Netflix『貞淑なお仕事』キャスト・相関図、1話~12話(最終回)までのあらすじと感想 *ネタバレあり

出典:Netflix

2024年10月13日から配信の韓国ドラマ『貞淑なお仕事』。1992年の田舎町で、アダルトグッズの販売に乗り出した4人の女性の自立と友情と成長の物語。どんなドラマなのかと半信半疑で1話・2話を視聴したら、面白かったです。 ”韓国ドラマ、攻めてるなぁ”と思いました(笑)。レトロな雰囲気とファッションも見どころ。あらすじを紹介しながら、4人の女性たちの奮闘を応援したいと思います。

*ネタバレあり

『貞淑なお仕事』相関図

『貞淑なお仕事』登場人物とキャスト

〔主要人物〕

ハン・ジョンスク(キム・ソヨン):主婦、生活に困窮しアダルトグッズ訪問販売を始める。訪問販売シスターズのリーダー。

ソ・ヨンボク(キム・ソニョン):4人の子供の母親。生活のため、ジョンスクと訪問販売を始める。

オ・クムヒ(キム・ソンリョン):貞淑な妻をやっていたが、ジュンスクたちと知り合い、訪問販売シスターズの一員になる。

イ・ジュリ(イ・セヒ):美容師、シングルマザー。訪問販売シスターの一員になる。

キム・ドヒョン(ヨン・ウジン):ソウルからクムジェ警察署に異動していた刑事

〔周辺の人々〕

クォン・ソンス:ジョンスクの夫

クォン・ミンホ:ジョンス夫婦の息子、小学1年生

ソン・ミファ:ジョンスクの友人

チェ・ウォンボン(キム・ウォネ):クムヒの夫、薬剤師で薬局をもっている

パク・ジョンソン(イム・チョルス):ヨンボクの夫

ホ・ヨンジャ(チョン・ヨンジュ):クムジェ不動産屋

チャン・ドンユ:ジュリの息子、小学生、ミンホと友だち

第1話 あらすじ

地方の田舎町のクムジェで、ハン・ジョンスクは夫ソンスと息子のミンホと暮らしている。ジョンスクは町で有名な美人、しかし彼女はいつもお金に困っていた。内職とオ・クムヒの家で家政婦をして生活の足しにしていたが、ミンホが小学1年生に上がるのに、ランドセルを買うお金もない。しかたなく親戚の女の子のお下がりの赤いランドセルを持たせた。

ミンホの入学式の日、ジョンスクは赤ちゃんを背負ったソ・ヨンボクに話しかけられた。

ジョンスクはその日、ミンホの入学祝いにお肉を買った。新聞に包まれたお肉、彼女は新聞記事、”下着訪問販売員 月給50万ウォン”に目をとめた。

夫のソンスが戻って来たが、顔にケンカのあとがあり、勤め先の工場の社長を殴ってクビになったようだ。彼はケンカ早くこの町ではもう雇ってもらうところがない。ジョンスクは仕事を探したが、既婚者であることを理由に採用されなかった。

ソンスはジョンスクが家賃を払うために貯めていたお金を持ち出し、怪しい投資に使ってしまった。ジョンスクがそれを責めると彼は家を出た。


追い詰められたジョンスクは決心し、”訪問販売員募集”の説明会の会場の前まで行った。その時、ミンホの入学式で会ったヨンボクに声をかけられ、一緒に入った。

販売する下着は、”見せるための下着”だった。説明会に集まった女性たちはショックを受け帰り、ジョンスクとヨンボクだけが残った。

オーナーの女性は、「米軍基地の物品を売っていた時、米兵士から、アメリカから入ってきた”ランジェリーとアダルトグッズ”を見せられ、金になると言われ、”ファンタジーランジェリー”を始めた。今ではソウルに70坪の店と外車も持っている」と言った。

崖っぷちのジョンスクとヨンボクは、それぞれ1個のダンバールを持って外に出た。2人は月に30万でも稼げたら人生が変わると希望を持ったが、売れなければ給料はない。2人は「売るしかない」と決意した。

まずグッズを売る場所が必要、ジョンスクは家政婦として手伝っている家がいいと思った。その家の奥さん、オ・クムヒに、「訪問販売の仕事を始めたので、この家で販売をやらせてもらえないか」と頼んだが、アダルトグッズ販売だと言うと断られた。

クムヒは完璧に食事を整えて夫の帰りを待っていたが、夫は電話一本もなく、夜遅く帰ってきた。クムヒの夫は薬局を持っていて、2号店を出そうとしている。その土地の持ち主のロイヤルクラブの会長を接待していたのだ。

機嫌が悪いクムヒに、夫は「時代は変化してるのにお前だけ取り残されてる。友だちを作って趣味を楽しめ」と言った。

クムヒはすぐにジョンスクに電話し、「訪問販売をうちでやろう」と言った。ジョンスクは心から感謝した。


翌日クムヒは、今日の集まりのためにパーマをかけに”チャーミング美容院”に来た。美容師のジュリは、クムヒの家でランジェリーの訪問販売があると聞くと、自分も参加したいと言った。ジュリはシングルマザーである。

そこに、ホ・ヨンジャが来た。ホンジャはロイヤルクラブの会長の妻で、大きな顔をしている。クムヒはヨンジャが苦手だが、ジュリは、ヨンジャもクムヒの家の訪問販売に誘ってしまった。


ジョンスクは、ランジェリーを入れたバッグを大切に持ちバスに乗ったが、バッグを忘れて降りてしまった。

彼女はたまたま現れた男性に助けを求めた。「人生最後の希望を置いてきた。バスを追いかけて」と哀願して。その男性はソウルからクムジェ警察署に来たばかりのキム・ドヒョンだった。ジョンスクはドヒョンのジープでバスを追いかけてもらい、無事荷物を取り戻した。


ジョンソクがクムヒの家に着くと、家には数人の女性がいて、ヨンジャと娘のソヨンも来ていた。ソヨンはジョンソクの同級生。

ジョンスクとヨンボクがランジェリーを出すと、集まった女性たちは驚きのあまり、一瞬無言に。しかし近寄り、興味をもって細かくチェックを始め、ジョンソクに色々質問したが、見せるための下着と知り、ショックを受けた。

ヨンジャがクムヒに「こんな物だと知ってたの?」と怒ったが、クムヒは「大学で英語を専攻し、英語の小説や映画が身近にあった。エロティシズムを芸術とする映画もある」と落ち着いて言い、ヨンジャは無言に。

「他に何かないの?」と聞かれたジョンスクは、「一番の主力商品です」と青い棒を見せたが、誰も何か分からない。ソヨンがジュリに耳打ちし、そこから次々に耳打ち、、、一人がボタンを押すと動き出し投げ合って大騒ぎになった。ジョンソクは慌てて回収して謝った。女性たちは帰って行った。

ランジェリーは1枚も売れなかったが、片付けの時にソヨンが器具を1つ買ってくれ、ジュリはランジェリーを買ってくれた。

その後、刑事が2人来た。ジョンスクを助けくれたキム・ドヒョンもいた。「売春斡旋だと通報があった」ともう一人の刑事が言い、2人は中に入ってチェックしたが、何もなく帰って行った。

同時にクムヒの夫が戻ってきて、ジョンソクたちは追い出された。


ジョンソクたちがランジェリを売ってることはすぐに町で噂になった。夫のハンスはジョンソクに怒ったが、彼女は「崖っぷちだから仕事を選べない」と反論した。ハンスは「俺のせいでお前が苦労していると町中がうわさしている。出て行ってやるよ」といじけて家を出て行った。


翌日、ジョンスクは、昨日置いて帰ったカバンを取りにクムヒの家に行った。ヨンボク、ジュリも来ていた。クムヒが1つスリップを買い代金をくれた。彼女は朝、夫に”らしくないことをするな”と言われたことに腹を立て、”らしくないことをする”と決めたのだ。そう言うとみんなが共感して笑った。

ハンスは、昨晩家を出た後、インテとミファ夫婦の家に泊まった。

ジョンスクは家に戻り、稼いだお金が入った封筒を確認した。その後ハンスを迎えにミファの家に行ったが、ハンスとミファがソファでSEXしているのを見てしまった。

感 想

1話は、物語の導入として、とても面白かったと思います。

崖っぷちのジョンスクがランジェリー訪問販売を始めた事情も自然で、3人の販売シスターズとの出会いもうまく描かれていました。

レトロな田舎の雰囲気もよく出ています。1992年でなくても、現在でも”アダルトグッズ”の話題はある種タブーなのではと思いますが。

えがき方がひどければ見るに耐えないだろうと思っていましたが、うまく表現されていて感心しました。決して上っ面のきれい事ではなく、かなり攻めています。女性たちの戸惑いながらも好奇心のある場面は、カラッとしててかなり笑えました。芸達者な俳優さんたちなので、安心して見られます。しかし、家族一緒に視聴するとかなり気まずい場面もあるので、ご注意を(笑)。

第2話 あらすじ

ミファとハンスは、ジョンスクに浮気現場を見られたことに気づいた。ジョンスクは急いでその場から逃げた。

彼女は、その日一日中は上の空で過ごし、夜遅く家に戻ったが中に入れず、お酒を飲んで忘れようとしたが、忘れられるわけがなかった。酔っ払って歩いているところを、キム・ドヒョンに見られた。


こちらソ・ヨンボクの家。1部屋と狭い台所しかない家に、赤ちゃんを入れて4人の子供と夫婦で暮らしている。長女はちゃぶ台を机にして勉強していたが、朝ごはんになり、ちゃぶ台に戻し学校に行った。ヨンボクは長女に机を買ってあげたい。

夫が朝帰りしてセクシーな妻のお尻を触った。仕事を探しに行ってたが見つからなかったようだ。夫は、ヨンボクがアダルトグッズを売るのは家計のためだから応援してる、と言ったが、何の力にもならない応援。はなから妻の稼ぎを当てにしてる頼りない夫。


オ・クムヒは、昨夜の近所の奥さん方の大慌てぶり(器具を投げ合って)を思い出し、クスクス笑っていた。夫が起きてきて、「会長の奥さんが噂して、クラブでの地位が下がった。髪型を戻さないか、不安だ。あの女たちと会うな、今まで通り上品な趣味を楽しめ」と言って出かけて行った。


ジョンスクとヨンボクは、銭湯でランジェリーのセールスをしたが、1つも売れなかった。

家に戻るとミンホが戻って来た。大家が滞納している家賃の催促に来た。ジョンスクはミンホに、”かくれんぼ”と嘘をついて居留守を使ったが、大家にバレてしまった。

ジョンスクは仕方なく、会社に払わなければならない売上金から家賃を支払った。

夜、ミンホがブタの貯金箱を持って来て、「ロボットを買うために貯めたけど、1年生になったからいらない。ママにあげるよ」と言った。ジョンスクは「落ち込んでいる暇はない」と息子を抱きしめた。


クムヒは夫に言われたように、上品な趣味の生花をしたが、全然面白くなかった!


ジョンスクとヨンボクは、売り上げを伸ばすために、自らランジェリーを試着し特徴をメモした。

次は、”器具”について英文を訳したが、どうしても訳せない部分あった。二人はクムヒの家に行き、訳してもらった。 ”魔法のスティックが、幻想の世界に連れて行ってくれる”。

その夜、本当かどうか、ジョンスクとヨンボクは自習することに。

翌日、ジョンスク、ヨンボク、クムヒが集まった。ヨンボクは1部屋しかないので自習できなかった。ジョンスクに自習の感想を聞くと、彼女は親指を立てて、「自信が持てました」と言った。

ジョンスクとヨンボクは、クムヒにもう一度家を貸して欲しいと頼むと、クムヒはオッケーを出した。


キム・ドヒョンは、部屋を借りるために、ホ・ヨンジャの不動産屋に行った。ヨンジャは、ドヒョンが刑事だと知り、あんなこと(先日のクムヒの家での販売)を野放しにするなんてと怒った。通報したのはヨンジャのようだ。

ドヒョンの希望は、”静かな環境で地下室付きの物件”。ヨンジャは月々50万ウォンの予算と聞き、すぐに地下室がある大きな一軒家を紹介した。2階のベランダから町が一望でき、ドヒョンは即決した。調べたいものがあるようだ。


ジョンスクは、母にミンホを見てもらって、クムヒの家に向かった。

その前にジュリにお願いがあり、美容院に行った。ジュリの息子のドンユが、ラジオで茶道の番組を聴きながらココアを飲んでいた。「これを聴くとココアが高級な味に感じるんだ」と彼は言った。ジョンスクはひらめいた!


クムヒの家には6人の奥さん方が集まった。音楽が流れ、一人一人の前にお盆と盃が置かれ、美肌効果がある、”高麗人参製の10年物のお酒”が振る舞われた。

ジョンスクは奥さん方の前に座り、就寝用のスリップの説明をした。その後、スリップをつけたジュリとヨンボクのデモンストレーション、スリップは売れた。

次は器具が出された。ジョンスクは「バイブレーターです」と言い、クレオパトラの話をした。女性たちは興味を示した。

ほとんどの商品が売れ大成功だった。ジョンスク、ジュリ、ヨンボク、クムヒの4人はお祝いに飲みに行くことにした。クムヒが奢ってくれることになった。

しかしその時、クムヒに夫から電話、「会長と奥さん(ヨンジャ)に謝る機会を設けたので、すぐにレストランに来るように」と言い一方的に切った。

クムヒは夫に従わず、3人と一緒に飲みに行った。そして「私 決めたわ。この仕事をする。結婚してこの町に来てから、初めて楽しいと思えた」と言うと、3人はとても喜び、全員で乾杯した。

そしてそれぞれの悩みを打ち明け始めた。

ヨンボクは「うちはアダルトグッズは必要ない、毎晩寝かしてくれない。でも、貧乏で性欲だけある夫は最低」とグチった。

ジュリは「未婚の母よりまし。最近まで恋人がいたけど退屈で別れた。スリップを着るチャンスがない」と言い、クムヒもスリップを買ったが、夫が保守的だから嫌がるに決まってると、まだ着ていなかった。

そこに、インテとミファが入って来た。ジョンスクの顔色が変わった。

ジョンスクがトイレにいるとミファが来た。

「ソンスと寝たのはあの時が初めて。ごめんなさい。でもあの日からインテさんにバレないか不安だった。私は彼を愛してると気づいたの」と言った。

「私の夫と寝て、インテへの愛に気付いた?インテにはバラさないわ。彼と友達だから」とジョンスクは言った。

トイレに入っていたヨンボクとジュリが話しを聞いていた。クムヒも事情を知り、3人はミファが許せないと。ミファがトイレに入った後、4人の女性たちはバケツに水を入れ、汚れたモップをつけた汚水を、ミファのトイレの上からかけて、走って店から逃げた、大笑いしながら。


クムヒは家に戻り、タンスの奥にしまっているシルクのスリップを着た。夫が帰って来たので、急いでガウンを羽織った。

夫は、クムヒが来なかったことに怒っていた。妻から酒の匂いがし、あの女たちと一緒だったと知った。クムヒは「一緒に仕事をするつもりよ」と言った。「そんな女じゃなかっだろ」と夫は叫んだ。「私はどんな女?世間知らずせいで破廉恥な人たちに利用される女?それは違う」と言って、ガウンを脱いだ。夫は妻の美しいスリップ姿に息をのんだ。「どんな仕事か分かってる。最近とても楽しいの」と言ったが、夫にはクムヒの言うことが聞こえていなかった。彼は突然妻にキスをして、彼女を寝室に連れて行った。

翌朝、クムヒの夫はぼうっとしたした顔で、「本当にあの仕事をやるのか?楽しいのか?」と聞いた。クムヒは「楽しいのはもちろん、成功する確信がある。昨夜の私たちが証拠よ」と言った。

ジョンスクは、学校に行くミンホを送りだした。外からミンホの「壁に落書きされてるよ」の声がした。彼女が外にでると、壁いっぱいに赤いペンキで”SEX”と落書きがあった。


〔エピローグ〕

キム・ドヒョンの家の地下室、壁一面にクムジェの地図とそこに住民の顔写真が貼られ、名前と関係が書かれていた。

感 想

2話は、ヨンジョン以外の3人の事情がより分かりました。

ソ・ヨンボクさんは夫との仲は良さそうですが、夫はまったく甲斐性がなさそうです。家族を養っているのはヨンボクさん、でも、彼女はそんな夫にキツく言わず、半ば諦めてる、そのゆるっとした感じが、見ててほっこりします。

美容師のジュリさんは未婚の母のようです。明るくてバイタリティーがあり、素敵なキャラです。息子のドンユの言うことが大人びていて、でも可愛いです。

2話のハイライトは、オ・クムヒさんでした。生活には何不自由のない奥様ですが、ジョンソクたちと出会って、今までの人生が退屈だったと知り、今まではただ夫に従順な妻だったのが、自分の意思で行動しはじめました。美しいスリップを身につけて、夫に毅然と話すのがカッコよかった。でも夫は妻の話なんか聞いちゃいられず😆。


浮気をされたジョンスクは大変なショックを受けましたが、まだ幼いミンホが自分に気を使っていると分かり、「この子のために頑張らねば」と奮い立ちました。

ドンユが茶道のラジオを聞いてたことからヒントを得て、2回目の販売は成功でした。どんなことでも、トライアンドエラーの繰り返し、改良が必要ですね、勉強になります。

4人の女性たちの友情が深まっているのが心地いいです。

第3話 あらすじ

ジョンスクの家の壁の”SEX”の落書を見に近所の人たちが集まって来た。大家は「ジョンスクさんが下品な品物を売ってるからよ、仕事をやめて」とヒステリーになった。

ジョンスクの母親が来て、ハンスが家出したのは、汚らしい仕事のせいだと決めつけた。ジョンスクは「違う、ハンスさんが浮気したから」と言ったが、母は「この仕事を続けるなら、ミンホを見てやれない」と言って帰った。

母が、浮気をされた苦しみもミンホを育てるための仕事であることも理解してくれないことに、涙を流した。


ジョンスクが落書きを消すペンキを買って戻った時、刑事のキム・ドヒョンが待っていた。

ジョンスクはいくつか質問をされた後、落書きを消してもいいかと聞いた。ミンホが戻ってくる前に消したかったから。ドヒョンが消すのを手伝ってくれた。

ドヒョンはペンキ屋に行き、最近赤いスプレーを購入した人物について尋ねた。店の主人は、何人かの名前を挙げた後、自分が履いている年代物の軍靴の自慢をした。


ジョンスクは、母にミンホを見てもらえなくて困っていた。ヨンボクと明日、訪問先に行くのも難しいかもしれないと悩んでいた。

翌日、ジョンスクは、ミンホが同じクラスのチャン・ドンユと一緒に帰ってくるのを見た。ドンユはジュリの息子、ジョンスクたちはジュリの美容院に入った。ジュリは、ミンホを預かると言ってくれ、ジョンスクは仕事に行くことができた。


ジョンスク、ヨンボク、クムヒの3人は仕事を終えての帰り道、屋台のおでん屋に行くことに。クムヒは堅い家に生まれたので、屋台の食べ物は初めてだった。彼女はおでんが気に入り、「腹が立って来た、50年もこの味を知らなかったのよ」と言った。

ジョンスクは、母がこの仕事を嫌がって、ミンホを見てくれなくなったと悩みを打ち明けた。

その時、インテがジョンソクに声をかけた。

彼は「ミファの誕生日にうちで販売会をしてくれないか?なかなか子供ができないだろ、ミファはそっちに興味がない」と言った。ジョンスクは言葉に詰まった。ヨンボクが「私が代わりに行っても」と助け船を出した。

ジョンスクはミンホと一緒に家にもどった。

玄関にミンホ宛の箱が置いてあり、「パパからだ!」と喜んだ。包みを開けると、彼が欲しがっていたロボットだった。手紙が入っていた。ミンホが声を出して読んだ。 ”パパもすぐミンホのそばに帰れると信じてるよ。愛してるぞ、ママにも愛していると伝えてくれ”。


翌日、ヨンボクはケガをして、インテの家に行けなくなってしまった。

ジョンスクが行くしかない。ミンホも連れて行った。ソンスからのプレゼントのロボットを抱きしめている。

インテの家に着くと、何も知らなかったミファが気まずい顔をした。インテはミンホを映画に連れて行ったが、彼がミンホのためにポップコーンを買いに行った間に、ミンホがいなくなっていた。

ミファの家には3人の友だちが来て、きわどい会話をしていた。ジョンソクはいたたまれなかったが、販売を始めた。

3人が帰った後、インテが血相を変えて戻って来た、ミンホがいなくなった、と。

ジョンスクは動転し近所を捜したが見つからない。ミファが警察に電話しキム・ドヒョンが家に来た。

キム・ドヒョンはジョンソクを車に乗せて捜し始めた。ジョンスクが母を見かけて車を降りた。

母は「あんな仕事のために子供を連れ歩くなんて。汚らしい仕事はやめろと言ったはず。他でもない私の娘があんな物を売り歩くと考えただけで怒りで体が震える。母親なのよ、恥を知りなさい」と怒った。「心が折れそうな娘に追い打ちをかけるなんて、母さんこそ恥を知って」とジョンスクは泣いて訴えたが、母はジョンスクに平手打ちをして、ミンホを捜しに行った。

車に戻ったジョンスクたちは、映画館から小学校、町中を捜したが、ミンホはどこにもいなかった。

彼女はミンホが父親と会いたがっていたことを思い出し、ソンスが働いていた工場に行った。門の前でミンホがぐったりと座っているのを見つけた。「社長に、またパパを働かせってお願いに来た、そしたら一緒に暮らせるでしょ」とミンホは言った。

ドヒョンがミンホを抱いて家に連れて入った。ジョンソクは「刑事さんのおかげで早く見つかった」とドヒョンにお礼を言った。


翌日は、ミンホは元気に学校に行った。

その日は給料日だった!ヨンボクとジョンスクは会社に行き、給料が入った封筒をもらった。思ったより多かったと喜んだ。

「お金が入ると熱烈に歓迎すると金運が上がる!」とヨンボクが言って、二人で向かい合い手を握って、歓声を上げながら回った!

ヨンボクが「腰はお金をもらった瞬間に治った!」と言い、ジョンスクも「お金を見た途端、全ての悩みが吹き飛んだ!」と言った。

2人は買い物に出かけた。

ジョンソクは一番に、ミンホの青いカバンを買った。ヨンボクは娘の勉強机に丸いテーブルを買って背中に背負って歩いた。それから二人は、今まで買いたかった物をいろいろ買った。

ヨンボクと別れたジョンソクは、母が前を歩いているのを見かけたが、何も言わず後ろを歩いた。母が立ち止まった視線の先に、父が若い女と一緒にいた。母がその場から逃げた。

ジョンスクが家に戻ると雨が降って来た。彼女は傘を持ってバス停に座っている母に差し掛けた。母は父が若い女を連れて家に戻って来た時のことを話し始めた。

「今のあなたと同じ年齢だった、32歳、夫に愛されて女として見てもらいたい年、こども2人と夫の帰りを待っていたが、夫は女を手土産に戻って来た。浮気されても泣き寝入りする時代、どうにか耐えようとしたが、痛みは消えなかった。夜遅く帰って来た夫は女の部屋に入った。女が赤い派手な下着を子供の洗濯物の上に置いた時、プチンと切れた。少しの荷物を持って家を出た。その後、私がどう生きて来たか知ってるでしょ。苦しくなるたびに恨みと怒りが渦を巻いた。だからこそ、私の娘があの女が着そうな下着を売るのは嫌だった。分かってる、生きるために仕事を選んでられないって。それでも受け入れられなかったの」と母は言った。

雨がやんだ。ジョンスクは母に紙袋を渡した。「給料日だったから母さんにプレゼントよ」と。綺麗な服が入っていた。

ジョンスクが家に戻ると、ミンホがジョンソクが買った青いカバンを背負って待っていた。うれしくて、早く明日にならないかな、ドンウに見せたいと言って。

ジョンスクは洗い物をしながら、昔の母の痛みを思って泣いた。母として必死で生きて来た長い年月、どれだけ寂しく苦しかったか、母親になった今、ジョンソクは苦しいほどよく分かった。

母は鏡の前で、娘からのプレゼントのきれいなブラウスを体に当てて、笑いながら泣いた。

感 想

息子のミンホ君が健気すぎ😭。見つかってよかったです。パパからもらったロボットを抱きしめて、ママに買ってもらった青いランドセルをずっと背負っていて、素直で可愛いです。

ジョンスクさんとヨンボクさんが、初めての給料をもらって喜ぶ場面がすごく良かった😊。お金が入った途端にケガは治るし、悩みが全て吹き飛ぶって、あるなって思いました。2人の母親は、まず息子の青いランドセルと、娘の机を買ってあげて笑顔が溢れていましたね。

そして3話は、ジョンスクさんと母親の物語でもありました。いくら娘の仕事が気に入らないとはいえ、お母さん言い過ぎでは?と思っていましたが、お母さんの若い時の苦しみが明かされ、母と同じ年になり母親になったジョンスクが、母の痛みを思って泣く場面、娘からのプレゼントのブラウスを鏡の前で当てて泣くお母さんの姿に、もらい泣きしました。

第4話 あらすじ

刑事のキム・ドヒョンからジョンスクに、落書き犯を見つけたとの連絡があった。

翌日、ドヒョンはジョンスクを車に乗せて、チャンアン金物店に行った。ドヒョンは、筆跡の写真とジョンソクの家の前に、店主の自慢の軍靴の足跡が残っていたと写真を見せた。

店主は「下品な物を売るだけでなく、女房を巻き込んで腹が立った」と犯行を認めた。ジョンスクが「謝ってください」というと、彼は嫌々謝罪した。ジョンスクは金物屋を訴えず示談にした。彼女は「処罰がすでにはじまっている。噂が広がり、近所の人たちの視線や叱責、恥などが本当の罰だと思うから」とドヒョンに言ったが。


ジュリの美容室に大家のホ・ヨンジャが来て、家賃を10万ウォン値上げする、不服なら出ていくようにと高圧的に言って帰った。

ジュリは学校にドンユとミンホを迎えに行き、ヨンボクとクムヒと一緒にジョンスクの家に行った。3人は、ジョンスクの家の落書きの件を初めて知って憤慨、これからは相談してと言った。ジュリは「販売員に合流する、家賃が上がるから」と言い、3人は大歓迎した。

翌日、4人はクムヒの家で販売会議を開いた。自由に意見を出し合いましょうと言ったが、何も出ない。

その日は、クムヒの家に化粧品の販売員が来てマッサージをする日だった。クムヒのおかげで、他の3人もマッサージを受けた。ジョンスクはマッサージを受けながら2時間も熟睡した。

販売員が、会社からの指示で訪問販売のアンケート用紙を配った。商品やサービスに関する不満と希望を調査し、売り上げをの伸ばすのが目的。顧客はアンケートに答えるとサンプル商品がもらえる。

ジョンスクは、「私たちもアンケート調査をやりましょう」と提案、「アダルトグッズが嫌がられる理由を把握するのも戦略になる」とクムヒが賛成した。

4人は早速、化粧品販売のアンケート用紙を参考に、自分たちの商品に対するアンケートを作り印刷してもらった。

4人は各自アンケート用紙を持って、住人たちにアンケートを行ったがほとんど無視された。

その頃、キム・ドヒョンは住人の家を回って、30年ほど前この町で火災がなかったか?と尋ねていたが、成果はなかった。

ジョンスクはキム・ドヒョンをつかまえて、何とかアンケートに答えてもらった。

アンケートの回答が得られなかったヨンボク、クムヒ、ジュリの3人は一緒に精肉店に入った。

そこに2人の女性が来て、「落書き犯は金物屋のチャンさんだって。誠実な人なのに、ジョンスクさんの口車に乗って奥さんが買ったそうで腹を立てたそう。町内の女性が集会を開いて辞めさせるべきでは?」と噂していた。チャンに同情的でジョンスクの悪口を言っていた。聞いていた3人は怒り、2人の女性とつかみあいのケンカに、、。

しかし3人はコテンパンにやられてしまった。3人を見たジョンスクは驚き、事情を聞いて落ち込んだ。

帰り道、金物店に集まった近所の奥さんたちのジョンスクへのに陰口が聞こえて来た。 「ジョンソクさんはあんな目にあっても諦めない。見た目と違ってしたたか、それで旦那が家出した。やめてほしい。やっかい者」 等々と。

ドヒョンは、うなだれて聞いているジョンソクを心配そうに見ていた。


翌日、山に行ったドヒョンは、ジョンスクを見かけた。彼女は水を汲みに来て、周りに人がいないことを確かめ、吊り下げられたサンドバッグにパンチをした後、大声をあげて帰って行った。「かっこいい人だな」と彼は独り言を言った。


ジョンソクはヨンボクに電話して、「シャッターは締めません。まだ終わりじゃないって見せてやります」と宣言した。

4人はチャーミング美容院の前に集まって、”ファンタジーランジェリーアンケートイベント”を開催。台の上にテーブルクロスを敷き、その上にアンケート用紙とお茶と粗品を置き、前に椅子を並べた。

前を通った近所の主婦たちが「まだ懲りないの?」と批判したが、ジョンスクは「私はみなさんと一緒で生活費が必要なだけです。迷惑をかけてないのに責められる理由がわかりません」と詰め寄った。主婦たちは黙った。

精肉屋の奥さんが近寄り粗品のパンツに興味を示し、アンケートに答えると言った。何人かそれに続き、何人かは帰って行った。それからジョンソクたちは通りの人々にアンケーを呼びかけた。

イベントが終了、アンケートの回答が予想以上に集まった。このイベントで、”諦める気はない”という意思表示をし、ジョンソクの迫力が近所の奥さん連中に伝わった。

ジョンスクは清々すがすがしい気持ちだった。

帰り道、電気店のテレビからラップの3人組の歌が聞こえて来た。ジョンスクは興味を持って画面に近づいた。審査員の評価が行われたが、批判的で評価が低かった。

いつの間にかキム・ドヒョンが横に立っていた。「既視感がなく、時代を先取ってるから。人は慣れないものに拒否感を抱く。成功するのは傷つついても立ち上がれる人です。そんな人に見えます」と言った。ジョンソクはTVの若者のことだと思ったが。「強い人だから自分を信じてください」と彼は言った。ジョンソクはドヒョンが自分を励ましてくれていること気づいた。夜空に桜の花びらが降って来た。


〔エピローグ〕

ドヒョンは火事の夢にうなされた。火事の中、赤ん坊の自分を助けた女性は、教会に赤ん坊を預けて去った。

感 想

落書き犯が見つかり、ジョンスクは、犯人の金物屋の主人が、噂で社会的な制裁を受けるだろうからと思い示談にしたが、実際には、町の人たちは金物屋を擁護し、悪口はジョンスクへと向かっていた。とても皮肉だなと思いました。

しかしジョンスクはそれにも負けず、仲間と一緒にイベントを開催し、「生活のために仕事をしているだけ。悪く言われるのが分からない」と詰め寄り、”決して諦めない”という意志を表した。カッコよかったです。

最後の場面、音楽のコンテストに出場した”ラップ”グループの批評について、ドヒョンが「既視感がなく、時代を先取ってるから。人は慣れないものに拒否感を抱く」と言ったのは、その通りだと思いました。

そして確かに今、ラップは音楽の一ジャンルとして認知されましたね。でもアダルトグッズはどうなのでしょう?

反対の奥さん軍団の中で、1人精肉屋の奥さんが粗品に興味を示してアンケートに答えたら、それに続く人が出てきた。帰る人もいたが、それは当然。何でも個々の裁量で判断できればいいですよね。

もう一つ、小さな町の中だけでは販売に限界があると思う。これからジョンスクたちはどうやってビジネスを軌道に乗せていくのでしょう?

第5話 あらすじ

ジョンスクは”アンケート・イベント”が成功に終わり、充実した気分で帰路についたが、ミファとソンスが親しげに町を歩き、2人でミファの家に行ったのを見てしまった。

ソンスがジョンスクに気付き、「仕事が決まるまで、世話になっているだけ」と言った。彼は、クムジュで仕事を見つけて家に戻るつもりのようだが、ジョンスクは納得がいかず、すっかり気分が落ち込んでしまった。


ジョンスクは販売シスターズのヨンボク、クムヒ、ジュリに、昨日のアンケートの結果を報告していた。購入意志がない理由の2位は”高価だから”だった。一般の主婦には高価だし再購入の頻度も低い、”新規顧客”の攻略が急務。

「まだ未購入のお金持ちにロイヤルクラブの奥様方がいるが、そのボスは会長の奥様、ホ・ヨンジャが販売会を毛嫌いしいる、奥様を攻略しない限り難しい」とクムヒは言った。

クムヒの夫が家に戻ってきたが、妻の仕事のせいで、会長の奥さんが機嫌を損ねて2号店が進まないと妻に不満を言った。

妻が「奥さまを顧客にできるかもしれない」と言うと、夫は「嫌ってる奥様が買うはずがない」断言し、妻の商品の真っ赤なスリップを出し「奥様が買ったら、俺がこれを着て町の真ん中で踊ってやろう」と豪語した!


ジョンスクは、ホ・ヨンジャ攻略のために、会長の娘のソヨンに話を聞いた。「母が興味があることは ”人の不幸”」と彼女は言った。早速ジョンソクは販売シスターズを集めて作戦会議し、最初の販売会のヨンジャの様子を思い出し、閃いた!

そしてシスターズは美容室で一芝居打った!

ヨンジャがジュリの美容室に来ている時にクムヒが来て、ジュリに「愚痴を言いに来た、旦那とケンカした」と言うと、ヨンジャが興味津々で根掘り葉掘り聞き出した。クムヒは「口に出せないほどひどいことを言われたが、あの人には私をののしる資格はない。初めての販売会で買ったランジェリーを好奇心で着たのを夫に見られて、その瞬間からまるで1匹の獣、、、」と言うとホンジャは身を乗り出した!

そこにヨンボクとジョンスクが「新商品を受け取ってきた!」と大きな箱から真っ赤なランジェリーを出した。クムヒはそれを持って帰ろうとしたが、ヨンジャが彼女を引き留め自分の不動産屋に連れて行った。そしてクムヒの話の続きを聞き、「苦労するあなたを見てられないから」と赤いランジェリーを一式買った。

販売シスターズたちは、飲み屋で祝杯をあげた。しかし4人が上機嫌で外に出た時、ヨンジャの夫の会長が別の女性とホテルに入るのを見てしまった。

翌日4人は、娘のソヨンにヨンジャの様子を聞いた。ヨンジャは赤いスリップを着たが、会長はそれを見て出て行ってしまったらしい。会長に女がいるのも知っているようだ。

4人がトボトボ歩いてると、ヨンジャに見つかってしまったが、彼女は上機嫌で、「昨夜のあれの効果が抜群だった。ロイヤルクラブの奥様方に紹介しようと今店に集まってもらっている」と言って不動産屋に戻って行った。みんなは、見栄を張ってるヨンジャをかわいそうに思った。


クムヒは電話で夫に家にもどってくるように言った。一目散に家に戻った夫、妻は赤いスリップを持ってきて、「奥様が私の顧客になったわ。あなたが着るの」と言った。夫は、赤いスリップ姿で、町中で踊っている自分とそれを見て笑っている町民たちを想像し、妻に謝った。観念した夫を見てクムヒは「今の気分を忘れないで。次は着せるわ」と許した。


キム・ドヒョンの右腕には大きなやけどの痕がある。彼は、赤ちゃんの時に預けられた教会のシスターから話しを聞いた。「赤ん坊の腕にやけどの痕があった。連れて来た女性は、大きな火災があり取り残されてた子、いい家に養子に出してほしいと言ってすぐ去った。クムジェ行きの切符をもっていた」と言った。ドヒョンはその女性が自分の母かもしれないと思い、クムジェに来たのだった。

ドヒョンは、警察で班長が30年前の火事について「あれはただの放火ではなかった」と話しているのを聞いた。

ドヒョンは、警察の未解決事件の資料を調べた。 ”火災の後 赤ん坊が行方不明に”と記載されていた。その1つは、火災にあった自分の赤ちゃんの時の写真だった。


ジョンスクは、ミンホの ”家族の絵を描く”宿題のためにスケッチブックを買ったが、帰り道で、ベビー服店からミファとインテが出てくるのに出会った。インテは「パパになる。結婚して8年 奇跡だ」と満面の笑顔で言った。

インテが車を取りに行った後、ミファはジョンスクに「誤解しないで、インテの子」と言ったが、ジョンスクは暗い気分で家にもどった。

家からソンスの声が聞こえて来た。ジョンスクはソンスを外に連れ出したが、彼は、本気じゃなく一度きりの浮気だと居直った。ジョンスクが、ミファが妊娠したと告げたが、「俺には関係ない、親が離婚したらミンホはどうなる?」と逆ギレし、父がいないジョンスクが暗いと責めた。彼女はソンスを家から追い出した。

ミンホは、ソンスがあいさつもなしに帰ったことに傷ついて泣いた。

ジョンスクは気持ちを整理するために散歩に出てベンチに座っていた。

酔ったドヒョンが来て、「ある事件を追ってこの町にきた、10年以上正解だと信じて追っていたが、別の事実を知り行き詰まっている」と言った。

ジョンスクは、「私も同じ。家族だけを大切に生きてきたのに想定外の事件が起きた。どちらかに決めるべきなのに、どちらを選べば息子が幸せになるか分からない」と打ち明けた。

息子さんに聞きましょう、推測はダメです」とドヒョンが言って帰った。


ジョンスクが家に戻ると、ミンホがスケッチブックに家族でピクニックに行った時の絵を描いていた。

ジョンスクが、どんな時が一番幸せかと聞くと、「パパが笑うとママが笑って、つられて僕も笑ってた。幸せは伝染するんだって」と言った。

翌朝ジョンスクは海苔巻きを作って、ミンホとソンスと3人で同じ場所にピクニックに行った。

ソンスはジョンスクが、難しい決断だったが許してくれたと思った。しかしジョンスクは「これが正解だと思う。あなたとミファを見てから心から笑えない、私の不幸はミンホに伝染する。私たち離婚しよう」とソンスに言った。

感 想

5話は、クムヒさんの打ち明け話に会長の妻のヨンジャさんがのめり込んで聞く、そのやりとりが最高に面白かったです。

ヨンジャさんの夫が、”赤いスリップを着て町で踊る”想像シーンにも大笑いさせてもらいました。

芸達者な俳優さんたちなので、楽しんで演技されているのでは?と想像します。振り切った演技に、安心して笑わせてもらいました。

でも、ヨンジャさんは夫に拒否されたのに、販売シスターズたちやクラブの奥様たちに見栄を張ってウソを言ってるのは切なかったですね。

ジョンスク、離婚、よく決断しました。お母さんが心から笑顔になれないとミンホは悲しいですよね。

第6話 あらすじ

ジョンスクはソンスと離婚した。ミンホの親権は彼女が取った。

ジョンスクはより一層仕事を頑張った。ファンタジー・ランドリーの地区責任者から、地方の販売会に代打で行ってほしいと頼まれた。ケシム島なので1泊はしなくてはならないが、ジョンスクたちは引き受けた。

ジョンスクはケシム島を調べるために図書館に行き、キム・ドヒョンに会った。ジョンソクは、明日、家にこないか。母が30年以上この町にいるので、刑事さんが追っている事件について力になれるかの知れないと彼を誘った。


翌朝、販売シスターズ4人はケシム島に向かった。クムヒたちは、離婚で落ち込んでいるであろうジョンスクを気分転換させる目的もあった。

ドヒョンは、ジョンスクの母に話を聞くために彼女の家に行ったが、息子が交通事故に遭い入院したとの電話があり、母は急いで病院に駆けつけた。

ドヒョンは、ミンホとドンユ(ジュリの息子)の世話をすることになってしまったが、小学1年生の男子2人の世話の仕方がわからず悪戦苦闘していた。チヂミを焼けば真っ黒焦げ、ゲームをやれば、自分が夢中になりミンホたちを退屈させた。

ミンホたちが外に出てメンコをしていると、1人の男の子が、両親が離婚したとミンホをいじめた。ドヒョンが来て、「ミンホの味方がここにいる」と助けて家に連れ戻した。


その頃、ケシム島に到着した販売シスターズ4人は、島の海岸で貝を採る作業を手伝っていた。販売会の話が、女性たちに通じていなかったので、彼女たちの仕事を早く終わらせて販売会を始めるだめだったが。

2人の女性の大喧嘩がはじまった。仲裁に入った4人は泥水を被せられ、いつの間にかジョンスクたちが持って来たカバンの中身まで投げ合いになり、ランジェリーや商品が泥だらけになってしまった。

とりあえず4人はランジェリーを洗って干した。海の女性たちは、その美しいランジェリーに見惚れ、ジョンスクが持って来た商品にも興味をもった。その後、彼女たちは心を開き商品は完売した。


夜になり、ドヒョンはミンホを休ませた。ミンホが、寝る前にいつもママが本を読んでくれると言ったので、ドヒョンも本を読んであげた。そのうち、彼もミンホと一緒に眠った。


販売会が終わった後、ジョンスクたちは海辺で祝杯をあげた。ジュリが「ここでは心を開いて、アンケートの項目にもあった”夢のセックス”について、私たちも打ち明けよう」と提案し、ヨンボクたち3人にはそれぞれの理想のシチュケーションを話した。ジョンスクだけが「まだない」と言ったが、「これからは魔性の女になる」と言ったので、大いに盛り上がった!


ジョンスクが家に戻ると、ドヒョンがミンホとドンユを相手に真剣にゲームをしていた。

ドンユが帰った後、ジョンスクがカルグクスを作り、ドヒョンも一緒に食べた。彼はミンホとジョンソク親子をうらやましくて見ていた。

ジョンスクはドヒョンを送って帰った。

ドヒョンは「酔って弱音を吐いたことを後悔していたが、気持ちは楽だった」と言った。ジョンスクも「私もそうだった、友達よりも気楽な他人、そんな感じ」と言った。彼女が、この町で捜している人は誰ですか?と聞くと、「母です。ボクは養子で、実母の唯一の手がかりを求めてクムジェに来た。慰めは不要です。気楽な他人に話しただけですから」とドヒョンは言って去った。


ジョンスクが売上金を持って会社の支部に来た。

支部長の女性は完売に驚き、ジョンスクに「支部長に挑戦してみない?販売員を指導したり戦略を立てたり、売上の管理もする。歩合とは別に月給もでる」と言った。ジョンスクはとても引かれた、今月中にあと10万ウォン売れば可能性があると計算しながら歩いていた。

偶然、同級生だったギョンシクに町中で出会った。彼は「妻のジョンリムが興味を持っている、農場まで販売に来てくれないか?面識があるお前が1人で来てほしい、今日はどうだ?」と言った。ジョンスクは一人で行くと約束した。だが、ヨンボクに一緒に来てもらえないかと電話したが、ヨンボクは気分が悪くて行けないと言った。クムヒにも聞いたてみたが都合がつかなかった。

ジョンスクはひとりで郊外の農場に行った。

ヨンボクは、クムジェスーパーに買い物に来たが、そこの奥さんに「ジョンスクさんはあの仕事のせいで離婚したの?辞めるしかないわね」と言われ気分を害し、「諦めない、今日も同級生の郊外の農場で販売会をしている」と言うと、奥さんは「ギョンソク?何年も前に離婚して奥さんは家を出て行ったはず」と言った。それをドヒョンが聞いていた。

その頃、ジョンスクは暗い道を逃げていたが、ギョンソクに見つかり手をつかまれてしまった。しかし誰かが来て殴り合いになった。「ジョンスクさん」と呼ぶ声に振り返るとドヒョンが立っていた。

感 想

ジョンスクはソンスと離婚して、一人でミンホを育てていく覚悟をしましたね。

販売シスターズはいつもジョンスクのことを気にかけて、彼女を支えている、そこがいいです。際どい会話もありますが、いやらしさがないのがすばらしいと思います。

この回は、ドヒョンがなれない子守をする場面がおもしろかったですし、彼とミンホの会話がとても良かったです。ミンホは両親の離婚で傷ついているはずですが、自分が離婚のことでいじめられたこと知るとママが悲しむ、とジョンスクのことを気にかけています、ほんとに健気で、カワイイです😢。

ジョンスクは仕事振りを買われ、支部長を勧められ、後1万ウォン売り上げがあれば可能性がある、それで、夜一人で郊外の農場に行きました。彼女自身も危険かもと思っていたようでしたが、果たして、危険でした!人の家に訪問する仕事は、昼夜関わらず一人の行動は危険ですね。

そして、彼女はまたドヒョンに助けられました。二人の距離は、”友達より気楽な他人”のまま、少しずつ近づいているようです。

第7話 あらすじ

ギョンシクに襲われそうになったジョンスクは、キム・ドヒョン刑事に助けられた。しかし、ドヒョンはギョンシクに後ろからシャベルに殴られケガをした。

パトカーがきて、ギョンシクは連行された。

ドヒョンは、被害者ジョンスクの精神状態を考慮して、陳述は書面で行うと彼女に電話した。ジョンスクはこの件が外部に漏れないようにと刑事にお願いしたが、口の軽い刑事が、近所の主婦に触れ回り、すぐに町中に知れ渡ってしまった。

ジョンスクは、近所の女性たちから、「あんな商売をしているからだ」と責められる夢にうなされた。

しかし、彼女は生活のために仕事を続けようとしたが、訪問先で男性が出てくると怖くて逃げ帰ってしまった。

気弱になった彼女を、ドヒョンは「あなたは戦える人だ」と励ましたが、ジョンシクは自信がなかった。彼女は、ドヒョンが自分を助けるためにケガをしたことに初めて気づき、お礼も言っていなかったと自責した。

ヨンボクとクムヒは、ジョンスクの事件を知り、心配して彼女の家に来た。その時、ジョンスクはギョンシクの母親が嘆願書を書いてくれと町の女たちに頼んでいると聞きショックを受けた。2人は彼女に、しばらく仕事を休むように。3人で”正義の具現”のために警察に行く、と言って帰った。


翌日、ジョンスクは仕事を休み、ミンホとドンユと家でゲームをしていた。「悪いことしてないのに逃げるのは変、立ち向かって戦わなきゃ」とミンホが”フラッシュマン”のことばをいうのを聞いて感化された。

美容院では、クムヒ、ヨンボク、ジュリの3人が濃いメイクをしていた。戦いに勝つために強く見せるために。ジョンスクも3人に加わり濃いメイクをして、4人は肩で風を切り警察についた。

すでに3人の女性たちが証言していて、ドヒョンはそれをタイプしていた。販売シスターズたちが入ってきて、「証言しに来た。そちらの証言は聞き流して」と言ったが、実は町の女性たちは、加害者の妻から聞いた彼の異常性と、ジョンスクには非がないことを証言していたのだった。「ジョンスクさんだから商品を買った」「誰よりの誠実な人だと知っている」と彼女たちは言った。

そこに加害者のギョンシクが来て、「最初から示談金を狙ってた、エロいものになびいた俺がバカだった」と言ったから、女性たちが一斉に大声で抗議、しかしギョンシクはニヤニヤと笑っていた。それを見たジョンスクが彼に近寄り、「黙りやがれ、変態野郎」と言って拳を振り上げて頭を殴った。

周りの全員がジョンソクの剣幕に驚いたが、スカッとした。彼女の暴力は、誰も見てないとお咎めなしとなり、この件は片づいた。


翌日、ヨンボクは吐き気がして薬局に薬をもらいに来たが、クムヒの夫から「妊娠では?」と言われ不安になった。

その頃、刑務所を出所しクムジュに戻って来たドゥソクは、ヨンボクの夫に電話し、「仕事がある。やらないか?」と誘っていた。夫は、2度と電話をかけるなと断り電話を切ったが。


ジョンスクはドヒョンの母親捜しを手伝いたいと申し出た。

ドヒョンは彼女を自分の家の資料がある地下室に案内し、「教会に自分を預けた女性はクムジュ出身の可能性が高い」と言った。

ジョンスクは、”放火した後、子供を拉致。たくさんの経済的に苦しい家庭の子供が連れ去られた”という悲惨な事件があったことにショックを受けた。

「なぜ、自分がこの事件に関係していると思ったのか?」とドヒョンに聞くと、彼は右腕の火傷の痕を彼女に見せ、「ボクを預けた人が、”捨てられた僕を火の中から救った”と言ったと聞いた」と言い、毎晩、赤ん坊の自分が火の中から助けられる夢にうなされて熟睡できないと話した。

ジョンソクは、町の女性にある機会が多いので探りを入れてみると言いメモをした。

彼女が帰った後、ドヒョンは彼女がメモ帳を忘れたことに気づいた。そこには、”母親が刑事さんを捜しているかも”と書かれていた。

ジョンソクはバスで家に戻ったが、メモ帳を忘れたことに気づいた。

ドヒョンはソファで眠ったが、また悪夢にうなされていた。彼は忘れ物をして戻ったジョンスクの声で夢から覚め、思わず彼女を抱きしめた。

感 想

今回は、町の女性たちがジョンスクの人柄をよく知っていて、実は彼女の味方で、警察で彼女にに有利な証言をしていたというのエピソードが良かったと思いました。

ドラマは、ドヒョンの母親捜しにシフトしていくのでしょうか?

ヨンボクさんはまた妊娠しているようです。夫が昔の悪い仲間に誘われているようなのが気がかりです。

第8話 あらすじ

ドヒョンは悪夢から目覚め、目の前のジョンスクを抱きしめた、が、それも夢だった。玄関のチャイムの音でドアを開けると、ジョンスクがメモ帳を取りに来ていた。


ヨンボクは産婦人科を受診した。うかない顔で家に戻り、夫のジョンソンに「妊娠、でも産む気はない。今でも親として子供達してやるべきことができてない、産む方が無責任」と言った。夫はすごく動揺した。

ジョンソンはなんとか仕事を見つけようと奔走ほんそうしたが、前科がある彼はいい返事をもらえなかった。

そんなジョンソンに、刑務所帰りのクムジュが近づき、「騙されて取られた金を取り戻すだけ、運転と見張りを頼みたい。2LDKに引っ越せる、家族の為ならできるだろう」と言葉巧みに誘った。


ドヒョンは班長に30年前の事件について聞いた。班長は「子供を失った親たちは罪人扱いされ、みんな引っ越した。まだ連絡している家族が1つだけあり、隣町で韓服店を営んでいる」と言った。

ドヒョンはジョンスクと一緒にその店を訪ねた。ジョンスクは「結婚衣装を扱っているので、結婚前のカップルの演技をしましょう」と無邪気に言った。

2人は婚礼服を選んでいるフリをした。ドヒョンがジョンスクにピンクの服を選び、彼女は試着室に、その間にドヒョンが店を調べた。”尋ね人”の紙が隠されていた。

ドヒョンは、ジョンスクの婚礼衣装に目を奪われた韓国ドラマ、あるあるシーンです)。

店主がドヒョンの衣装を取りに奥に行った隙に、2人で”尋ね人”の写真を見た。店主は、彼らが来た本当の目的を知った。

彼女は、「消えた息子のことを忘れたことはない。一時は死のうと思ったが、主人に、死んだら二度と息子に会えないと言われここに越してきた。いつか息子が会いに来てくれると信じて生きている。刑事さんのお母さんもきっと待ってる」と涙を流した。ジョンソクはその話を聞きながら涙が止まらなくなった。


クムヒは、夫のチェ・ウォンボンがカレンダーの10日に赤丸をつけているのを見て、夫が覚えてくれていたと喜んだ。しかし彼は、ロイヤルクラブの会長との登山で印をつけていたのだ。クムヒが怒り、夫はにやっと「結婚記念日」と気づいたが、もう遅かった。

薬局に行ったウォンボンは、バイト男子から、初キスについて聞かれた。バイト君は、前日ジュリと初キスをして浮かれていた。

ウォンボンは初めてクムヒとキスをした日のことを思い出した。彼は結婚した日に初めてクムヒと手をつなぎ、初キスをしたのだ。クムヒと結婚した日、彼は人生の祝日を迎えたような喜びを感じた、そのピュアな気持ちを思い出していた。


クムヒは夫が結婚記念日を忘れたいたことをヨンボクにグチっていた。そこにムショ帰りのクムジュが通りかかり、ヨンボクに声をかけた。「お宅の旦那にも前科があるもんな」とクムヒの前で言われて、ヨンボクは顔色を変えその場から去った。

家に戻ると、夫のジョンソンが仕事探しの電話をしていたが、前科のせいで断られていた。

彼はヨンボクに「仕事を捜してくる、諦めきれない。中絶手術は体に障ると聞いた、じっとしてられない」と言って家を出て行った。

ジョンソンは外のベンチで酒を飲んだ。横には全てに❌がつけられた求人誌が置かれていた。


クムヒは怒りながら薬局の前を通った。夫が出て来て、登山の約束をキャンセルをしたと言い、「結婚記念日はレストランで祝おう」と妻と手をつないで家路に向かった。


韓服店を出たドヒョンとジョンスクは、帰り屋台でラーメンを食べたが、ジョンスクは元気がなかった。しかしドヒョンは「店主の話を聞き、”母は僕より辛かったかも”と胸が痛んだ。たくさん泣いてくれて慰められた、これからもよろしく」とお礼を言った。


ジョンソンが家に戻ったのは夜中の2時を過ぎていた。彼は子供たちに布団をかけてやり、ヨンボクの背中に手を置き、「ボクは家族を幸せにしたかっただけ、ごめんな」と涙を流し続けた。ヨンボクは寝たふりをし続けていた。


ジョンスクは、クムジュ地区の支部長に選ばれた。販売シスターズが喜び祝ってくれた。支部長になると月給が出る、ヨンボクとジュリは羨ましく思った。

ヨンボクは、クムヒから一人残るように言われたので、夫のことを何か言われるのでは?と緊張していた。彼女は「昔は悪さをしたこともあったが、夫は本当にいい人。足を洗うと誓ってくれて10年経つが、約束を守ってくれている」と言った。

クムヒは「分かってる」と言い、”可愛い髪飾りがたくさん入ったボックス”をヨンボクにプレゼントし、「選ぶのは楽しかったわ。子だくさんのあなたを羨ましいとも思った」と言った。ヨンボクは、知らないから言えるんですよと笑ったが、クムヒは「そうかもしれない。だけど、きっと誰しも背負う荷物があるはず、私も同じよ」と。ヨンボクは涙を流した。クムヒは「仕事が希望よ、ジョンソクさんのようにきっとうまくいくわ」とヨンボクを励ました。


一方、最高の気分のジョンスク、道端でドヒョンを見かけ有頂天で話しかけたが、彼はなぜかよそよしかった。彼女は自分の数々の態度で、ドヒョンの気分を害したのだと落ち込んだ。

ジョンスクは勇気を出しドヒョンに電話して、「協力したいが、なぜか避けられるようで」と言うと、電話が切れた。ドヒョンが動揺して受話器に肘をつき電話が切れてしまったのだが。


結婚記念日、クムヒはレストランで夫を待っていた。親子連れの姿を見て彼女は昔のことを思い出していた。

クムヒは、ウォンボンとお見合いをした日、「子供は欲しくない」と言った。理由を聞きたいと言う彼に「平凡に生きたくない。新しい女性として生きたいんです」と言って、10分でお見合いの席を立って帰った。1ヶ月後、クムヒはやつれた姿のウォンボンに呼び止められた。彼は「両親の許可を得て、そのまま来ました」と言った。彼は、子供を持たないというクムヒと結婚するために、仕事にも行かず食事も抜いた。両親は”息子が死ぬよりはマシ”と彼女との結婚を許したのだった。そして彼はクムヒに結婚を申し込んだ。

約束の7時を過ぎても夫は現れなかった。

その頃、ウォンボンは妻の行きつけの洋装店に行き、妻へのプレゼントのスカーフを買っていた。


ヨンボクは産着を縫いながらジョンソンを待っていた。8時になっても戻らない、夫に知らせたい良いニュースがあるのに。


ドヒョンが落ち着かず外に出るとジョンスクがいた。

「お借りしていた資料を返しにきた。急に距離を置かれたので驚いたが、自分の言動を振り返ったら当然だと思った。でも協力したい気持ちは本心だった」と謝って帰ろうとした。

ドヒョンは、「あなたと一緒にいると混乱する、だから避けようとした。だから確認してみます」と言ってジョンスクを抱きしめた。ジョンソクは驚きながらそのままに立っていた。


ジョンソンが夜道を走って公衆電話の前に来た。そして震えながら救急車を呼び「人が死にました」と言った。

感 想

8話、あらすじが長くなりました。

脇役の俳優さんたちが素晴らしいですよね。

このドラマ、一応ジョンスクさんが主人公ですが、子沢山で暮らしが大変なヨンボクさん、裕福な暮らしをしながらも何か物足りなくて販売シスターズの一員になったクムヒさん、この二人の女性の存在がとても大きいです。

ヨンボクを演じているキム・ソニョンさん、どんなドラマでも存在感が半端ないですが、今回の生活に苦労しているがほんとうに優しくて情に厚いヨンボクさん、最高だなと思います。

夫役のイム・チョルスさん、8話に来てやっと本領発揮という感じ。家族を幸せにする甲斐性かいしょうがない自分が情けなくて、妻の背中をさすりながら泣き、妻はそのまま寝たふりをしている、ヨンボクさんの背中、泣いていましたよね😭。


クムヒさんとウォンボンさん夫婦にも歴史がありました。

ウォンボンさんは、お見合いの席で、「子供は欲しくない」と衝撃的なことを言ったクムヒさんと結婚したくて、両親を強行手段で説得して、結婚した、そんなドラマがありました。この夫婦に子供がないわけも分かりました。夫役のキム・ウォネさんもほんといい味ですよね。

クムヒさんがヨンボクさんに「きっと誰しも背負う荷物があるはず、私も同じよ」と言う場面がありましたが、このセリフの意味が後でわかってきます。

実は私は10話まで見てしまった後で、8話のあらすじを書いたので、このセリフの深い意味が分かりました。

8話は心が揺さぶられました。

第9話 あらすじ

ドヒョンはジョンスクを抱きしめた後、体を離して「はっきり分かりました」と言った。続けて何か言おうとしたが、ジョンスクは遅くなったと帰ってしまった。

その横をクムジュが運転しジョンソクが助手席に乗った車が通り過ぎた。2人は激しく口論していて、前方の人をはねてしまった。動揺して車から降りたジョンソンが助けを呼ぼうとしたが、クムジュは彼を強引に車に乗せその場を去った。

しかしジョンソンは公衆電話に走り、「人が死にそうです」と救急車を呼び、事故の場所を伝えた。

轢かれたのはクムヒの夫のチェ・ウォンボンだった。彼はクムジュ病院に運ばれ手術中を受けた。

ドヒョンと刑事たちはすぐに事故現場に行った。現場にスカーフが落ちていた。検証の後、警察に戻ったドヒョンは、ひき逃げと宝石店荒らしは同一犯だと報告した。

彼はその後 病院に行き、クムヒに会った。現場に落ちていたスカーフを渡すと、彼女は「私がよく行く洋服店の、これは結婚記念日のプレゼントだと思う」と言って泣いた。ドヒョンは彼女にハンカチを差し出した。


ジョンソンは家に戻ったが中に入れない。ヨンボクが出て来て、「赤ちゃんを産むわ。ある人に、私の人生には希望があると言われた、それで思い直した。あなたを本当は尊敬してる、この長い間しっかり更生したでしょ」と言った。ジョンソンは、答えようがなかったが、「立派だよ、ありがとう」と妻を抱きしめた。


病院では、クムヒが夫に付き添っていた。彼の手術は成功したが意識不明のままだ。ジョンソクがお見舞いに来た。クムヒは「どれほど感謝し愛してるか夫に伝えていなかった、二度と伝えられないかも」と涙ぐんだ。その時 ウォンボンの手が動き、目が開き、意識が戻った。

ドヒョンがウォンボンに話しを聞きに来た。ギョンスクは病室を出た。

ウォンボンは、「2人いた。1人は逃げようとしたが、もう1人は私を助けようとしていた」と話した。クムヒは、「救急車を呼んでくれた人にお礼を伝えたい」とドヒョンに言った。

ドヒョンはまだ病院にいたジョンスクを車に乗せて丘に来た。そして抱きしめたことについて、不快にさせたならと謝りますと言った後、「好きです、ものすごく。良く考えて返事を」と告白した。しかしジョンスクは「今はミンホを育てることと仕事に集中したい」と速攻で断って帰ってしまった。


ウォンボンの病室にヨンボクとシュリが来ていた。病人の扱いに慣れないクムヒを見て、ヨンボクが介護を手伝うと言った。

ヨンボクは病院から家の留守番中の夫に電話した。ジョンソンは妻の電話で、昨夜ひき逃げした相手がクムヒの夫だったと知り、意識が戻り峠を越えたと聞き、安堵の涙を流した。ヨンボクは彼にタオル数枚と洗面用具を持って病院に来るように指示した。

ジョンソンが病室に入ると、ウォンボクだけが寝ていたが、彼は気配に気づき「誰か?」と聞いた。ジョンソンは「ヨンボクの夫だ」と答えすぐ帰ろうとしたが、トイレに連れて行って欲しいと頼まれ世話をした。

そこにクムヒとヨンボクが戻って来た。ジョンソンは真っ青な顔で病室を出て行った。ヨンボクが後を追うと、夫は廊下の端で泣いていた。

そしてひき逃げ犯は自分だと告白、ヨンボクは驚き声も出ない、、。

「自首すべきだよな?」という夫に、ヨンボクは「娘たちは?町中に噂が広まってのけものにされる。私は子供たちのためなら何でもする。あなたもそうして、死ぬまで隠し通すのよ」と強く言ったが。


ドヒョンは事故現場近くで聞き込みをしていた。彼は公衆電話の受話器に血がついているのを見つけた。犯人が逃走中に通報したようだと推察した。


ジョンスクは栗おこわを持って病院に行き、販売シスターズ4人で食べた。ヨンボクは居心地が悪そうだが、誰も気づいていない。

クムヒが「お世話になったお礼にパーティーをする。自分のことのように心配してくれて、家族みたいに気遣ってくれる、あなたたちとの出会いは人生最高の幸せよ」とヨンボクの肩を抱いてみんなに言った。


ドヒョンは自宅に戻り、通報電話の録音を何度も聞いていた。

そこにジョンスクから「明日会えませんか?」と電話があった。ジョンスクはジュリに「一緒にいて楽しいならその人のことが好き」と言われて、思い切って彼に電話したのだった。


一方、ヨンボクは夜になっても病院でかいがいしくお世話していたが、「帰っていい」と言われ家にもどった。クムヒが娘たちにプレゼントしてくれたヘアピンを見て、涙があふれた。

翌朝、末娘にヘアピンをつけて学校に送り出した。


ドヒョンはデートの計画を綿密に立てて大張り切りだったが、車が故障し、予定は全てダメになってしまった。しかしジョンスクの提案で、バスで別の遊園地に行った。

帰り道、ドヒョンは失敗だらけ申し訳なかったと謝ったが、ジョンスクは「楽しかったです」と笑顔で言った。

ドヒョンのポケベルに警察から連絡、電話すると「ひき逃げの犯人が自首した」とのこと、2人はタクシーで警察にも戻った。’

ジョンスクは警察の外にいた。その時、クムヒが険しい顔で歩いて来た、その後ろからヨンボクも。この少し前にヨンボクが病院に行きクムヒに全てを打ち明けたのだった。

ジョンスクが「奥様」と呼んだが、クムヒは「後悔している、出会ったこと自体を。私たち縁を切りましょう」と二人に言った。

感 想

9話、ヨンボクさんは本当につらい状況に陥ってしまいました。

クムヒさんに励まされ、希望があると明るい気持ちで、「子供を産む」と夫に打ち明けたのに、実は夫がウォンボンさんのひき逃げ犯だったと知ることになり、一旦は、子供のために死ぬまで隠し通すのよ、と夫に言いました。その絶望は図りしれない。それからのヨンボクさんは常にオドオドして、目が泳いでいて、心ここに在らずで、、。

しかし隠せ通せるはずがなく、夫は自首、ヨンボクさんもクムヒさんに事情を打ち明け、、、そして最後に、クムヒさんから「出会ったこと自体後悔している」と言われてしまった。辛いです。

キム・ソニョンさんの演技が本当に上手です。目の動きだけで痛いほど心情が分かる、拍手です👏。

第10話 あらすじ

クムヒは警察で、主犯のクムジュが供述しているのを見た。彼は「主犯はジョンスクだ」と主張していたが、ドヒョンが「主犯は彼で、運転もしていた」と彼女に言った。

ジョンソクが警官に連れられて来た。クムヒは「血を流して苦しむ人を放って逃げるなんて、許せない」と彼に言った。ジョンソクは何も言わず、ただ謝った。

彼女はドヒョンに「示談にはしない。通報してくれた人を見つけたら教えて欲しい」と言ったが、彼は「通報者はヨンボクさんのご主人だった。だが罪悪感のせいか名乗りでない」と彼女に言った。


ジョンスクはヨンボクの家を訪ねて、「奥様のところに一緒に行きましょう。このままじゃ他人になってしまう」と誘った。ヨンボクはもちろん、もう一度会って心から謝りたいと望んでいたが、ずうずうしいし、うっとうしがられると恐れていた。

病院では、ウォンボンがヨンボクたちと絶縁した妻を気遣っていた。彼は、ヨンボクの夫が救急車を呼んでくれたことに感謝し、「君にとって大事な人たちなんだろう?心を開いて家族みたいに過ごせた、理由があるはず」と妻の手を持って言った。


ヨンボクの家では、父親がいない夕食をかこっていた。娘たちには、パパは外国に仕事に行っていると話していた。下の娘2人がアイスを買いに行った後、長女のオムジが、「今回も他に理由があるよね。私は平気、父さんはいい人だもの。母さん、当時は誰にも言えずつらかったでしょ。私たちを守ってくれてありがとう、尊敬してる。一緒に父さんを待とう、味方が一人増えたから気弱にならないで」と言ってヨンボクの手を握った。「優しい子ね、いい子に育ってくれた」と母は泣きながら娘の頭を撫でた。


翌日、ヨンボクはジョンスクと一緒にクムヒに会いに病院に行った。

「奥様に話があります」とヨンボクが言ったが、クムヒは拒絶、しかし夫が「行っておいで」と優しく言った。

ヨンボクは事情を説明しようとしたが、クムヒは「用件を、示談にしてほしいの?」と取り付く島がない。ヨンボクが否定すると、「縁を切ると言ったのに、なぜ何度も来るの?バカにしてる?」とクムヒは怒った。ヨンボクはしどろもどろになりながら、「奥様に少しでも心の傷を癒して欲しいと思っただけです。少しでも理解していただければ、奥様の抱える悲しみが少しは軽くなると思って失礼を承知で来ました」と訴えた。

クムヒは「絶縁したから何も感じない。自分の心配をしたら?なぜあの話をしないの?事故の日に救急車を呼んでくれたのは旦那さんでしょ」と言った。

「事故を起こした責任は夫にありますから。示談を望んでいると誤解される気がして言えませんでした」とヨンボクは答えた。

「良心は残っているようね」とクムヒは冷たく言って、その場から離れた。

その時、ヨンボクが突然お腹を押さえてうずくまった。ジョンスクに「産婦人科に連れて行って、妊娠してるの」と苦しそうに言った。しかし彼女が助けを呼びに行った直後、クムヒがヨンボクを車椅子に乗せて産婦人科に走った。

幸い母子とも無事だった。クムヒは、「妊娠を黙ってたなんて」と責めたが、すぐに「言えないわよね、知ってたらあんなに責めなかった」と言うと、ヨンボクは「奥様がどれほどいい人か誰よりも知ってます」と泣いた。

「ヨンボクさんじゃなくて、赤ちゃんに申し訳ないの」とクムヒも泣きそうになって言った。

「一生を懸けて罪を償っていきます」とヨンボクはまた泣いた。

「まだ許してないから」と言いながら、クムヒも泣いた。


ドヒョンの立ち会いの元、ジョンソンとヨンボクはウォンボンの病室に行き、夫婦に心から謝罪した。

その後、クムヒはドヒョンに、示談に応じると話し、この件が流出しないようにお願いした、子供たちがつらい思いをしないために。

彼女はドヒョンに先日借りたハンカチを返し、お礼に白いハンカチを差し出した。彼女の手作りで、ドヒョンは刺繍をみて「かわいいネズミですね」と言うと、彼女は「ウサギです。私の定番マークです」と訂正した。「大切にします」とドヒョン。

ドヒョンはジョンスクに電話して、示談になると執行猶予の判決になると思うと言い、事件が片付くので、明日一緒に夕食をと誘った。


販売シスターズは復活し、4人はパンフレット作りについて話し合った。

夜、ジョンスクはドヒョンの家でデートした。


その夜、ドヒョンは班長に呼び出された。

班長は婚礼衣装店の女性と電話し、ドヒョンが実母を捜していることを知った。彼は、30年前の放火・誘拐事件について新しい情報を持っていた。

ある閉院した養護施設から20人が海外に送られたが、そのうちの11人は施設の子供ではなかった。養子縁組の書面だけがあり、誘拐された確率が高い。子供たちを預けた人の情報はない。書類に値段が記載されていて、1人1万ウォンで当時は大金。同じ助産婦が取り上げたがアリバイがあった。

ドヒョンは山奥の村に住む助産婦を訪ねた。30年前の誘拐事件のことを聞こうとしたが、その女性が助産婦をしていたのは20年前。「その前は?」と聞くと、「オギョプの母親。町に店をかまえた」と言った。


ドヒョンはジョンスクと情報を共有。 オギョプという息子がいる50代~60代で、クムジェで自営業を営んでいる女性を捜すのだ。

ジョンスクは早速、町の女性たちに、「30代ぐらいのオギョプという男性を知ってるか?」と聞いて回ったが、情報は得られない。彼女はさらに色々な人に聞き回っていた。スーパーの店主が、「不謹慎だからやめなさい。30年前に病気で死んだ子なの」と話し、ジョンソクは事情を聞いた。


ドヒョンは戸籍簿から、オギョプは30年前に死亡し、母は”チョ・スンエ”と突き止めた。

彼がビデオ店を訪ねると、チェ・スンエはオギョプの母で、助産婦だったことも認めた。彼は出されたお茶を飲んだ。

「息子は風邪で熱を出した。病院に行けば助けられたが、お金がなかった。一晩中看病したが息子は死んでしまった」と泣きながら話した。

ドヒョンが、「息子さんが他界して2年後に手広く事業を始めたが、たった2年でどうやって状況を変えたのか?」と聞いたが、意識が朦朧としてきて気を失ってしまった。

ドヒョンが気がついた時は、奥の部屋で椅子に縛り付けられていた。

壁にはスンエが誘拐した子供たちの写真が貼り付けてあった。彼女はろうそくに火をつけた。

「お金のためじゃない。みんな貧しい家庭に生まれた子供たち、私は子たちを貧しさから救ってあげたのよ」と彼女は言った。

ドヒョンは「”なぜ捨てた”、と母を恨み続けてきた、こんなやつの仕業とも知らず」と悔し涙で言ったが、スンエはドヒョンの前髪を上げて「あなたは違う。私が養子に出した子たちにはおでこに小さな十字架の入れ墨が入ってる」と言った。

そして彼の口にテープを貼り、養子に出して子供たちの写真を持った。外でジョンスクがドアを叩く声が聞こえた。

スンエが部屋を出た時、ろうそくが倒れて火がついた。ジョンスクはドヒョンが奥にいることに気づき、火がついた部屋に入りドヒョンを助けた。

スンエは逮捕された。


ドヒョンは入院していた。30年前の誘拐犯の件は解決したが、ドヒョンの母親捜しは振り出しに戻っていた。

ジョンソクがお見舞いに来て、海外から届いていたと小包を渡した。

彼の養親からで、”当時来ていた産着を見つけた” という手紙と産着が入っていた。その白い産着の下の方に、 ”K. B. H” と刺しゅうがあった。彼の本名かもしれない。

そこに販売シスターズの3人がお見舞いに来た。クムヒが「夫の退院パーティーに招待したい」とドヒョンを誘った。


パーティー当日になった。ジョンスクとドヒョンが一緒に来た。

もう1本バーナーが必要になり、ジョンスクが、置いてある場所を知っているので取りに行った。

彼女は2階の物置部屋に行き、タンスの上のバーナーを取ったが、その時、横に置いてあった物入れを落としてしまった。片付けようフタを開けると、中にウサギのぬいぐるみが2つ、その下に産着があり、”K. B. H” の刺しゅうがあった。

感 想

10話の前半は、ヨンボクさんとクムヒさんがどう和解していくのかが丁寧に描かれて、とても良かったです。

ヨンボクさんはクムヒさんに謝りたいが、「縁を切る、二度と会いたくない」とまで言われ、夫の重大な過失を思うと、クムヒさんに会いに行く勇気が出なかったけれど、長女のオムジのことばに勇気づけられましたね。本当にいい子に育ちました😭。

またクムヒさん側では、夫のウォンホンさんのやさしい気遣いが本当に良かったです。

ヨンボクさんが病院でクムヒさんに謝る場面、ほんとに演技が上手ですよね。(これを書くの3回目ですが)。人間の心のひだを丁寧に表現できる俳優さんの力だと思いました。

クムヒさんを演じている女優さん、このドラマで初めて見たのですが、きれいな方で、この役がピッタリだと思います。


30年前の放火誘拐事件はあっけなく解決し、ドヒョンは、誘拐されて養子に出された子供ではなかった。彼の母親捜しは振り出しに戻ったかに見えましたが。

最後で一気に、ドヒョンの実母が明らかに、まさかクムヒさんが実母だったとは‼️、意表を突かれました。

10話の初めに、クムヒさんがドヒョンにハンカチを返した時、お礼として自作の刺しゅう入りハンカチを渡す場面があり、ちょっと不思議に思ったのですが、すごく重要でした。これが最後の養親から送られてきた産着の刺しゅう、そしてジョンスクがクムヒの家で見つけた産着の刺しゅうへと繋がっていきました。

8話、クムヒさんのお見合いの回想シーン、「子供は欲しくありません」と言ったのことも、「誰しも背負う荷物があるはず。私も同じよ」と言うセリフも、ここ(我が子を養子に出したこと)と関係しているのだと思います。

いよいよ残すところ2話、クムヒさんがドヒョンを養子に出した事情、またドヒョンの右腕の火傷の痕の謎も解明されることと思います。楽しみに待ちたいと思います。

第11話 あらすじ (神回

ジョンスクは、クムヒの箱の中に仕舞われていた産着と”K. B. H” の刺しゅうを見て、ドヒョンの実母がクムヒだと知った。


翌日、販売シスターズはクムヒの家に集まり、パンフレットに載せる商品の撮影を行った。薬局のデグンが、大学の写真学科中退、彼が撮影を行なった。早速、フィルムを写真館で現像し、明日 原稿と一緒に印刷所に預けることになった。


夜、テグンとジュリは、デグンの家族が旅行中なので、彼の家で秘密のデート。「写真が好きで大学に入ったが、写真では食べていけないと親に反対されやめた」と話した。ジュリは「写真が上手で素敵よ」と彼を褒めた。テグンは「こんな言葉を聞いたのははじめて。3流大学で恥ずかしいと言われ、今まで自分をダメなやつだと思っていた」と感動してないた。しかしテグンがジュリを抱気抱えて家に入ろうとした時、鬼母ホ・ヨンジャが戻ってきた。

翌日、テグンとジュリはヨンジャの事務所に呼ばれた。ヨンジャは、別れてと言い、別れなければ店を引き払ってと言った。テグンはジュリを侮辱する母に初めて口答えした。


ジョンスクとクムヒがランチを食べる相談をしている時、ドヒョンと会い、彼をランチに誘った。ジョンソクは、クムヒがクッパに大量のコショーをかけるのに驚いたが、ドヒョンも同じだった。

ジョンスクはドヒョンと一緒の帰り、彼に「話があります」と言った。


夜、クムヒの家にデグンとジュリと息子のドンユが現れ、ヨンジャに追い出されたので、部屋が見つかるまで置いてほしいと頼んだ。クムヒは即承諾したが、ウォンボンは、奥様(ヨンジャ)置いてるのがバレたら立場がないと渋った。しかし彼らに押し切られてオッケーした。


ジョンスクの話を聞いた後、ドヒョンは家で、養両親がアメリカから送ってくれた産着を確認した。裏側を見るとウサギの刺しゅうがあった。クムヒからのもらったハンカチの刺しゅう(「私の定番マークよ」)と彼女が言った)と同じだった。

翌日、ドヒョンは警察を早退してクムヒを訪ねた。彼は「聞きたいことがあります。先にお見せします」と産着が入った箱を出した。

クムヒは産着を出して見て驚いた。ドヒョンが、「養子に出された時、着てたそうです。下さったハンカチと同じ刺繍がこの産着にあります」と言ったが、クムヒは「知らない」と言って、彼に背をむけた。

ウォンボンが早く帰ってきてスカーフをプレゼントしてくれた。「結婚記念日に悲しませたから、買い直した。初めて会った日、スカーフをしてた。その姿があまりに美しくて、必ずこの人と結婚すると誓ったんだ」と言った。

クムヒは、ドヒョンのことで動揺していた。


ドヒョンはミンホとの約束を果たして、ジョンスクと3人で夜の川で貝拾いをした。

ドヒョンはジョンスクに、クムヒに会いに行ったことを話した。「産着を見てかなり驚いていたが、知らないと言われた」と話した。


翌日パンフレットが完成して、販売シスターズは各自で配った後、事務所で予約を受けた。

帰り、クムヒはドヒョンとすれ違った。黙って通り過ぎようとしたが、彼に呼び止められた。

「これが最後です。なぜ、、、僕を、、、捨てたんですか?」と彼は聞いた。

「よくある話、軽い恋愛をして妊娠してしまった。人目が怖く 責任を取るもの嫌だった。深い事情はない。だから未練なんか持たずに前だけ見て生きて」とクムヒは冷たく言った。

「はい、よく分かりました」とドヒョンは言った、、、。

家に戻り、ドヒョンは実母を捜すために集めた地下の資料を片付けた。その夜、ジョンソクが何度電話をしても、彼は出なかった。


クムヒは家でぼんやりしていた。

ジュリが遅く帰ってきた。物件探しをしていたが、ヨンジャの圧力で内見もできない。彼女は、「別の町でやり直すことになるかも、でもそれは嫌なの。ここでも最初は大変だった。未婚の母と知られ客足が遠のき、後ろ指をさされた。妊娠が分かった時、相手は白を切り両親も猛反対した。それで家を出てクムジェに来た。大変だったが、泣いてるとバカにされるので無理やり笑うことにしたの。ドンウを育ててたら心から笑えるようになった。自分の選択を後悔してない」と言った。

ドンウが起きてきた。ジュリがドンウを抱きしめて「一緒に寝よう」と言った。

クムヒはベッドに入り、昼間のドヒョンの顔を思い出していた。妻の背中を夫がそっと抱きしめた。


翌朝もジョンソクの電話にドヒョンは出なかった。彼女は彼の家に行った。

ドヒョンはベッドで熱でうなされていた。彼女は1つだけ残っていた解熱剤を飲ませ、「私があなたの味方になります」と言った。

ジョンソクは薬を買いに薬局に行った。クムヒもいた。

解熱剤と風邪薬を注文した。ドヒョンのための薬だとクムヒに分かった。ジョンソクが帰ろうとすると、クムヒが外で彼女を呼び止めた。

「かなり悪いの?あなたも知ってるわよね。困惑したの、とっくに忘れてた。今までのこと聞きたかったけど、意味がない、他人のままがいいと思った、彼は立派に育った」とクムヒは言った。

「彼は、スンエさんの事件の被害者だと思ってた。誘惑された自分を両親が捜してると希望を持っていた。確かに彼は立派に育ったが、この出会いを切実に望み続けてきた」とジョンソクが言った。

「どうしたら?夫は何も知らない」とクムヒが言ったが、、、夫が2人の会話を聞いていた。


ウォンボンとクムヒは川縁のベンチに座っていた。

「お前に息子がいるんだな。刑事さんなんだな」と夫は言った。

「ええ、最近知った。ごめんなさい、どうしても言えなかった。知られたら、捨てられるかも、そう思ったの」とクムヒは泣いて謝った。

「気づいてたよ。新婚の頃だったか、お前の荷物の中に赤ん坊の服とぬいぐるみを見つけた。大事な物だと悟ったよ。子供はいらないと言いながらも、赤ん坊を見ては目を真っ赤にしてた。事情があるんだろうと感じてた。言わなかったのは、お前が隠したがってると思ったから。もしも俺のせいで名乗り出るのをためらってるなら、気にしなくていい。俺は今まで、お前がいればそれよかったんだ」と夫は妻の手を握った。

クムヒは、ただただ涙を流した。「今まで1人でつらかっただろう」と夫は妻を抱きしめハンカチを出した。


ドヒョンは、汗を拭いてくれているタオルの感触で目覚めた、クムヒがいた。

彼はベッドから起き上がり「なぜここへ?」と聞いた。

「本当に伝えたかったことをいいたくて。ごめんなさい、お母さんが悪かったわ、、ごめんなさい、、」、クムヒは泣いた、ドヒョンも大声で泣き、二人は抱き合った。

感 想

いいドラマですよね。12話は神回でした。

クムヒとドヒョンの母息子の対面、どうなるのだろうと思っていましたが、展開のすべてが予想以上で、涙腺崩壊の11話でした。

ジュリがクムヒに、未婚の母としてドンホを産んで育てた自分の選択に後悔はないと話した場面もとても良かったです。苦労してきたけど明るいジュリが、とても素敵だと思いました。

また、ジュリがテグンを「かっこいい」と褒め、テグンは初めて人から肯定されて、交際を反対する母に反抗しました。二人はいい関係になってきました。


そして、11話のヒーローは、クムヒの夫のウォンボンさんでした。

*しぶしぶそうに見せかけて、テグンとジュリとドンウを家に置いてやり、ドンウと子供っぽい争いで、ハンバーグの取り合いをするのもお愛嬌。

*妻に、結婚記念日のプレゼントのスカーフをもう一度買ってきてあげて、「初めて会った日、スカーフをしていた、その姿があまりに美しくて、、、」と言うセリフ。

*元気のない妻の背中をベッドでそっと抱きしめる。

そしてハイライトは、クムヒとジョンスクの会話を聞いた後、ベンチに座ってクムヒさんに言うセリフ、痺れました。夫役のキム・ウォネさんの表情、声、言い方、すべてに深い深い妻への愛がこもっていて感動でした。涙がとまらなかったです。

最後、母と息子の対面も良かったです😭。

第12話(最終回)あらすじ

クムヒは、ドヒョンを赤ちゃんの時に手放した事情を話した。

クムヒは使用人の息子と恋仲になり妊娠した。両親は大反対し、相手は逃げてしまった。クムヒは家を出て一人で赤ん坊を産み育てていた。初めて経験する貧乏だったが充実していた。ある寒い夜、練炭が切れたので買いに行こうとして、ろうそくを倒してしまったが気づかず出かけた。家に戻ると火の海だった。彼女は赤ん坊を必死で助けて、手術が必要な息子のために実家に戻り、援助を懇願した。両親は、赤ん坊を手放すことを条件に、彼の手術の費用を払うことを承諾した。クムヒは赤ちゃんを手放した。


翌日、クムヒは晴れ晴れしていた。

彼女は販売シスターズに、ドヒョンが自分の息子だと言い、これまでの事情を話した。シスターズたちは、一人でつらかったでしょうと同情し、彼女が息子に会えたことを祝福した。


ジュリとテグンはクムヒの家を出た。ジュリはテグンが実家に戻ったと思っていたが、実は薬局のソファで寝泊まりしていていることを知り、彼の母のヨンジャに会った。

「テグンと別れる。美容室の再契約ともう一つ条件がある」と言った。

ジュリはテグンを呼び出し、「別れよう、あなたはお母さんに逆らえない」と言って去った。テグンは泣き崩れ、ジュリも隠れて泣いた。


ドヒョンは、子供の誘拐事件を解決するために、急にソウルへ戻ることになってしまった。彼はジョンスクとクムヒを食事に招待し、彼女たちの意見を聞いた。

ジョンスクはソウルに行くまでに、ドヒョンとクムヒが打ち解けるプロジェクトを計画した。

お弁当を届ける雨の日のお迎えジョンソクの家で食事。食事中、2人が口ゲンカしたのを見て、ジョンスクは彼らが打ち解けたと思った。

翌日は、ヨンボクの夫が服役を終えて戻ってきた。


販売シスターズは制服を作って、仕事に集中した。

ヨンジャは息子テグンのために最新のカメラを買い、大学に復学するように言った。”テグンに写真の勉強を再開させる”というのが、ジュリが彼と別れるもう1つの条件だったから。しかしテグンは心ここに在らずのまま。ヨンジャは途方のくれた。そしてウォンボン薬局に行き、息子にシュリとの交際を許可した。


ジョンスクは、ドヒョンの出発の前日、自分の家に呼んで食事をした。彼の前では悲しまないと決めていたが、ミンホが「母さんは泣いてばかり」とバラした。

翌日、ジョンスクとクムヒはドヒョンを送った。ジョンスクは「お互い仕事を頑張って、素敵な姿で再会しましょう」と言った。

ドヒョンはクムヒに「いってきます、お母さん」と言って出発した。クムヒは感無量に。


翌日、ジョンスクが事務所に行くと、事務所が荒らされ給料がなくなっていた。

すぐに警察を呼び調べてもらったが、ドアが壊されていない、暗証番号を知っている内部の人間の犯行だと。4人の他に知っているのはシン理事だけ、ソウルの本部に電話も通じず、理事が逃げたと分かった。

ジョンソクはショックでやけ酒を飲み、寝こんでしまった。

クムヒからの電話で、ジョンソクは事務所に行った。3人が事務所を片付け、クムヒが今月の家賃を払ってくれていた。ジョンスクは落ち込んでいた自分を情けなく思った。

その時警察から、シン理事が見つかりそうだと電話があり、ジョンスクは彼女に会いに行った。

理事は、「詐欺じゃない。このビジネスを確信して店舗も持ったが、’風紀を乱す’や”倫理に背く”と反対運動をされ客がいなくなった。悔しくてたまらないからクムジュで再出発したが、業者が摘発され、私も警察から逃げてる」と言った。その時、警察がきた。「この道が正しいと思ったら逃げたらだめよ」と彼女はジョンスクに言い、逃げた。

ジョンスクはクムジュに戻った。

電気店から音楽番組が流れてきた。春に見た時に、酷評を受けてたラップグループが2週続けて1位になっていた。ジョンスクは、ドヒョンに「成功できるのは傷ついても立ち上がれる人です」と励まされたことを思い出した。

彼女の足は駆け出していた。

ーー4年後ーー

ドヒョンが風船を両手いっぱいに持ってやってきた。

『貞淑なセールス』というジョンスクたち販売シスターズ4人の店の開店日。制服姿の4人が彼を出迎えた。ジョンスクが社長である。

店の前で、テグン、ジュリ、ウォンボン、クムヒ、ジョンスク、ドヒョン、ヨンボク、ジョンソンが並び、はさみを持ち、お店開店のテープカットをした。

反対のデモ対が近づいてきた。ジョンスクはまっすぐ彼らに立ち向かい、風船の紐をきった。七色の風船が空に上がった。「時間がかかっても乗り越えましょう」と彼女は仲間たちに言った。

ーー完ーー

全話見終わった感想

『貞淑なお仕事』全話、完結しました。12話はまとめという感じでしたね。

正直、あまり期待せずに視聴をはじめたのですが、予想を上回ってとても良かったです。

4人の販売シスターズたちの友情、成長のドラマ、そしてそれぞれの家族、親子、夫婦など愛、ヒューマンドラマだったと思います。

脇の俳優さんたち、特に以下の3人の俳優さんたちが素晴らしかったです。

オ・クムヒ役のキム・ソンリョンさん、その夫ウォンボク役のキム・ウォネさんヨンボク役のキム・ソニョンさんの演技には、心を動かされました。

そして、クムヒさんのファッションがいつも素敵でした。

子役のミンホとドンウも可愛くて、オアシスでしたね。

ジョンスクさんだけではなく、4人の女性とその家族のすべてが主人公だったと思います。彼女たちのつながりが、他の人たちに良い影響を与え、最後には、あの鬼母のヨンジャさんまで動かしましたね😁。

ジョンスクとドヒョンとの恋愛場面もそれほどくどくなくて、よかったです(ハハハ)。

最後は、販売シスターズが立派な会社を構えて終了しました。家族のために一生懸命働く妻や母たちは素晴らしいです。それをサポートする夫たちや子供たちも。

愛のあるドラマをありがとうございました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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