2024年1月21日から配信の韓国ドラマ『魅惑の人』。『賢い医師生活』のチェ・ジョンソクさんと『それでも僕らは走り続ける』のシン・セギョンさん主演の時代劇。復讐とロマンス、細作(スパイ)と囲碁というキーワードだけの予備知識で視聴を始め、物語を追っていきたいと思います。
*ネタバレあり
「魅惑の人」基本情報
王権と政治的権力をめぐる争いに直面した王。復讐という秘めた目的のために王を惑わそうとするも、逆に魅了されてしまう女。複雑に絡み合う二人の運命が、今大きく動き出す。ーーNetflix よりーー
配信:Netflix
放送局:tvN
企画: CJ ENM, スタジオドラゴン
配信日:2024年1月21日から、全16話
ジャンル:ヒューマンドラマ、時代劇
演出:チョ・ナムグク
脚本:キム・ソンドク
「魅惑の人」人物相関図
「魅惑の人」キャスト
〔主要人物〕
イ・イン(チョ・ジョンソク):朝鮮の王。王子時代はチナン大君、囲碁の天才
カン・ヒス/ カン・モンウ(シン・セギョン):カン・ハンスンの娘、賭け囲碁の棋士、細作(間者)
キム・ミョンハ(イ・シニョン):外戚キム・ジョンべの息子
チュ・サンファ(カン・ホンソク):別軍職の行首、イ・インの腹心、右腕
〔朝廷の臣僚たち〕
キム・ジョンベ(チョ・ソンハ):兵曹判書、キム・ミョンハの父(4話で没)
カン・ハンスン(ソン・ヒョンジュ):領議政、カン・ヒスの父(3話で罪人として清に行った後、消息不明)
パク・ジョンファン(イ・ギュフェ):領府事、イ・インの叔父
ユ・ヒョンボ(ヤン・ギョンウォン):礼曹左郎
オ・ウッファン(オム・ヒョソプ):府院君、中殿オ氏の父
ミン・ジファン(ペク・ソックァン):兵曹判書(キム・ジョンベの後)
ミン・サンヒョ(キム・ソハ):キム・ミョンハの友人、ミン・ジファンの弟
〔王室:先王の関係〕
イ・ソン(チェ・デフン):先王、イ・インの異母兄(4話で没)
ムンソン大君:先王の息子、イ・インの甥、キム・ミョンハの従兄弟
チャンニョン公主:先王の娘、イ・インの姪、キム・ミョンハの従姉妹
〔王室:イ・インの関係〕
大妃パク氏(チャン・ヨンナム):イ・インの実母、パク・ジョンファンの妹
トン尚宮(パク・イェヨン):イ・インの知蜜尚宮(先王イ・ソンの知蜜尚宮でもあった)
中殿オ氏(ハ・ソユン):イ・インの妻、王妃、オ・ウッファンの娘
ハン尚宮(チョン・スジ):大妃殿の尚宮
〔カン・ヒス関係人物、細作(間者)〕
チュ・ダラ(ナ・ヒョヌ):元武官、間者。ホンジャンを助け恋におちるが。
チャ・グンニョン:カン・ヒスの侍女、子供のころからヒスを知っており世話をしている
ホンジャン:妓生、カン・ヒスの友人、ユ・ヒョンボの妹(4話で没)
セドン(チョン・ソギョン):カン・ハンソン側の人間、カン・ヒスを助ける
チョム・イネ(コ・スヒ):セドンの妻
ブニョン(キム・ボユン):カン・ヒスを宮中で助ける間者
キム・ジェナム(イ・ユニ):草庵先生、元朝廷の臣僚、カン・ハンスンの盟友
〔その他〕
チョン・ジェピョ:清国の役人・通訳、曲者
「魅惑の人」の人 あらすじ
「魅惑の人」第1話 あらすじと感想
王様イ・ソンは、清国に降伏した。それにより、チナン大君は、王令により都に戻った。
清国の皇帝から、王様に下された和睦の条件は、”明国と断交し、すべての文書は清国の暦に。弟を人質にする。貴君に万が一のことがあった場合は、弟を王位を継承させる”というものだった。
チナン大君は、清国に出発する前に王様と接見した。「清の人質になることは王様の国のために私が果たす務め」と言うチナン大君に、王様は「必ず生きて戻れ。そなたはたったひとりの弟、”兄上”とよべ」と大君を抱きしめた。
チナン大君は、側近のチュ・サンファと朝鮮の民と共に、人質として瀋陽に向かった。
厳しい行程の末、大君たちは瀋陽に到着した。碁の師匠のカン・ハンスン領議政に「毎日、皇帝の愛弟 礼親王と碁を打っている。碁の才がいかに役立つかここに来て分かった」と手紙を書いた。
領議政からは「今日、大君様と捕虜の生還を祈るため、王様が桃の木を庭に植えさせ、桃の木を大君様だと思い丁重に世話するようにと王令が下された」と便りが届いた。
王妃とその外戚(兵曹判書:キム・ジョンべ)は、大君が人質として清国行っている間に、後継者争いを有利に進めようと策を練っていた。
王様に世継ぎが生まれた。皇帝は「世継ぎも人質に取るべきだ」と言ったが、チナン大君が礼親王に取りなしをお願いして、難を逃れた。
数年後、チナン大君の帰国が許され、民たちは喜びに溢れた。
しかし都に着いたチナン大君は、宮中の門の前で長時間待たされた。
宮中では、大君を宮中に入れることを拒否する側近と、招き入れるように説得する側近に分かれた。
キム・ジョンべは「大君が皇帝の贈り物を預かって来た。王様はひざまずき贈り物受け取らなけれなならない」と大君を宮中に入れないように王様に進言した。
しかしパク・ジョンファンは「大君が受け取った贈り物は捕虜となった民。大君が捕虜を放免するように懇願なさった」と宮中へ招き入れるように進言した。王は「まるで聖君だな」と覇気のない目で皮肉った。王は重い病を患っているようだ。
夜遅くなり、大君は拝謁を許可された。王様に「兄上はお元気でしたか?」と挨拶すると、「黙れ、”兄上”と呼ぶな、余は国王だ」と王は怒った、王に昔の面影はなかった。
キム・ジョンべは、カン領議政を王妃に会わせた。王妃は「甥のミョンハを婿にどうか」と聞いた。王妃はチナン大君が生還したことで焦っていた。王様の病が悪化しているのに、世子の冊立に言及しないため、王が急逝したら、大君が王位を継承することになるからだ。キムと王妃は、カン領議政を自分たちの陣営に引き入れたいと思っていた。
チナン大君は、伯父のパク・ジョンファンに、何が起きているのか聞いた。叔父は「キム・ジョンべが世子冊立を急ぐように王に進言し、王様が激怒。キムがそれを繕うため、”大君様が王座を狙い、礼親王の間者をしていた”と都の内外に噂を流した」と言った。
チナン大君は、再度王様に謁見したが、「二度と挨拶にくるな。お前を見ると虫酸が走る」と拒否された。
キム・ジョンべは、コ・ヒョンボに大君を見張らせた。ヒョンボは、手下たちに、遊郭から帰る大君を尾行させたが、それに気づいていた大君は、彼らをまいた。
大君は渓谷で昼間から酒を飲み昼寝していた。碁石を置く音と、人々の騒がしい声が聞こえて来た。
声のする方に行くと、賭け碁が行われていた。勝った棋士が「約束通り碁盤と碁石は頂く」と言った。敗者が「明日も対決を」とすがったが、勝者は「都には私に勝てる者がいない、チナン大君様以外は。機会があれば対局してみたい」と言った。周りの連中が「それは昔のこと、近頃は醜聞が飛び交ってる」と大君の悪口を言い始めた。
「クソッタレ、耳が腐りそうだ。大君様はやむを得ず人質となり苦労なさったのに」と勝者の棋士は反発し、高価な碁盤を背負いその場を去った。
大君は急いで、棋士を追い「お前の望み、対局するという望みを叶えてやろう」と言った時、近くで騒ぎが起きた。
コ・ヒョンボが妓楼の女を引きずりだし「チナン大君は昨日と今日、ここに来たか?」と問い詰めていた。女は「いらしていないと申し上げた」と反発、ヒョンボは「ウソをつくな」と女を殴った。その時、棋士の男が、碁盤をヒョンボに投げ、地面に落ちた高価な碁盤は割れた。
「私を探していたようだな」とチナン大君が言うと、ヒョンボは驚き「礼曹佐郎のユ・ヒョンボです」と挨拶したが、大君は「去れ」と怒った。
ヒョンボは去り際に手下たちに「あの男(碁盤を投げた棋士)を懲らしめろ」と命令した。
チナン大君は妓楼に来た。大君は側近のチュ・サンファから「ヒョンボが暴力を振るった女は、実は彼の妹」と聞き、驚いた。彼女は士族で、清の捕虜となり戻って来たようで、名前は”ホンジャン”。
ホンジャンが酒を注ぎにきたので、大君は「賭棋士も」と言ったが、彼はすでに帰っていた。大君は棋士の名前を聞いたが、ホンジャンは「許可がない限り口外できない。捕虜だった私を救ってくださった恩人。賭け碁で高価な碁盤を獲得して、それを売ったお金で捕虜を救っている」と話した。
賭け碁の男は、実は、カン・ハンスンの娘のカン・ヒスである。
ヒスは、男装を解いて家に戻った。召使のチャグンニョンだけが秘密を知り、ヒスに協力していた。
父のハンスンが、キム・ミョンハを家に連れて来ていた。ヒスはその席に挨拶に来た。
ミョンハはヒスと婚姻を望んでいるが、ヒスは碁で自分に負けたミョンハに嫁ぐ気はない。ヒスは、はっきり断ったが、彼はヒスを諦める気持ちがないようだ。
ミョンハが帰った後、父は娘と碁を打ちながら、彼女の気持ちを確かめた。ヒスは「嫁ぎます、相手が現れたら」と言ったが、その相手は、自分より碁が強い相手でなければならない。
男装して出かけたヒスを、ヒョンボの手下たちが尾行していた。人気のないところで追い詰められた時、チナン大君とチュ・サンファが現れて彼女を助けた。ホンジャンから危機を聞いたのだった。
大君は、ごろつきがヒスに襲いかかったのをかばい、腕に傷を負った、、。
感 想
面白そうな幕開けです。
ドラマの始めは、登場人物と関係性が分からないので理解するのに時間が掛かります。特に時代劇の場合は、役職や、誰と誰が味方で、誰と誰が敵対しているのを見分けるのがとても難しいです。
相関図(出典元:tvN)を見ながら、あらすじを書いていくと、人物の名前と所属がわかり、人間関係が少しずつ理解できました。
人質として清国に行っていたチナン大君が戻って来ましたが、病弱な兄の王様は、外戚キム・ジョンべの入れ知恵で、弟に王座を狙われるのではと疑心暗鬼になっている。
キム・ジョンべに敵対するのが、チナン大君の伯父(母王妃の兄)パク・ジョンファンのようです。彼はチナン大君が王になることで自分が権力を持ちたいと思っている。
カン・ハンスン領議政は、外戚の権力争いに加わらず、中立の立場を取っている。彼が重要人物に思えます。彼の娘カン・ヒスは囲碁の名手、男装し賭け囲碁をして高級な碁盤と碁石を得ている、それらを売ったお金で、捕虜を助けるために。
チナン大君は、王様の誤解を解くこともできず、都から離れることもできず、無為に日々を送っていた。そんな時、賭け碁をしているカン・ヒスと会った。2人はお互いに興味を持った、大君はヒスを男だと思っているが、、。
1話はざっくりこんな感じの導入だったように思います。今後の展開が楽しみです。
「魅惑の人」第2話 あらすじと感想
ごろつきに襲われたヒスを助け、左腕に傷を負ったチナン大君は、妓楼で手当を受けた。
ヒスは、大君の傷が気になり部屋に入った。大君は「この傷を癒す方法がある。一局どうだ」とヒスを誘った。ヒスは「私は賭け碁しかしない。勝てば欲しい物を申し上げます」と言った。
対局が始まった。ホンジャンがお茶をもってきたが、2人は全く気づかなかった。
雨が降って来た。
勝負がついた。「お前の一目勝ちだ。何が欲しい」と大君が聞いた。「恵みの雨ですね」ヒスは雨に気づき言った。「久しぶりの濛雨(モンウ)、気に入りの号だ」と大君が言った。
ヒスは、紙に棋譜(碁石の図)を描き「その名をいただきます。ここに私の号 ”モンウ” を」と言って、それを差し出した。大君は”濛雨”と筆で書き、「これよりお前はモンウだ、我が忘形の友(身分にとらわれない友)」と言った。
「次はいつ会える?」と問う大君に「濛雨が降れば雪辱の機会を与えましょう」とモンウは答えた。
大君が帰った後、ヒスはホンジャンに「大君様がお気に入りの号(モンウ)を下さった」と話しながら、胸が高鳴った。ホンジャンは「恋情が芽生えたのですよ。まさに”傍目八目”ですね」と笑った。
夜、チナン大君は、側近のチュ・サンファを連れて、キム・ジョンベの邸宅を訪れた。
ジョンベの元には、ヒョンボが訪問し、手下がチナン大君にケガを負わせたことを報告していた。
ジョンベが外に出てきてチナン大君と話している時に、チュ・サンファがヒョンボを捕まえて来た。ヒョンボは「昼間の騒ぎは、手下が独断でやったこと」と見苦しい言い訳をした。
ジョンべは大君を屋敷の中に入れた。
「私は王様に仕える忠臣、世弟の座を狙うつもりもない。私を警戒するのは構わぬが、罪なき人々に疑い手をかけるのは断じて許さぬ」と大君は言った。
帰り道、ヒョンボが大君を待ち伏せし「お許しください」と土下座したが、大君は「許しは、あの棋士とお前の妹に乞え」と言った。ヒョンボは憤慨し、手下に「ホンジャンの妓楼から目を離すな。出入りする人物も報告しろ」と命令した。
大君は「王様が重篤」との知らせを受け、急いで宮中に来たが、王妃も大妃も重鎮たちも外で待機していた。
トン尚宮のみ、王様の部屋に入るのを許されていた。トン尚宮は大妃に仕えていたが、王様の意思で、大殿の至蜜尚宮に据えられていた。
チナン大君が拝謁を申し出ると、王様から「通せ」と返事があった。中に入ると、王様は薬を吐き出し苦しんでいた。
大君は「薬をお飲みに、私が毒味をいたします」と言った。
王様が「大妃様も王妃も余の死を望んでおる。お前はどうだ?私の遺教(王の遺言)を受けにきたのだろ」と聞くと、大君は辛そうに涙を流した。
「薬を持って来い、チナン大君が毒味をする」と王様はトン尚宮に命じ、医者たちが薬を持って王様の部屋に入っていった。
王妃は「毒味以来、王様のチナン大君への接し方が違う」とキム・ジョンべに相談。ジョンべは「清の使臣チョン・ジェピョが元子様の世子冊立に協力すると話が通じている。清の徴兵に応じるように王様を仕向ける」と言った。
ジョンべは単独謁見し、清への徴兵を渋る王様に、「今回も徴兵を拒めば、清への排斥とみなされ、新たな変乱の口実となりうる、ご再考を」と訴え、王様は追い込まれた。
カン領議政は、王様から秘密裏に呼ばれた。
王様は「明への道義に背く気がする。”清の求めでやむなく派兵するゆえ、恨むでない”と伝えてはどうだ」と相談、領議政は驚き「明に間者を送るおつもりで?清が察すれば、明より先に我々を討つでしょう」と進言したが、王様は「秘密裏に進めよ、王令だ、実行せよ」と言った。
領議政は帰り、履物修理に”泮村” 寄った。靴修理を終え「チュ・ダラに会わねば。知らせてくれ」とセドンに言った。
カン・ヒスは、賭け碁に勝ち、碁盤を担いで歩いていた、そこにチュ・ダラが現れた。2人は、ホンジャンの妓楼に行ったが、それをヒョンボの手下たちに見られた。
ヒスがチュ・ダラに賭け碁の勝利品を渡し、彼がそれをお金にかえて、ホンジャンを救った。他の捕虜たちも救っている。
ホンジャンが、チュ・ダラのために食事をもってきた。「ありあわせですみません」と言ったが、座卓いっぱいに心がこもった料理が並べられていた。ヒスは二人を見て「まさに”傍目八目”だな」と笑って帰った。
ヒスは帰る途中で、チナン大君を見つけて後を追った。
杜の中のお寺(神社?)の前で、伯父のパク・ジョンファン、オ・ウックァン、ミン・ジファンが大君を待っていた。
彼らは大君を中に入れ、「キム・ジョンべが王様に単独謁見して、清への派兵を決めた。目的は世子を立て幼子を世継ぎとし、自らが王になり代わる魂胆」、
「王様はご病気、明と清は戦のさなか、その火の粉が朝鮮に降りかかる恐れも。国難に立ち向かえる人物が王位を継ぐべき、それが大君様。ご決心なさるなら我々が力添えを」と彼らは言った。
大君は怒って立ち上がり「これは謀議。私は王位に就くつもりはない、死ぬまで兄上の臣下でいる」と言った。伯父が「大君様は先王の嫡子、王位を継承し、天下を治めることが大君様の宿命です」と言ったが、大君はそのまま去った。
山の中を歩いていく大君を、ヒスが追った。だが足をくじき倒れ、大君に気づかれた。ヒスは「偶然見かけ、心配してついて来た」と言った。大君は足を引きずり歩くヒスを小川に連れてきて、水で足を冷やした。
大君は「いい匂いだ、この土地を離れぬ限り分からんだろう。過ごした土地では、罪なき朝鮮の民の血と汗、涙が染みている。その匂いを嗅いだ時、必ず生きて戻り、生涯我が国と民のために尽くそうと誓った」と話した。
「ところで、対局で勝てば碁石をもらうと?石を見つける」と大君は川の中から綺麗な白と黒の石を拾った。ヒスは「私が先手を打ち一目差、大君様の勝ちでした。今度、濛雨が降れば、その時に頂きます」と言って受け取らなかった。
ヒスは自宅で父と碁盤を囲み、大君様はどんなお方かと聞いた。
「天下を統べるに値する才知と影響力を兼備しておられる。それゆえ危険でもある。王位を継ぐ運命だがそれが許されず、逆心を抱く者らが大君様に群がるだろう」と言った。
チュ・ダラが、カン・ハンスンを訪れ、明への書状を受け取った。彼はそれを袋に入れ、口を縫った。
チュ・ダラが夜中に竹林を歩いているのを、男(コ・ヒョンボ?)が尾行していた。
キム・ミョンハは、同僚のミン・サンヒョに、都中で噂の賭碁師を捕らえに行くのに誘われた。
しかしミョンハは、遠目から賭碁師を見て、男装のカン・ヒスだと気づき、急用ができたとその場を離れた。
サンヒョは、ヒスと賭け碁をした。ヒスが絶対有利だったが、急に濛雨が降り出し、彼女は「負けました」と碁石を置き、妓楼まで走った。大君はまだ来ていなかった。門の外で待っていると、馬に乗って大君が現れた。二人は再会を喜んだが、そこにキム・ミョンハが現れ、ヒスに親しげに話かけた。
感 想
情報量が相当多いです。以下まとめました。
- ヒスは大君と対局して、”モンウ” と言う号(名前)をもらう。ヒスは一目で、大君に心を奪われたようだ。
- 大君は、キム・ジョンベを訪問し、自分の身近な罪のない人々に危害を加えるなと警告し、ヒスを襲ったコ・ヒョンボに「碁棋士と妹に許しを乞え」と言ったが、ヒョンボは、従うどころか妹の妓楼を見張らせた。→これで、後にチュ・ダラが見つかってしまう。
- 王様が重篤と知らせを受けた大君は、王様の薬の毒味を申し出て、王様から信頼回復。
- しかしこれがキム・ジョンベを刺激。”世子冊立”の為、彼は王様に単独謁見し「清への徴兵に応じるように」説得した。
- 王様は清への徴兵が、明への道義に背くと思い、ハン領議政に「秘密裏に明に手紙を送るように」命じた。領議政はセドンに会い、チュ・ダラを呼ぶように依頼した。
- チュ・ダラはホンジャンの妓楼に現れた。彼が捕虜だったホンジャンを助け、二人はお互いに思い合っているようだが、、。
- ダラは、その後でハン領議政に会い手紙を受け取った。コ・ヒョンボは手下からチュ・ダラが妓楼に来たことを聞き、彼を尾行した。
- チナン大君は、伯父と彼らの陣営から「王位に就くように」とけしかけられ、怒った。
- 都で評判の賭碁師の正体が、男装したヒスであることが、キム・ミョンハにバレてしまった。
”トン尚宮” どんな人物なのか、とても気になります。王様が常に側に置いている唯一の人物なので。
コ・ヒョンボがチュ・ダラを尾行していたので、明に間者を送ったことがすぐバレるでしょうね。
国内の権力争いが、清、明との関係にも影響し、人物のそれぞれの思惑も複雑に絡み合って、面白いです。
「魅惑の人」第3話 あらすじと感想
キム・ミョンハは「この者とは旧知の間柄、大君様、今日の対局は私にお譲りを」と言った。大君は「私が先だと言い張るとモンウが困惑する、今日は譲ろう」と譲った。
ミョンハとヒスは妓楼に入った。ミョンハは「告発されれば、奇行により民を惑わした罪で漢城府に引っ立てられ、すざまじい拷問を受ける。領議政様でもかばえぬ、すぐに辞めるように」とヒスに警告した。
ヒスは「こんな形で終わるとは。大君様との約束を守れなかった」とホンジャンに苦しい胸のうちを話し涙を流した。
大君も、モンウと対局できなかったことで、気分が沈んでいた。「あの者に好意を持っている。誰も私を信じぬ時に、あの者は信じてくれた」とサンファに打ち明けた。
宮中に、義州(ウィジュ)から急報が届いた。大君は、王様の薬の毒味をしていた。
王様が書状を開け、直ちに臣下を招集させた。
宮中にいた者が、キム・ジョンべたちに「清の兵が辺境に配備され一部が義州に侵入した。府尹(長官)は捕えられ、チョン訳官が都に向かっている。兵を率いて侵入した名分は、”朝鮮がチュ・ダラという間者を明に送って、内通を謀った”というもの」と話した。
「チュ・ダラ?数年前、総戒軍で哨官をしていた者、少し前、チナン大君が出入りする妓楼で、大君とチュ・ダラが会っているのを見た」とコ・ヒョンボがキム・ジョンべとミョンハに話した。
宮中に臣下が集まった。
パク・ジョンファン一派は、「座視してはならない、清の兵を打ち払うべき」と王様に進言、キム・ジョンべは「策もなく兵を送れば、再び大きな戦乱を招く」と反対した。
カン領議政が「私が訳官チョン・ジェピョに会い、事の経緯を調べる。その後で策を講じても遅くない」と提案、王は承諾し、キム・ジョンべにも同行を命じた。
チナン大君は、カン領議政に「私も行く、お力になれるはず」と申し出たが、領議政は申し出を拒んだ。
カン領議政とキム・ジョンべはチョン・ジェピョに会った。
ジョンべが「チュ・ダラが王様と朝廷の命を受けたと白状を?」と聞くと、チョンは「あやつは正気でない。痛めつけられて、一方の目をえぐられても耐えている」と笑い、「この度の件は、和親条約の項目を破る裏切り行為、その代償は払うべきでは?間者を送った黒幕を捜し、その者を瀋陽に送り、陛下の前で罪を告げさせればお怒りは鎮まるやも」と言った。
王様は、カン領議政の反対を押し切り、間者を送ったことを後悔していたが、領議政は「明も軽んじることができない国。間者は国と民を守り、戦乱を避ける為に王様が講じた苦肉の策だった」と王様を擁護した。
そして「清はチョン・ジェピョのみ遣わした。戦いではなく、朝鮮と明の通交を断つのが狙いかと。私が清の皇帝に拝謁して、自らの罪を告げます。私の他に任務を果たせる者はいない。どうか私の進言をお聞きください」と王様を説得した。
「領議政様が全ての責めを負うようです」とキム・ミョンハが父に告げると、父は「大逆罪人を罰する事なく幕引きはしてはならぬ」と言い、「大君がチュ・ダラの黒幕だと証せる者は?」とヒョンボに聞いた。
彼は「ホンジャンという妓生と賭碁師が大君の手の者、その者たちを拷問すれば証言を得られる」と言った。ミョンハの顔色が変わった、賭碁師がヒスと知っているから。
ヒスは、急に父が遠くに発つと聞き、心配していたが、チナン大君様が夜分訪問して来た。
領議政は外に迎えに行き、ヒスも外に出たが離れたところに立ち、挨拶もしなかった。
大君は領議政に、「私が行き、礼親王を説き伏せてみせます」と申し出たが、領議政は拒んだ。
「チュ・ダラは私の配下、私が王命に従って動いたゆえ責めを負うべき。間者と疑われている大君様にこの件はまかせられない」と言った。
和親条約の条項、”何かあった時、人質になった弟に王位を継承させる”のせいで、王様は、大君が間者だと言う噂が流れた時、領議政の話に耳を傾けなかった。この条項は、礼親王が、王様と大君の仲を割く為に追加で入れた条項だった。
「私は礼親王の手の内を知っている、行かせてください」と大君は尚も言った。
その時、ヒスがお茶を持って来て、外から父に声をかけようとしたが、、
「皇帝に罪を告げに行くことは、王様の臣下であり、朝廷の長である私の務め、大君様に押し付けられない。王様をお支えに」という父の声が聞こえた。
領議政は話を終え外に出た。お茶の用意が置かれているのを見て、娘が話を聞いたことを悟った。
父は娘と向かい合った。
「お父様、遠くへ行くとおっしゃいましたが、私がお供した方がよさそうです」とヒスは涙目で言った。
父は「王命に従って罪人として行く。今までと同じように無事に戻ってくる。お前も無事に過ごさねばならぬ、よいな」と涙を溜めて言った。ヒスも涙を溜めて、うなずいた、、。
コ・ヒョンボが、チョン・ジェピョの宿に来た。「キム・ジョンべ様から”書状の返事をもらうように”と」と言い、箱いっぱいの賄賂を見せ「同じ箱が10個ある」と言った。
書状には ”チナン大君がチュ・ダラの黒幕、明に間者を送った者” と書かれていた。
「証言できる者がいる」とヒョンボが言うと、「義州行きは遅らせられぬが、清にはゆっくり行けばいい。私が時間を稼ぐ、それまでに大君を捕えろ」とチョンは言った。
カン領議政は、王様の屋敷の庭で、「王様、ご健勝であられますよう」と見えない王様に挨拶し、帽子と官服を脱ぎ、罪人の白い装束になった。
中がみえる木枠の罪人用の荷車に入れられ、清に向かった。ヒスは着物で顔を隠して、チャ・グンニョンと父を見送った。
家に戻ると、キム・ミョンハが待っていた。父の官服を持ってきてくれたのだ。「そなたを気遣うと約束した。助けが必要なら言ってくれ」と言ったが、ヒスは「助けは無用です」と答えた。
王様は、領議政の件で塞ぎ込んでいた。「寂しい。なぐさめてくれ」とトン尚宮を抱き寄せた。
キム・ジョンべが「一刻を争う用件」と謁見を求め、王様は彼を通した。
「間者の件を証言する者が現れた。チナン大君、イ・インです。大君がチュ・ダラと会うのを見た者がいます」とジョンべが言うと、
王様は「やめよ。領議政が全ての罪を背負ったのに」と叫んだが、
「カンが罪を背負ったのは、王様と朝廷を欺き、チナン大君の罪をかばうため。カンは、瀋陽にいた大君と書状のやりとりをしていた。カンの真の狙いが、皇帝の許可を得て、チナン大君を即位させるのことなら?」と迫った。
「カンが弟と手を組み、余を欺いたということか?その首を懸けられるか?」と王は言った。
「何度でもこの首を懸けます」とジョンべは答えた。
王様の許しを得たジョンべは、大君の周辺の者は全て捕えるようにとコ・ヒョンボとミョンハに指示した。
まず、ホンジャンが捕えられ、賭囲碁をした者たちが捕えられ、激しい拷問を受けた。
ヒスは、チャ・グンニョンから「都中が大騒ぎに、王様が賭棋士を捕えるように命じたそうで、チナン大君様が火種らしい。ホンジャンも目の前で捕まった」と聞いた。
男装したヒスが、キム・ミョンハを尋ねて来た。彼は驚き、ヒスをかえそうとしたが、コ・ヒョンボに見つかった。
ヒスは「チナン大君と捕えられた者の無実を証するために来た」とキム・ジョンべの前で言った。ジョンべは一通り話を聞いたが、ヒスは結局はつかまり、拷問されそうになった。そこに、チナン大君が現れた。
ジョンべは「王命により行われている尋問に乱入するとはとなんたる横暴か」とチナン大君を非難し「証言を確保してから、大君様を尋問するゆえお待ちください」と不気味に言った。
「私が王様と話すゆえ、拷問を中止するのだ」と大君はジョンべに言い、「必ず助けにくる」とモンウに言って宮殿に向かった。
王様はチナン大君を通した。
しかし王様は刀を抜き、大君の首に向け「清の者がお前を無傷で帰した時、殺すべきだった。さすればカンと手を組み、私を追い落とす計略を立てなかったはずだ」と言った。
「先生は決してさようなことはしません」と大君は抗議したが、「あの者はお前を高く評しておった、余に仕えるのに嫌気がさし、お前を王座に据えようと謀反を企てたのだろう」と。
「王命に従ったために罪を負うことになった忠臣を、よくあしざまに言えますね。兄上、どうか目をお覚ましください」と大君が言うと、
王様は「黙れ、余はこの国の王だ、これ以上は見過ごせぬ、お前を切る」と興奮し、刀を振り上げたが、大君がその手を掴み、刀を取り上げた、王様は前のめりに倒れた。立ち上がった王様の首に、大君は刀を当てた、、。
感 想
3話で急展開、悲しい話になってきました。
やはり、チュ・ダラが間者だとバレて、王様と国は窮地に陥りました。
国と王様を救う為に、カン領議政が全ての責任を負い、罪人として清に向かったというのに、王様はまたキム・ジュンべのウソに翻弄されてしまった。
父と娘が涙目で、少ない別れの言葉を交わす場面に、涙、涙、、でした。
キム・ジョンべとコ・ヒョンボは本当に悪党で、許せないです。チナン大君を黒幕にしたてあげ、王様を思い通りに操り、大君を失脚させるのも目前に、、。
王様は、カン領議政を一番信頼していたのに、なぜ、またキム・ジョンべの言葉に騙されてしまうのか?
王様役のチェ・デフンさんの演技が鬼気迫っていて、見惚れてしまいます。出来のいい弟のチナン大君への劣等感、病におかされ、不安で疑心暗鬼、、本当に孤独な王様を見事に演じておられる。私はこの王様を嫌いにはなれなくて、同情しています。
次回で、王様は亡くなるのでしょうね。
チナン大君も変わってしまうのでしょうか?
「魅惑の人」第4話 あらすじと感想
剣を王様の首につけ、大君は「天に誓って、謀議などしていません」と言ったが、王様は「この私に剣を向けた、謀反にほかならぬ。自決せよ」と命じた。大君は「瀋陽に向かう前に王様は”必ずや生きて戻れ。そなたは私の唯一の弟だ”と仰せになった。兄上がお斬りください」と言い、首をだした。
王様は、刀を振り上げておろそうとした時に、血を吐いて倒れた。大君が毒味をしなかった薬に、毒が入っていたようだ。
大君は王様を抱きあげ「誰かおらぬか、御医をよべ」と叫んだ。トン尚宮が入ってきた。
大君の腕の中で王様は「これは私の顧命だ。私を害した者を捜し出し罰せよ。そして元子に王位を継がせよ」と言った。トン尚宮もそれを聞いていた。
御医は王様を診て「王様はすでに崩御されました」と言った。
大君は、王様の訃報を知り駆つけた伯父パク・ジョンファンに「兄上は毒殺された。先日私に仰った言葉、”王位を継承し、玉座に就いて天下を治めることが宿命”を受け入れます」と言った。
家臣たちが集まった。
キム・ジョンべが「顧命を残されたのか?」と聞いた。大君が、「私が顧命を受けた。兵曹判書のおかげで、潔白を訴えに、そこで、私に ”王座に就け、この国と王室と民を守れ”と。顧命を共に聞いた者がいる、入れ」と言うと、トン尚宮が現れた。
ジョンべが「王様がチナン大君に顧命を残され、”世を継いで王座に就け”とおっしゃるのを聞いたのか?」と問いただすと、「はい、確かに聞きました」と尚宮は答えた。実は大君は、トン尚宮を抱き込み、口裏を合わせていたのだった。
大君は「確かに私が顧命を聞いたが、王族と文武百官の中で1人でも反対すれば王座には就かぬ」と言った。
大妃はトン尚宮を呼び、「そなたが国と王室を救ってくれた」と、後宮に下賜する装身具を与えた。
王様の国葬に、キム・ジョンべは「不測の自体を未然に防ぐため」と兵を待機させた。
大君が「私を信じてくれぬか?」と言うと、ジョンべは「邪悪な逆賊を主君とするぐらいなら、首を吊って死ぬ」と言い放った。
大君側も、辺境軍へ宛てた書簡を家臣に託した。
ヒョンボがそれをジョンべに報告し「先手を打たれる前に、賭碁師から自白を促しては?」と言った。ミョンハが「自分が、賭碁師から証言を得る」と申し出た。
ミョンハはヒスに危害は加えず「機会を与えよう、”チナン大君が、患者チュ・ダラの黒幕だ”と自白さえすれば、ホンジャンとここを出られる」と言ったが、ヒスは断った。
ヒョンハは、”作り事でも構わぬ。供招にチナン大君の名を記しさえすればよい”という父の言葉を思い出し、偽の供招を作った。
キム・ジョンべは、家臣たち全員の前で、「大逆罪人イ・インを捕えよ」と兵士に命じ、供招を出した。
”賭碁師の証言によると、間者チュ・ダラは、チナン大君の差し金で明に行くと言った”と読み上げられた。
大君は「その供招が偽りだと証言できる者がいる」と言うと、コ・ヒョンボが「私は、キム・ジョンべより偽り供招を作成せよと指示をうけた。拒むと、キム・ヒョンハが賭碁師と結託し嘘の証言を得た」と大君の前で頭を下げた。ヒョンボは、キム・ジョンべ親子が、自分を軽んじ、利用しているだけと知り、大君側に寝返ったのだった。
チナン大君は、ジョンべを斬り、ヒョンハは捕えられた。
大君の即位に反対する者は誰もいなくなった。
大君は即位し、イ・イン王となった。
キム・ジョンべ一族は滅ぼされた。イ・インは、義姉(先王の王妃で、ジョンべの妹)に「寺にいき、兄上を弔うように。それが元子の生きる道」と命じた。義姉は「ミョンハは生かしてくれ」と頼んだ。
キム・ミョンハは”義州判官”に任ぜられ、遠方に下った。
ヒス、ホンジャン、賭碁をして拷問を受けていた者たちが、罪人として王様の前に連れてこられた。
「嘘の証言で王様を害そうとした罪人らに処罰をお与えください」とコ・ヒョンボが言った。
王が、「罪人たち聞け、逆賊と手をむずび偽証で国と王室を危険にさらした。刑が定まりしだい直ちに執行を命じる」と顔色を変えずに述べた。
ヒスは「王様、ホンジャンをお助けください。忘形の友の最後の望みです」と訴えたが、「余はこの国の王だ、王に友などおらぬ」と言い去った。
罪人たちには、杖刑100打と徒刑3年が言い渡され、徒歩で辺境に向かわされた。ホンジャンは歩けず、荷台に乗せられた。
夜は野宿、ホンジャンは苦しそうだった。ヒスは「あと1日半歩けば目的地につくそうだ、医者を呼んでやる」と言ったが、翌朝目覚めると、ホンジャンは亡くなっていた。
ヒスは泣きながら歩いた。手を縛っている縄が緩くなっていた、彼女は隙を見てそれをほどき、走って逃げた。追手に背中を切られて、川に飛び込んだ。
傷だらけで岸に流れ着き、彼女は、父とホンジャンに誓った、”必ずや生きて戻り、信じていた者に裏切られ排除される苦しみとこの恥辱を、味わわせてやる”と。
ーー3年後ーー
”映翠亭にて、王様と対局する棋待令(王の囲碁の師範)を募る”との張り紙が貼られた。
受付が始まった。そこに”カン・モンウ”という棋士が現れた。
感 想
王様が亡くなり、チナン大君は、王様の顧命を聞きました。
1つは、”私を害した者を捜し出し罰せよ”でしたが、これはもう忘れ去られるのでしょうか?(犯人は、トン尚宮?)。
2つ目が重大関心事の後継者で、”元子に王位を継がせよ”だった、しかし大君は「顧命は、私に王座に就け」と大ウソをついた、、この場合、仕方ないでしょう。ホントのことを言えば、大君の命がない。
キム・ジュンべは、チナン大君を逆賊に仕立てるつもりが、コ・ヒョンボに裏切られ、自分が逆賊になってしまった、自業自得ですが。そして王様に斬られ、キム家は断絶されられた。この時代の権力争いは、負けは即 “死”を意味しています。
チナン大君は王様になったとたん、人格が変わってしまいました。王になるために、コ・ヒョンボを抱き込み、ヒスとホンジュンを裏切りました😱 ホンジュンが亡くなったのは悲しかったです。
ヒスを本気に助けようとしたのは、キム・ミョンハの方でしたね。
4話までで、3人の重要人物、キム・ジュンべ、カン領議政、ホンジュンが消えました。
次回から3年後、ヒスのイ・インへの復讐が始まるようですが、どんな展開になるのでしょうか?
「魅惑の人」第5話・第6話・第7話・8話 あらすじと感想
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「魅惑の人」第9話・第10話・第11話・第12話 あらすじと感想
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「魅惑の人」第13話・第14話・第15話・第16話(最終回)あらすじと感想
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「魅惑の人」見どころ と 全体の感想
1話から4話まで
時代劇は、人物設定や関係が最初はとても難しいですが、わかってくるとすごく面白くなりますね。
兄である王様への忠誠心にウソがなかったチナン大君ですが、権力争い巻き込まれ、生き残るためには権力を持つ(王様になる)ことしか道がなく、”顧命は、私に王座に就け”だったと大ウソをつき、王を継承する経過までがとてもスリリングに語られました。
兄に疎まれ、無為の日々を過ごしていた大君を救ったのが、町で偶然見かけた賭碁師。彼と碁を討つことで慰められ、彼に”モンウ”という名前までつけましたが、王様になった途端、たった一人の”友”も、冷酷非情に切り捨てました。
権力争い、穏やかで優しかったチナン大君と、冷酷な王様の落差に緊張感がすごく面白いです。
チョ・ジョンソクさんの確かな演技力、シン・セギョンさんの凛とした美しさと低めの声がすごく魅力です。
5話と6話の見どころ
5話から3年後の話になり、第2章という感じです。命を取り留めたカン・ヒスが、イ・インへの復讐を誓い、彼に近づこうとする。
王様は退屈して、”棋待令”を募集、ヒスは”カン・モンウ”という名前で応募して、見事勝ち抜き戦に勝利して、棋待令になった。
モンウが仕返しにきたのでは?と疑いながらも、どこかモンウとの再会に喜びを隠しきれない王様。都に呼び戻されたキム・ミョンハ。モンウは彼を’復讐’の仲間に引き入れようとする。王様、モンウ、ミョンハの三角関係。
棋待令になったモンウに群がり、利権を得ようとする大妃たちの思惑、、ますます面白くなってきました。
7話から9話までの概要と感想(アップしました)
7話では、ムンソン大君が、先王の御陵への行幸に同行できたことが大きかったと思います。大妃やパク領府事は、先王の息子のムンソン大君を排除したいと思っているが、王様はそうは思っていない。王様は先王を毒殺した者を捜し出すことを諦めていないと思います。
8話では、王様が「モンウを好いておる」と告白して、それが宮女に聞かれ、”王様は男色”との噂が宮中内外に広がった。パクたちはモンウを王様を惑わす人間として追放したいが、王は受け入れない。そこで、王様への”トン内宮と床入り”の交換条件が出されたが、その夜、モンウが行方知れずとなり、王様自らモンウを捜しだした。モンウが女人だと王様は知り、二人はお互いに恋慕し合っていたことを確認したのですが。
9話でも、パク領府事は、モンウを追放することに躍起になっている。王様はパクと”清の使臣を3日以内に連れて来る”ことで賭けをして、連れてきたら、モンウを追放する条件を受け入れた。パクが約束を果たしたので、モンウは処刑されるのでは、と危ぶまれたが王様が助けた。清の使臣がモンウと賭け碁を希望し、モンウにとっては勝っても負けても窮地に追い込まれることになったが、、。
16話、最終回まで見終えて (アップしました)
10話からも、スリリングなストリーが展開されましたが、16話(最終回)を終えて、全ての布石が回収されました。”囲碁”対決のように、前半に散りばめられた”布石”が、14話・15話で回収されていく過程は、とてもとてもスリリングで面白かったです。
各話の詳細なあらすじと感想、16話(最終回)のあらすじの後に、全話見終わった感想を書いていますので、ご参考いただけると嬉しいです。
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