『グレイス&フランキー』最終章、シーズン7の5話~16話(最終回)が、2022年4月29日にリリースされました!
Netflixで2015年5月にシリーズ1が始まり、2021年8月にシーズン7が4話までリリース、しばらく中断後、ついに最終回を迎えました!
シーズン7あらすじ、最終回までみた感想、ドラマや出演者の魅力を書いてみたいと思います。
*ネタバレを含みます。
昨年、シーズン7、4話まで視聴した感想を以下にまとめています。
登場人物(キャスト)
登場人物に変化はありませんが、よりアップデートした人物紹介を。
グレイス(ジェーン・フォンダ)
弁護士ロバートとの結婚は、40年後、実はゲイだったとの告白を受け、離婚に至った。2人の娘がいる。同じ境遇のフランキーとビーチハウスに住んでいる。実業家で年下の”ニック”と会い、再婚。しかし、ニックは脱税で捕まり、刑務所に入っている。
フランキー(リリー・トムリン)
弁護士のソルと結婚していたが、40年後に、ゲイと告白を受けた。彼の相手がロバート。2人のアダプトした(養子)息子たちがいる。息子たちは親思い。全く性格が違うグレイスとフランキー、しかし、ビーチハウスで一緒に住み、無二の友だちになっていた。
ロバート(マーティン・シーン):グレイスの元夫、元弁護士。同じ事務所で働いていたソルと恋愛関係になり、グレイスと離婚の後、ソルと結婚。一緒に暮らしている。ゲイのミュージカル劇団で俳優としても活躍。
ソル(サム・ウォーターストン):フランキーの元夫、元弁護士。フランキーと離婚後、ロバートと結婚。弁護士事務所は、息子のバドが引き継いでいる。
ブリアナ:グレイスとロバートの長女。グレイスの会社を引き継いだが、今は、妹のマロニーの下で働いている。CEOだったくせが抜けず、まだボス的振る舞いをする。
マロリー:グレイスとロバートの二女。結婚して子供が4人いるが、離婚した。今は母が創業した会社でCEOの肩書き。部下のはずの姉ブリアナにいつも負けている。
バド:ソルとフランキーの長男(養子)。父ソルを継いで弁護士になり、父の会社を引き継いだ。同じ事務所で働いている。きちんとした性格、アリソンと結婚し、娘もいる。
コヨーテ:ソルとフランキーの二男(養子)。薬物、アルコール依存症を克服し、社会復帰した。愛するジェシカにも出会え、結婚を控えている。
シーズン7 概要 あらすじ
グレイスとニック
グレイスは、再婚の夫”ニック”が脱税で服役中、フランキーの住むビーチハウスに戻ってきた。毎日1時間、ニックの面接に行くのが日課。彼女は、彼との結婚生活より、フランキーとビーチハウスで暮らす方が合っていた。
しかし刑務所を出たいニックは、弁護士と相談し、妻のグレイスが80歳と高齢で、介護が必要と”ウソ”を付いて、仮出所しビーチハウスにやって来た。
フランキーは不自由を感じ、グレイスは二人に気を使った。
グレイスとフランキーが考案したトイレ”立ちアガールズ(Rises-Up)” に興味を示した会社のCEOがミーティングに来たが、刑務所のオフィサーが、ニックを観察する日と重なり、グレイスは介護が必要な老女を演じなくてはならず、フランキーだけでの商談は、決裂に終わった。
グレイスはニックと結婚生活は続けていけないと、離婚した。
昨年、まとめたブログでは、以下のように予想しましたが ”ハズレ”でした。
”グレイスはフランキーとビーチハウスで暮らしながら、ニックが時々、グレイスに会いにくるという形の結婚になるのかな?と予想しています。”
二人ともまだ愛し合っていて、ニックは離婚を望んでいなかったけれど、一緒に暮らすことができないので、”離婚”になったようです。グレイスの最優先が、ニックではなく、フランキーだったから。
グレイスとフランキー、メキシコで薬を調達、友だちを助ける
友人のアーリーンは、高齢者施設に入居中だが、最近、認知症の兆候が見られ、2人とランチの約束の忘れ、施設から出て行方不明に。
フランキーは、友人の”占い師”(兼 ”裁判官”)に占ってもらい、すぐに彼女を見つけた。彼女は 骨粗鬆症の薬をもらいに、メキシコにまで行くつもりだった。
2人は、彼女の代わりにメキシコに行くことにしたが、フランキーは、他の大勢の入居者からの薬を頼まれ、グレイスと口論に。薬の密輸で捕まる可能性があるからだ。
しかし、最終的に、グレイスも承諾し一緒に行動。
薬は買えたが、トラブルがあり、グレイスはアメリカに戻れたが、フランキーはメキシコに残ってしまった。グレースがフランキーのパスポートも携帯も持っていたため、フランキーに連絡が取れない。
彼女は、例の”占い師”に電話し、フランキーの居場所が分かったが、同時に「フランキーは3ヶ月後に亡くなる」という予言を聞いてしまった。
無事、フランキーをアメリカに連れ戻したグレイスだが、フランキーに問い詰められて、不吉な予言を話した。
フランキーに残された時間は3ヶ月
残された時間が3ヶ月と告知されたフランキーは、どんな死に方をするか推測するが、、。
死亡日は、8月27日、それまでに家族とのイベントや年間行事を終えなくてはと、カレンダーに予定を書き込んだ。
グレイスは、フランキーとの会話中で、息が苦しくなり心臓発作の疑いでERに運ばれたが、”パニック発作”と診断。フレンキーが事ある毎に”8月27日に死ぬ”と言うのを聞き、恐怖でパニックを起こしたのだった。
彼女は過去にも2回、父親のことで発作を起こしたことがあった。亡くなった時と、結婚式でバージンロードを父と歩いたはずと想像した時に。父はグレイスにとって最愛の人、最も安心できる人で、フランキーも同じだったのだ。
フランキーもまた、自分の人生の残り時間を知り、何も残せない”平凡な人生”だったと、耐えきれなくなり、ギネスに乗るような記録を作ろうとあがいていた。
ロバートとソル
ソルは、ロバートの物忘れがだんだんひどくなっていることを心配していた。
“ガスの火を消し忘れる、帽子を冷蔵庫に入れる、今言ったことを忘れてまた同じことを言う etc”。
ロバートの生きがい、ミュージカルのセリフや歌詞も忘れる。本番でロバートは補聴器をつけ、ソルが舞台裏でセリフを教えた。
精彩を欠いたロバートの舞台に、いつも好意的な記事を書く批評家が酷評。原稿を手に入れたソルたちは、批評家を呼んだ。「ロバートに認知障害があり、これが彼の最後の舞台、酷評で彼を傷つけたくない」と話しレビューの書き直しを依頼した。批評家は引き受けた。
自分の認知障害を認めようとしなかったロバートだが、ソルとの一番大切な記念日と、初めてグレイスにあった日を混同してしまい、、、自覚した。
今後のため、まず検査をうけ、治療の方法や、介護などの計画を立てる、と前向きに言った。
ソルは「悲しむステージは飛ばすのか?僕の得意分野なのに」と半分泣きべそをかいて言った。
息子、バドとコヨーテ
バドは弁護士、ソルの事務所を引き継いだが、実は、コメディアンとして生きたいという望みがあった。妻に内緒で、毎晩バーのスタンドマイクで客を笑わせていたが、妻に知られせてしまい、面白い弁護士を目指すと、一旦は夢をあきらめた。
しかし、離婚弁護士として優秀すぎるバドによって、多額の慰謝料を払うことになった夫たちに恨まれ、家庭を不幸にしていると知った妻は、バドの職業替え(コメディアン)に理解を示すようになる。
コヨーテは、麻薬とアルコール中毒を克服して、学校で働いている。ジェシカという素敵な女性と婚約中。
フランキーは、ここ一番になると、緊張のあまり、薬やアルコールに走った過去のあるコヨーテを心配するあまり、彼を傷つけることを言ってしまった。グレイスは内緒でコヨーテと会って、二人の間を修復させた。
フランキーは、彼らの結婚式を、自分が死ぬ8月27日までにするように主張していたが、、、。
娘、ブリアナとマロニー
ブリアナは、妹のマロニーにCEOの席を取られた。しかし、誰かの下で働けるキャラではない、会社を辞めることに。
一緒に住んでいたバリーとも別れた。彼は、レズビアンカップルに精子を提供し(シーズン7以前のエピソード)、誕生した赤ちゃんに夢中になっていた。これ以上は一緒に住めないと二人は別れを決めた。
一方、CEOとなったマロニーも、実は、リーダーとしての資質が足りないとクビになってしまった。
ブリアナは、新しいビジネスを始めるので、一緒にどう?と妹を誘った。
ニセのお葬式
フランキーは、死の予定日の前日に、自分のお葬式を計画した。
ビーチハウスの前のビーチに、ステージが作られた。
いつものメンバーが集まった!ソルとロバート、バドと妻のアリソン、コヨーテとフィアンセのジェシカ、ブリアナとマロニー、ピーター(ゲイ劇団の主催者)、弁護士事務所の大ベテラン事務員マリー(?)たち。
しかし、しかし、一番の友だちのグレイスがいない。
彼女は、トイレ”立ちアガールズ”に興味を示す日本企業との大事なミーティングに行ったのだ。
グレイスはフランキーに「お葬式なんてリアルじゃない。こちらはリアルなビジネス」と一緒にミーティングに行くように主張したが、フランキーは「明日死ぬから、お葬式は今日しかできない。この大事な日に来ないなんて」とグレイスに怒っていた。
グレイスのプレゼンは成功、企業は興味をしたが、信頼関係を築くためにと、日本の”飲み会”とカラオケ”に強制参加させられた。歌は、絶対に歌いたくないグレイスはピンチ。フランキーに助けを求め電話をするが通じない、、、。
一方、お葬式を行っているフランキーは、1人1人に、”感動的で愉快で心のこもった忘れられない弔辞”を要求した。
それぞれに弔辞を述べたが、フランキーに関して述べようとすると、そこには必ずグレイスが含まれていた。
”最高傑作のバイブレーター考案” ”高齢者のために、信号機の時間を延ばす” 印象に残っている絵も”グレイスがモデル”だった。
「私のお葬式よ。グレイズ抜きの思い出もあるでしょ!」と怒ったフランキーは、アトリエにこもってしまった。そこで、絵を描こうとしたが、指が自由に動かず、筆を持つことができず、、絶望した。
始まり(The Beginning)
バドがフランキーを呼びにアトリエに来た。
これから、”コヨーテとジェシカの結婚式をする”と言い、フランキーに司会を頼んだ。
全員がビーチに集まった。
そこに、グレイスが戻ってきて、早速、ドライマティーニを飲んでいる。
フランキーが司会を始めると、グレイスは、フランキーが商談に来なかったため、カラオケで歌が歌えず、商談が流れたことを怒りだし、二人はケンカに。
「バカげた予言を信じないで、なぜ生きようとしないよの」と憤るグレイスに
「私が恐れているのは死じゃない。その後、病気で何もできなくなり、自分らしく生きられなくなるのが怖い。もう絵も描けない」とフランキーは涙ながらに本音を言った。
何も言えず、グレイスがフランキーをハグしようとした時、グラスがマイクと当たり、二人は感電して倒れた。
気がつくと白い部屋に座っていて「あなたは死にました」というパンフレットが置いてあった。
「異議あるならケースマネージャーに」という文面があり、グレイスはやる気満々。
「耳もよく聞こえ、手も動く。私は受け入れる」というフランキーに、グレイスは
「終わりを覚悟するのは初めてじゃない。夫たちに捨てられた時も終わったと思った。ビーチハウスに住み始めた時、絶望しかなかったわ。まさか素敵な未来が待っているなんて。二人で素敵な未来を作った。誓っていうわ、まだ終わってない。もしかしたら最高の未来が待っているかも」
二人はケースマネージャーの計らいで ”地上に戻る” ことができた。
気絶してたのは、ほんの2-3秒だった。「おかえり」と小声で言い合った。
フランキーは、アトリエで絵筆に”さよなら”を言っていた。
そこにグレイスが来て「決めるのはまだ早いわ」と、二人で筆を持って一緒に絵を描いた。
”ビーチでたわむれる2人の少女、グレイスとフランキー”の絵。
二人ははしゃぎながら海に入った。「2人ならなんでもできる」
そして腕を組んで海岸を歩いた。「次、何をしよう」
感 想 と まとめ
感動です!人生讃歌、応援歌、愛の物語です。
シーズン1の第1話 ”The End(終わり)” から始まり、7年かけて、シーズン7の最終話が ”The Beginning (始まり)”、もうカッコよすぎです。
ジェーン・フォンダ、リリー・トムリンの2人の主人公、そしてマーティン・シーン、サム・ウォーターストンの元夫たちでゲイ夫婦はもちろん、息子たち、娘たち、その他の主なキャストが、7年間も誰一人変わることなくシーズン7を完結させたのも、本当にすごいことだと思います。
シーズン7では、直面する死や老いとその恐怖も描きながら、それを受け入れていく姿も、清々しく描かれました。
娘たちや息子たちも、変化もあり、それぞれの人生を生きていく姿が描かれました。
友だちのために、危険を冒して、メキシコにまで薬を買いに行く勇敢な老女、グレイスとフランキー。
ロバートを思うソルのやさしさ、認知に障害が起きてきたことを受け入れ対策を立てるロバートの強さと賢さ。
ケンカしても、時々仲違いしても、相手を思う気持ち、やさしさ、愛がいっぱいありました。
少女のようにはしゃぎ、海に入りビーチを歩く、グレイスとフランキー、最高の未来が待っていそうです。
元気がほしくなったら、また観たいです。どこをみても楽しめそう。
このドラマを制作してくださった全ての皆様に、感謝します。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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