Netflix『忍びの家 House of Ninja』登場人物・キャスト、1話~8話(最終回)までのあらすじと感想 *ネタバレあり

2024年2月15日配信のNetflix 日本ドラマ『忍びの家 House of Ninja

今日 2024年2月21日現在、Netflix 世界視聴ランキング(netofuli.com)を見ると、15カ国で10位以内に入っています!!!(ランキングは毎日変化します)。

日本のドラマが、世界ランキング10位以内に入るって、それだけでやっぱり嬉しいです。まず、”Ninja”という言葉が、 世界の人々にンパクトを与えるのかなと思います。

主演の賀来賢人さんが、原案・制作陣に参加したこと以外に、今回も何の予備知識もなくドラマを視聴しました。

あらすじを書き進めながら視聴するつもりが、8話まで一気見してしまいました。

1話からのあらすじと感想を紹介したいと思います。

*ネタバレあり

基本情報

優秀な忍びとしての生活を捨ててから数年、家族の団結を失ってしまった一家は、平和を脅かす大きな危機に立ち向かうため、再び影の任務を引き受けることになる。

配信:Netflix

配信日:2024年2月15日 全8話 一挙配信 

原案:賀来賢人 他

監督:デイヴ・ボイル他

登場人物()はキャスト

〔俵家の家族〕

俵 晴〔たらわ はる〕(賀来賢人):俵家の次男

俵 壮一〔たらわ そういち〕 (江口洋介):晴の父、俵酒造の主人(あるじ)

俵 陽子〔たらわ ようこ 〕 (木村多江):晴の母

俵 凪〔たらわ なぎさ〕 (蒔田彩珠):晴の妹

俵 タキ〔たらわ タキ〕 (宮本信子):晴の祖母

俵 陸〔たらわ りく〕 (番家天嵩):晴の弟

俵 岳〔たらわ がく〕 (高良健吾):晴の兄、6年前に亡くなった(?)

〔その他の人物〕

伊藤 可憐(吉岡里帆)

辻岡洋介(山田孝之)

浜島 仁(田口トモロウ)

沖 正光(江本時生)

あやめ

向井 瞳子(筒井真理子)

ネタバレなしの感想

まず、タイトルにもなっている”忍び家”が、日本の古い家屋で、家にいろいろなからくりも用意されていて、それがとても良かったです。

またドラマ自体は、世界配信をすごく意識して作られていると思いました。現在社会で忍者の装束で刀で戦うとか有り得ませんが、それがこのドラマの真骨頂なのでしょう。

俳優さんたちも良かったです。

主演の賀来賢人さんは、忍びとしてすごく能力が高いが、過去の出来事でトラウマを抱えている影のある、心優しい主人公 を魅力的に演じられたと思います。

家族思いの父の江口洋介さん、木村多江さん、きれいな方で、コメディアンヌとしても魅力がありますね。宮本信子さん、さすがの存在感でした。

最後まで見終えて一番印象的だったのは、俵家(服部)の忍びたちは、誰かの指示で戦いに臨み、最終的には勝ったように見えました。しかし一体 誰の指示で戦ったのか?それが分からなかった。日本を大きな危機から救うことができましたが。そして最終回のタイトルに込められた意味と、最後のオチが恐ろしくも思えて、勧善懲悪のような単純な終わり方でなかったのが、面白かったです。続編がある気がしましたが、、。

あらすじを詳細に書くことで、ドラマの理解が深まると思うので、最後にこの件について考察してみたいと思います。

各話 あらすじと感想 

「忍びの家」第1話 指令

〔6年前〕

誘拐されていた新都知事候補の向井瞳子が、身代金要求からわずか1時間後に発見された。


俵 晴は、自動販売機の補充の仕事をした帰り、いつもの牛丼家に行った。気になる女性は今日もいた。彼女から名前を聞かれ「俵 晴」と答えると、「伊藤 可憐」と彼女は名乗った。

遊覧船の乗客が全員謎の死を遂げるという事件が起き、可憐は現場に行った。

晴は仕事を終えて朝、家に戻った。

一番下の8歳の弟 陸は「僕って捨て子なの?僕だけみんなと違う気がする」と言ったが、父壮一は「お前は普通だ、我が家はみんな普通だ」と強調した。

父 荘一は、俵酒造の主人あるじで、春に跡を継いでほしいと思っていたが、晴は拒否していた。

俵酒造は経営難に陥っていた。文化庁の浜島と助手のが壮一に会いに来た。沖は「小さな頃から憧れていた服部半蔵の子孫に会えるなんて」と興奮していた。

浜島は表向きは”補助金”の話だと言ったが、別件だった。

新たな忍びの脅威が浮上した。遊覧船の事件、おそらく新種の毒が使われている。任務に復帰してもらいたい」という要請だったが、壮一は断固 断った。

母の陽子はスーパーで万引きを繰り返していた。

ニュースが、”小田原城内の展示室から盗まれた黄銅獅子香炉が昨夜戻ってきた”と伝えていた。実は春の妹、が修練のため盗んで戻したのだ。凪はまた新たな標的を展示会で見つけ、その夜 決行、”3日以内にもどします”とメモを展示ケースに入れた。

彼女は幼い頃から長兄のが大好きで、彼から術を教わった。彼の教えは、”最高の忍びは影となる”だったが、凪は自分の実績を顕示したくて、盗んで戻した戦勝品の数々をSNSにアップした。


翌日、晴は牛丼屋で可憐からデートに誘われ、明日会う約束をした。

浜島が現れ、「肉も恋愛も規則で禁じられてるはず。あのお嬢ちゃんは危険だ」と晴に写真を見せた。彼女は遊覧船事件を調べている記者だった。浜島は晴に、”可憐を調べろ”と指示した。

〔6年前〕

服部半蔵の子孫の忍び 俵家と、仮面の忍者”風磨”の最後の戦い埠頭であった。その時、晴はひとりの風磨の忍者に命乞いをされ、彼を殺さなかった。その忍者が岳を刺し、岳は船上から海に落ちて死亡した。それ以来、晴は仮面忍者の悪夢にうなされ、自分が岳を死なせたという罪悪感に苦しんでいた。


翌日、陽子は万引きを浜島に見つかった。「任務を引き受ければ見逃す、報酬は6年前と同じ」と言う条件で、彼女は引き受けた。

凪に”ninjaXがあなたをフォロー”と知らせが届いた。凪の戦勝品の写真に、”それでも忍びか”とメッセージが、”誰?”と返信すると”最高の忍びは影となる”と返信がきた、、。


晴は可憐を見張った。彼女から、デート キャンセルのメールが来た。晴は彼女を尾行した。可憐は狐の面をかぶり、ハロウィン・パーティーのクラブに来た。かぼちゃ男が「船の事件、一人生存者がいる、そいつが犯人」と言ったが、名前は音楽にかき消されて聞こえない。ピエロの仮面の男が、かぼちゃ男を刺した。

ピエロ男は可憐を襲おうとした。晴は彼女を救うために、ピエロ男を捕まえ腕に傷をつけたが、男は走って逃げ車に轢かれて死んだ。晴が男の腕を調べたが刺し傷はなかった、死んだのは別人だった。

感 想

ドラマのイントロダクションとして、無駄がなくすぐに物語に入っていけました。

小ネタが面白かったです。

  • 父が陸に「俺たちは普通だ」と普通を強調してた点。
  • 凪が、忍び道具をネットで注文してた点、何でもネットで買えますね。
  • 「小さな頃から憧れていた服部半蔵の子孫に会えるなんて」と沖が言ったところ。忍者といえば服部半蔵!ですよね。

「忍びの家」第2話 傷跡

北条氏を支えた忍者一族は、”風磨党”で、リーダーは風磨小太郎だった。


浜島は、文化庁の奥の秘密の部屋に入った。

『BNM (Bereau of Ninja Management) 忍者管理局』ここが浜島の所属だ。

彼は、休職していたメンツ”久世”と数人の男たちを招集した。久世は清掃担当だ。

沖は”テクノロジー担当”として採用されていた。

彼は、”遊覧船の乗客たちが、シャンパンで乾杯した後、次々と倒れていく映像”を浜島たちに見せた。警察のデーターべースをハッキングして入手していた。

その時、古い置き電話のベルが鳴った誰からの電話か、誰も知らない

浜島が出て、「クラブでの殺人事件、伊藤可憐については、俵家の次男に探らせている。船舶会社のほうは、母親に、乗船名簿に載っていない人物がいなかったどうか探らせている」と話していた。


俵酒造では、壮一が営業部長として、森 真由子を採用した、彼女のバッグにつけてた飾りの色と、自分の今日のラッキーカラーのネクタイの色が同じだったから。


晴は可憐と待ち合わせた。先日、クラブで彼女に情報を渡そうとして殺害された”秋山聡太”さんのマンションの前で。部屋をノックしたが、返事がなかった。晴は可憐に気づかれないように解錠して、2人で部屋に入った。

壁に絵が飾ってあり、その前に”天王聖経”と書かれた盾、周りにはそのマークが入った品物がたくさん飾られていた。可憐はその一角を写真に撮った。

その時、誰かがドアを開けた。2人は急いでクローゼットに隠れた。奥さんが入ってきて何かを探していたが、また誰かが玄関のドアを開けた。奥さんが出た、揉み合う音が、、男が奥さんを殺害して引きずって戻ってきて、首吊りに見せかけた。可憐はその様子をビデオに撮った。男は冷蔵庫の奥から、黄色い花が入った透明のカプセルを持ち出した。

晴は可憐に「この件から身を引いた方がいい」と言ったが、可憐は「遊覧船の事件を調べていただけ。男の腕に傷があった。あいつがクラブの犯人」と言った。


陸は仏壇を掃除し岳の写真を見ながら、「おばあちゃん、岳兄ちゃんってどんな人だったの?」と聞くと、「太陽みたいな子だったねえ」とタキは答えた。

タキにお客さんがきた。同じ年頃の女性だった。タキとその女性は、声を出さずに会話していた、、陸が不思議そうに見ていた。(白石加代子さん!)


神奈川県立美術館から盗まれた”からくり箱”、返却される瞬間を捉えようと警察や報道陣が張り込んでいた。凪が返却に来たが、仮面を被った忍びに邪魔をされ、凪は”からくり箱”の入ったバッグを取られてしまった。


陽子は、乗客名簿に載っていない名前を見つけるため、船舶会社に入り込み、怪しい男に目をつけた。男が携帯を持って席を離れて、別の場所で話している”唇”を呼んだ。

松浦さんの情報はもれませんから”と口が動いていた。

男だけ残業するようで、陽子は、コーヒーを言いつけられたが、コーヒーを持ってきた時、男は何者かに殺害された。

陽子は電気を消しその男と戦ったが、男は窓から飛び降りて逃げた。

陽子から連絡を受けた浜島たちがやってきた。久世が率いる掃除班が、殺害された男と会社の掃除をして元通りに戻した。

陽子は浜島から「松浦は旅行代理店の人間、美沙さん出番だ」と情報をもらった。


晴はまた可憐と待ち合わせた。彼女は「あのマークがわかった。”元天会”という新興宗教で、会員は今3万人、どんどん増えてる。辻岡洋介ってリーダーが、若者に熱狂的に支持されてる」とパンフレットを見せた。彼女が、元天会のイベントに参加するというので、晴も付いて行った。

「ここまでするのは、未解決な事件に引かれるから。昔、ホテルで火事があって、多分放火、ホテルは全焼、宿泊者は全員亡くなったが奇跡的に3歳の子供だけが生き延びた。なぜその子が助かったか誰も追わない、だからかな」と可憐は言った。

イベントの会場は、若者たちで一杯だった。

スピーカーからの辻岡洋介の声に、彼らは従った、”笑いましょう” ”叫びましょう” ”泣きましょう”。

辻岡がステージに現れた。「私たちは一人ではありません。信じましょう、力を合わせれば失ったものを必ず取り戻すことができる」と静かに言った。

若者たちは泣き続けた(不気味、、、)

感 想

2話で、すでにたくさんの重要な情報がありました。

BNM (Bereau of Ninja Management) 忍者管理局』って何なの?いずれにせよ、浜島はそこの所属。そこに置いてある古い固定電話にかかってくる指令に従って、忍びに指令を出すのが、浜島の仕事のようです。しかし、誰が指令を出しているの誰も知らない。この部署は、殺害された人間を秘密裏に処理することもできる、、かなり闇ですね。

”元天会”の辻岡洋介、彼の正体が後で明らかになりますが、2話で登場した時の、この静かな語り口が、すごく不気味でした。


タキおばあさんが、岳のことを「太陽みたいな子だったねえ」と言ってましたが、最後まで見た後で、この言葉を聞くと、何ともいえない気持ちになりました。


2話で一番笑えたのは、何と言っても、宮本信子さんと白石加代子さんの二人の無言会話劇、ハハハ😂

「忍びの家」第3話 幻花

凪は、仮面の忍者が投げた小さな剣(?)を持って帰った。それは凪が幼い頃、岳が持っていたものだった。

凪のスマホにninjaXから”からくり箱”の写真が送られてきた。”返して”と返信すると、”ある掛け軸となら交換してもいい、俺たちの家にある”と返信が。掛け軸の外題は黒邪天災図


俵酒造が海外の雑誌に取り上げられることになった。「そこに載せる家族写真を撮る。土曜日の2時に酒造へ来い」と壮一は家族に話したが、、。


晴は、浜島から”元天会”に潜入し花を奪え”と資料を渡された。

晴が潜入すると可憐も入ってきた。晴と可憐は、秋山聡太を殺害した男 澤部を見た。澤部は、輪になっている信者たちの中から2名を選んで連れて行った。選ばれた男女はすごく喜んで彼の後を付いて行った。


陽子の次の仕事は、松浦(遊覧船事件の唯一の手がかり)に接近し情報を得ること。 BMNの沖が、婚活アプリを使い、陽子と松浦のデートを手配した。松浦は陽子が気に入り、次のデートも土曜日に決まった。


翌日、小学生が交番に「拾った」とスマホを持ってきた。受け取った警官は、なんと元天会の澤部だった。その時、”澤部さん”と画面にメッセージ、彼がタップすると、可憐が撮った”澤部の殺人動画”だった。

晴は澤部に非通知で電話をかけ、「黄色い花がほしい。協力すれば動画は消す。元天会で信者をどこに連れってる?次は俺を連れて行け、目印は赤い数珠」と言った。横に可憐がいた。

可憐は「明日、私も行く」と言った。晴は「あなたを守りたいので、一人で行く」と言ったが、、。


土曜日になった。

壮一は、フランスから俵酒造の視察団を案内していた。家では、陸とタキが、家族写真を撮るために俵酒造へ向かった。

凪は、掛け軸がタキの部屋にあると目星をつけていた。タキが出かけた後、部屋を調べ、天井裏に隠されていた”黒邪天災図”を見つけた。

陽子は、ジャズ・ライブデートに。なんとステージでサックスを吹いているのは、松浦だった。陽子は家族写真を撮るために帰ろうとしたが、松浦に呼び止められてしまった。ステージの松浦が、左上を見ていた。陽子がそちらを見ると、2階にいる男が松浦に、声を出さずに伝言していた。松浦も陽子もその唇を読んだ。


春が元天会に行くと、可憐も赤い数珠をつけて入ってきた。春は彼女の横に行き手を繋いだ。

澤部が入ってきた、赤い数珠をつけた二人が選ばれた。

澤部が連れて行った先には、辻岡洋介が座り、椅子が2つ置いてあった。黄色い花があった。

辻岡は、可憐が”火事で一人助かった子供だ”と知っていた。晴には「あなたには優しい音が聞こえる」と言った後、二人に「お立ちください」と。

「これは会員の皆さんに受けていただく試験です」と彼が言うと、女性(あやめ)が刀を持ってきて、晴に渡した。

辻岡が「彼女を解放してあげてください」と可憐を指して言った。

晴が可憐の手を取って出ようとすると、辻岡は「あなたは変わっていない」と言った。そして会員が、縛りつけられた澤部を運んできた。「この方は、これまで多く方を解放してくれました。次はあなたがこの方を解放してあげてください」と辻岡は晴に優しく言った。

晴は刀を振り上げて、澤部を縛っているヒモだけ切った。澤部は逃げた。

辻岡が黄色い花を持って近づいてきた。晴は刀で辻岡をさえぎり可憐を守り、可憐は花を受けとって走り去った。

辻岡は「ようやく二人になれた。心配するな、お前にもあの女にも今は手をださん。かってお前に未来を与えられたからだ」と低い声で言った後、6年前、晴に命乞いをした時と同じようにか細い声を出し、同じセリフを言った。

そして「俺はあの日生まれ変わった。古来より18代続く魂を受け継ぎ神となった。風磨小太郎は永遠に死なん」と。

小太郎は「俺を殺せ」と言ったが、晴は殺すことができなかった。「お前が俺を産んだ」、小太郎はそう言い残して消えた。


防護服で身を守った人たちが、富士山の麓に一面に咲く黄色い花を積んでいた。

感 想

辻岡洋介が怖すぎです。優しい声で「解放してあげてください」って、、。

澤部に選ばれ喜んでついて行った会員たちは、この試験を受け、一人は殺され、一人は殺人者になる、怖すぎ、、。

「お前が俺を産んだ」と風磨小太郎のことば、晴には呪いに聞こえたかも、、。

山田孝之さんのドラマを初めて見ますが、すごい俳優さんですね。低い声、怖い声、優しい声、か細い声、色々な声で表現されますが、優しい声が、一番怖かったです😱

「忍びの家」第4話 復活

〔6年前〕

春に命乞いをして助けられた風磨忍者”漆黒”は、自分の仮面を別の風磨忍者に被せて、彼を殺した。

その後、風磨党のリーダー、風磨小太郎を継ぐ儀式で、漆黒が19代目風磨小太郎となった。

小太郎は「今日 風磨の民は一度死ぬ。亡き18代目の遺志であり、500年に及ぶ悲願を成し遂げるための布石である。風磨は何者にもくみしない。忍びが影を捨て光に立つその時まで、我々は地下に潜る。再び甦った時、世界は気付く、従うべきは誰なのか!」と風磨忍者たちに宣言した。


壮一は真由子から、「文化庁から助成金が下りた」と聞き、陽子が浜島の仕事をしていると悟った。彼は浜島に電話して「忍びはしない。家族のことに口を出すな」と怒った。


サックスの演奏を終えた松浦は陽子に「急用が入ってしまった」と立ち去ろうとした。陽子は彼をすこし引き留めたが、彼はやはり任務に向かった。陽子は松浦を尾行した。BNMの沖に自分の位置知らせようとしたが、携帯が電池切れ。彼女は”野菜”を道路に置き、行き先の目印にした。


元天会の辻岡から逃れた晴は、可憐と一緒に彼女のマンションに来た。彼女が「本当ことを教えて」と晴を質問攻めにしたが晴は黙っていた。

「じゃあ、私が話す。火事で生き残った子は私」と彼女は言い、クローゼットを開けた。壁いっぱいに未解決事件の情報が貼られていた。6年前 向井が誘拐された日(2018. 9.13)に起こった30件の不審死の情報も。そこには晴の兄 岳の写真の横に自殺と書かれ、春と彼の家族の写真も集められていた。

「あなたはクラブで私を助けてくれた。あなたは誰なの?」と可憐は聞いた。晴は答えない。

「私は何かの組織が大勢の死を偽装したんだと思ってる。私はこのことを記事にする、ありのまま全部」と彼女は言った。

晴は可憐の家を出て浜島を呼び出した。「風磨党が復活して勢力を拡大している。辻岡が19代目小太郎だった。警察にも仲間が。俺のことも家族のこともバレてた」と言った。

可憐は、元天会と船舶事件を結びつける証拠が入っているパソコンと黄色に花のカプセルをバッグに入れて、ソファに置いた。

彼女はバッグを持って、元働いていた報道誌のデスクに会いに来た。しかし彼女がバッグから証拠を出そうとすると、パソコンはムーの雑誌に、花のカプセルはペットボトルに置き換えられていた。(晴の仕業)。

浜島の部下、久世が防護服を着て”黄色い花”の成分を調べていた。

晴は可憐の家のクローゼットに貼られていた資料を全て剥がして、ドラム缶で燃やした。


浜島がBNMの事務所に戻ると、沖がシュレッダーをつなぎ合わせて、名簿に載っていない犯人を特定していた。それは陽子が尾行している”松浦新”だった。

陽子の後をBMNのスタッフが追っていた、陽子が置いた”野菜”を目印に(陽子さん頭いいですね!

浜島は陽子が危険だと察して、壮一に電話をしたが、電話に出ない、彼は伝書鳩を飛ばした。

壮一は家に戻ったが、タキと陸しかいなかった。壮一は酒を飲もうとしたが、飲めない、、。タキが「お前に酒は無理、根っからの忍びだからさ」と言った。

壮一は伝書鳩に気づいた。忍者装束に着替えて、すぐに家を出た。陸がカラクリ部屋があることを知った。


凪は黒邪天災図からくり箱を交換することになった。彼女は、岳は生きている、ninjaXが岳だと信じていた。

待ち合わせ場所に来ると、仮面の忍者がきた。凪が黒邪天災図を投げて渡すと、凪にからくり箱が入ったバッグを投げ返した。凪は「やっぱり生きてた。帰ろう、岳兄」と言ったが、忍者が覆面を外すと、それはあやめだった。

凪があやめに襲われ刺されそうになったが、陽子が助けた。二人は同じビルにいたのだ。

陽子と凪の周りに、風磨党の忍者が多数現れた。松浦も風磨党忍者、彼は陽子に気づいた。

壮一が、陽子と凪が風磨党と戦っている倉庫に現れた。壮一は強かった。

陽子が松浦を捕まえた、彼にはたくさん聞くことがある。

戦いが終わった頃、警官の制服を着た沖と久世が現れた、掃除をするために。


地下鉄のホーム、ちょうど電車が来た。可憐は、老婆に杖で背中を押された、、。

感 想

辻岡が19代目風磨小太郎を継承、6年間地下に潜り、風磨党の勢力を拡大して来た、元天会という新興宗教を起こして。彼の目的は「忍びが影を捨て光に立ち、世界を征服する」ということなのですね。(新興宗教、自分が神、という概念は、私が苦手はドラマのモチーフですが)。

可憐は未解決事件を追ってますが、「本当のことを話して」と晴に迫りました。その問い詰め方も苦手です、想像力がないから。誰にだって、そう簡単に言えないこともある、まして忍びの晴は、可憐のためにも決して言えません(って、これはセリフですが)

壮一が、お酒を飲めないのは、下戸だからじゃなく、根っからの忍び、というタキさんの指摘が鋭かったです。

陽子さんの、スマホの電池切れで、道順を知らせるために野菜を利用するアイデアがとても面白かったです(こういう小ネタ好きです❤️)。

「忍びの家」第5話 告白

老婆に杖で背中を押され、線路に飛び込みそうになった可憐を、晴が危機一髪で救って、二人はホームに倒れ込んだ。「花は?私の記事は?」と迫る可憐に、晴は「今はとにかく逃げよう、頼むから」と言った。


壮一、凪、陽子は、俵酒造のトラックで家に向かった。

「何があった?」と壮一に聞かれ、凪は「岳兄だと思った、だまされてた、ごめんなさい」と謝った。

トンネルの中に男が立っていた。壮一は車を止めた。「小太郎様からの伝言です。”6年前、私の命を救ってくれてありがとう”。息子さんに聞いてみてください」と男は言って消えた。


陸は、動画を見ながら、父が開けた秘密の部屋の扉を開けた!彼は懐中電灯で照らしながら秘密の部屋に入り、階段を下り、電気をつけた。そこには服部半蔵とその子孫の絵が飾ってあった。奥の部屋には兜と忍びの道具、刀が置いてあった。

タキが入って来て、「忍びの家さ」と言った。

服部半蔵の絵の前で「うちにご先祖様、俵は仮の名、本当の苗字は服部。風磨党は永遠のライバルであり敵」とタキが言った。陸が「忍者か」と興奮して言うと、「忍びだ」とタキは訂正した。


壮一、陽子、凪が家に戻ると、晴が可憐を家に連れて来ていた。

壮一たちは驚き、晴に事情を聞いた。彼は「風磨に狙われている。行くとこないし、ほっとけない」と言った。

そこに、沖と浜島が来たので、壮一たちは急いで可憐をテーブルの下に隠した。

沖がスライドで、風磨党と元天会について説明した。

風磨党が復活した。正体を隠し会員数を増やすために、新興宗教団体 元天会として活動している。会員数は役3万人。実体はカルト集団。本部は今朝、もぬけの殻になっていた。本部で手に入れた黄色い花新種の神経毒が含まれている、治療は困難。この毒で何かを企んでいるのが辻岡洋介19代目 風磨小太郎。晴が調べてくれた」と浜島が言った。

「おかしな男に言われた、”6年前、私の命を救ってくれてありがとう”と」と壮一が言うと、晴は「6年前、風磨とやった時、一人殺さなかった、殺せなかった。こいつが(辻岡の写真をみて)岳を殺した。ごめん、今まで黙ってて」と言った。全員無言に、、。

その時、「全部わかった。忍びの家なんでしょ」と陸とタキが入ってきた。陸は「僕も忍びになりたい。みんなと家族なりたい」と両親に訴えた。壮一たちは許可した。

凪は晴に「春兄のせいじゃない」と言った。

壮一と陽子は、晴がずっと一人でつらい思いを抱えて生きて来たことを知り、ショックを受けていた。


可憐は陸の部屋で寝ることに。晴の部屋に来て「私はいつまでここに?」と聞とく「風磨がいなくなるまで」と晴は答えた。

可憐は「ほんとに忍者なの」と聞いた。晴はうなずき、「この家のこと記事にしないでね」と言った。「分かってる」と可憐。彼女は、忍者が破ってはいけない掟を聞いた。

  • 正体がバレてはいけない
  • 肉、アルコールもダメ
  • 任務以外で術は使えない
  • 写真も旅行も付き合ったりも、好きになっちゃだめ

可憐が「牛丼屋に通ったのはあなたのこと調べてた、でもだんだんあなたのこと」と言うと、晴は「最初からだけど、こちらは」と言った。

可憐は晴の横に座り、彼にキスした。「どうなるの?バレたら?」と可憐が聞いた。「二人とも消される」と晴は言って、彼女にキスを返した。


あやめは凪から奪った黒邪天災図を風磨小太郎に届けた。小太郎はそれを開けてみたが、偽物だった。

妻と娘を殺された澤部が、そこに来た。澤部が投げた小刀が小太郎の胸に刺さったが、彼は立ったまま、それを引き抜いた。澤部は逃げた。


松浦はBNM本部に運び込まれたが、1ミリも口を割らなかった。浜島は別の方法を。

松浦を乗せがトラックが襲われた。風磨忍者が松浦に「何を話した?例の件は?」と刀を首に当てて脅した。「俺は何も、、日食か?言うわけがない。あれがおこったら大勢の人間が死ぬ」と。実は、風磨忍者は浜島が松浦の口を割らせるために仕掛けた壮一と陽子だった。


壮一と陽子は帰りのトラックの中で、お互いに「かっこよかった」「綺麗だった」と褒め合い、、、


凪は海岸の埠頭に座り、幼い頃に岳と遊んだことを思い出し涙ぐんだ。


陸は庭で忍びの訓練に励んでいた。家族のみんなが、陸を見て「なつかしいな」と、おだやかな笑顔を見せていた。


長髪で足を引きずって歩いていた男が倒れ、救急車で運ばれた。

感 想

岳が亡くなった後、家族がそれぞれ自分の中に抱え込んでいた思いが、あらわになったのが良かったです。

陸君、動画を見ながら、自分で秘密の扉を開けるなんてすごーい!家族のそれぞれのキャラクターがいいですね。

晴の家族が、可憐のことを平然と受け入れてくれてたのは度量が広いですね。彼女に自分たちのことを知られるのは掟破りだけど。

恋愛禁止だけど、晴と可憐がお互いの気持ちを確かめられて良かったです。

5話小ネタは、トラックでの壮一さんと陽子さんのキスシーンでした😂。

次回は、いよいよ岳が現れるようです。

「忍びの家」第6話 異人

日食まで後4日。日食とは月が太陽を隠してしまう現象のこと”、とニュースが伝えていた。

陽子は電話を受け、固まった、、壮一が代わり「えっ?」と、、。


長髪で髭ぼうぼうの岳が、BNMで尋問を受けていた。BNMは、岳が風磨のスパイなのでは?と疑い尋問したが、岳は否定した。

岳は「働いている間はずっと目隠しされていた。黄色い花畑で働いていた」と言った。浜島は、岳に絵を描かせた、富士山の麓の黄色い花畑。

岳の右足は、膝から下がない。海に落ち、船のスクリューに巻き込まれたと彼は言った。

岳が見つかった4キロ先にワゴンが横転し、運転手ともう一人、二人殺されていた。


岳が俵家に戻って来た。家族はみんな緊張していた。陽子が「お帰り、岳」と抱きしめた。

早速、陽子が岳の髪を切って、さっぱりした。岳は2階にいる可憐と目があった。

久々に家族揃って食事をしたが、タキは一言も発しなかった。彼女は、鍵をかけてしまってある本物の黒邪天災図を確かめた。

晴は、可憐を岳に紹介した。「彼女も風磨から逃げて来た。浜さんは知らない」と晴が言った。

TVから向井瞳子の声が聞こえて来た。”6年前、都知事選の最中、誘拐事件に巻き込まれたが1時間で解放され、都知事に就任、その後国政に進出し、今回は総裁選で注目を集めている”とニュースが伝えていた。

陽子はすぐにTVを消した。全員が、6年前の風磨党との戦いを思い起こしたから。

可憐は晴に「6年前、都知事選のさなかに向井は誘拐された。今回は総裁選。嫌な予感がする、それにお兄さん、なぜこのタイミング?」と言った。

携帯のバブル音、澤部の専用電話からだった。

「家族が殺された。復讐する。警察庁にも霞ヶ関にも風磨の息がかかったやつが山ほどいる」と。晴が日食について聞くと、彼は知っていると言い「目的は同じ、直接会って話したい」と言った。

その電話を岳が盗聴していた。


夜中、戸が開く音で晴が目覚めると、タキも起きていて「ネズミがいるね」と言った。


岳は地下の稽古場にいた。晴が降りて来た。

「全部俺のせい。俺はあいつを殺せた、でもできなかった。俺が逃したせいで、あいつは岳を刺して、今19代目の風磨小太郎になった。俺が、、殺さなかったから、、」と晴はうなだれた。

「お前はやさしいな。でも忍びにとって優しさは弱さになる。信念を妨げる者が現れた時、斬らなきゃいけない。俺はお前を斬れるよ」と言った。

父壮一が、二人の会話を聞いていた。


浜島と沖がまた俵家にやって来た。

「分かっているのは、計画の名前が日食ということだけ。日食は2日後」と言った。

彼は、岳が描いた”富士山の麓の黄色い花畑”の絵を壮一たちに見せ、ここを見つけてもらいたいと言った。目隠しの隙間から見えた”壊れた鳥居”の絵もあった。

沖がトイレを借りたいと言って庭にでて、居間の縁の下に盗聴器をつけた。


壮一と陽子は、浜島から聞いた場所と岳の絵を手がかりに、黄色い花畑を見つけてに出かけた。二人は、岳が風磨に洗脳されているかもと思っていた。大きなトラックとすれ違った。

二人はススキ野原の前に車を止めて、中に入って行った。岳の絵の通りの壊れた鳥居があり、少し行くと花畑があった。しかし黄色い花は積まれた後だった。

陽子はすれ違ったトラックに花は積まれていると気づいた。彼女は浜島に電話して、車のナンバープレート(18-99)を言い、トラックを照合してもらった。

浜島からの連絡で、二人はトラックを追跡し見つけた。


沖は、俵家の近くに車を止めて、盗聴した。

陸が庭で忍びの訓練をしていた。可憐が縁側に来て陸と話した。晴が、モダンな忍び装束で来て、可憐に、「任務、その後澤部に会うから帰るのは明日になる。絶対ここからでないで」と言った。

沖は可憐の声を聞き、急いで浜島に連絡した。浜島が久世に「女を始末してくれ」と言った。


凪は岳に修練の成果を見せ「6年修練してた、岳兄みたいになりたくて」と言ったが、岳は「俺たちが国を守ってると思ってた。でも誰を守ってたんだろう。忍びは主人に仕えるだけ、何も知らずに。凪には俺みたいになってほしくない」と。凪はとまどった、、。


あやめは、辻岡に日食の準備は着々と進んでいると報告した。「カラスは?」と聞かれ、計画通りと彼女は答えた。


岳は、黒邪天災図を探していたが、見つからなかった。

夜、彼が出かけるのを凪が尾行した。

澤部が待っている海岸に岳が現れた。「カラス」と澤部が言った、岳のことだ。岳が澤部を殺害した。それを凪が見ていた。

感 想

6話のタイトルは”異人”、それは”岳”のこと、、秀逸なタイトルです。

6年前に岳を亡くしたことは、俵家全員にとって大きな傷跡となっていた。しかし、亡くなったと思っていた岳が実は生きていて戻って来た、、心から喜ばしいことなのに、何か家族の中に違和感がある。岳は6年間も”風磨党”にいた、そして今回も向井瞳子、彼女は今度は総裁選に出馬中、、。不穏な空気感、緊張感が面白かったです。

可憐が晴たちの家にいるのが、浜島たちに見つかってしまいました。

晴が、モダンな忍者装束に着替える時、晴の鍛え抜かれた上半身が現れて、このドラマにかける賀来さんの本気度を見た気がしました。

岳が”カラス”で、彼は、壮一たちが危惧していた通り、”風磨党”の人間になっていた、、。凪もショックを受けています。

タキさんは、岳が帰って来た時から気づいていたような気がします。

「忍びの家」第7話 取引

〔6年前〕

岳は、風磨忍者(後の小太郎)に斬られ海に落ち、船のスクリューに巻き込まれた。

彼は風磨に助けられ、2週間眠り続け、風磨の拠点のテントで目覚めた。

岳はそこを出て死のうとしたが、風磨小太郎に阻止された。

小太郎は岳を、彼がBNMの任務で殺した女の墓に連れて来た。

「女は不倫で消された、国にとって不都合な政治スキャンダルになるため。気づいていただろう、自分は権力者の私利私欲のために使われているだけだと。風磨は自ら決める。俺はこの国を誤った方向に導く腐った頭を変える。自分で考えろ、何に従い、何抗うか」と小太郎は言った。

岳は風磨の拠点で過ごした。岳はあやめに、服部家に代々伝わって来たクナイを与えた、彼女が欲しそうだったから。

役行者えんのぎょうじゃの名の元、小太郎は風磨忍者たちを集め、新たな幹部を任命した。風磨小太郎の助役、後鬼ごきに任命されたのはで、彼には風磨の象徴の ”カラス” という名が与えられた。


〔現在〕

晴は澤部と待合せた海岸に来たが、彼の姿はなかった。

明け方、可憐に非通知電話があった。「ポストを見ろ、6年前の事件のことだ」と言って電話は切れた。彼女は急いで外に出た。

可憐はスーツケースでBNMに運ばれた。久世が「知ってはいけないことを知っちまった、気の毒だが、、」と言った。

晴が家に戻り、可憐がいないことに気づいた。彼女の携帯から電話があったが、浜島だった。「覚悟しておけ」と彼は言った。

晴は、沖が車の中から盗聴していることに気づき、彼と一緒に文化庁に来た。

晴は浜島に「彼女を助けてくれるなら、俺は死んでもいい」と土下座した。

「人を殺せるか?もし岳が風磨のスパイだったら、れるか?」と浜島は聞いた。

浜島は誰かと協議した(?)後、二度と会わないという約束で、晴と可憐を助けると言った。

晴は、最後に少しだけ会わせてくれるないかと頼み、1分だけ与えられた。

晴は可憐のいる部屋に入り、「こんなことになってごめん、すぐ解放してもらえる」と言った。

「もう一生会えないの?」と可憐は聞いた。

「短い間だったけど」と晴が言うと、「2週間、牛丼屋さんで初めて話した日から」と可憐。

「たった2週間でも俺にとっては一生分の大切な時間」と晴、可憐が晴の胸に飛び込んだ。

「時間だ」と浜島が入ってきて、晴は部屋から出た。


凪は家に戻ったが、岳が澤部を殺害する現場をみて震えていた。

岳が部屋に入ってきた。凪は「来ないで」と後退りし、あやめが投げたクナイ(元々は岳のものだった)を手に持ち、「岳兄は風磨なの?」と聞いたが、岳は否定した。

岳は凪が落としたクナイを見て驚いた。


岳はあやめに会い「俺を裏切るのか、俺のフリをして妹を騙した」と歩きながら話した。小太郎が来て、「妹を使い、掛け軸を取り戻そうとした」と一緒に歩きながら言った。

岳は、日食までに掛け軸を取り戻す任務を受けていたが、まだ見つけられない。家族のことを思う岳に、小太郎は「カラス、大義を思い出せ。今は我々がお前の家族だ」と言った。


朝になった。壮一と陽子は、まだトラックを尾行していた。トラックはUターンして高速を降りた。

トラックは、九條流通倉庫に入っていった。壮一は潜入した。

防護服を着た作業員が多数働いていた。黄色の花がベルトコンベアで運ばれ、黄色い粉になり、袋詰めされ、箱にパックされていた。

辻岡が「まもなく皆様の元に、魂を浄化する希望の粉が届きます。まもなく私たちは太陽になります。影が光を侵食する日食が栄光へと導くのです」と会員たちに発信していた。


忍びの家には、風磨党の忍者が忍び込んだ。タキと陸と凪の三人で、風磨党と戦った。

あやめが三人を殺そうとした時、岳が入ってきて助けたが、タキに「掛け軸を出した方がいい」と言った。タキは自分の身につけていた掛け軸を「元々は風磨のものだった」と岳に投げた。

岳は出て行った。あやめたちが後に続いた。

晴が戻り、家の惨状に驚いた。「岳兄は風磨だった」と凪、「掛け軸を取り返すためにうちにもぐり込んだ。風磨から奪った北条の家系図さ」とタキが言った。


壮一と陽子は忍者装束で、黄色い花が粉にされ、パックされている場所に来た。

二人は、岳が風磨光太郎に掛け軸を渡すのを見た。

感 想

6年前、岳は、風磨光太郎に斬られ、そして彼に助けられた。そして岳は、風磨党の幹部、小太郎に次ぐNo.2の地位を得ていたのでした。とても皮肉です。

小太郎が岳を、女の墓の前に連れて来て話したことに、岳は動かされたようです。岳は、ただ指令に従うだけの”忍び”だったから。戦国時代の忍びであれば、自分が仕える主人が分かっていたと思うけど、このドラマでは、俵家はBNMの司令で任務を行っているが、その上にいる本当の司令者も、目的もわからない。

しかし風磨小太郎は、影から自分が太陽になり、自分が指令する側、神になったと思っている。これもクレージーで、恐ろしいです。


晴と可憐の恋物語、「たった2週間でも俺にとっては一生分の大切な時間」、いいセリフだわ、そういう恋もあるでしょう❤️ 

「忍びの家」第8話 日食

風磨小太郎は岳から受け取った掛け軸、”北条の家系図”を開いた。

小太郎が岳に覚悟を聞くと「私の使命は日食を成功させること」と岳は答えた。


俵家では、晴と凪が出陣の準備をしていた。タキが「あの子は6年前に死んだんだ」と岳のことを言った。

タキは陸を連れて出かけた。二人が着いたのは『望月古書店』という古い店、そこに、先日タキと無言で会話していた老女がいた。2人は無言で何かを打合せた。


壮一と陽子は、風磨小太郎といた岳を見てショックを受けていた。晴と凪が九條流通倉庫の近くで2人に合流した。

壮一は「岳は風磨に寝返ってる。それでも岳は家族だ、みんなで帰ろう、あの家に」と言った。

倉庫から、箱詰めにされた”黄色い粉”を積んだトラックが出ようとしていた。壮一たちがトラックを阻止し、倉庫の電源を切り、黄色い粉を詰める作業を中断させた。

倉庫に風磨忍者たちが現れ、壮一たちと対決した。


晴は岳を助けるために、ビルの上階に上がった。そこは、辻岡が信者たちに配信した部屋だった。

岳が来て「風磨は俺に真実を示しただけ。俺はあの日、家柄、しきたり、BNM、家族、全てから解放され自由になった。お前もこっちへ来い」と手をだした。晴は「岳、帰ろう」と。

岳は「頭を変えない限り、この国は変わらない」と、晴に刀で斬りつけてきた。

岳と晴は、真剣で戦った、、。(この二人の戦いは迫力ありでした

晴は岳を倒したが、、トドメを刺すことはできなかった。

スピーカーから風磨小太郎の声が。「甘いな、また同じ過ちを繰り返すのか」

ドア開けると隣の部屋から煙が、、中央に小太郎が座っていた。

「俺は日食の完成と共に、この地を治める神となる」と言った。

晴は煙で朦朧とした、、。


壮一たちは、大勢の風磨忍者たちに囲まれ絶体絶命のピンチ、そこに手裏剣、灯りがつき、”えんじ装束”の5人の”くノ一”たちが壮一たちに加勢した。”真由子’もその一人だった。タキと老女が送ったくノ一たちだった。


晴は、集中した、、そして、背後から襲った小太郎の右腕を切り離した。

劣勢になった小太郎は、穏やかな声に変えて、「日食には別の意味があります」と言って、晴を油断させて殺そうとしたが、、岳が小太郎を斬りトドメをさして去った。


翌日、BNMの浜島と沖が俵家に来て、「毒の拡散は免れ、日食を防ぐことができた。だが俵岳は重罪人、かくまえば同罪。俵家に対する監視の強化する」と言った。彼らにはまだ”日食の別の意味”は分からなかった。

日食が始まった。「影が光を侵食する、、」とタキは独り言を。


可憐は、”新民党の総裁選挙を前に、立候補している4人が顔を合わせ、今日午後ロインス東京ホテルで集会が行われる”というニュースを聞き、「日食、、」と言い、急いでホテルに来た。

彼女はあやめを見た。パーティー会場に行き「不審者がいます。向井議員、あなたを6年前拉致した人が、今このホテルに、、」と叫んだが警備員に連れて行かれた。

岳がホテルのサーバーになりすまし、シャンパンを配っていた。

向井議員の乾杯の合図で、パーティー参加者たちがシャンパンを飲み干した、が、次々に、泡を吹いて床に倒れた、、向井も泡を吹いて倒れたが、彼女のシャンパンは減っていなかった

新民党議員、警視庁や自衛隊の幹部まで軒並み犠牲になった。

BNMに集まった浜島たちは「これが本当の日食」と理解した。

その時固定電話が鳴った。浜島が出た。

指揮系統が変わりました。これからは私が指示を出します」とあやめが言った。

「承知いたしました」と浜島は答えた。

俵家はTVニュースを見ていた。

国防のトップ2名が”日食”の犠牲で亡くなり、統合幕僚長の後任に吉河陸上幕僚長が起用。向井瞳子議員は一命を取り留め、総裁候補として彼女だけが生存。

彼女の経歴が紹介された。”榊家”出身と聞いたタキは、、。

夜遅く、向井は小田原城(?)に入っていった。

岳とあやめが現れた。向井は岳の前にひざまずき「20代目様」と言った。

「進んでいないようだな。何のために家系図を取り戻し、お前が北条の末裔であることを隠匿したと思っている?」と20代目は言った。

「着任早々、憲法改正に向けて手を尽くしているが、、」と言い訳する向井に、あやめが「黙れ、風磨の傀儡としての役割を果たせ」と言った。

「これがあれば鬼の門が開く。この国は再び強い日本となるだろう」と岳が掛け軸を持って言った。


晴は自動販売機補充の仕事を辞めて、俵酒造を継ぐようだ。

いつもの牛丼屋に可憐がいた。晴は外から彼女の姿を見てその場を去った。

ーー完ーー

全話見終えた感想

ドラマを楽しく視聴しました。しかし、初めに少し辛口の感想を書きます。

俵家が服部半蔵の子孫という設定はおもしろいと思いました。しかし、現在の俵家の親子だけに、元天会の大掛かりな毒薬テロを阻止させる設定は、あまりに現実味がなさすぎだと思いました。壮一と陽子だけで、黄色い花の現場に行きトラックを尾行、その後、夫婦と凪だけで、大勢の風磨党の忍者たちと戦うシーンは、ちょっと白けました。くノ一が助けましたが。(風磨党弱すぎ、、)

また風磨小太郎は、いつも大げさな事を言い、自分を「神だ」と吹聴していたのに、最終回、晴との戦いで劣勢になるとすぐ彼に擦り寄って、滑稽に思えました。その滑稽さも計算だったのかもしれませんが。


晴と岳が刀で戦うシーンは迫力ありで、二人の俳優さんは相当 稽古されただろうと思いました。

音楽はすごくよかったです!


一番面白かったのは、”岳”の存在。

最初見た時は、”俵家(服部)VS 風磨党” または ”晴 VS 風磨光太郎”の構図かと思いましたが、俵岳という人物が核だったと思います。

最終回の”日食”の ”影が光を侵食する” の本当の意味は、風磨党のNo2だった”俵岳”が、19代目風磨小太郎を殺し、自分が”20代目風磨小太郎”になったこと、彼は日食を完成させたのだと思いました。

岳が、向井瞳子を操り(一人だけ生き残った彼女が総裁になるでしょう)、BNMの指揮系統にもなった。あやめがBNMの浜島に電話して、岳の指令を伝えるのでしょう。今後、俵家に任務があれば、それは岳の司令ってことですよね。

「頭を変えない限り」と言った岳、自分がこの国の頭、影のトップになったという終わりだったと解釈しました。このどんでん返し的な終わり方は面白かった、ゾクゾクしました!

続編があるとすれば、晴と岳の戦いになるのではと思います。二人の生き方がは全く違うので。制作されれば、絶対見ます!

要所要所に登場する、黒猫の半蔵が超キュートでした🩷

最後までお読みいただきありがとうございました。

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