ってたわ。ウン・モレじゃなく、あなたがデビューしてたはず」と言った。ウン・モレはランジュがモクハの代わりに選んだ子で、彼女がプロデュースし今一番売れている歌手だ。「ソウル駅に行っていればモクハがスターに!どうにかなりませんか?」とウハクは聞いたが、、。
ランジュはウハクの車でソウルに戻り、行く当てのない彼女は、彼の家の屋根裏部屋にモクハと入った。
ウハクはボゴルに「モクハは屋根裏部屋にいるような人間じゃない」と興奮して喋ってしまった。2人が屋根裏部屋に来た。
ボゴルが、初対面のようにモハクに挨拶したので、彼女は「はい知ってます、靴も買ってもらいましたし」と戸惑った。
ランジュは「私たちどこかでお会いしたかしら?」とボゴムに聞いたが「さあ、わかりません」と彼は言い、すぐに部屋を出た。
ボゴルはウハクに「モハクを住まわせる。屋根裏部屋を譲ったから、頼みを聞いて。ギホの話はやめろ、過去も失った記憶のことも忘れろ」と言った。
ランジュがモクハに「私なら1年も無人島でもたない」と言うと、モクハは「6年ぐらい経った時かな、”私はこの島で人知れず死んでいくのか”と思うとたまらず、崖から飛び降りた。 海の底から水面に浮かんでいる”クーラーボックス”が見えた。それを抱きかかえ島に戻った。蓋を開けるとインスタントラーメンが1袋入ってた、賞味期限切れの、食べました、あの味はきっと一生忘れない。それからはクーラーボックスを待ちながら生活、そうしたら、ドローンとかいうやつが飛んできた、あの2人に会った、お姉さんにも」と話した。
「声帯結節なの、誰も知らない。手術したけど声は戻らなかった。ファンは離れ、マスコミは批判ばかり、やめようと思った時にあなたが現れた。クーラーボックスみたいに。私にもドローンが来るかな」とランジュは話した。
ランジュはお酒が飲みたいとイベントでもらった蔓人参酒を持って来た。
〔チュサム島〕
ギホの父のボンワンが、デウン(ギホの友達)を呼び出し「モクハが生きていた。ギホもニュースを見たはず。ギホから連絡があれば、必ず俺に知らせてくれ」と不気味に言った。
デウンは妻のヨンジュに「ギホの父親に会った。モクハに会いに行きそうだ、ギホに知らせるか?」と電話した。
ボンワンは、ジェシク・カニ醤油漬けの店に来た。ジェシクが「モクハが来て、ギホがどうしてるか聞いた」言い、一緒に来たウハクの名刺を渡した。
ランジュが翌朝目覚めたのは、兄弟美容室も母屋のソファだった。2人は昨晩酔っ払い、ランジュは、酔った勢いで、イ・ソンジュンに電話して、モクハのオーディションを頼んだことを思い出した。
彼女は「フリだけでいいからオーディションを」と彼に再度頼んだ。その会話を、モクハ、ボゴル、ウハクの3人が聞いていた。「明日の3:45から15分だけ」とイは言った。モクハは苦労しているランジュの姿に心を痛めた。
ランジュの動画がバズり、彼女の出演オファーが色々と舞い込んだが、イ代表はパクにすべて断わるように指示していた。
モクハはギターを持って、ランジュと一緒に事務所に来た。会社の名前が変わっていることをランジュは知らなかった。
イ代表が来たが「オーディションはしない」と言った。ランジュはモクハに、席をはずすように言ったが二人の会話は廊下まで聞こえた。
「歌手は他の人の2倍の速さで年を取る、31歳の彼女は還暦を過ぎていることになる。彼女への最良の提案はランジュさんのマネージャー」とイは話していた。
モクハは”正論攻撃”だと思った、正論で人を傷つける。だがなぜイは、否定的なことばかり言うのか?
ランジュの「アルバムの売り上げが通算2000万枚になったら、RJエンタメの株の半分が私の物になる」を思い出し、”怖いから”と分かった。
モクハは部屋に入り「マネージャーをやります」と言った。
イ代表が部屋を出た後、モクハは「歌手は諦めません。あの男はお姉さんを怖がってる、確かめて」と言った。
モクハは、ボゴルとウハクの2人に協力してもらい、ランジュの現在までのアルバム通算売上を計算した。20,000,000-19,915,269=84,731、後、これだけ売れば2000万枚に達する。
モクハは2人に、自分がランジュのマネージャーになった、2000万枚達成させる、その後で歌手デビューすると。ボゴルは名刺を出し、モクハにランジュの出演交渉をした。
ランジュはイ代表が投資家たちを集めている会議室に入り「契約17条持ち分、2000万枚に達したら、株の半分は私に」と宣言した。
モクハはランジュに、YGNでやってる”N回目の全盛期”から仕事依頼がきたとボゴルの名刺を見せた。
モクハは番組で歌う歌の選曲を始めた。
ランジュは、ステージは絶対諦めないが、歌はあなたに任せる「あの日の夜」で、と言った。
「ギボを捜したくない?”あの日の夜”は彼の話、10年以上も前だけどギホに会った。ギホが雪の日、家まで訪ねて来た。”いつかこの子が訪ねてきたら名前を呼んでください、ソ・モクハです”とあなたの写真を渡してくれた。”話をきいてやって、力になって、そしてぎゅっと抱きしめてください”と。ものすごく切実は頼みごとだったから曲を作った、あなたが現れるかと思ってね」、モクハは泣いた。
モクハは、その夜、2階のベランダで「あの日の夜」をギターで弾き語りした。
歌声に気付きウハクが2階に上がって来た時、彼女の歌を聴いているボゴルの後ろ姿が見えた。
雨の日、傘をさし花束を持って、ソウル駅旧駅舎の羅針場の上で待ってるモクハに近付いてくる人が、、。
感 想
ギホは、カン・ウハクではなく、カン・ボゴルの方でした。2話で気づくべきでした、、。モクハが無人島から救出され本土に着いた時、一番に靴を買って持って来てくれたのはボゴルだった。家出する時、ギホは、本土に行ったら一番に靴を買う、と言いましたよね。
3話、ボゴルが屋根裏部屋で、モクハとランジュを見た時、モクハに初対面のような挨拶をした時も、彼女は「靴も買っていただきました」と、また靴の話題がでました。
ランジュが「どこかで会ったことが?」と聞いたのも、最後の方でランジュが「ギホが会いに来た」と話したことで、辻褄が合います。
チュサム島の幼馴染のデウンとヨンジュは、ギホと連絡を取りあってることから、過去の記憶がないウハクでないのは明らか。
ボゴルがウハクに「ギホ”のことは話すな、過去も失った記憶も忘れろ」と言うのも、自分がギホだと知られたくないからなのでしょう。
ランジュが、モクハに、ギホが訪ねて来た話しをする場面、”ものすごく切実な頼み事だったから歌を作った”というセリフ、”あの日の夜”という歌、、、パク・ウンビンさんの澄んだ声の弾き語りに被せられたギホとモクハの中学時代の映像、彼女がいなくなった後のギホの映像に、涙、涙でした。
第4話 2008 VS 2022
ユン・ランジュの『N回目の全盛期』の生放送は4月1日に決定。
彼女が挑戦する全盛期は2008年、28歳のユン・ランジュである。現在42歳のユン・ランジュは、一番輝いていた時代の自分に勝てるのか?
ランジュは打合せの時、PDのボゴルに「マネージャーの友達を捜してる。歌の紹介の時に彼のことを話しても?」と聞いた。ボゴルは「チョン・ギホさんのこと?彼が望んでなかったら?公私混同」と断った。
ボゴルはモクハに、今後のためにスマホと運転免許を持つようにと言った。分かっているが、彼女はお金がない。その時、”兄弟美容室:従業員募集”の紙を見て、早速申し込んだ。
翌日、ボゴルはモクハに”ユン・ランジュ、2008年の映像”を送ろうとしたが、彼女はメールアドレスを持っていない。ウハクがUSBを届け、ついでにランチの海苔巻きを一緒に食べた。
「なぜギホは連絡をくれないの?」と悩むモクハに、ウハクは「俺は事故で高校以前の記憶を失った。俺がギホだったとしても君を捜せない、こんなケースもあり得る」と言った。
彼女は「”1人飯”は新しい言葉?1人飯がイヤな時は私を呼びな。15年の無人島で1人飯だった。あまりにイヤでモメ(カモメ)と一緒に食べてた」と話した。
生放送当日、ユン・ランジュとモクハはバスでTV局へ向かった。
モクハはバス停で、マロニエの実を見つけて拾った。
モクハは、局の豪華なセットに驚いた。
担当のホン・ヨンギョンPDが、ランジュに挨拶し「スタッフも喜んでいる」と差入れを指さした。パクマネージャーがスタッフたちに飲み物とスナックを配っていた。パクが「差し入れは代表のポケットマネーから」と言った。
そこに、メイクのチャ先生が衣装を持って現れた。これもイ代表の手配だった。
モクハは怪しいと思った。ランジュに「イ代表はマロニエの実のような人。見た目はいいがあくどい。無人島にマロニエの木があった。栗の実に似てるから食べてみたら、吐くわ熱が出るわで死にかけた。見た目にだまされないように」と話した。
本番直前、モクハはマイクを1本持った。
ランジュが待っている右ステージに入りマイクを交換した。外から中は見えない。
本番が始まった。歌は「あの日の夜」
まず左のステージから、2008年のランジュの歌声が流れた、そして右ステージ、モクハが歌った。
両ステージが歌い終わり、視聴者投票が始まった。左ステージが1番、右が2番、視聴者はどちらが2008年か2022年か分からない。
結果発表、右ステージ(モクハの歌)が大差をつけて勝利、地下からランジュがステージに上がり、観客の前で2番を歌った(もちろん歌ったのはモクハ)。
歌唱後、会場は大歓声に包まれた。ランジュは「この歌のモデルになった人に感謝します、私のファンの友達。その人に伝えたい、”君の捜している人は無事、君からの連絡を待っている”」と言った、ボゴルが禁止していたにもかかわらず、、。ギホの父が生放送を観ていた。
翌日のネットは、ユン・ランジュ復活の記事で持ちきりだった。
カン・ウハクはモクハと電話中に、会社で花束を受け取った。カードを見るとモクハ宛てだった。彼は ”今晩8時にあの場所で待つ ギホ”のメッセージを電話口で読んだ。
モクハは、急いでウハクの会社に行き、花束とカードを受け取り、待ち合わせ場所へ行った。
ウハクは、会社の食堂で寂しそうに一人飯を食べていた、そこにボゴルが来た。
「チョン・ギホはまじで俺かと思ってた。でも俺じゃなかった。ギホがモクハに花束を贈った」、それを聞いたボゴルは、走って食堂を出て行った。
ユン・ランジュはイ代表の家に来た。
暗唱番号も犬の餌の場所も変わっていなかった。
彼女はイに、なぜ手厚いサポートをしてくれたのかと聞いた。彼は「善意」と言ったが。
彼女は彼にキスをしようとした。代表は止め「ランジュさん、リバイバルはない。アルバムは回収した、もう出回ってない。いくら視聴率が良くても2000万枚に達することはない、だからおわびしたい」と言った、、。
ウハクは、同僚と”騒音”がテーマの記事を書くために、道路の騒音をヘッドフォーンで聞いていた、、。
突然「あいつ どこだ、、、チョン・ギボ」と怒鳴り声とナイフの音 が聞こえた、ウハクは倒れた。ドアノブを乱暴に壊して、部屋に入って来た怒った男の顔、、ウハクはうなされて目覚めた。男の顔は、花束を持って来た男だった、モクハが危ない、彼は車で駅に向かった。
モクハは、雨の中、花束を持って旧駅舎の羅針盤の上で待っていた。
帽子を被ったチョン・ボンワンが、モクハの前に現れた。モクハは彼を思い出し、逃げたが転んだ。ポンチョカッパの男が彼女を抱き起こし、手を引いて逃げた。
安全な場所に来た時、モクハが「ギホ?」と言うと、フードをあげ顔を見せたのは、カン・ボゴムだった。
感 想
昨日、3話の感想で、”ギホは、カン・ウハクではなく、カン・ボゴルの方でした” と自信満々に書いたのですが😰、4話でまた ”ギホはカン・ウハクなの?“と。父から受けた虐待の記憶が蘇ったのだから、ウハク?
ウハクは素直で明るくてほんとうにいい人。ギホも本当にやさしい子だけど、彼は本心を心の奥底にしまい込んでいる子だったから、ウハクの明るさがちょっと違う気がしたんです。ボゴルは、心の奥に秘めてることがあるから、ギホに近いかなと思ったのですが。ウハクは虐待の苦しい記憶も失くしたので、明るい性格になったのかもしれない。ボゴルは全ての事情を知ってて、兄を苦しめたくないと思っているのか、、。
父親のボンワンがギホを執拗に捜しているのは、逃げた奥さんへの執着でしょうか?怖いです😱
『マロニエの実』の話が面白かったです。
ランジュさんとイ代表は恋人関係だったのでしょう。だから、彼がマロニエ実だと分かってても、栗の実だと思い込みたかったのかもしれない。
”マロニエの実と分かってるのに、あまりにも切羽詰まってて、飢えてて、栗の実だと思い込む”って、現実でもありそうです。
第5話 後悔 VS 誇り
モクハは、ギホの父から逃げるのを助けてくれたのが、ボゴムだったことに驚いた。
ギホのことになると、暴走してしまうモクハに、ボゴムは「ギホは無事ですよ。ギホの父があなたを呼び出したのは、ギホは隠れてるということ」と言った。
ウハクは旧駅舎の前で花束を拾っているギホの父を見て、彼の車を尾行し、住んでいる場所を突き止めた。そこは、彼が”騒音”調査をしてた高速道路の横の建物だった。
ウハクは家の前に車を止めて泣き、モクハに電話した。モクハがウハクに会いに来た。彼は「今日はつらい1日だった」とモクハの肩に頭を乗せ泣いた。
ウハクがボゴムに「ギホの父を通報する」と言うと、「ダメだ!誘拐未遂は証明できない、モクハさんの家がバレるかも」と強く反対し「俺たちで彼女を守ろう」と言った。
翌日、モクハが美容室を手伝っていると、ウハクが来て「僕の番号を緊急連絡先に入れろ」と言った。店長(お母さん)、お父さん、ボゴムの番号もモクハの緊急連絡先に入れることになった。モクハは嬉しくなり、私の番号も、みなさんの緊急連絡先に入れてくださいと言った。
モクハは、運転免許を取得した。
彼女はランジュのCDが回収されていることを知った。イ代表の汚いやり方に抗議しようとしたが、パク・マネージャーから、”N回目の全盛期”で、モクハが歌い、ランジュは口パクだった証拠の動画を見せられ、拡散すると脅され、引いた。
ユン・ランジュは、イ代表が許せない。彼女はシュガー企画(ランジュが以前所属していた事務所)のファン代表に会った。
彼女は「ジュガー時代のCDを再販しましょ、収益は全部代表にあげる」と提案したが、代表は、娘の結婚式の招待状を出し「明日の式で ”Here I am” を歌え、再販の話はそれから」と言った。
モクハが歩いて家に向かっていると、ボゴムの車が止まり乗せてくれた。
「スマホの緊急連絡先に僕の番号を入れて。仕事中でも遠慮しないで」と言った。「夜や、寝てたら?」と聞くと「大丈夫だから押して、起きるから」と彼は言った。モクハはギホが「今度お父さんが暴れたら窓をノックして、すぐ起きるから」と言ってくれた言葉を思い出した。
車の前をランジュが酔っ払って歩いていた。彼女は、結婚式の招待状を破って道路に散乱させていた。モクハが近寄り拾っていると、ランジュはモクハに、八つ当たりして行ってしまった。ランジュをかばうモクハに、ボゴムは「傷ついたでしょう」と声をかけた。モクハは、バラバラの招待状をテープで貼り付けた。
翌朝、モクハは、美容室で店長に、結婚式に着ていく服を借りた。ボゴムが「取材で行く」と一緒に式場に車で送ってくれた。”RJ”のイ代表が、花を持って車を降りるのを見た。
イはファン代表に、RJの社外取締役を依頼した。「条件は”何もしない”、例えば、昔のCDを再販するとか」と契約書を出した。ファン会長は「俺が邪魔になればすぐに除外するだろ、ランジュにしたように」と契約書を突き返した。
モクハは式場でファン代表を見かけ、前から知っていると思い出した。
ランジュに電話した。「ファン代表の娘さんの結婚式場に来ている。歌を歌ってもらえませんか?お姉さん、私はファン第1号です。5歳の時、チュンサム中学で歌ってるお姉さんを初めて見た時から。その時の音楽の先生がファン代表でしょ?」と言った。
ファン代表はランジュを歌手にするために中学教師を辞めた。「今頃、後悔してるはずよ」とランジュは言った。
モクハは「お姉さん、絶対来てください。一緒に歌いましょう。お姉さんには、ファン代表の誇りになってほしいです」と説得した。
式で、ファン代表はサックスを演奏した。
ランジュが入ってきて、サックスの演奏に合わせて、”Hear I am” をモクハと一緒に歌った。ボゴムがそれをスマホで撮影していた。
新郎新婦、会場の人たち、全員が感激した。
ファン代表はランジュに「私が育てたから自分のものだとむげに扱った、悪かった」と謝り、今日のことを感謝した。
ウハクは、徹夜でギホの父ボンワンの家を張り込み、家の鍵が植木鉢の下に隠されたのを見た。
職場に行くのを尾行した。ボンワンはマンションの管理人をしていた。住民から「大きな蜂🐝が飛んでいた」と聞き、捕まえに行った。ウハクはその間に事務所に入り、彼のスケジュールをスマホに撮った。
ボンワンが事務所に戻ると、ギホの友達のデウンが、契約してもらった保険証と景品を持ってきた。ボンワンは「景品は家族で使おう、ギホを見つけられそうだ」と言ったが、デウンは「おじさん、もうギホを捜すのはやめてください」と言った。ボンワンはデウンを睨んだ。
ファン代表に契約を拒否されたイ代表は、ウン・モレに電話して、”N回全盛期”でランジュとの対決を打診し、モレは引き受けた。
車が派手に道路脇の塀にぶつかる事故が起きていた。警官がドアをあけると中に大きな蜂がいた。大ケガをして救急車に乗せられているのは、デウンだった、、。
モハクは店長に借りた服を返しに来た。店長は「あげるわ、歌手になれば取材をうけるでしょ」と。「そんな日が来るでしょうか?」とモクハが言うと「もちろんくるわ、強く願えばいつか かなうの」と店長が言い「意外な方法で」とご主人が続けた。モクハはハッとした、ギホが、母の口癖と言ってたことばだったから。「店長、今の言葉 誰から聞きました?」と聞くと「私が言ってることよ」と。
モクハは「もしかしてチョン・ギホを知ってますか?」と聞いた。
ウハクがまた張り込みに出かけようとしていた。ボゴムが「何の取材?」と聞くと「見出しをつけるなら”DV犯の2つの顔”かな」と言って出て行った。
ウハクは植木鉢の下から鍵を取り出し、ギホの父の家に入った。取り壊し予定のビルだった。携帯の光で中を見ていくと、家族がいるように4人分の家具や食器があった。
別の部屋を開けると2段ベッドと机が2つ、もう一つ部屋には家族写真が。そこに映っていたのは、母とボゴルと自分とあの男、誰かが入ってきた、ボゴルだった。「急いで出よう」と彼は言った。
感 想
ウハクが家の前に車を止めて泣いていたのも、モクハに「今日はつらい1日だった」と言ったのも、”虐待を受けていた過去のつらい記憶が蘇ったから”と言う解釈であってるでしょうか?
ギホは、やはり『ボゴム』ですね。ウハクが記憶をなくしたのは、DVの父親の暴力のせい?それで、お母さんはウハクだけを連れて島を出た、ギホまでは連れていけなかった(もちろん連れていきたかったけれど)。ギホ(ボゴム)は、モクハが島を出た後で、島を出で、母と兄と新しい父に会い、今は4人で幸せに暮らしているのかなと想像しています。
ボンワンが本当に恐ろしい。ギホの友達のデウンは、ボンワンが車に入れた蜂のせいで、大事故に遭ってしまいました。
ウハクは、あの家で、自分が写った家族写真を見て、衝撃を受けたことでしょう。
シュガー企画の代表は、ランジュさんの中学の時の音楽の先生で、彼女の才能を見出し、彼女を歌手にした人物という逸話、モクハは5歳の時からの筋金入りのランジュさんのファンという設定も面白かったです。ファン代表が、ランジュさんとモクハの味方になってくれるのでしょうか?
第6話 秘密 VS ウソ
ボゴムはウクハに全てを話した。
家族は父から日常的に暴力を受けていた。ギホは、3人(母と兄と自分)で逃亡するためのお金を貯めていたが、それを父が知り激怒した。ギホを椅子で殴ろうとしたのを兄がかばい、頭を打ち、長い間意識がなかった。目覚めた時、記憶がなかった。母さんは息子への罪滅ぼしのために過去を消し、その代わり、いい思い出を作ろうとした。
ウハクは「それで俺の名前も記憶も父親も捏造したのか。取り戻そう元の名前を。ヤツを刑務所に入れて、モクハにギホが見つかったと言おう」と言ったが、ボゴムは「ダメだ、家族が壊れる。当時は、名前と住民番号を変えて暮らすのは法で認められていなかった。いくら変えても、父親なら探し出せた。だから”誰かに成りすます”しかなかった」とボゴムは言った。
モクハに「チョン・ギホを知ってるか?」と聞かれた店長(母)は、「知らないわ、誰?」と。「チュンサム島にいた時の友人で、その子が同じ言葉を言ってたので」とモクハが言うと、「母親が子供を励ます時に言う言葉よ」と店長は笑って誤魔化した。
翌朝、ウハクが家族の朝ごはんを用意してたので、両親は驚いた。ウハクは父を見て「作りたかった、ただありがたくて」と。ボゴムが焦って、いつもの冗談に変えた。
母がボゴムに「昨日、モクハからチョン・ギホのことを聞かれた」と話した。ボゴムは「ソウル駅で変な人がいた話、お父さんだった」と。母はショックで倒れそうになり、モクハが歌手になったら、あの男に見つかるのでは、と心配した。
ランジュの昔のアルバムは、シュガー企画から発注され、先行予約も順調のようだ。
ウハクはモクハに「チョン・ギホに会った。結婚してた」と言い、中学の時に彼が作ってくれたMVが入ってるUSBを出した。「モクハは歌手になれ。遠くから応援する」とギホの(ウソ)の伝言を伝えた。モクハは、にわかには信じられなかったが、、。
ウハクは、部長から、珍しい交通事故の取材を指示された。
病院に行くと、警察が被害者の妻に「車内の蜂を追い払おうとして起きた事故」と話していたが、「こんな大都会で、蜂が車内に入ってくる?ドラレコが無いのが一番おかしい。夫は保険外交員、ドラレコのカードを忘れるなんてあり得ない。事故を仕組んだ人に抜かれたのかも」と泣きながらウハクに訴えた。
ボンワンは、デウンのドラレコをPCで再生していた。デウンが妻に「ギホの父親に会った、ギホに伝えるべきか?」と電話したのを聞いた。
ランジュはラジオ番組に呼ばれ、そこで、次回の『N回目の全盛期』で対戦するのが”ウン・モレ”と知った。YGN芸能局が何の連絡もなく、企画意図を変えたのだ。
モクハは打合せの席で異議を唱えたが、”ウン・モレ様のためなら当然”との態度。その上、モレのマネージャー、パクの「ウン・モレは口パクライブでいきたい」との要求にも、全員、ボゴルまでもが同意した。モクハは異議を唱えたが、パクに例の”ランジュの口バク”動画を見せられ黙った。
ウン・モレは、”21世紀最大のディーバ”と持て囃されていたが、常に、自分は”ソ・モクハの代打”という引け目を感じていた。
モクハは店長から、美容師になることを勧められた。それを聞いてたボゴムは、聞き流してと言った。
モクハは彼に「やっぱり違う、あんたがギホかと思ってたけど、目を見てわかった。絶対、ギホじゃない」と。
ボゴムは「ええ、違います」と言ったものの、気に障った。「なぜ?ギホの目はどんなだった?」と聞いた。
「一貫してて揺るがなかった。力強くて頼りになりそうな目、ついて行こうと思った。あんたはどっちつかずで混乱させる。弱々しくて情けない。味方かと思うと都合が悪いと黙る、腹の底がわからない」とモクハは捲し立てた。
ボゴルは「弁が立つな、でもパク先輩の前では黙ってた、不当な要求には言い返すべきじゃ?」と反論。
「理由がある、致し方なく言えない理由」とモクハが言い訳すると、ボゴルも「致し方ない理由は僕にもある」と言った。
『N回目の全盛期』の生放送の日、ランジュは、放送局の前のレッドカーペットに降りて手を振った。その直後、モレが別の車から降りると、ファンが一斉に歓声をあげた。2人は揃ってカーペットの上に立った。ランジュがモクハを呼んだ。モレに紹介し「この子が遅すぎたことに、お礼を言うべきよ」と言った。
放送局のホンPDが急病になり、ボゴムが今日の番組の担当になった。
モクハはモレに呼び止められ「15年前のUCCコンテスト、参加したら私みたいになれたと思ってる?この座を甘く見てる?」と聞かれた。
ボゴムが2人を見ていた。
「甘くないと思います。でも自信があるなら生歌で勝負するはず。もし生歌でランジュさんに勝ったら、あなたを認めます」とモクハは言った。
ボゴムが、モレとランジュを試写室に呼んだ。
ウハクは、休憩中に外にいる父親の横に座った。「父さん、記憶が戻ったんです。俺らは偽名ですよね、事実を話してください、俺は記者です」と頼んだ。
ボゴムが、ランジュとモクハ、モレとパクの4人に説明した。
「生歌で行きます。生歌と口パクでは公平な勝負ができない」と。モレは「出ない」と怒って出て行った。ボゴムは、パク・マネージャーに「出ないなら外の記者に、生歌に自信がないと話しても?」と言った。
そして「お2人も、口パクは認められません。だから今回ユンさんが勝ったら、モクハさんが舞台へ」と言った。
感 想
ウハク・ボゴム家族のこともだんだんと分かってきました。2兄弟と母が、今のお父さんと家族になったいきさつや、どのようにして偽名を取得したのかなどが、明らかになっていくのでしょう。4人の家族が幸せなままでいられますように。
モクハがボゴムに「あんたをギホかもと思ってたけど、絶対違う」と言った後、ボゴムとモクハのやりとりが見ものでした。あの会話があり、ボゴムは「生歌でいきます。口パクはみとめられません」と揺るがずに言えたのでしょう。
次回はいよいよ、モクハが、歌姫として姿を表すのでしょうか?楽しみです。
コメント