『海街チャチャチャ』11話と12話のあらすじと感想を書いていきます。
*ネタバレあり
9話10話のあらすじは以下でまとめています。
第11話 あらすじ
お互いの気持ちに正直になったヘジンとホン班長。ヘジンは、先輩(チPD)から告白されたことを話し、誠実に返事をしたい、と班長に言った。
翌日、ヘジンは早速チPDと会うことに。ソワソワしながらカフェ『真昼のコーヒー、月夜にビール』で待つPD。ヘジンがやってきた。
ヘジンはまず、大学時代に必死だった自分を気にかけてくれた先輩にお礼を言った。「飯に行こう」の5文字の言葉は、時には”僕と遊ぼう”や”お疲れさま”や”いい1日を”というおまじないのような言葉で、本当に救われました、と。そして「私も先輩が好きでした。だけど自信がなくて、正直になれなかったことを後悔して生きてきた。だから今からでも素直になりたい。ごめんなさい、好きな人がいます。」と正直に話した。
チPDは「よかった。勇気をだして話してくれて。でも大学時代、君は少しも惨めじゃなかった。輝いていた。どんな瞬間も一生懸命生きる君が好きだったんだ。君が僕の初恋だったことを光栄に思っているヘジン」と目を見ておやだかに言った。「私もです」と涙目のヘジン。
カフェのマスターは二人の様子に涙ぐんでいた。
カフェを出た時、ヘジンはチPDにお守りのラマのぬいぐるみを返した。そこにホン班長がやってきた。チPDがちょっと顔を貸して、と。
ガムニさんの家にやってきた。脚がぐらついていた床几の直しを手伝ったもらったのだ。「ヘジンに振られた、好きな人がいると」とPDが言うとうろたえる班長。「大した男じゃない」とか言いながらも「ヘジンに尽くせ」と班長にお願いした。(チPD、ホントにいい人!)
役所では、ヨングク洞長が、ファジョンさんから「あなたには一生離婚の理由はわからない」と言われたことが気になって仕方ない。刺身店では、友だちがファジョンさんにお見合いを勧めていた。ゴミ袋を持ってきた洞長がそれを聞き、気が気でない様子で出て行った。
ヘジンは班長に「付き合っていることは町の人には内緒にしたい」と言ったので、班長も受け入れることに。
しかし会えば、ラブラブになる二人。町の人たちに見つかると急いで離れて、ヘジンがホン班長にわざと暴力をふるう。頬を殴ったり、足のスネを蹴ったり、鼻を頭突いたり、と。
町民たちが、このままではホン班長が危険だと、二人を引き離すことにした。班長は携帯を失くしてしまい、電話もチャットもできず焦るヘジン。
一方、作家のワンさんがチPDに電話をするが出ない。編集のためにソウルに来ていた。
チPDは一人で飲んでいた。そこにヨングク洞長が偶然現れて、二人で飲むことに。チPDはヘジンへの失恋の傷を癒すため、洞長はファジョンさんへのもやもやとした気持ちをなだめるため、、、二人とも潰れるまで飲んでしまう。
翌日、洞長は酷い二日酔い。部下が買ってきたと”タラのスープ”を出してくれた。「生き返った」と喜ぶ洞長。
チPDは翌日ソウルへ。編集するとの約束を破ったことを謝る。ワンさんが徹夜で作業を済ませていた。PDはお昼を奢るため出前の電話を。バッグを開けた時リマのぬいぐるみが落ち、ワンさんは事情(PDがヘジンに失恋したこと)を知った。
コンジンに戻ってきたが、PDは心痛で倒れて病院で点滴を受けた。ワンさんは付き添い、ガムニさんの家に連れて行き休ませた。PDはワンさんに、いつも助けてくることを感謝する。
翌日、急な町内会が開催される。ヘジンの代わりにミソンが出席、ホン班長は体調が悪いと欠席。実は、町民の妨害で会えないヘジンと班長は、この時間を狙って会うことにしていたのだが、、。
二人が外で抱き合っていると、町内会に出席しているはずのいつものメンバー全員が現れた。班長が必死で取り繕うとしたが、ヘジンが「つきあっています」と堂々の宣言。
そうしたら「知ってわよ」と皆さん。実は町民は気づいていたが、自分たちから言わせるために”織り姫と彦星作戦”でわざと引き離したのだった。
みんなから「おめでとう」と祝福され、ガムニさんが「よかった。これ以上望むことはないよ」と言うと、全員が拍手で祝福!みんなの笑顔が溢れた。
感 想
11話では、ヘジンのチPDへのお断りがとても誠実で丁寧でよかった。PDも真っ直ぐに受け止めて、いい場面だった。
PDが失恋の痛手で、ワンさんに「2度目の初恋とお別れの最中なんだ。同じところをケガしたからすごく痛い」と率直に言う場面もいい。真っ直ぐで正直で人柄のいいPD、素敵な人だないつも思っています。(個人的には、チPD推しです!笑)でも、ワンさんはPDが好きなようだから、これを聞くのはまた辛いかもですね。
ヘジンとホン班長はお互いの気持ちに正直になり、目下恋愛に夢中。そんな二人を”織り姫と彦星作戦”で見守る住民たち、そしてみんなから祝福される、これは「現代のおとぎ噺」ですね。
コンジンという美しい海、自然の町、そしてそこに住む善意の住民たち。
11話は、みんなの最高の笑顔のハッピーエンドでした。
第12話 あらすじ
住民たちにも堂々と交際を宣言したヘジンとホン班長は、幸せの絶頂!ヘジンは、ホン班長としたいことをリストアップし、班長も一緒にしよう、と同意。
しかし、班長はまだ時々悪夢にうなされているようす。
こちらファジョン刺身店。息子のイジュンが数学コンテストで銀賞をもらった。すぐビデオ通話で、ヨングク洞長(お父さん)に知らせると大喜びで。部下にも自慢すると、彼は「洞長への賞です」と関節痛に効く健康食品を大量に持ってきた。
週末、ヨングク洞長、ファジョンさんとイジュンは、レストランでお祝い。イジュンがお母さんに「ハリネズミを飼いたい、ボラがユン先生に預けているんだ。賞を取れたら言おうと思ってた」と言うと、ファジョンさんは「いいわよ。でも賞を取ったから許すわけじゃない、このお祝いも、一生懸命頑張ったからよ」と。イジュンは「わかった」と言った。
ボラとイジュンはハリネズミを引き取りにヘジンの家に。少し寂しがるヘジン。
一方『海街とキリギリス』のTV撮影で、チPDから、コンジンの住民5人にごちそうをしたいと申し出があった。家を貸して、DOSのジュンにご馳走してあげたガムニさんは無条件で決定。あと4人はクジ引き選定。
オ・チュンジェ(カフェマスター)、チョ・ナムスク(噂好きおばさん)、ハム・ユンギョン(スーパーのお母さん)、ヨングク洞長の4人に決定。
撮影当日、TV出演の住民たちは大緊張。なんとか無事に撮影は終了した。
ミソンが家の前を歩いている時に、ウンチョル君がきた。チキンを買いに行く、というミソンを送ってあげる彼。チキンが焼けるのを待っている間、2人で話をするが、女心がわからない堅物ウンチェル君。イライラするチキン焼きの店主、我慢できず「オッケーという意味だよ」と助け舟を出し、めでたく2人もお付き合いすることになったとさ!
ヘジンとホン班長はソウルでデートすることに。ホン班長に車の運転を任せるヘジン。
途中で美術館に寄る。絵にも造詣のあるホン班長に「美大の彼女がいたの?」としつこく聞くヘジン。
次はソウルのデパート。紳士服売り場、ヘジンが班長のために服を選ぶ。そしてジュエリー売り場、前から欲しかったというネックレスを購入。555万ウォンと聞き、班長は財布を引っ込めた。ヘジンがカードで購入。
食事に向かっているときに、班長は一人の男性から声をかけられ、簡単な会話の後「連絡して」と名刺を渡された。「誰なの?」とヘジン「大学の先輩」と答えた班長だが、それから明らかに態度が変わった、二人で食事をしても上の空のだった。
こちらコンジン。ヨングク洞長がイジュンに会おうと刺身店に向かっていると、店の前で、部下とファジョンさんを見かける。タラ鍋スープを入れた水筒を返していた。
路地で部下を捕まえ事情を聞いた。「酔い覚ましのスープは、洞長のためにヨ総長(ファジョンさん)が持ってきたもの。洞長を気遣っています。秘密だったが、関節にきく健康食品もヨ総長がくれました」と言った。
洞長はカフェで考えていた。店には他の客はなし、マスターと2人で飲むことに。お互いの子供のこと「イジュンは優秀、ジュリは勉強しない、でも可愛い」「奥さんにうり二つ、どんどん似てくる」などど話した。マスターが「ソヨン(亡くなった妻)に会いたい、今でも恋しい」と言うと洞長は「そんなのあり得ない。結婚したのは大昔で、死別したのだって大昔。まだ奥さん一筋だと?」と聞き、マスターは「また同じ質問か?2〜3年前にも同じことを言ってた」と言った。
(回想)
洞長「ありえない、結婚したのは大昔だろ?死別したのだって大昔だ。永遠に誰かを恋しく思ったり愛することはできない。愛なんでデタラメだ、存在しない。夫婦なんて情で一緒にいるだけ。俺は結婚した時からそうだった。初恋は去ってしまった、だから、一番身近にいた人となんとなく結婚しただけだ。ファジョンの母親が亡くなった時でもあったし、1人になってかわいそうだったから。結婚なんて大したことない。特別なことじゃないしすごいことでもない。ただつまらないだけだ」
マスターは、ソヨンに会いたい、と泣いていた。
(現在)
マスター「あの時、酔っ払ってあまり記憶がないが、ヨ総長(ファジョンさん)が洞長を連れて帰った。急に大雨が降ってきたから傘を持ってきて、、、待てよ、傘を持っているのにびしょぬれだった気がする、、」
(回想)
店の前で大雨に打たれながら佇んでいるファジョンさん、、、
(現在)
洞長は思い出した、その雨の翌日のことを。いつものように靴下を裏がえしで脱ぎ、そのあたりに放っておいた。二日酔いで起きてきたら、テーブルにはタラのスープが用意されていた。スープを飲んでいる頭から、洗濯物が降りかかってきた。ファジョンさんが「また靴下が裏返しよ。何度も言ったわ。靴下を裏返しに脱ぐなって。私は靴下を洗濯するために生きてるの?」と泣きながら怒ったのだった。
ヨングクさんはファジョンさんの家の前に立ち、家の灯りを見ていた。「俺が悪かった」と。
ヘジンとホン班長はソウルから戻ってきた。ヘジンを送り、班長はすぐ家に戻った。元気のなかった班長を、高いネックレスを買ったので、金持ち自慢に思われたのかと気にするヘジン。翌日も態度が冷たいと気にする。夕食に誘ったが、忙しいと断られた。
TV番組の試写会が終わった。良い反応にホッとするチPDとアシスタント。しかし作家のワンさんは試写会にいなかった。TCBのヤンPDと話しているのを見かけた。
カフェでお茶を飲むワンさんとチPD。ワンさんはやはり別の番組に誘われていた。「今回を最後に私たちはお別れしよう。もう7年のつきあいだから、リフレッシュしたい。あなたのせいじゃない、自分のこと。あなたはいいPDだしいい人、どんな作家と組んでも成功する」と言って、行ってしまった。呆然と見送るチPD。
ヘジンは班長に家の前で待っていた。班長が戻ってきて、ヘジンに「行こう」と歩き出した。海辺の砂浜の一角に、火をたき、灯りをつけて素敵な場所が作られていた。感激するヘジン。そして、安心した、自分のせいで機嫌が悪かったのではなかったと。
班長はヘジンに「自分の好きなように行動すればいい、俺に気を使うな」と。そして手作りの宝石箱をプレゼントした。ネックレスを入れてもらおうと。
ヘジンは、ホン班長が連れてきてくれた海、だから私が好きになった海、ここにあるものが全て好き、と。
海、たき火、波の音、海の音、夏の香り、星。ホン班長が「ユン・ヘジン、愛している」と。「私も。ホン・ドゥシク、愛している」とキスを交わした。
感 想
12話は、ヨングク洞長がやっとファジョンさんが離婚を切り出した理由がわかった回でした。あんなことを聞いてしまったら平静ではいられない。しかし、本人は酔っ払って言ったことで、何も覚えていないという最悪な状態な訳で、、。
ファジョンさんが「靴下を裏向けに脱ぐな」と怒る場面、、泣けますね。それは怒りではなく悲しみだから。人の怒りの感情の底には、しばしば悲しみが隠れています。
今でもファジョンさんは洞長が好きなんですね。憎しみもあるかもしれないけど(酷いことを言われたから)、気にかけずにはいられない。息子のイジュン君は、母親のそんな心境を理解しているのかもしれません。
それにしても、ヨングクさんの部下、本当にいい人!
カフェのマスターは、亡くなった奥さんをまだ恋しく思っている。そんなマスターもとても素敵だし、彼も切なさを抱えて生きています。
チPDは、7年間もの仕事のパートナー、ワンさんから別れを切り出され、呆然としていました。ヘジンに失恋して、仕事のパートナーからも別れたいと言われて、二重苦のPD。ワンさんの気持ちに全く気がついていないが、ホン班長が察したようなので、今後進展があるかもです。
ミソンとウンチェル警察官もお付き合いが始まったようで、めでたいです。
ヘジンとホン班長、この二人のロマンスは、他の方々のブログで十分語られるのではないかと思います。
最後の夜の浜辺、最高にロマンチックなシチュエーション、おとぎ噺の世界でした。
お読みいただきありがとうございました。
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